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 戦前の地図(「鎌倉市及近傍明細地図(1941年)」(昭和拾六年八月拾日発行、初版、(有)横須賀書籍共立社)(https://stroly.com/viewer/_ATRP_Nichibun_002415669_O/))を見ると、清涼寺谷切通の浄智寺側にはおよそ真っ直ぐに街道が伸びている。しかし、現在の葛原岡ハイキングコースからは左折するかたちで清涼寺谷切通に続いている。あるいは、葛原岡ハイキングコースの浄智寺側入口からは階段が続いている。しかし、清涼寺谷切通の先には広い家屋敷(https://4travel.jp/travelogue/11644991)の平地があり、グーグルマップの航空写真を見ると、このお屋敷の母屋はL字型になった大きな建物であり、葛原岡ハイキングコースから見える建物の2倍はある。このL字型の建物の裏手には「たからの窯」(https://4travel.jp/travelogue/11643584)の作業小屋が見える。この航空写真を見ると、「たからの窯」がある谷戸の南西側の切岸の下の坂道跡を上って尾根の直ぐ南にある天柱峰の山頂に至る手前で左に曲がるとこのL字型の建物の端になるように見える。ここに清涼寺谷切通の浄智寺側の街道が通っていたとするならば、馬でも通れる街道となり、「たからの窯」がある谷戸の南西側を切岸にして道路を通している理由も容易に理解できる。<br /> 浄智寺塔頭群があった中世には浄智寺裏手の塔頭の間に清涼寺谷切通からの街道が通っていたのではないだろうか?<br /> 塔頭跡にお屋敷や「たからの窯」が出来てからは階段を設えて葛原岡ハイキングコースの現在の道を通したのではないか?清涼寺谷切通前の広いお屋敷が現在の葛原岡ハイキングコースに面して門柱があるのも、この階段のある路が住宅への道路として整備されたと考えるのが妥当であろう。<br />(表紙写真は清涼寺谷切通入口)

清涼寺谷切通-2020年初秋(2)

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2020/09/08 - 2020/09/08

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ドクターキムル

ドクターキムルさん

 戦前の地図(「鎌倉市及近傍明細地図(1941年)」(昭和拾六年八月拾日発行、初版、(有)横須賀書籍共立社)(https://stroly.com/viewer/_ATRP_Nichibun_002415669_O/))を見ると、清涼寺谷切通の浄智寺側にはおよそ真っ直ぐに街道が伸びている。しかし、現在の葛原岡ハイキングコースからは左折するかたちで清涼寺谷切通に続いている。あるいは、葛原岡ハイキングコースの浄智寺側入口からは階段が続いている。しかし、清涼寺谷切通の先には広い家屋敷(https://4travel.jp/travelogue/11644991)の平地があり、グーグルマップの航空写真を見ると、このお屋敷の母屋はL字型になった大きな建物であり、葛原岡ハイキングコースから見える建物の2倍はある。このL字型の建物の裏手には「たからの窯」(https://4travel.jp/travelogue/11643584)の作業小屋が見える。この航空写真を見ると、「たからの窯」がある谷戸の南西側の切岸の下の坂道跡を上って尾根の直ぐ南にある天柱峰の山頂に至る手前で左に曲がるとこのL字型の建物の端になるように見える。ここに清涼寺谷切通の浄智寺側の街道が通っていたとするならば、馬でも通れる街道となり、「たからの窯」がある谷戸の南西側を切岸にして道路を通している理由も容易に理解できる。
 浄智寺塔頭群があった中世には浄智寺裏手の塔頭の間に清涼寺谷切通からの街道が通っていたのではないだろうか?
 塔頭跡にお屋敷や「たからの窯」が出来てからは階段を設えて葛原岡ハイキングコースの現在の道を通したのではないか?清涼寺谷切通前の広いお屋敷が現在の葛原岡ハイキングコースに面して門柱があるのも、この階段のある路が住宅への道路として整備されたと考えるのが妥当であろう。
(表紙写真は清涼寺谷切通入口)

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  • 戦前の地図(「鎌倉市及近傍明細地図(1941年)」(昭和拾六年八月拾日発行、初版、(有)横須賀書籍共立社))。しかし、切通道路は意外と真っ直ぐだ。

    戦前の地図(「鎌倉市及近傍明細地図(1941年)」(昭和拾六年八月拾日発行、初版、(有)横須賀書籍共立社))。しかし、切通道路は意外と真っ直ぐだ。

  • 「たからの窯」の谷戸の南西の崖。道路のような跡が。ここは浄智寺の谷戸の最奥の塔頭跡だ。この先には天柱峰があり、そこに通じているのであろうが、手前を左に曲がると平地(塔頭跡)になり、清涼寺谷切通に繋がる。

    「たからの窯」の谷戸の南西の崖。道路のような跡が。ここは浄智寺の谷戸の最奥の塔頭跡だ。この先には天柱峰があり、そこに通じているのであろうが、手前を左に曲がると平地(塔頭跡)になり、清涼寺谷切通に繋がる。

  • 葛原岡ハイキングコースのなだらかな場所に清凉寺谷切通があった。しかし、清凉寺谷切通と葛原岡ハイキングコースは角度があり過ぎだろう。フェンスで囲まれているのはかつての塔頭跡だという。この塔頭の出入りはこの切通を利用していたはずで、「たからの窯」の谷戸の南西の崖の下の道路跡はこの塔頭へ出入りするための道路でもあったようだ。ここまでの下の葛原岡ハイキングコースは階段になっているが、ここのお屋敷の前の住人が階段を着けたのだという。

    葛原岡ハイキングコースのなだらかな場所に清凉寺谷切通があった。しかし、清凉寺谷切通と葛原岡ハイキングコースは角度があり過ぎだろう。フェンスで囲まれているのはかつての塔頭跡だという。この塔頭の出入りはこの切通を利用していたはずで、「たからの窯」の谷戸の南西の崖の下の道路跡はこの塔頭へ出入りするための道路でもあったようだ。ここまでの下の葛原岡ハイキングコースは階段になっているが、ここのお屋敷の前の住人が階段を着けたのだという。

  • 清涼寺谷切通。曲がっているのはこの先の街道に合わせたからだろうか?

    清涼寺谷切通。曲がっているのはこの先の街道に合わせたからだろうか?

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