鎌倉市梶原に2つの日当地名

2020/09/01 - 2020/09/01

　鎌倉市梶原2、3には同じ「日当」の地名がある。瓜ヶ谷通りの峠を越えた山ノ内配水池の前からはS字坂を下りずに「日当公園」の前を通って山の上ロータリーまでが山の上通りとなっている。また、山の上ロータリーから下ってくるのが「日当り坂」である。そしてご丁寧にバス通りの市営梶原東住宅前には「日当バス停」があり、地元の人に聞くとこの辺りは「日当」という地名なのだという。
　山ノ内配水池辺りから「日当公園」のある辺りが「日当」だと思っていたので驚いた。高々1km程度しか離れていない場所に同じ「日当」という地内があるのではダブって混乱があろうとも思われるが、梶原2の戸建て住宅では番地で家々を識別しており、その中にある公園が「日当公園」であるぐらいの認識なのか？
　梶原2では「日当り坂」の周辺が「日当」なのだろうか？

　湘南モノレールの湘南深沢駅を挟んで梶原と梶原1がある。この周辺は昔からの場所で平地である。当然、寺社もある。しかし、その奥（梶原2~5）は山地で、人も住まない広い範囲の南側斜面を「日当」と呼んでいた可能性が考えられようか。戦後になって、これらの南側斜面は住宅地に造成され、南向きの雛壇になった。しかし、北側は野村総合研究所が建てられたが北向きだったために開発を免れたのではないだろうか？
（表紙写真は市営梶原東住宅前にある「日当バス停」）

エリア 鎌倉(神奈川)

市営梶原東住宅前にある「日当バス停」。

S字坂上の日当公園（https://4travel.jp/travelogue/11293923）。この辺りも日当だ。