2000/02/26 - 2000/03/04
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Tagucyanさん
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昔の旅行記シリーズガンガン行きます。
5回の海外はヒマラヤのふもと・ネパールです。
山岳にある素朴な国と聞いていて、以前から一度行きたいなあと思っていました。
この時は、首都カトマンズだけでなく、ネパール第2の町であるポカラにも訪れました。
ポカラはカトマンズから西に約200km。
往路はそこを6時間かけてバスに乗って移動したのでした。
ネパール第2の町といっても、ポカラは人口26万人ぐらい。
そんなに大都市という感じもしない町です。
観光客が多く滞在し比較的のんびりした雰囲気の地域と、地元の人たちが生活しかなり活気のある地域があり、また一歩離れると絵に描いたような田舎の風景になります。
そんなところを自転車に乗って走り回っておりました。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 自転車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【その2】からのつづき
カトマンズ滞在3日目、通算4日目。
今日は、首都カトマンズからバスに乗って、ネパール第2の町のポカラに向かう。
ネパール国内を走るこのような長距離バスはいくつもあるが、旅行会社が手配してくれたのはこのバス会社。 -
外国人向けのバス会社だった。
34人乗りのこのバス、出発時はほとんど満席で、私以外全員欧米人だった。
TATAということはインド製の車両ですかね。 -
朝8時少し前、カトマンズを出発。
30分ほどで市街地を抜けると、このあたりから延々と山道になる。 -
時々現れる集落。
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渓谷。ラフティングでもやってるのかな。
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沿道にはときどき食堂や売店が集まっているエリアがあった。そんなところではトラックやバスがたくさん停まってにぎわっていた。
昼食はたぶんそんなところで安ダルバートが食えるだろうと期待していた。 -
が、バスが停まったのはバス会社直営のドライブインのようなところ。
ここで、ごく普通のランチだった。
周りはみんな欧米人だし、ここはホントにネパール?という感じで、バス会社の選択をちょっと誤ったかな。 -
休憩地点はポカラまでのほぼ中間地点であるマナカマナというところ。
これも観光地として有名なチトワンとの分岐点でもあり、車内の客も多少入れ替わって、私の隣の席も空席になった。 -
バスは相変わらず山道を走る。
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時々現れる集落。
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先ほどの約1時間の休憩を挟み、カトマンズから約6時間半くらいでポカラの街の中に入ってきた。
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バスはポカラの中心部を通り抜け、観光客が多く滞在するレイクサイドという地区にあるバス会社の前に着いた。
この写真はホテルにチェックイン後改めて撮りに行った写真なので平和な光景だが、実際着いたときにはものすごい「客引き攻撃」でバス周辺はパニック状態だった(笑) -
客引き攻撃のパニック状態の中をかいくぐり(笑)、本日の宿へ。
コテージみたいな建物が集まったホテルだった。
(この写真は翌朝撮影)ベース キャンプ リゾート ホテル
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朝8時にカトマンズを出発して、ポカラに着いたのは15時少し前。
休憩を兼ねてそのへんにあったレストランに入り、コーヒーと「今日のケーキ」でお茶タイム。
手前に写っている黒いブックカバーの本は「地球の歩き方」で、たぶんこれから歩くところを調べ中ですね(笑) -
そのレストランの近くに貸し自転車屋があったので、そこで自転車を借りた。
ホテルがあったのは、ペワ湖という大きな人造湖に沿っている「レイクサイド」という地区で、ホテル・レストラン・土産店・トレッキング用品店などがたくさん立ち並んだ地域。
観光客が多いが、なんだかノンビリした雰囲気である。 -
これがペワ湖。
フェワ湖 滝・河川・湖
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湖畔には貸しボートなどもあり、通りからは多少離れているので静かな場所で、ボーッとするにはいい場所。
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自転車をこいで、さらに道を先に行ってみた。
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だんだん家も少なくなってくる。
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典型的な農村地帯になった。
ほんと、絵に描いたような田舎の風景である。
今まで喧噪と混乱の(笑)カトマンズにいたから、ホッとするような気分になった。 -
こういうところにもゲストハウスがあった。
静かに過ごせそうだな。 -
こんな風景の中、のんびりと自転車をこぐ。
こういう時は本当に時間というものを忘れる。 -
キリがないのでレイクサイド地区に戻ってきた。
だんだん暗くなってきた。 -
本日の夕食は、貸し自転車屋をやっているレストランに入った。
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ここまでチベット料理、ネパール定食、と来たので、今度はインド料理にしてみた。食べたのはキーマカレー。
今なら日本でもありきたりのメニューだけど、当時は一般的ではなかったと思う。少なくとも私はこの時初めて見たメニューで、メモにも「ひき肉が入ったカレー」などと解説が書いてあった。 -
翌朝。通算5日目。
泊まった部屋からの景色。
本当なら、ここからヒマラヤの絶景が見えるはずなのだが、今日も曇り。 -
宿の朝食。
プリ・バジというインドの揚げパンと、カレー味のジャガイモ。
そしてラッシー。
要はインド料理ですね。 -
今日も宿の近くで自転車を借りた。
自転車置場の前をゆっくりと牛さんが通りかかった。
ネパールでは日常の光景。 -
宿の近くのペワ湖。
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宿のある「レイクサイド」地区から少し離れたところにある「ダムサイド」地区。
ここもホテルなどが多い地区。 -
ペワ湖をせき止めているダム。
これがあるので、この周辺の地区を「ダムサイド」という。フェワ湖ダム 滝・河川・湖
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ダムの下流は渓谷のようになっている。
これからその下流の方に行ってみる。 -
といっても、まっすぐ行く道はなく、回り道。
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道路工事中。
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道がずーっと下っている。
帰り道はこの坂を登ることになるわけで^^; -
先ほどの渓谷が深くなっている、パタレ・チャンゴというところに来た。
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この入口あたりにいると、案内するよ、という少年(あとで聞いたら中学生)が声を掛けてきた。今まで、こういうのは断り続けてきたから、今回は案内してもらうことにした。
ということでここがパタレ・チャンゴという深い渓谷。パタレ チャンゴ (デヴィス フォール) 滝・河川・湖
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一般の観光客は上部にある通路からのぞき見るだけだけど・・・
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その少年についていって谷の底に来ることができた。
今は乾期だけど、雨期には川の水が谷の上の方まで来るらしい。 -
少年にくっついて、そのすぐ近くのチベット村に行く。
ここはその昔、中国のチベット動乱の時に逃げてきた人たちの難民キャンプだったところで、そのまま居住区のようになった。
どうもこの少年は、ここの住民らしい。タシリンチベット難民キャンプ (タシリンチベット村) お土産店
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村の中にあったチベット仏教の寺院。
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マニ車。
チベット仏教のお寺で見られるもので、これを1回転させるとお経を1回唱えるのと同じ効果があるらしい。 -
じゅうたん織りの工場も見せてくれた。
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織機で作業する人たち。
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装飾の仕上げをする人たち。
この外にはお土産屋があり、その少年が買ってほしそうな顔をしていたので、いつかは買おうと思っていたお土産用のマニ車や、ここで作った小さいマットなどを買った。
ここで買ったマットは今でも実家の電話機に敷いてあります。 -
村内には幼稚園もあった。
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パタレ・チャンゴのさらに下流は、こんな雄大な景色。
最後に、チベット村の入口付近にあった洞窟にも行った。
これも、雨期には水没してしまうらしい。 -
パタレ・チャンゴの入口あたりにあったベンチにて、案内してくれた少年と。
1人で行ったのではなかなか見られないところをいろいろ見せてくれたその少年には、日本に帰ったら手紙を書くことを約束した。
ガイド料を聞いたら、300ルピーと言ったので、チップと合わせて400ルピー(当時で650円くらい)を渡した。まあ、いい小遣い稼ぎですね。 -
少年と別れ、ポカラの町の中心の方に向かった。
途中にあった学校。 -
町の中心部まで来た。
ポカラの中心部は、カトマンズと同じように人も車も多い。 -
さらに最初のうちは道も工事中で、ごちゃごちゃを通り越して収拾がつかない状態であった。
いいなあ、こういう雰囲気。 -
そこを通り、しばらく行くと、本格的な町になった。
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町の中心・ニューバザール地区。
3~4階建ての商店や、野菜などを売る露店が並び、活気がある。
相変わらず人も車も多く、のどかなレイクサイドとは別世界であった。 -
一方こちらは、そのさらに先にあるオールドバザール地区。
こんどは比較的落ち着いた古い町並みになる。ポカラ オールド バザール 市場
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このあたりでお昼となったので、オールドバザール地区にあった食堂に入ってみた。
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食堂の窓から見た街並み。
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マトンフライドライスと、チキンスープ。
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食後、さらに先に進む。
パタレ・チャンゴから、ダラダラとした上りがずっと続いていたが、この食堂のあたりから上りがキツくなってきた。
途中にあった露店。 -
急坂を登っていた先にあった、ヒンドゥパシニ寺院。
ここは参拝者と観光客で混みあっていた。敷地の中央にある建物では、毎朝生け贄の神事があるらしく、血の洗い流した跡があって生々しい。ビンドゥパシニ寺院 寺院・教会
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この寺院のある場所がポカラの町で一番高いところで、一部市内を見渡すことができた。
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ヒンドゥパシニ寺院から、反対側の坂を下っていく。
また町に出た。 -
ここに、プリティビ・ナラヤン・キャンパスという、大学のような施設がある。
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内部は、まさに大学のキャンパス。
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敷地内に点在する校舎内の教室では、授業が行われていて、窓にガラスがないので、のぞき見ることができるのだった。
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キャンパス内にあった自然史博物館。
内部は、動物、植物、昆虫などの展示がしてあり、特に蝶の標本が多かった。アンナプルナ自然史博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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このあたりを流れる川も深い谷になっている。
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さらに町の中をブラブラとレイクサイド地区の方向に向かって進む。
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これは映画館らしい。
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ポカラ博物館というのがあったので内部を見学。
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レイクサイド地区に戻り、1日お世話になった自転車を返却。
そのあと、地区内のお土産物屋をいろいろと物色していた。
最後に、このあたりにあるレストランで夕食。 -
今日もインド料理。
フィンシャ(Phingsya)というものを注文してみる。出てきたのは、ビーフンが入って、香辛料の少ないカレーのようなものであった。インド料理は何をたのんでもだいたいカレー系なので、そのへんあまり心配なく知らないものでも注文できる。 -
6日目。ポカラ滞在3日目。
今日もチベットの山々は見えない・・・ -
宿での今日の朝食。
ベジタブルカツレツという、カレー味のお好み焼きを揚げたようなものだった。 -
今日は午前中の飛行機でカトマンズに戻る。
それまでの間、ペワ湖のほとりを散策。バスンダラ公園 広場・公園
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実はここには2つの湖畔の公園が並んでいて、そのうちの1つは「駒ヶ根友好公園」という。
ポカラと長野県の駒ヶ根市が姉妹都市なのだそうで。駒ヶ根友好公園 広場・公園
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対岸に渡る渡し船のようなものがあった。
時間があったら行ってみたかったけど。 -
もっとゆっくりしていきたかったけど、カトマンズに戻る。
帰りは、飛行機。ポカラ空港にやってきた。ポカラ空港 (PKR) 空港
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ポカラ空港の搭乗手続きカウンター。
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ポカラ空港の到着便・出発便の案内。なんと手書き(笑)
私が乗ったのは左中の「BUDDHA」の一番上、652便。 -
要するに、数日前ヒマラヤ遊覧飛行で乗ったのと同じ、ブッダエアーの飛行機です。
これに乗ってカトマンズに戻ります。
【その4】につづく
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この旅行記へのコメント (4)
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- アルカロイド ダリルさん 2020/09/03 09:05:01
- ネパールの料理
こんにちわ!tagucyanさま!
ネパールでは、チベットやインド料理なんですね? ま、日本でもキムチも餃子もありますが、、、
先日クラスメイトと、学校の近くにオープンした、インド料理屋さんに行きました! チーズナンのチーズがコテコテに分厚く、半年分のチーズを食べた感じ? インド人はチーズナンなーんてモノは、国にはないから出さないらしく、チーズナンを出すのは、ネパール人経営のインド料理だとか?
日本人は美味しければそれでイイから、どっちでもイイですけどね? ネパールでは、チーズナンってありましたか? それとも昔はなかったのかしら?
昔、東名高速のドリーム号で京都に通ってたダリル
- Tagucyanさん からの返信 2020/09/03 12:59:22
- ネパール定食はあるのですが
ダリルさま
こんにちは
ネパール料理というと、何度か登場してますが「ダルバート」というネパール定食、ほぼそれだけしかありません。
ですので観光客向けには、地理的にインドやチベットに近いこともあり、それらの料理を出す店が多かったですね。
日本でもインド料理店って多いですよね。でもよく見るとほとんど「インド・ネパール料理」と書いてあります。厳密に言うと、「ネパール人がやってるインド『風』料理店」という感じです。
インドではナンはほとんど食べないらしいですね。もっぱらチャパティというクレープみたいなやつ。
でも、ナンの方が日本人受けがいいので日本では一般的になってしまったという。
このへん、ネパール人にはこだわりがないので、ネパール人が経営している店が多いというのはそういうことらしいです。
うちの職場に仕事の関係でインドに何度か行っている人がいて、こういう話は彼からも聞いてます(笑) ちなみに同じく仕事で2週間カトマンズに行ってた人もいます。
そういう仕事は、なぜか私には回ってきません(笑)
チーズナン、美味しいですよね〜 カレーとかつけないでもそのままで食べられちゃう。
現地にあったかは、スミマセン、語学力不足のため分かりませんでした(爆)
---
初めて乗った夜行高速バスが国鉄時代のドリーム号だったTagucyan
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- Akrさん 2020/09/03 07:57:04
- バスで6時間半!
- Tagucyanさま
おはようございます。Akrでございます。
ポカラ、聞いたことなかったので地図で調べたらずいぶんと奥の方にあるんですね。それにしてもバスで6時間半ですか。見るからに快適そうじゃないバスのようですし、もちろん高速なんてないのでしょうが道路は舗装されているんですか?途中で登場する山村がいかにもって感じですね。秘境感に溢れていますね。
現地に着いて、自転車借りて見ず知らずの少年に案内頼んじゃうのって凄いですわ。
私なら先に案内料聞いちゃうかな。子供の後ろからコワい人出て来たらどうしようとかいろいろヘタレなもので(笑)でも、この子は、仕事でやってるんでしょうか?それとも単なる小遣い稼ぎ?ここの渓谷はどっかで見たことあるなと思ったら岩手県の厳美渓。
最後の空港は、管制塔が無かったら役場かなんかにしか見えませんね。カウンターも昭和30年代の雰囲気がします。って、帰りは飛行機。空路もあるんですか。けっこうな単距離路線じゃないですか?
一生行くことのない場所をご紹介いただき、ありがとうございました。
次回はカトマンズで何をされるのか楽しみです。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/09/03 12:47:22
- 私の基準では、参考にならないかも(笑)
Akrさま
こんにちは
ネパールに行く方々の目的はいろいろあると思いますが、私はただ町の中をブラブラ歩くのが好きなので、どうせならカ首都カトマンズだけではなくどこか地方都市に行きたかったということもあり、2番目に大きなポカラという町に行きました。
しかもどうせ行くなら片道はバスで行きたかった。沿道の景色も見てみたかったですしね。
道中は思ったほど苦痛じゃなかったですよ。私の基準では、参考にならないと思いますが(笑)
一応国内の2大都市を結ぶ道だったので舗装されてましたし。ただ、その他のルートだとどうなんでしょうねえ。
基本、山道なので車に弱い人はキツいかも知れないですね。
当時は、どの観光地に行っても客引きがすごかったです。それを断るのにいつも一苦労だったのですが、パタレ・チャンゴではおじさんとか兄ちゃんとかではなくて少年だったので、なんとなくお願いしてみました。おかげで、一般の観光客では入れないところにも行けましたし、あの時は良かったかな、と。
あの少年、たぶん小遣い稼ぎじゃないですかね。
でも、結局案内してもらったのはあの時だけです。
ポカラの空港、日本で言えば離島の小さい空港のような雰囲気でした。
小さい飛行機ばかりですが、一応国内線も何路線かあるようですね。
カトマンズに戻ったら、少し普段の「趣味」関係に走ります(笑)
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Tagucyan
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