2000/02/26 - 2000/03/04
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Tagucyanさん
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コロナの影響で、家族旅行もボツ、個人でもなかなか出かけにくい。
ということで、昔の旅行記シリーズガンガン行きます。
5回の海外はヒマラヤのふもと・ネパールです。
山岳にある素朴な国と聞いていて、以前から一度行きたいなあと思っていました。
ネパールの行き方はいろいろあるようですが、私はバンコク乗り継ぎのタイ国際航空でした。
トランジットでバンコクに1泊したあと、翌日の飛行機に乗ってネパールの首都・カトマンズにやってきました。
さて、カトマンズ。
市内には仏教やヒンズー教に関わるいろいろな見所があります。そこを巡ってみました。
さらには、エベレストのすぐ近くまで飛んでみるヒマラヤ遊覧飛行(マウンテンフライト)にも搭乗。
そもそもネパールという国自体、時間がゆったり流れているような気がして、ただ町歩きしているだけでも楽しいのでした。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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【その1】からのつづき
成田空港から、バンコク(トランジットで1泊)経由で、ネパールの首都であるカトマンズのトリブヴァン国際空港に到着した。
基本的に空港からの交通手段はタクシーしかないので、建物内でチケットを買い、タクシーへ・・・
ところがタクシー乗り場のあたりにたくさんの人が群がっている。要はホテルなどの客引きとか、荷物を運んでチップをもらおうという人たちで、あの車に乗れとか、いやこっちだとか、乗れば窓ガラスをたたかれるわ、ネパール語でわけの分からないことを言われるわ、いきなり洗礼を浴びたような感じだった。トリブバン国際空港 (KTM) 空港
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私がとまるホテルは市内の繁華街のひとつタメル地区というところにあり、空港からだいたい車で20分くらい。
タメル地区は、道が細い上に人通りが多く、タクシーはそういうところにガンガン突っ込んでいった。
こちらの交通事情は、とにかく図々しい者勝ちという感じで、われ先にというふうに走る。少しでも遅い車があると抜かしにかかる。しかも道には車も人も多くて、そういう状態だからクラクションは鳴らしっぱなし。
逆にそれに慣れた状態で日本に帰ってきたら「なんて静かなんだろう」と思ってしまった(笑)ホテル ヴァイシャリ ホテル
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ホテルの部屋に荷物を降ろすと、さっそく市内に出かけてみた。
初めてのカトマンズ。
最初は町のパワーというか、そういうものに圧倒されていた。
すぐに慣れたけど(笑) -
町の中は、非常にほこりっぽい。主に土ぼこりで、特に風が吹くとすごい。気になる人は気になるようで、地元の人でもマスクをしている人がいた。
私は意外と気にならなかったですけどね。 -
区画整理などとは無縁の細い路地が入り組んでいるところをテキトーに歩いていると、ストゥーパという仏塔にときどき出くわす。
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町の雰囲気に慣れてきた頃、歩いてスワヤンブナート寺院というところに向かってみた。
途中に流れていた川。 -
あの山のてっぺんに見えているのが、スワヤンブナート寺院。
これから行くところ。 -
町の中心から2kmぐらい、こんな感じの田舎道を歩く。
日本にも昔あったような雰囲気。 -
そんな道を30分くらい歩いて行くと、スワヤンブナートの入口にたどり着いた。
物売りの人や、案内しますよ、という人がいろいろ言い寄ってきて、断るのに一苦労。 -
ここから、階段を登って行きます。
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途中から、どんどん階段が急になる。最後はよじ登るという表現に近い。
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登りきった正面にある大きなストゥーパ(仏塔)。
以後何度も見かけることになる「ブッダの目」が書かれている。
当時の私の海外旅行用のカバンには、この旅行以降、現地で買った「ブッダの目のシール」が目印として貼ってあった(笑)スワヤンブナート 寺院・教会
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山の頂上にあるスワヤンブナート寺院からは、カトマンズの市内が一望できる。
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カトマンズ市内をバックに1枚。
別名「モンキーテンプル」と言われるだけに、野生の猿も見かけた。 -
寺院の内部。
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ステゥーパ、目立ちますね。
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建物内では、お坊さんたちが修行していた。
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帰りは、めんどくさいから入口に停まっていたテンプーに乗って市内に戻る。
テンプーとは、3輪のオートバイに黒い幌をつけた乗り物。以降何度も利用したが、写真に撮ってない・・・ -
やってきたのがダルバール広場というところ。
広場そのものは、いろんな建物(その多くが寺院)が不規則に建ち並び決して広くないが、露店なども多く出て非常ににぎわっていた。ダルバール広場 広場・公園
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右の茶色い建物がパゴタという建物。
その裏側に「クマリの館」という女神クマリの化身と言われる女性が住む館がある。クマリの館 建造物
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パゴタの階段に座って広場を眺める。
ただ眺めているだけでも時間が経ってしまうようなところだった。 -
ニュー・ロードという通り。
電気店など、大きな店もあった。 -
市内のメイン通りのひとつ、カンティ・パト。交通量の多い通り。
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このカンティ・パトには「サブウェイ」と呼ばれる地下道があった。この地下道はちょっと怪しい雰囲気だった。
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乱雑に貼ってあったポスター。
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乗り合いバスか何か。
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この日の夕方、停電が発生。停電が復旧しないうちに日が暮れて、暗くなった。ネパール初日の夜を電気がない状態で迎えたわけである。
念願叶ってヒマラヤのふもとの国に来て、そして電気がないなんて逆に情緒があり、これだけでもなんだか妙に来た甲斐があった、なんて思ったりする。
この日の夕食は、タメル地区にあるチベット料理の店に入った。
フラッシュを焚いてしまったのでわかりにくいけど、この時点でまだ停電が続いており、この店では明かりの代わりにロウソクがついていて、むしろ情緒があった。
手前側が「モモ」という、蒸し餃子のようなもの。
向こう側が「テゥクパ」というチベット風ラーメン。 -
19時半、停電が復旧。
どうも、計画停電っぽかった。
町の中も停電があったからといって騒ぐわけでもなく、日常の光景のようだった。 -
滞在2日目。通算3日目。
今日の午前中は、ヒマラヤ遊覧飛行。
私が乗る飛行機は7時発とのことだったので、朝5時半過ぎにホテルを出て、6時に空港に着いた。
手続きなどをして、搭乗待合室へ。
朝食は昨晩タメルで買っておいたパン2つ。パン屋の閉店間際に定価の半額で買っておいたもの。トリブバン国際空港 (KTM) 空港
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トリブヴァン空港の、国内線搭乗待合室。
ヒマラヤ遊覧飛行だけでも何便もあり、その他に普通の国内線もあるので、賑わっている。欧米人が圧倒的に多い。
予定時間の7時を過ぎても、動き出す気配がない。
上空の天候状態がよくないようで、遅れるらしい。 -
9時になってようやく飛行機が飛べる状態になったらしく、空港内外が動き出した。
そして搭乗も順次始まった。といっても放送があるわけではなく、搭乗口の近くへ行って、耳をすましていないとならない。
9時半ころ、私の乗るフライトの搭乗が始まった模様。
ネパール国内にいくつかある航空会社の1つ、ブッダエアーの飛行機。ヒマラヤ遊覧飛行 アクティビティ・乗り物体験
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トリブヴァン空港を離陸。
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カトマンズの市内を一望。
このあと、雲に突っ込む。 -
雲を突き抜けると、ヒマラヤの山々が見えてきた。
雲の高さよりも、ヒマラヤの山々の方がぜんぜん高いのである。
これなら天候に関係ない。 -
機内の様子。
真ん中の通路を挟んで、両側に1列ずつなので、全部窓際席。
16席あって、日本人が私含めて3人いた。あとは欧米人。 -
この中で一番高いのがエベレストです。
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客席から操縦席が見える。
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操縦席越しに見たヒマラヤの山々。
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一番高いのがエベレスト。
こんなにくっきりと見えるとは思いませんでしたねえ。 -
1時間ぐらいのフライトで、空港に戻ってきた。
トリブヴァン空港の、国内線の建物。
ここから、タクシーに乗ってホテルがあるタメル地区に戻った。
タメル地区に今回手配をお願いした旅行社のカトマンズ支店があり、そこに顔を出して、明日以降のチケットを入手。トリブバン国際空港 (KTM) 空港
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そのあと、タクシーに乗ってカトマンズの南にあるパタンというところへ行く。
ダルバール広場 (パタン) 広場・公園
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パタンの中心、ダルバール広場に面したレストランの屋上で、広場を見下ろしながら昼食。
ここでは「ダルバート」というネパールの定食を食べた。ネパール料理とはほとんどこの1種類しかないと言っていい。 -
こういう景色を眺めながらお食事。
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パタンのダルバール広場周辺を散歩。
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旧王宮の一部が博物館になっていて、見学したはずだけど写真がない。
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マニ車やら何やらいろいろとおみやげ。
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何気ない路地を歩いているのが一番楽しかったりする。
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ネパール語の横断幕。読めません(笑)
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露店がいろいろ。
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またステゥーパがあった。
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パタンから、再びタクシーに20分ほど乗って、やってきたのがパシュパティナート。
地区の真ん中を川が流れ、その周りに寺院が集まっている。 -
ここにはオープン形式の火葬場があり、私がいたときにも黄色い布をかぶせた遺体が2体あって、そのほか実際火葬している火葬場もあり、白い煙がたなびいていた。
その灰をこの川に流すらしい。
この川はこの先、あのガンジス川につながっている。 -
地区の中心にあるパシュパティナート寺院。
こちらはヒンズー教の寺院であり、ヒンズー教徒以外は中に入ることができない。パシュパティナート寺院 寺院・教会
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一帯を一望できる高台から。
煙が上がっているのは火葬場ですね。 -
パシュパティナートの裏山。
このあたりにも寺院が集まっている。 -
中には入れる寺院もあった。
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ちょっと高台になっていて、市内が一望できた。
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周辺の市場、というか露店。
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さらにタクシーに乗って、ボダナートというところに来た。
タクシーを降りた地点は普通の通りだったが、そこから一歩入ったところに、巨大なステゥーパが現れた。 -
ストゥーパの周りは時計回りに回る規則になっているらしく、巡礼者も観光客もみんな時計回りに歩いていた。
その周りを取り囲むようにみやげ物屋や巡礼者用の仏教用具の店などが並ぶ。 -
歩いていると右側に常に見えている景色。
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ふつうストゥーパはお椀をかぶせたような形をしていて、そのてっぺんにブッダの目が書かれている正方形の塔があるのだが、ここのはその丸い層が4層になっていて、上から2番目の層まで登ることができる。
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登ってみましょう。
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上から2段目、一番高いところからの眺め。
上の段に登っても、みんなそこを時計回りに歩く。 -
そこから見たブッダの目。なんだか夢に出てきそう(笑)
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周辺にはこれまた寺院がいくつもある。
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そこから一歩入った、裏道を歩いてみた。
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さすがにここまで来る観光客はおらず、俗化されてないごくふつうの市民の生活の場。
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また露店がありますね。
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これはお肉屋さん。
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この日の夕食。
タメル地区にある、正統的なネパール料理「ダルバート」の専門店。
これは前菜。 -
ダルバートとは簡単にいうと、ダル(豆のスープ)や、炒めた野菜やカレーなどのおかずが数種類と、それにご飯が付くというもの。
ご飯とおかずがひとつの皿になるか別々になるかは店による。
おかずも店によっていろいろあるのだが、少なくとも豆のスープ(ダル)とご飯(バート)は必ずつくのでダルバートということらしい。 -
メインで出てきたおかずは、いずれも日本人の口に合うようなものばかりだった。
ちょこっとずつ多種類のおかずが食べられるので、毎回食べても飽きが来ないと思う。 -
滞在3日目。通算4日目。
今日はバスに乗って、ネパール第2の町である、ポカラに向かう。
ポカラはカトマンズから西へ約200km、バスで約6時間かかる。 -
このバスに乗って、ポカラに出発。
【その3】につづく
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この旅行記へのコメント (2)
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- Akrさん 2020/08/31 15:41:16
- 色々、神秘的な国。
- Tagucyanさま
こんにちは。Akrでございます。
いよいよネパール観光ですね。なんとも言えぬ神秘的な雰囲気の国ですね。
市内に多く見られるストゥーパ。これも神秘的な建造物ですね。ブッダの目は一度見たら忘れないインパクトですね。これは仏塔とありますが日本で例えると何なんでしょう?仏舎利塔みたいな感じでしょうか。でも日本で仏舎利塔はそんなに街中にないですしね。こういうのはワクワクしますねえ。
エベレスト遊覧飛行。
なんか怖そうなんですが、失礼ですがこういう飛行機って整備とか大丈夫なんですかね。ちょっと怖いなあ。でも雲上の最高峰見られて感動モンですねえ。エベレストといえば登山の玄関口、テンジンヒラリー空港という山のてっぺんに造られた滑走路500mしかないトンデモ空港がありますね。凄く興味があります。
そして今回一番驚いたのが「オープン型式の火葬場」です。
その国の習慣と言われればそれまでですが、とても衝撃的な光景です。でも、ヒンドゥー教の国ですと死者はガンジスに還るみたいな言い伝えがあって灰を川へ流す習慣がありますね。
次回は先がまったく読めませんが楽しみですねえ。
-Akr-
- Tagucyanさん からの返信 2020/08/31 20:04:19
- いろんな国がありますよね
Akrさま
こんばんは
まったく鉄が出てこない(そもそもネパールはインドとの国境付近でちょこっと鉄道路線が入り込んできているだけ)旅行記にコメントいただきありがとうございます。
日本語だと「仏塔」と訳されるステゥーパは、カトマンズではほとんど街角ごとにありました。あの目が特徴的ですよね。暗い夜道でいきなりあの目が現れたら怖いですよね(笑)
ちなみに本文にも書きましたけど、現地であの目のシールを買いまして、当時の海外旅行用のカバンに貼ってました。
ヒマラヤ遊覧飛行で乗った飛行機は、ネパールの航空会社ブッダエアーのビーチクラフト1900という飛行機だそうで、当時まだ新造されて2年目ぐらいの新しい飛行機でした。現在もブッダエアーの国内線として飛んでいるそうです。現在は分かりませんが、きっとどこかの国の技術協力で整備とかしているんでしょうね。
この日は曇っていて、果たして山が見られるのかと思っていたのですが、さすがはヒマラヤ、雲よりも山の方がはるかに上でした。
ヒンズー教寺院のところにあった火葬場、インパクトありますよね。カトマンズ市内を流れている川は、たどっていくとすべてガンジス川につながっていくので、ヒンズー教徒的にはここに灰を流せば、輪廻から解脱できるということなんでしょうけど。
次回はバスに6時間乗ってネパール第2の町に行きます。
といっても、行ったことない人にはピンとこないですよね・・・
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Tagucyan
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