宮城県、鳴子温泉へ乗り鉄紀行--前篇--

2020/08/16 - 2020/08/17

　楽天トラベルでも、GO TO　キャンペーンに参加し、宿泊代がだいぶ割引されたため、湯治と乗り鉄をかねて、東北でも好きな温泉地である、宮城県大崎市、鳴子温泉へ行ってきました。
　ただ直行するだけでは芸が無いので、日本海周りでローカル線の旅情も楽しんできました。
　鳴子に泊まったのは、4回目で、十数年ぶりです。前に来た時は、まだ玉造郡鳴子町でした。コロナ禍の影響か、宿泊客が結構いたにもかかわらずひっそりと、静かなお盆の温泉街を見てきました。詳細は写真をご覧ください。
--行程--
1.上越新幹線
2.特急いなほで酒田
3.陸羽西線快速で新庄
4.陸羽東線臨時快速で鳴子へ
5.宿泊
6,陸羽東線で小牛田
7.東北本線、東北新幹線乗り継ぎで帰途。
　

エリア 鳴子温泉(宮城)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 3.5
• ショッピング: 3.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

　朝9時台の上越新幹線でまず新潟へ。
　乗った列車は、大宮を出ると新潟まで無停車。

上越新幹線 乗り物

大宮を出ても指定席はガラガラ。これでもお盆最終日。

新潟駅到着。
ホーム対面には、乗り継ぎのいなほ号が目の前に。
改札を抜けたら同一ホームで乗り換え可能。至極便利。

新潟駅 駅

乗り継ぎのいなほ号酒田行。
昔常磐線で走っていたE653系に再会。
新潟駅は高架工事中で、在来線のホームを新幹線と同一フロアに上げている最中。

特急 いなほ 乗り物

塗装は変わったが、内装は色も含め常磐線時代と全く変わってない。
7両編成中自由席は2両だが、1割程度しか乗ってなかった。

村上駅までは、のどかな穀倉地帯の新潟平野を走る。

JR羽越本線 乗り物

村上駅をでて、交流区間に入ると、そしてすぐそばに日本海が見えてくる。

村上駅から小波渡駅までは日本海が眺められるビュースポット。
特に、桑川駅から越後寒川までの10kmは、名勝「笹川流れ」がまじかに迫る。
海沿いを蛇行しながら走るこの村上から県境を越え三瀬駅までの間は、最高速度も制限され、単線と複線を繰り返す、日本海縦貫線の中でも隘路になっている。特急いなほも名勝沿いを時速70kmから90kmで往く。

笹川流れ 自然・景勝地

　列車は府屋駅と鼠が関の間で、新潟県から山形県に入り、さらに三瀬駅より海岸沿いから山中に入って小さな峠をこえ、羽前水沢駅に出ると、一気に庄内平野を走る。
　庄内平野を高速でしばらく走ると、終点酒田駅。新潟から2時間7分。
　ここ酒田から秋田方面は、特急の本数がぐっと減る。

酒田駅。
山形県日本海側、荘内地方の中心都市。

酒田駅 駅

　酒田駅に留置される列車。これから乗車する陸羽西線の気動車と奥には乗って来たいなほ号も。
　

清川屋 酒田駅店 お土産屋・直売所・特産品

羽越線普通用の、最新鋭気動車GVE400型。ディーゼルエンジンで発電し、モータを駆動する、珍しい電気式気動車。

JR羽越本線 乗り物

　GVE400の車内。
　機器室が空間を食ってるが、同じ羽越線の主701系電車にくらべ、はるかに居住性は良い。E233系と同じボックスシートは、先代キハ110型よりも座席間隔が広い。

GVE400型とならぶ、陸羽西線用キハ110型気動車。快速「もがみがわ」

JR陸羽西線 (奥の細道最上川ライン) 乗り物

これに乗車して新庄を目指す。陸羽西線は余目から新庄までを結ぶ路線で、43kmほど。この快速「もがみがわ」は、酒田駅を始発しており、途中、余目、狩川、古口にのみ停車。非電化区間にしては結構速い。快速は1日1往復、これを含めても陸羽西線の本数は1日9往復と少ない。

沿線の大半は最上川沿い。
船くだりもあるこのあたり、今日は濁流が渦巻いていた。

最上川 自然・景勝地

新庄駅到着。東端式ホームで覆う線の電車と仲良く並ぶ。
奥羽線の電車は北東北の主、701系だが、この編成は、改造したのか、ボックスシートが設置されていた。

JR奥羽本線 乗り物

　10分にも満たない短い乗り換え時間であわただしく、陸羽東線の臨時快速「ゆけむり」に乗り換え。新庄から仙台まで走破する。これで鳴子温泉へ向かう。

新庄駅 駅

　外観は専用ラッピング模様になってたが、内装は変わらず、一般的な110型気動車。
　ただし、この列車、臨時快速だけは、「ボックスシート部分は指定席」になっている。指定券を持っていなければ、ロングシート部分に座るしかない。
　指定席は、車内でも買える。550円也。
　乗客は半分の入りだが、その多くは、乗り鉄をメインとした鉄道ファンだった。

JR陸羽東線 (奥の細道湯けむりライン) 乗り物

陸羽東線の新庄から中山平温泉までの間は、山中と言うより高原っぽい所を走る。中山平の手前、境田駅が、太平洋と日本海の分水嶺。その周囲のみ、勾配がきつめ。

　ただ、瀬見温泉の前後は、こういった小国川の渓谷沿いを走る。

瀬見温泉 温泉

　信条と鳴子の中間点、最上駅。
　鳴子温泉駅から西は、ここしか列車交換の出来る駅が無いため、ここで必ず上下列車の行き違いがある。

最上駅 駅

のどかな景色が続く

中山平温泉を出ると、つぎは鳴子温泉。その直前、トンネルを抜けると、列車は速度を落とし徐行する。
陸羽東線最大のビュースポット、鳴子峡だ！

鳴子峡 紅葉

鳴子峡を通過してトンネルをくぐるともう鳴子の温泉街。坂を下り鳴子温泉駅に到着。
ちょうど3年前の6月にも、ここ鳴子を訪れており（この時は石巻が主な目的地で宿泊していない）、久しぶりの訪問と相成った。今回はここに泊まる。

その時の旅行記は　「マンガの街、石巻街歩きと宮城県乗り鉄の旅」
https://4travel.jp/travelogue/11251426

このときは、逆コース。小牛田から新庄へ「リゾート列車」で通った。
今回乗車した臨時快速は一応このリゾート列車の後継列車である。

鳴子温泉駅 駅

久しぶりの鳴子温泉駅。季節は真夏。
東京よりは結構気温は低いが、それでも暑い。

鳴子温泉観光案内所 名所・史跡

今回宿泊した「東多賀の湯」は、
この鳴子温泉駅の麓（北側）、街とは反対方向、国道沿いにある。
街をまわりこみ、線路をくぐって、線路沿いの坂道を降りていく、ちょっとわかりづらい。

鳴子温泉郷 東多賀の湯 宿・ホテル

室内はこんな感じ。

旅館の目の前は国道47号。大型車の往来が結構多い。

後半へ続きます。