ボリビア　ウユニ

2020/03/18 - 2020/03/19

ポトシからバスでウユニへ移動し、ウユニ塩湖デイツアーに参加。

エリア ウユニ(ボリビア)

新型コロナウイルスの影響で、ウユニのバスターミナルは昨日（3月17日）から閉鎖されているとの情報があり、昨日、滞在中のポトシの旅行案内所で確認するとそのようで、一方、ウユニ行きのバスターミナルで確認すると7:00から1時間に1本程度運行しているとのことだった。そこで、運行していないことも想定し、その場合はラパス行きに切り替えるつもりで、ウユニ行きのバスが出発するバスターミナルへ行くと、運行していた。7:00発予定のバスは7:14に発車。座席はほぼ満員。料金は30ボリビアーノ（約480円）。

ポトシ－ウユニ間の道中は景色がいい。

11:10にウユニに到着。バス会社のオフィスが固まっている場所の路上で下車。どうやら、ここがウユニのバスターミナルのようなので、結局、バスターミナル閉鎖は間違った情報だった。
下車後、次の目的地のラパス行きのバスを数社確認。夜間（17:00～翌朝5:00）外出禁止令が出ているため、夜行バスを運行している会社はないが、朝発のバスはあった。ただし、こちらは事前情報通り、ボリビア国内の長距離バスは、明後日（3月20日）までしか運行しないようなので、ウユニ塩湖ツアーに参加するなら今日か明日のみ。ウユニ塩湖ツアーも催行しているか分からず、ツアーに参加できるか否かで明日または明後日のバスにするか決めたいため、バスチケットの購入は後回しにし、ウユニ塩湖ツアーを催行している旅行会社を探しにいくことに。

ウユニ塩湖ツアーの催行会社で日本人に人気のホダカとブリサは営業していない。両ツアー会社のすぐそばにあるHotel Avenidaで宿泊しようとしたが、受け入れていないとのこと。ツアーの方は、見つけ出した営業中の2社で確認するが、我々2人だけのプライベートツアーになるらしく、結構高い。3社目で明日の1dayツアーを350ボリビアーノ（約5600円）で催行するというので、ここに決定。ちなみに、17:00～翌朝5:00まで外出禁止令が出ているので、サンセットやスターライトツアーは残念ながら催行せず。ついでに宿のことも相談してみると、知り合いの経営している宿を紹介してもらい、さらに明後日（20日）のラパス行きのバスチケットの手配もお願いする。

ツアー会社の人に紹介してもらったHostel La Roca。ダブルルーム（トイレ・シャワー共同、朝食付き）で1名50ボリビアーノ（約800円）。

食堂で昼食。チキン定食15ボリビアーノ（約240円）。
数日前にウユニを訪問していた日本人旅行者の情報では、おそらく新型コロナウイルスの影響で、レストランで入店拒否されたと聞いていたが、幸い、ウユニ滞在中、露骨に避けられたり、中傷の言葉を掛けられたりすることはなかった。

コロン通りとボリバル通り交差点付近にフルーツパフェの屋台があったので、食べてみる。バナナ、マンゴー、バイナップルにヨーグルトソースをかけ、アイスを3スクープで5ボリビアーノ（約80円）。

翌朝、早起きし、日の出を見に行く。線路を歩いていると、後ろから写真の車両が追い越していった。

街の南のはずれに貯水池があり、鏡張りになっている。ウユニ塩湖で見られない分、ここで我慢。

実は、この貯水池にはゴミが捨ててあったり、排水らしき水が流れ込んでおり、水も汚い。

残念ながら雲が多く。感動的な日の出とはいかず。

貯水池には、数10羽のフラミンゴが顔を池の中に突っ込んで食事中。しばらく観察するが、太陽が雲の間から顔を出し、日差しが池を照らすや否や、一斉に飛び立っていった。

貯水池の近くに列車の墓場がある。

列車の墓 史跡・遺跡

数100mにわたり、こういった朽ち果てた列車が大量に放置されている。

アートの描かれた列車も、少ないながらある。

列車の墓場とウユニ市街をつなぐ線路は、地元民の生活道にもなっている。

ウユニ市街のはずれは、殺風景な寂しい雰囲気。野良犬が多く、集団で徘徊しているものもあり怖いが、吠え立てられることはなかった。

家も簡素なものが多い。

宿に戻り、朝食。量は少ないが、部屋代含め50ボリビアーノ（約800円）なので文句は言えまい。

9:40過ぎ、宿にドライバー兼ガイドが迎えにきてウユニ塩湖ツアー開始。参加者は我々日本人2人の他、アルゼンチン人2人、ペルー人、ベネズエラ人各1人の合計6人。まずは、私にとっては、さっき行ったばかりの列車の墓場へ。ここはツアーの定番訪問地だが、この日は我々しかいない。列車の墓場には9:50～10:15頃まで滞在。

コルチャニ村へ移動。茅葺き屋根の家もあったりするが、寒々しい雰囲気。

コルチャニ村で塩の精製小屋の見学。ここで精製された塩は販売されており、250ｇで1ボリビアーノ（1kgで1ドル）。

小屋の前に置かれてあった塩を固めて作ったブロック。塀や家屋の壁に使われたりする。

同じ場所で、11:30頃に少し早いがランチタイム。ランチはツアー代込み。肉は固くて美味しくなかった。この地方の特産でスーパーフードともいわれているキヌアも出たが、こちらも美味しいものではない。でも、栄養豊富らしいので、お代わりした。

12:00頃に出発。土の地面の大平原を進むが、やがて、、、

水が張った場所に出て、そのまま進んでいく。

そして、鏡張りになっている場所に出るが、止まらず先に進む。

この場所は、水たまりが無数に散らばっている。

地面は土が見えず、ものすごく広大な面積が塩で一面覆われている。

12:15頃、水が湧き出している場所で下車。舐めてみると、もちろんめちゃくちゃ塩辛い。ウユニ塩湖は降った雨がそのまま水たまりになるだけでなく、地下から湧き出しているものもあるとは意外だった。

水が湧き出している周囲は、だだっ広い平原なのに、なぜこの場所で水が湧き出ているのか不思議。12:30頃に出発。

12:40前に鏡張りのポイントで下車。塩で覆われた大地に数㎝の深さの水が張っている。長靴は貸してもらえず（用意されてない）、靴のまま歩く。

水平線を境に雲が上下対称に見える。

幼少の頃、半分に折って開いた紙の片側に絵の具を塗り、紙を閉じて開くと、こんなシンメトリーの模様ができたことを思い出す。

上空にも雲が広がると壮大な上下対称の風景になるのだが、なかなか思い通りにはいかない。でも、翌日は今にも雨が降りそうな曇天だったので、晴れて良かった。

明日から長距離バスが動かなくなるため、ほとんどの旅行者がウユニを脱出しているようで、この日、我々以外に見かけたツアーの車は数台だった。

塩湖を飛んだり跳ねたりする写真を撮るため、飛沫がかかった場所が乾くと塩が白く浮かんでくる。靴も乾くと白く覆われた状態になった。

13:30過ぎに移動開始。塩原に描かれた模様が不思議。

13:45過ぎ、ダカールラリーのモニュメントがある場所で下車。

ダカールラリーのモニュメントの少し先にある国旗がはためく場所に移動。目の前には塩のブロックでできたホテルがある。

右に見える突起物がダカールラリーのモニュメント。

この辺りは大小無数の水たまりがある。

塩のホテルの中を見学。壁、柱、イス、机は塩でできている。

14:20頃に塩のホテルを出発。塩原にはツアーのジープが通った跡が見える。

14:25頃に真っ白な塩の平原ポイントで下車。奥に小さく見える黒い点が塩のホテルとダカールラリーのモニュメント。

真っ白な塩の平原では、遠近感が分からなくなる錯覚を利用したトリック写真を撮るのが定番。この状態で撮影すると、巨大な靴に踏まれそうになる（靴に踏まれそうになる小人の）写真が撮れる。

果てしなく続く雪原のような風景。ウユニ塩湖（塩原）には世界有数のリチウムが埋蔵されており、2020年にリチウム工場を稼働する計画があるそうだが、あまりにも広大なため、工場らしき建物は見えない。

14:45過ぎに出発。途中、水深のある場所（といっても数10㎝程度だが）を通る。塩の積もった大地が白い砂浜にも見え、青みがかった澄んだ水と相まって南の島の海のように見える。

コルチャニ村を経由して元来た道を戻る。蜃気楼のような島が見えるが、ウユニ塩湖内に浮かぶ島であろう。
15:30前に宿の前で解散。