2005/05/02 - 2005/05/02
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“北ドイツ周遊の旅”
2005年4月21日(木)~5月5日(木)15日間
1982年から数えて 23年ぶりの北ドイツです。
5/02 (月)快晴 26℃ 157km
シフラースグルント国境博物館を出発し、B27に戻って、凡そ3km、Bad Sooden Allendorfバート・ゾーデン・アレンドルフには14:20に着いた。
写真はお目当てのシューベルトの「Linde am Brunnen vor dem Tore泉に添いて、茂る菩提樹」
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
テューリンゲン州の高台からやって来たバート・ゾーデン・アレンドルフの町はヘッセン州Werra Meissner Kreisヴェラ・マイスナー郡に属す、人口8700人の市である。
ヘッセン州に属する市はテューリンゲン州と直接境を接し、ドイツの地理上のほぼ中心に位置している。
写真はマテウス・メーリアンの銅版画に描かれた1655年頃のバート・ゾーデン・アレンドルフ -
写真はWappen_Bad_Sooden-Allendorfバート・ゾーデン・アレンドルフの紋章
紋章は赤地で、青い屋根を戴く銀の楼門と4本の塔を持ち、胸壁を有する環状壁が描かれている。
門のアーチ内は赤地で斜め十字に組み合わされた金の製塩鈎とベルラフ(塩水を煮詰めるのを促進するための木製のさじ)が配されている。バート・ゾーデン・アレンドルフ:アレンドルフ側のマルクト広場に木組み建築の市庁舎が立つ。 by jijidarumaさんマルクト広場 (バート ゾーデン アレンドルフ) 広場・公園
-
街中を流れるヴェラ川で相対していたバート・ゾーデンとアレンドルフが、1929年に合併してできた。
ゾーデンは1000年以上も昔から塩泉が湧き出て、製塩の町として栄え、塩の博物館などもあるが、今は塩水での温泉保養地になっている。
アレンドルフ側のマルクト広場に木組み建築のRathaus市庁舎があり、木組みの街並みを過ぎると街の外に出るSteintor石門に至る。
写真はSteintor石門から菩提樹と泉への道:赤丸印に泉 -
写真は地球の歩き方・ドイツ2003~2004年版バート・ゾーデン・アレンドルフの章
-
イチオシ
アレンドルフ側のマルクト広場に木組み建築のRathaus市庁舎がある。
木組み建築の街並みも美しい。
写真はアレンドルフ側のマルクト広場、市庁舎、街並み -
ここから、お目当てのシューベルトの「Linde am Brunnen vor dem Tore泉に添いて、茂る菩提樹(1827年作曲)」を見ることができる。
この曲の一番は中学の音楽の時間に歌った記憶が残っていて、今でも口ずさめる。
写真は1997年に再建されたSteintor石門 -
イチオシ
歌で表現されているままに、緑の色濃くなった、見事な菩提樹の大木があり、その側には泉があり、シューベルトの曲を記した記念碑も立っていた。
わざわざ、これを見に来る人は我々ぐらいで、近くで庭仕事をしているドイツ人も、菩提樹や泉の写真を撮っている我々を物珍しそうに見ていた。
写真は菩提樹の大木
<お茶:Wolf Cafe狼のカフェで> 14:40~15:00 、Euro10
軽い昼食の気分で、“Wolf Cafe狼のカフェ”でお茶にした。
店内でチーズケーキと紅茶を注文し、店の前のテラスで菩提樹を眺め、風に吹かれながら、のんびりと頂く。
村のパン屋さんでしたが、100年の歴史に恥じない美味しいケーキでした。 -
すでに昔から約 1000 m の木製の水道管が水源から、門前の泉と称される、南の市門前の泉まで設けられていたと云う。1218年にその傍らに菩提樹が植えられた。1827年に馬留めが設けられた。菩提樹、泉、馬留めの傍をフランクフルトからリューベックへの通商路が通った。
Dessauデッサウ出身の抒情詩人Wilhelm Muellerヴィルヘルム・ミュラーは、旅の途中でこの情景を見て「菩提樹」のインスピレーションを得たとされている。
因みにミュラーは1820年に「Die schoene Muellerin美しき水車小屋の娘」、1824年に「冬の旅」を連作詩として書いた。
馬留めは現存し、それ以前に建造されていた泉もオリジナルのままだそうだ。
菩提樹は1912年に新たに植え直され、石門は1997年に再建されたものである。
写真は「泉に沿いて、茂る菩提樹」、右手に狼のカフェがあった -
*Der Lindenbaum菩提樹(ぼだいじゅ)はFranz Schubertフランツ・シューベルト(1797~1828年)の歌曲集『Winterreise冬の旅(1827年)』の5曲目で、作詞はヴィルヘルム・ミュラー(1794~1827年)。
恋に破れた若者が旅立つ時に、以前は町の門の前にある菩提樹の木陰で甘い夢を見ていたことをなつかしむ歌。
写真はFranz Schubertフランツ・シューベルト(1797~1828年)の人物画(Wilhelm_August_Rieder_1875年作品) -
写真はWilhelm_Muellerヴィルヘルム・ミュラーの人物画
(Wilhelm_Mueller_by_Schroeter 1830年頃) -
作詞:ヴィルヘルム・ミュラー、作曲:フランツ・シューベルト
日本語詞:近藤朔風
1 泉に添いて 茂る菩提樹
したいゆきては うまし夢見つ
幹には彫(え)りぬ ゆかし言葉
うれし悲しに 訪(と)いしその蔭
訪いしその蔭
・・・・・・・・・・・
写真は「泉に沿いて、茂る菩提樹」の記念碑 -
写真はハンス・バルシェック、ここのBrunnen泉を題材にした作品(1917年)
Hans Baluschekハンス・バルシェック(1870年~1935年)はドイツの画家、イラストレータである。
第一次世界大戦後、少年向きの書籍の挿絵画家、翼的な雑誌のイラストレーターを務め、社会主義や反戦の活動を行った。
1933年にナチスが政権を取ると、共産主義の同調者として様々な仕事から解任され、作品は「退廃芸術」に指定された。1935年にベルリンで亡くなった。 -
写真はバート・ゾーデン・アレンドルフの郊外:菜の花畑の景観
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この旅行記へのコメント (2)
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- M-koku1さん 2020/05/17 11:39:34
- シューベルトの菩提樹
- おはようございます。
確かに子供の頃 この菩提樹の歌を歌いましたね。
歌詞も忘れてしまっていましたが、こうやって改めて読んでみると、子供には難解な詞です。日本語の語彙力は自然に蓄えられていったんでしょうね。
ウィーン少年合唱団がよく来ていましたね。レコードも買いました。菩提樹だけでなく、冬の旅の中の楽曲が収録されていました。
ドイツ語を全く知らないのに、一生懸命合わせて歌ってました。
すっかり懐かしさを覚えた旅行記でした。
楽しませていただきました。
Mより
- jijidarumaさん からの返信 2020/05/17 14:49:48
- Re: シューベルトの菩提樹
- M-koku1さん、
今日は。いつもコメントありがとうございます。
「菩提樹の歌」歌いましたか!今歌詞を見ても難しいですね。
しかし、大変素晴らしい日本語訳です。
当時は意味は分からぬままに歌ったような覚えがあります。
そう言えば、此の頃にイタリア歌曲T.ジョルダーニ/いとしき女よ
"Caro mio benカーロ・ミオ・ベン"も歌いましたが、不思議と
カーロ・ミオ・ベンと歌えるのに、後がもう出てきません^^。
もう中学ですと、音楽の時間は音大出の若い男性教師が教えていました。
(ハンサムな先生で、中学の教え子と結婚したそうです)
声変わり前の私、先生に気に入られて声楽をやらないかと言われました(笑)。
放課後は野球部、夜は町の警察道場で柔道を習うなどしていた若き
jijidaruma君には、声楽!・・・一寸という思いでした。
まー、声変わりと共にこの話は消えましたけど・・・。
冬の旅のレコードもドイツ帰国時に土産に頂きましたが、もう仕舞った
ままです。
コメントを頂いたおかげで、いろいろと思い出しました。
ありがとうございます。ではまた。
jijidaruma
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