入館無料日のバチカン美術館～イタリアで年越し⑬

2018/12/23 - 2019/01/03

８日目１２月３０日(日)晴れ　
今日はバチカン美術館へ。毎月最終日曜は入館無料の日。
年末にローマ滞在だったので、こりゃ行くっきゃないでしょ～！

今年も年越しは恒例のイタリアへ！
アッシジ～コルトーナ～オルヴィエート、トスカーナとウンブリアの美しい小都市を巡り、
ローマでお友達と年越し。１０泊１２日のイタリア街歩きです。

エリア ローマ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス
• 航空会社: アエロフロート・ロシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回のローマ滞在の一番の目的。それはバチカン美術館の見学。イタリアは
何度も来てるけど、なんと一度もバチカン美術館へ行ってなかったのよね～。

システィーナ礼拝堂のフレスコ画が一番の楽しみ～！

最終日曜日入館無料のこの日。開館時間は９時～１４時（入館１２：３０迄）。
８時、リソルジメント広場へ行くとおまわりさんが警備をしていました。

わ！もうすごい行列！開館１時間前だっていうのに、みんな考えることは一緒ですね。最後尾の列に並びます。今日は風もなく寒くもなくて行列日和。様々な人種の人たちの様子をウォッチング、これもまた楽し（笑）。

９時１０分、バチカンの城壁沿いに少しずつ列が前に進み始めました。

９時半、バチカンの入口に到達。並び始めて１時間半。思ったより早かった。

Ｍｕｓｅｉ　Ｖａｔｉｃａｎｉ　白大理石の彫刻像が施された大きな門。

通常の入館料は大人１７ユーロ。２千円ちょっとです。
これが毎月１日無料とは、バチカン市国は太っ腹ですね～。

入口で空港のようなセキュリティチェックがありました。
時刻は１０時。閉館まで４時間、とても広い館内、回りきれるかな～。

入口から２階へ。大きなクリスマスツリーがありました。

ショップと螺旋階段。天井から光が射し込み、明るい雰囲気です。

２階正面はテラスになっています。
サンピエトロ大聖堂の大きなクーポラが間近に見えます。

テラスから下を見下ろすと、緑の芝生が美しいピーニャの中庭です。

展示室は大きく左右に分かれているようです。
左側がシスティーナ礼拝堂があるのでそちらへ行ってみましょう。

Galleria delle Carte Geografiche　地図のギャラリーです。

１６世紀の後半に描かれたもので、イタリア各地の地図４０枚が、
幅６m 高さ１２０m の回廊の左右に並んでいます。

イタリア中部から南部、長靴の形が当時からわかっていたのですね。

ヴェネツィアも１６世紀からこの形だったことに驚きです。

城壁に囲まれた街スポレート。総じて地図の色使いがとても綺麗でした。

Appartamento di San Pio Ⅴ　ピウス５世の部屋。

色使いが美しいフレスコ画。

Stanze di Raffaello ラファエッロの間。
「ラファエッロの間」はユリウス２世が自らの居室に、ラファエッロにフレスコ画を描かせたもの。部屋は４室からなり、第１室と第４室は工房が描いたと言われ、
第２室と第３室はラファエッロが描いた。

第１室「コンスタンティヌスの間」　Sala di Costantino
ラファエッロの死後に弟子たち、とりわけ弟子のジュリオ・ロマーノが師の構想をもとに描いた。

第２室「ヘリオドロスの間」　Stanze di Eliodoro
ユリウス２世の書斎と寝室。ラファエッロの自筆は２点。
他は弟子たちの手により描かれた。

第３室「署名の間」　Stanza della Segnatura
人間精神の最も崇高な「真・善・美」をそれぞれ表現。　
ラファエッロが1508年に最初に着手、すべて自筆でおよそ３年後に完成させた。

第３室、ラファエッロ作「聖体の論議」　
Disputa del Santissimo Sacramento　（神の真理）

第３室、ラファエッロ作「アテネの学童」
Scuola di Atene　（理性の真理）
　

第４室「火災の間」　Stanza dell' Incendio di Borgo
作業の大部分を工房が行った部屋。

ラファエッロの愛弟子ジュリオ・ロマーノが仕上げたと言われる
「ボルゴの火災」　Incendio di Borgo

「カール大帝の戴冠式」はラファエッロの下絵をもとに弟子が描いたもの。
そしてこの後、システィーナ礼拝堂へ。

システィーナ礼拝堂 Cappella Sistina は写真撮影不可（この写真は他の場所）
１５世紀後半に建造、縦40.23m、横12.41m、高さ20.7m、取り囲む天井壁面すべてがフレスコ画で埋め尽くされ、礼拝堂に入った途端に圧倒されます。
とりわけミケランジェロの天井画 Affreschi di Michelangelo 、
壁面の「最後の審判」 Giudizio Universale は圧巻の素晴らしさでした。

館内はとにかくすごい人！本当に広く一方通行も多く、迷路のような見学コースは全長７km、総面積４万2000㎡にも及ぶ。しかもシスティーナ礼拝堂はいろいろな展示室を回り一番奥にあるので到達した時には疲労困憊。。。
今度行く機会があったら攻略法を考えていかねば。

２時２０分退場。螺旋階段をぐるぐる降りて、出口へ向かいます。

上から見た螺旋階段。なんて素敵なデザイン～！

下から見た螺旋階段。天井からは光が差し込み、階段の青の装飾とベージュの壁面との色のコントラストがとても素敵でした。

２時半、出口に出ました。入口とは別の場所でした。
館内での滞在時間は１０時から２時半までの４時間半。疲れた～。。。

バチカン美術館の年間スケジュール、閉館日・無料開館日の看板があった。
無料で見せて頂き、ありがとうございました～！