2020/02/17 - 2020/02/24
1317位(同エリア9829件中)
沙季さん
イギリスから帰国して1ヶ月が経とうとしている。
夢のような、幸福な日々だった、と懐古する。
では日本で過ごす帰国してからの日常は幸せじゃないのかと言うとそんな事はない。
世界のどこかには日本に来たくて来たくて仕方なくて、私の日常が夢という人もいるだろう。
(私が外国人だとしたらとりあえず秋葉原で聖地巡礼したいし、今だったらスクエニカフェのFF7コラボカフェに行きた過ぎると思う)
旅行という非日常を過ごした後は日常を見直してみる。
そうすると何でもない毎日の、なんと穏やかで自由で幸せなことかと思い知る。
もっと言えば日本の治安の良さ、時間の正確さ、ライフラインの安定さとその便利さ(日本人のマナーの良さも!)は世界中どこを探しても無いだろう。
旅は他を知ることで、相対的に今持っているものに気付ける。
終えてからも人を豊かにしてくれるのだから旅は偉大である。
今回はイギリス旅行6日目、現地のツアーに参加した日のことを振り返る。
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おはようございます。
今日はロンドン郊外の世界遺産を巡る現地ツアーに参加する為、朝一で集合場所であるビクトリア駅へ向かう。
いつものラッセルスクエア駅からピカデリー線でグリーンパーク駅まで。
そこからビクトリア線に乗り換えてビクトリア駅へ。
もう「毎日乗ってるけど何か?」みたいな顔で乗れる。 -
ビクトリア駅到着。
朝食がまだなので食料を求めつつ探検。
スタバ、マック、プレタマンジェ、コスタ、レオン、等々ファストフード店多数有り。 -
高級志向スーパー、マークアンドスペンサーでスコーンを買う。
1個90ペンスだったけどその安さと釣り合わない美味しさだった!
さすがスコーンの本場!
しっとりサクサク、バターの風味が抜群。
このままロンドンにいたら私はデブまっしぐらだと確信する。 -
セルフレジの様子など。
小さい店舗は有人のレジは無い。
セルフレジにはアテンダントしてくれる人が数人立っているし日本にあるものと使い方は同じ。
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出発から1時間しないうちにウィンザー到着。
ツアーはこの日集客率がよかったらしく、当初は英語ツアーと混在して催行されるものが、日本人だけ20人程度いて別の大型のバスが用意された。
ツアーコンダクターさんも日本語で案内してくれる。
ウィンザー城は入場前に手荷物検査があってそこで40分ほど並んだ。
これでも繁忙期に比べたらスムーズな入場らしい。
城内の見学時間を1時間与えられて、各自で見て駐車場まで戻るようにと説明を受けたけど、城の規模や見学の所要時間が分からずちょっと不安。
ガイドブック等によると写真中央のラウンドタワーに掲揚される旗は女王が不在だとイギリス国旗になるらしい。
この日城に掲げられている旗は国旗ではなく女王旗であったから、女王はウィンザーに来られていたのだと推測できる。 -
朝露に輝くロイヤルブルーの花たち。
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オーディオガイドはホリールード宮殿で借りたものと同じ端末だった。
見学ルートは一本道ではなく、敷地内にある聖ジョージ礼拝堂、スタートアパートメント等の見所を「空いていて並んでない所から回ってください」と案内してくれる。 -
脳内BGMはドラクエのお城。
勇者としてこの城に立ち寄り、これから女王に謁見する…という設定でいよう、などと思い込むとワクワクドキドキが止まらない(´-`).。oO
残念ながら城内はどこも撮影禁止。
とにかくロイヤルな気持ちになれる豪華なお城の内部を写真に残したかった…
これも写真に撮れなかったけど、ウィンザー城目の前のロングウォークは圧巻だった。
城内からも真っ直ぐ続く4キロの道が見えた。 -
庭では衛兵の交代式が見学出来た。
バッキンガム宮殿は見に行かなかったのでここで見ることが出来てよかった…のかな。
これは別段興味も無いけど^_^; -
次なる目的地は個人的に一番期待しているストーンヘンジ!
途中アスコット競馬場の前を通る。
有名なやつだ!
競馬は実際に賭けたことはないけど、馬が好きだしダービースタリオンっていう競馬のシュミレーションゲームをやったことがある…。
あと競馬のファンファーレは我らがすぎやまこういち大先生の作曲だしな。
競馬とゲームは切っても切れない関係(?)よな。 -
またしても羊のいる草原だけが続くなだらかな丘陵を抜けていく。
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ストーンヘンジのチケット売り場。
まあまあ混んでいる。 -
ストーンヘンジの駐車場からシャトルバスで更に進む。
バスで5分くらい。 -
バス停に着くとちょっとだけ見えてくる石群…!
だだっぴろい何もない草原の真ん中に…! -
これが一番近づいた写真。
石には近付けないように周りに歩道が整備されている。
こ、これが…ずっと見たかった…
まだ学生だった頃ウィンドウズの壁紙で見た、あの…!!
………想像より小さいな?('▽')
いや五千年前に作られた物としては十分スゴイけど、正直イメージしていたよりずっと小さかった笑。
誰が何の為に作ったのか、不明。
でも周りから人骨が発掘されている、ということはお墓?
でも夏至や冬至の太陽の動きと関連づけて設計されてるから単なるお墓とも言えない?
真相を知りたいような、謎は謎だから魅力なような。 -
周りには遮るものが何もなく風が強い。
羊たちは強風をものともせず一心不乱に草をほおばっていた。
帰りのシャトルバスにてドイツ語のパンフレット持った一家の一番小さな子に席をゆずる。
すると、その子のお父さんがこちらが恐縮してしまうくらいえらい感謝してくれた。
私はロンドナーのこころ、「ゆずる」と習得した!
テレレーテッテッテー♪
世界共通の優しさ、譲り合い、感謝の心、これさえあれば世界平和も夢じゃない。 -
このツアーの個人的目玉がストーンヘンジだったものだから、この日はもう目的達成、あとは消化試合という気持ちでいたのだけれど。
最後に訪れたバースが結果的には意外にも一番良かった。
ここで観光と関係無いけれどほっこりする一枚(二枚?)
バースのローマンバス博物館前にて。
ベンチにいるワンコが…
(隠し撮りみたいな真似してすみません) -
大好きなご主人がキタ――(゚∀゚)――!!となっている場面。
よかったねよかったね。
動物の可愛さも万国共通だな…。 -
ローマンバス博物館の入場料は結構いいお値段。
結果的に私は大満足だったけれども。 -
入場してすぐ大きな大浴場のバルコニー部分に出る。
本来はここに屋根があったらしい。
二千年前の建物とは思えない…! -
ローマにも行ったことあるけど、イタリア感ある。
ローマ帝国時代、すごい。 -
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水質についてはヤバ目だと思われる笑
ヘドロみたいなのがウヨウヨしていた…にも関わらず触っている人が多々いた。
だいじょぶ? -
浴場のほかにサウナ施設もある。
マッサージ施設もある。
なんでもあるな二千年前!
暗くて撮影は控えたけど、浴場建設にあたっての展示コーナーも充実。
オーディオガイドで日本語の説明も聞ける。
とても興味深い。
排水技術なんかもかなり高度で当時の文明レベルの高さに圧倒される。 -
普通に見学コースの足元に水路があったり。
-
アーチ型の天井が綺麗に保存されていたり。
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温泉の試飲コーナーがあったり。
一口飲んでみたら、形容しがたい味だった…
癖のかなり強い硬水… -
ローマンバス博物館は期待してなかったけど良かった!
さすが世界遺産!
ローマ人たちのお風呂愛が伝わる施設であり、歴史が色濃く残っている。
バースの街自体が古くて情緒があるもんね。 -
この時点でまだ集合時間までは40分ほど余裕があった。
さてどうしようか、というところでツアコン氏にバッタリ出会う。
彼と相談して街の北の方にあるサーカスとロイヤルクレセントを観に行くことにする。
自前の地図を取り出して行き方を説明してくれる。
流暢な日本語だったがたまに独特な間違いをするツアコン氏。
博物館を家具屋、と言ったり。
どこに住んでいるの?と聞くから宮城だと答えたら、そうじゃなくてロンドンではどこに住んでるの?というからそれはどこに泊まっているの?と聞くべきだと訂正したりした笑
瞳が不思議な色だと思ったらクオーターだということを話してくれた。 -
お勧めしてもらったサーカス。
中央に公園があって大きな木が歴史を感じさせる。
大き過ぎて全体を写しきれない… -
サーカスからさらに少し歩いたところにロイヤルクレセント。
トムクルーズが購入した部屋があるらしい。
曲線が美しい高級住宅。
バースの街は色んな年代の建物がある。 -
-
バース寺院も立派な佇まいだった。
こんな素敵な街をワンコと散歩出来たら…( ˘ω˘ ) -
ロイヤルクレセントから街の中心部まで戻ってきても時間にゆとりがあり、何か腹ごしらえすることに。
フィッシュ&チップスのお店でイギリスで食べたかったものの一つ、エールパイを食べる。
牛肉をエールビールで煮込んだものがパイ生地に包まれている。
THE☆高カロリー!
でも良いんだ、食べたかったから…。 -
このお店のお姉さんも観光客慣れしているのかゆっくり目でやさしい英語を話してくれる。
美味しさだけじゃなくて優しさも受け取れるお店…完璧。
ありがとうバース、コンパクトに見所が多数あって思いの外良かった。
またイギリスに来ることがあったら散策したい。
大満足でこの日の観光を終えバスでロンドンへ向かう。
明日はいよいよ日本に向けて帰る日か…ロンドンに帰ったら最後の晩餐は何食べに行こうかな(今パイ食べただろ)と1人寂しく思っていると。
途中のバスの中でツアコン氏がこっそり来て「このあとご飯行かない?」と声をかけてくれる。
なんと、最後の晩餐にしてお一人様飯卒業イベント発生である。
是非、と連れて行ってもらうことに!
やったー今夜は2人飯だー!
ただ私は良いとして彼は仕事の延長みたいで嫌ではないのだろうか?笑
先程ばったり会った時に話をして気に入ってくれたのだろうか。 -
20時半ロンドンに帰ってきてツアーに参加した方々と解散。
好き嫌いを聞いてくれて私たち2人は解散場所からすぐのシンガポール料理店へ。
イギリスが大英帝国時代だったころ中国やインドを植民地にし…、いや国際都市ロンドンであるからしてエスニック料理はロンドンで大人気!とのこと。
2日目の夜にターリーを食べ損ねていたのでエスニック料理嬉しい!
仕事が終わり完全にオフモードになった彼はさっきまで私が客だったことを忘れたかのように愚痴り出す笑
(これも国民性なのかな、日本人じゃ考えられない)
集合時間を守らないツアー客(この日は多かった)、喧嘩っ早いドライバー(割愛したけどバースで地元民と一悶着あってツアコン氏が止めに入った笑)、工事してないのに工事中として路線を減らすイギリスの道路…などへ不満を述べつつも私たちの知らない裏で手を回し円滑にツアーが進むようにプロフェッショナルな仕事をしていたことを自慢した。
他にも薄給であることもグチっていた笑
その割には羽振り良く店員にチップを渡していたが。
個人的には神妙な面持ちで放った一言が強烈だった。
「今日のドライバーの彼、イラン人だったけどイライラしてたよね」
……なるほど、日本語は完璧じゃないくせにそういうことも言えるのか、好き。
負けじと反撃する私。
「ジャマイカ人だったら、ジャ、マぁ、いイカ、で済んだんジャマイカなあ?」
…………。
ツッコミ不在でロンドンの夜は更けていく。
彼のフランクな態度と明け透けな物言いに、私も心を開いて話せた。
色んな国へ行かれてると思うけど、どこが一番よかったかと聞くとスペインだとおっしゃる。
それなら私も去年バルセロナとマドリードに行ったと言うと、そうではなくて南のアンダルシアが良いという。なるほどイスラム文化の影響を受けている土地か、行ってみたい。
そこからそういえば宮城県はスペインと縁があるよね、という話題になる。
私は元々歴史が好きだし地元のことなので知っているが、彼は博識である。
支倉常長やサンファンバウティスタ号について語らう。
異国の地でお酒を飲み交わしながら地元と世界史について語れるなんて、美味しいお酒がより美味しく感じられる。
大変申し訳ないことにご馳走になってしまい、ではもし日本に、もし宮城に、来ることがあれば牛タンをご馳走させてほしいと連絡先を交換する。
仙台のささ蒲鉾は知っているが牛タンは知らないという…それはご馳走のし甲斐があるというものだ!
今年中に行けるか分からないと言っていたが、未来のことなど誰にも分からない。
彼が来ようが来まいが、生きる楽しみがひとつ増えただけである。 -
店を出てすぐオイスターカードが無いと騒ぎ出すツアコン氏。
もうすぐ日付が変わる深夜のロンドンの街中で、路上に座り込みカバンやらポケットを全部ひっくり返す二人組。
面白過ぎる。
心地よい疲労とアルコールの力も作用して楽しい気持ちMAX。
「絶対ありますから落ち着いて笑」と宥めながら一緒に探すこと5分、よく分からないところから無事発見。
途中で「もうこのビーフンあげる」と、さっきのお店で食べ切れずに包んでもらったタッパーに入った荷物を私に押し付けてくる。
明らかに探すのに邪魔になっただけである。
私は正直思った。
「いらねえ\( ˆoˆ )/」
と。
しかしこれは神様のいたずらの救済措置であったと翌朝思い知ることになる。
明日は午前中の便で帰るのみ。
かくしてイギリス旅行の観光の全行程は幕を閉じた。
今日はまさか孤独な一人旅で人様と一緒に食事が楽しめることになるとは思わなかった…嬉しい誤算。
イギリスで見た美しい景色と、イギリスの人たちから受け取った沢山の思いやり、学ぶべき能動的親切を胸に眠りにつく。
ロンドンの夜景、月と星、ウィンザーで見た花々、ストーンヘンジのドイツ人一家(もしかしたらスイス人かもしれない…)の笑顔、ツアコン氏の青い瞳、全てがキラキラと光輝いていると思える夜だった。
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この旅行記へのコメント (2)
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- ももであさん 2020/06/29 13:22:25
- でもわたしはわたしなんだ
- 沙季さん
久々に拝見するおモロッコな旅記でした♪
ツアコンさん オフモードとはいえ客に愚痴とは(lol)
そりゃ調子にノルウェ~イ!! すぎでは?
ささ蒲知ってて牛タン知らないとは、
えぇ~チオピア^^;
ずんだも喰わせて元気モリモーリタニアにやっチャイナ!
以上!ジア、ありがトーゴざいましたm(_ _)m
ちなみにあたくし...
カステラの元祖 なが沙季出身でございます。
- 沙季さん からの返信 2020/06/29 22:55:30
- Re: でもわたしはわたしなんだ
- コメント頂き蟻がトウなら芋虫ゃハタチです!(*^o^*)
まさかこんなに国名ダジャレ炸裂な感想を頂けるなんて思わなくて感激です(´∀`*)
長崎は一度だけ行ったことがありますが素敵な街ですね!
亀山社中に向かう途中、細い坂道を地元のタクシーがビュンビュン飛ばしていたことに衝撃を受けました笑
国内旅行にも早く気軽に行けるようになることを願っております(o^^o)
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