2020/02/05 - 2020/02/05
18位(同エリア136件中)
ケロケロマニアさん
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2020年(令和二年)の前半は、JR北海道管内における令和最初の廃線が既に決定してしまった札沼線にとっての最後の冬でもありました。
色々な思いを封印しつつの、惜別の冬の旅。
まだ、廃止までは3か月残っている時点で、既に涙が止まらなくなってしまいました…。
尚、前旅行記でも記させて頂きましたが、前日にデジカメが壊れてしまい、本旅行記の画像に関しては、全て手持ちのガラホでの撮影となり、ちょっと見辛い画像が多くなってしまいましたことを予めお詫び申し上げます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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雪まつり見物モードをネットカフェ滞在で切り替えて、翌朝はもう札沼線モードへ。
朝の気温はマイナス5度。
思ったほど寒くはないな…。札幌三越 百貨店・デパート
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5時半頃にネットカフェを出発。
まだ、チカホの開錠前だった…。札幌駅前通地下歩行空間 チ カ ホ 名所・史跡
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札幌駅まで歩いて、始発の”学園都市線”に乗り込む。
因みに、2020年5月7日以降は、残される区間に関しても、札沼線という名称は消えてしまい、現在の愛称としての学園都市線が正式名称になるそうだ。札幌駅 駅
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まずは石狩当別行きに。
新十津川を目指す場合でも、個人的には始発に乗って、敢えて石狩当別で1時間近くを過ごす、というのが通例であった…。 -
札幌市域としては最後の駅となるのがあいの里公園駅。
ここから先は当別町域となるので、札沼線が廃止されても、当別町に関しては、”無鉄道市町村”への転落とはならない。あいの里公園駅 駅
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温泉の最寄り駅としても知られる石狩太美駅。
今後の学園都市線の風情は、この駅界隈で楽しむことになるのだろうか…。石狩太美駅 駅
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石狩当別に到着。
ここからが、”札沼線”区間となる。
恐らく、冬の札沼線は個人的にはこれが見納めとなることだろう。
しっかりと雪景色を脳裏に焼き付けておきたいと思う。石狩当別駅 駅
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始発で到着すると、ここには二両のキハちゃんが待機している。
今回、新十津川まで向かう子はこちら。 -
前方にいる子がこちら。
この子は間もなく始発の浦臼行きとして先発する。 -
そういや、新生学園都市線は、全線電化路線となる訳で…。
この駅では、もうキハちゃんが見られなくなってしまうのかな? -
浦臼行き。
新十津川町だけでなく、途中の浦臼町・月形町も、2020年5月7日以降は、”無鉄道市町村”へと転落してしまうことになる。 -
そろそろ、浦臼行きが出発しそうなのでお見送りしよう。
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さいなら~。
(すぐにすれ違うことになるんだろうけど…(^^;)。) -
始発の浦臼行きを見送った後にホームに残される後続の新十津川行き。
ここで待つ時間がたまらなく好き。
後続の接続列車がやって来るまでは、ほぼ貸切で車内空間を利用できる(今後は葬式鉄さんが大量にやって来るでしょうから、状況は変わるだろうけど…)のだ。 -
撮影目的の方は、浦臼行が出発した後の新十津川行車内を先回りして狙うと良いかもね。
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まあ、私はもう、何度もこの乗り継ぎは楽しんでいるので、ここでは…。
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この貴重な車両貸切時間を、しんみりと読書しながら過ごそう…。
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雪まつり会場で頂いた伊予柑などを頂きながら…。
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後続の接続列車がやって来ると、車内はそれなりに混雑する。
このタイミングとて、廃止が決まる前までは、隣の医療大学駅に向かう学生さん達を下ろした後はガラガラ、なんてことが殆どだったんだけどね…。 -
お天気は良いようだ。
惜別の雪景色を楽しむには最高の一日となりそう! -
で、北海道医療大学駅に到着。
この先がいよいよ、”札沼線”区間となる。北海道医療大学駅 駅
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本中小屋駅に到着。
石狩金沢・元中小屋・中小屋と続くこの貨車駅舎群は、札沼線旅序盤のハイライトと言えるのかもしれない。本中小屋駅 駅
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見渡す限りの雪原。
これがやはり冬の札沼線なのだ。 -
当別町の最北駅として知られる中小屋駅。
札沼線の廃線後は、北海道医療大学駅が当別町の最北駅となるのか…。中小屋駅 駅
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月ヶ岡駅からは月形町域となる。
ここは平成の初期に駅舎焼失の惨禍に見舞われたことがあり、山小屋風の新しい駅舎が設置されている。廃線後もこの駅舎は残して欲しいように思うけれど…。月ケ岡駅 駅
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町として鉄道を失ってしまう月形町。
今回の廃線においては、一番最後まで廃線に抵抗した町だったようにも思うが、頼みの月形高校がバス転換を希望という事態に至り、あっさりと折れてしまったようにも感じる。 -
学生さん達にとっては、鉄道であろうが、バスであろうが、利便性が高い方がそりゃ嬉しいだろうし…。
ただ、3年前の北海道179市町村旅で感じた個人的な見解としては、バス通学の車内は思ったより大変、ということ。ずっと立ったまま通学している学生さん達を眺めながら、これが鉄道が残存していたら(元鉄道が通じていた区間だったので)、と、なんか悲しくなってしまった記憶もある。知来乙駅 駅
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2017年1月に最初の札沼線住民説明会(という名の、JR側の住民”説得”会)が新十津川で開催されたときのことを、昨日のことのように思い出してしまうのだが、何か、いろんな言いがかりを提示されて、どの町もあっさりと白旗を上げてしまったな、というのが正直な感想。
結局、歴史は繰り返すのだろう。
札沼線・日高本線の整理が終わったら、次の牙は留萌本線に向かうことは明白だろうし、既に国が支援しない意向を示している以上、この路線がどこまで孤独な戦いを続けていけるのか、が、令和初期における最初の懸案事項といえようか…。
重要な点は一つ。
”決して、交渉の場に就いてはならない”ということである。
どんなに色々なニンジンをぶら下げられようとも…。
ただ、悲観的な見方をすれば、2030年には北海道新幹線の札幌延伸や札幌五輪(まだ正式決定ではないけど…)を控え、ますます”強い力”の”弱い者いじめ”圧力が強まることだけは確実、なので、留萌や沼田、秩父別といった弱小な市町群が、どこまで戦いを続けられるのか…。
その筆頭格である留萌が、累積赤字に対して悲観的な見方を示し始めている現状である以上、歴史に従うならば、結局は力に潰される審判が下される日は、そう遠くはないのだろう…。 -
そして、このところのJR北海道の戦略としては、廃止を認めた路線に対する最後のお土産的な対応でお茶を濁す、ということ。
今まさに、札沼線がその段階にある、といえるのだろう。
廃線が決まるまでは決して走らせることのなかった特別列車。こんなのをもっと積極的に活用して、観光客を多数動員する路線へと導いて欲しかった…。 -
因みに、2016年秋に路線維持困難として発表した路線には、札沼線の他に留萌本線も含まれていたが、同年の増毛~留萌間廃止の際に、既に、全線廃止を見据えた上での対応が始まっていた、と言えるのだろう。
個人的な思い出としては、暫く冬の”運休”が続いていた時期を経て、久し振りに留萌~増毛間の運行が再開して、増毛ノロッコ号に乗車した2015年の春のことが忘れられない。
元々、留萌本線では2000年代に入ってからもSLが運行されていたし、もっと観光路線としてのやる気も見せていた筈、なのに、2016年を境に、ぱったりとそういう話も聞かなくなってしまった。
結局、乱暴な言い方をすれば、言うことを聞かん奴の面倒は見たくない、ということなのでろう。石狩月形駅 駅
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しかし何故、JR北海道は昨今の”鉄道ブーム”をプラスに捉えて、生産的な活動にもっと積極的になれないのだろうか…。いや、積極的ではある筈(?)なのだが、そのベクトルが少々おかしいように感じるのである。
つまり、”鉄道で観光振興を”という発想は、昨今では花咲線や釧網線等を中心に道内でも強くなっているように思うが、その陰で、”廃止ありき”でストーリーを決めてしまっている路線に対しては、冷たい対応しかしない、ということである。
それを”経営の合理化”という、資本主義の論理だけで片付けて良いものかどうか…。今後数年の札沼線沿線3町がどのような変貌を遂げていくのかが、個人的には気になるところであるが、地元民目線で眺めた場合、特に昨今の北海道は、車生活に毒された民ばかりなので、現実問題としての大差を住民レベルで感じることは少ないのだろう、とも思う。繊細な変化を感じることが出来るのは、寧ろ他所から来た旅人なのだろう…。
その答えを求めて、今一度江差や増毛、夕張などの旅への旅を、思案中でもあるのだけれど、やはり札沼線に関しては、個人的な思いが色々とあり過ぎて、素直にお別れできない歯がゆさに悶える昨今でもある…。 -
札沼線は特に、”札”を冠している路線ということで、北海道一の大都会札幌に直結していた路線だけに、活用次第では大いに観光路線として稼げる路線に発展できる潜在力を秘めていた筈。それだけに、悔しさだけが残るのである…。
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道北の民目線から申し上げると、札沼線という鉄道路線は、国道275号線沿いを通じていた路線、ということで、個人的には和寒から札幌に向かう際のサイクリング旅の途上でもよく愛用していた道路沿いでもあった訳だが、札沼線がなくなってしまうと、一気に国道275号線の魅力がなくなってしまうように、個人的には感じてしまうのだ。
サイクリング旅を普段なさらない方にはわからない感覚だと思うけれど、日本という国は、原形で自転車を載せさせてくれないのが基本の国(少しずつ変わりつつはあるけど…)な訳で、自転車を公共交通機関で運ぶ際は、輪行袋という専用の袋に分解したり折り畳んだりして収納しないといけないのだが、この輪行袋を鉄道に載せるのと、路線バスに載せるのとでは、格段の違いがあるのである。
そもそも、路線バスは原則自転車を載せるのを認めていない、という会社も多い訳で、過疎地の路線バスで、問題なく載せられそうな場合でも躊躇してしまう、ということが多いため、鉄道がある、ということはサイクリストにとっても、非常に重要なのだけれど…。
でもこの辺りは平坦で、サイクリング行程としては走りやすいエリアでもあるので、皮肉なことに廃線跡がサイクリングロードとして整備されるような時代がやって来るようにも感じるのだが、基本サイクリストは貧乏なので、お金を落としてもらえるインフラにはなり得ないことを、この場をお借りしてご忠告申し上げたいと思う。
富裕層に来てもらうためには、胡散臭いラウンジとかを駅跡に整備して、航空会社のFFPのようにサイクリングマイレージなどを設定して、上級会員制度を作って、何度も来てもらえるようにすれば良いと思うザマスわよ。(注:サイクリストは汗をかくので汚い人が多いから、富裕層の方々が思い描くようなセレブな空間にはならないので、恐らくこの発想では成り立たないけど…。) -
旅行記の中で、どんどんと話が脱線しているように感じるが、私の中での札沼線は、”思索に耽る空間”という思いが長年染みついているので、昨今多く訪れている札沼線葬式鉄の方々とは、全く思いが違っているように思う。
その辺りは、廃線に向けてまだ2か月以上残されている現状では、もっとまともな札沼線旅の旅行記を皆様方が執筆して下さることと思うので、こんな屑みたいな旅行記は、反面教師として嘲笑ネタとして活用して頂ければ幸いでござる…。 -
札沼線が廃止されたら、月形に来る観光客なんて激減するだろうな…。
てか、地元民でも国道12号の裏道として275号を使う人が多いので、まあ、マニアックなテイストは今後更に強くなることだろう…。 -
そんな月形で眺める最後の札沼線冬景色。
ちょっと早いけど、さらばじゃ、冬の札沼線・月形編。 -
といいつつ、現実問題としてはまだまだ名残惜しくてホームを彷徨う時間が続く訳。
まあ、相変わらず、主義に一貫性のない無茶苦茶な旅人だわな…(~_~;)。 -
今後、廃線までの時期においては、特に最後の春の18きっぷ&北海道東日本パスシーズンも控えていることもあって、多くの旅人の方々がこの路線で惜別旅を紡がれることだろうが、やはり、令和初期の悲しみの記憶を留めておくためにも、是非どんな形でも結構なので、乗りに来て欲しいと思う。
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ただ、残念ながら、今後、皆様が札沼線で眺める光景は、”非日常”の札沼線の姿でしかありません。本来の”日常”だった札沼線の風情を少しでも味わうために、是非、留萌本線の旅も組み合わせての旅程をお勧めさせて頂く。
(因みに札沼線とはご存知の通り、元々は留萌本線の石狩沼田駅と繋がっていた路線だった訳で、本当は新十津川から更にバスを乗り継いで、石狩沼田に出て、そこから留萌本線の旅を楽しまれる、というのが王道だと言えよう…。) -
そういえば、札沼線にとっての最後の冬、なのだが、令和元~2年の冬は全国的な雪不足でも話題となった年でもあり、この子が活躍する場も少ないのかもね。
まあ、これを記しているのは2月半ばのことなので、まだ春までに何度かは出動機会があるだろうけど…。 -
色んな事を考えているうちに、対向列車がやって来た。
この子はキハ40の402ちゃん。
そう、朝に石狩当別駅で見送った浦臼行の子。
もう浦臼から折り返してここまで戻ってきたんだね~。 -
本当の廃線時期間近は、終着の新十津川よりも、浦臼や月形のどこかの駅付近で、惜別の風景を色々と撮りに来たいと思っているので、本日の月形はこれ位にしておこう…。
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月形といえば、秘境駅の豊ヶ岡も有名。
札沼線沿線では、この駅付近だけが独自の秘境感に包まれる。
でも、駅舎の側は今回の車窓とは逆なので、まあ、わざわざ撮りに行ったりはしない大人の対応(;^ω^)。豊ヶ岡駅 駅
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幾ら雪が少ない冬、とは言っても、流石にこういう光景が見られるのが冬の北海道。
車窓からここの雪山を眺める冬もこれが最後となるだろう…。 -
札比内駅。
ここまでが月形町域となる。札比内駅 駅
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晩生内からは浦臼町域。
晩生内駅 駅
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この辺りの道も、何度サイクリングで走ったことだろうか…。
勿論、駅間を歩いたこともある。浦臼町域にも沢山の思い出があるな…。 -
札的駅。
この名前もステキ。札的駅 駅
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そういや、浦臼町域だけは廃線前の各町の入場券が駅で買えないので、そのうち買いに来ないとな…。新十津川や月形よりも、ある意味レアかもな…。
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で、浦臼駅に到着。
恐らく、ここの駅舎は、廃線後もバスターミナルみたいにして使うんだろな。
まあ、ここは歯医者も入ってるしね。浦臼駅 駅
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ここから先は、1日1往復区間が始まる。
この区間が一日一往復運行になってから、廃止が決まってしまうまでは、何だかあっという間、だったな…。鶴沼駅 駅
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また雪が解けた頃に最後の挨拶に戻って来るから、待っててね…。
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樹間越しに望む太陽。
この区間の末期は、車窓から東側にしか太陽を望むことがなかったな…。 -
浦臼最北の風景。
この辺りまで来ると、新十津川との差は殆ど感じられない…。 -
6月はこの辺りはカエルちゃんが沢山鳴いているのだが、今頃地中に眠っている彼らは、札沼線が今年の春で最後、ということは恐らく知らないのだろう。
ただ、廃線前には付近に鉄ちゃん達が一杯屯していて、異様な雰囲気を感じながら5月6日までを過ごすことになるのだろう。ちょっと怖いだろうな…。 -
この真茶色の駅名標が芸術的な於札内駅。
ここは廃線後は確実に撤去されるだろうな…(-_-;)。於札内駅 駅
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ここまでが浦臼町域、ということになる。
そういえば、今回の”廃線特需”を見据えて販売されている沿線4町の各駅入場券だけれど、廃止となる16駅のバランスが実は4つずつではなく、月形・浦臼が各5駅、新十津川・当別が各3駅、という内訳なので、当別の入場券に月ヶ岡駅が、新十津川の入場券に於札内が含まれている、というのがシブい…。 -
雪原の広がる冬景色。
これを眺めながら物思いに耽る時間が好きだった。 -
吹雪いた時には、逃げ場のなくなる絶望感。
その記憶があると、尚更太陽が神々しく見えるのだ。
有難や、ありがたや~。 -
そんな”雪原”のど真ん中にあるのが南下徳富駅。
目印も何もないので、恐らく地図なしでは、到達も出来ない駅だろうが、付近には田んぼしかないので、”秘境”というテイストではないのがまた味わい深い。南下徳富駅 駅
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新十津川町最南端の駅。
それを語れる時間も、もう多くは残されていない…。 -
冬の晴れた日には、雪原と影とが描き出すアートもある。
日の当たる角度によっても、時刻によっても刻一刻と変化していく、さながら大地を広大なキャンバスに見立てた巨大な絵画のようにも見えることがある。
個人的には、田んぼの畦沿いに続く、地形や風の影響で不規則な形状で描かれたシュカブラに、西陽が当たって紅色に染まる光景が一番のお気に入り。(朝は光が弱くて、ちょっとメリハリに欠けるので、日中の日の力を残して一日の最後の輝きを見せる夕陽越しの景観が好き。)
どこかの高速鉄道に見られるような、胡散臭くてわざとらしい、富裕層向けの”車両美術館”とは違う、車窓から広大な屋外作品を眺める天然の美術館も、間もなく閉館の日を迎えようとしている…。
まあ、”夕陽越しの作品”を展示する美術館という意味では、もう数年前に閉館済み、とも言えるのだろうけどね…。 -
沢山の雪を抱えたホームが見えてきた…。
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ここが下徳富駅。
駅舎としては新十津川駅よりも立派だし、徳富(とっぷ)という地名も、新十津川らしくて、完全に最後の特需に向けて観光地化してしまった新十津川駅と比較しても、消えゆく札沼線に思いを馳せる駅としては、ここがベストではないかなと思う。下徳富駅 駅
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3年前の冬、新十津川で開催されたJR北海道の”住民説得会”に参加した後、沢山の寂しい思いを抱えながら、今後の札沼線をどのように応援していこうか、思い悩みながらこの駅に佇んだあの朝のことを思い出す。
あれから3年の歳月は、何だか、あっという間に過ぎ去ってしまったな…。 -
で、終着駅へ。
新十津川駅 駅
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冬の平日。雪まつりシーズンではあったが、やはり思ったほどの混雑ではなかった。それでも、数年前と比較すると、”驚くべき”お客さんの多さである…。
これから18きっぷ&北海道東日本パスシーズンを迎えると、更に混雑することになるんだろうな…。昨年の夕張支線のように、最後のダイヤ改正では”廃線認めてくれてありがとう”特別ダイヤを実施するのであろうか?
少なくとも、増結運行はやりそうだけどね…。 -
いつの間にか、新十津川の観光案内所が駅構内に置かれるようになったのか…。
廃線後はどうなるんだろう、この駅舎。
それを見据えての移転、なのか、特需のための仮住まい、なのか…。
ラストランまでは残り100日を切ってしまっていた…。 -
最後の特需に向けて、色々と商売も大変だろうな…。
そのうち、だれも見向きもしなくなるのは、歴史が証明しているので、今のうちにがっぽり稼いでおいて!!! -
浦臼町域の於札内駅も含む、新十津川三駅の入場券だけ購入した。
これもそのうち、売り切れてしまうのだろうが、今後はそれ以上に特需に向けて大量生産するのかもしれない。
鉄道利用者側からは、乗れるうちに乗っておけ。
鉄道事業者側からは、売れるうちに売っておけ。 -
でもよく考えたら、ばら売りにすれば、4倍儲かるんじゃね?なんて意地悪に思ったりもするのだが…。
てか、入場券は本来一駅毎の設定の筈なので、4駅あれば、800円で販売しても良いんじゃね?
と思いつつ、やや申し訳ない気持ちで4駅分200円の入場券を購入させて頂いたのだが、この辺の鉄道マニアの心の動きを察知した商売戦略、なのかもしれない。 -
まあ、私としては、マルス発券でのこちらを残しておきたかった、というのが一番の目的であった訳で…。
廃線区間の起点としての北海道医療大学からか、現・札沼線の起点としての桑園からか、発券の際の出発駅に迷ってしまったが、やっぱり”札”沼線という呼称に敬意を表して、札幌発で無難に発券させて頂いた。
驚くべきは、今では新十津川駅到着時に、無効印を押してくれる人員が配置されていたこと。余程、無効印依頼をする乗客が多いと思われる…。
てか、何故、ワンマン運転時は運転士に無効印を預けることができないのだろうか…。 -
最後の特需に備えているのは、郵便局も同じ。
一つのスタンプで63円儲かるからね。
小型印というのは、通常短期間のイベント時などにしか作成されないが、この小型印は凄く長期で設定されている。
その辺、認可の際には問題にならなかったのか、後ほど、新十津川郵便局にて照会することになるのだが…。 -
そういや、令和元年10月の値上げ以降、こちらを訪問するのは初めて。
僅か7か月余りでその役目を終えてしまうことになるであろう運賃表の様子。 -
そしてもちろん、一日1本だけの出発。
これが誇れる時間も、これを記している2月半ば時点で、あと3か月弱しか残されていない…。 -
2月5日の訪問だったが、降車人数はすぐにカウントして記載されるようだ。
この日の降車人数は30人。
18きっぷシーズン以外の冬の平日としては、一昔前までなら考えられない繁盛ぶりである…。 -
終着駅到達証明書も、どんどんとグレードアップしている感があるな…。
よく考えたら、これを無料で配布してくれている、というのはとてもありがたい話である訳で…。
そんな”生きた駅”としての歴史も、間もなく幕を下ろそうとしている…。 -
ありがとう、札沼線…。
こんな幟も沢山作ったんだね…(;´Д`)。 -
個人的な思い出としては、この駅に初めてやって来たのは、1995年頃のことだったと思う。
その少し前に函館本線の上砂川支線が廃止となり、間もなく深名線が廃止となる時期でもあったのだが、当時はまだ、廃線に対して、世の中がこれだけ大騒ぎする時代でもなく、地元民がひっそりと別れを惜しむ、といった色合いが強かったのではないだろうか…。
インターネットの普及などにより、随分と大袈裟な旅人が増えてしまったようにも感じるし、これを記している時点では、新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るっていることもあり、その記憶を後に留めておくためにも記させて頂くが、ウィルスの流布、というのも、似たような側面があるのではないだろうか。
個人的な経験を照らし合わせてみても、もっと緊急事態だったと思われるSARSの時よりも、今回のコロナ騒ぎは、より”大袈裟感”が拡散し過ぎているようにも感じる。
勿論、楽観視は出来ない現状だが、これだけ人の移動が活発化している時代にあっては、これからも未知のウィルスとの戦いは不可避な訳で、現状の挙動を踏まえた段階では、毒性は低いと思われるコロナのレベルでここまで騒いでしまって、果たして今後は大丈夫なのか、未来を見据えた上で、より心配になってしまう。
そんなにウィルスが怖いんなら、もう世界を旅するのはやめようよ。そして世界中の人を受け入れるのもやめて、自国で引きこもって生きていこうよ。
あなたにはそれが出来ますか?
出来ないのなら、ウィルスは受け入れるしかない。そして、その結果の死なら、喜んで受け入れようではないか。そもそも、こんな時代、そんなに生き永らえる価値があると思いますか?
くそみたいな国会答弁を続けているおっさん達。議員と呼ぶべき人材ではないので、おっさん(おばはんも含む)と呼ばせて頂くのだが、そんなおっさん達に政権を取られてしまう現在の日本国民こそ、相当な愚民だと思うよ。
少なくとも今のJ民党の国会答弁は、全く国民に対する説明責任を果たそうとする姿勢は見られないし、あんなのは、議論を行う国会ではない。野党がだらしない、と責める人もいるみたいだが、私の眼には、野党はそれなりに頑張っていると思うし、当たり前のことを問い詰めているだけで、それに対して、全くロジカルな回答をしていない現与党に、本当に政治を託していて良いの?
まともな答弁が出来ないような政治団体の話など、そもそも政策がどうのこうの、とかの次元ではなく、大前提として、耳を傾ける価値はないし、少なくとも、民主主義国家の国民として出来ることは、このクソ与党に対して、不支持の選挙行動を見せるしかないのだが…。
野党は野党で、色々と分裂ばかりしている段階で、支持することはできないのだろうが、そんなことを言っている段階で、現クソ与党の思うツボなのであるから、少なくとも、野党支持ではなく、与党不支持の投票行動は起こさなければならない。(その力を結集させるためにも、野党も政策云々を抜きにして、もっとまとまって頂きたく思うけれど…。)
愚民からはクソ政治屋しか生まれない、そんな三流国家に堕してしまった現在の日本、ウィルス塗れになって沈没してしまうのも良いかもね。 -
横断幕を掲げてのお見送り。
これも残り少ない日々、午前十時前のルーティーンとして続けれられることだろう。 -
何か、寂しい、というか、痛々しい、というのが正直な感想。
ここまでやらずに済んだ時代に、もっと多くの方に利用して欲しかった。
同じようなことは江差線の時も、留萌本線の時も、夕張支線の時も言っていたように思うが、正直、これら三つに関しては、自分もそれ程は利用している立場ではなかっただけに、後ろめたい思いがあった。
けれど、札沼線はかなりの頻度で利用してきた路線だけに、私にとってその思いは一層強いのである…。 -
全国的に見たら、キハ40ちゃん自体が、絶滅危惧種だよね…。
絶滅危惧種が、廃止決定路線をひっそりと往復する朝。
何と切ない光景だろう…。
古来からもののあわれ、を情緒に感じてきた我々日本人にとって、この儚さがまた多くの方の心を射止めるのであろう。恐らく、散りゆく桜を眺めるのと、同じような心境で…。
これだけ外国人が増えた日本国内にあっても、廃線特需の際などに外国人観光客の姿を見かけることは少ないように思う。廃線という儚さに心打たれるのは、ある意味、日本人の特性なのだろうし、それは別に悪いことではないだろう…。
そう考えれば、この”廃線特需”に対しても、もう少し暖かい眼差しで眺めることができるような気がしている…。 -
一昔前までは、単純往復の乗客が多かったように思うが、今では”お見送り”側に立ち会うための往路乗車、という方が増えたように思う。
乗ったら見送れぬ。
見送るなら乗れぬ。
最低、二回は訪問しないといけない、ということだろう。 -
雪景色の新十津川駅で、キハちゃんを見送るのは、個人的にはこれが最後になるかも…。
-
涙が溢れてきたので、少し恥ずかしくて、他のギャラリーの方から少し離れて…。
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乗客目線からも、さようなら、新十津川駅…。
きっと本日乗られている方の中にも、これが最後、という方もいらしたことだろう…。 -
暫くは直進して、若干右にカーブする辺りで見えなくなるこの景色。
これももうすぐ見られなくなるのかと思うと、また泣けてきた…。 -
という訳で、そろそろ今回の札沼線旅は終了することにしよう。
-
さらばじゃ、新十津川駅。
せめて、この駅舎だけは、いつまでも生き永らえて欲しい…。
最近では、あの北海道胆振東部地震の際に、駅寝させて頂いたあの夜のことを思い出す。
もし駅舎が存続したとしても、今後は夜間施錠とかされるだろうから、もう駅寝はできなくなるだろうな…。 -
お天気に恵まれたこの日。
心は切なさで曇っているけど、案外快適に歩けたのが幸いだった…。 -
数年前にサンクスからファミマに生まれ変わった新十津川の店舗。
2020年2月時点でのファミマとしては滝川の店舗に次いで、日本で二番目に北にある店舗ということになる。 -
ここのイートイン。電源席も整備されていて快適だよ。
税率は10%になるから、8%で購入してここを利用すると、逮捕されるので御注意を。
この時は折しも、ファミマでトリポイント40倍キャンペーン中だったので、400円分位になるように購入して、80ポイント積算を狙いましょう。
同時期にタヌキコンビニでは20倍キャンペーンも開催していたが、タヌキコンビニの場合は、100円=1ポイント、こちらは200円=1ポイントなので、実はより小刻みに購入できる分、タヌキコンビニの方が有利といえるかもね…。 -
で、上述した小型印を貰うために、新十津川郵便局へ。
-
普通の風景印と小型印の双方が用意されていますよ、の掲示。
まあ、殆どの人は風景印じゃなく、小型印目的だろうな。
で、上述の小型印に対する疑問を投げかけてみたところ、やはり、認可してもらうまでには色々と難癖をつけられたようで…。
一応、定期的に廃線に向けたイベントを開催している、という理由付けで、何とか長期にわたる”ラストラン”小型印の認可をとりつけたようだ。
まあ、これだけ限定期間ながらも安定的な需要が見込まれる”商売道具”は、期間が長いに越したことないからね。 -
そして、そんな商売に踊らされながら(?)、小型印をゲット。
個人の足跡を残す、という意味で、この日付が入る小型印は非常に価値がありますなぁ~。皆様も是非、ご自身の記念としてどうぞ。(三日前だったら2並びだったな、とちょっと後悔。) -
その後は、新十津川訪問時のルーティーンとして、まずはこちらに立ち寄り…。
新十津川物産館 グルメ・レストラン
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下徳富駅・南下徳富駅のことでも思い出しながら、徳富ダムカレーを頂きましょう。
金滴酒造の酒粕も使用されていて、これがまた美味い(950円)。レストランくじら グルメ・レストラン
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で、更に滝川に向けて歩き続け…。
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金滴酒造を横目に見ながら…。
因みに、冬の新十津川訪問時にはいつも購入している金滴の酒粕、今回は物産館で購入できたので、ここは横目に見ながらスルー。金滴酒造 グルメ・レストラン
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北海道の母なる大河、石狩川を渡って…。
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滝川市域に入ります。
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最後に、タヌキコンビニに立ち寄り、今度はここでもポイント20倍目的でお買い物。
更に、こっちのキャンペーンでは、コーヒーに50ポイントもつくので、併せて購入。 -
で、滝川駅へ。
滝川駅 駅
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滝川からの運賃表。
これを眺めるのも値上げ後初めてのこと。
和寒に戻ることをかんガエルと、同運賃の新旭川まで購入したい衝動にも駆られるが、近距離切符では途中下車できない上、旭川駅前にて用事があったので、素直に旭川までで購入することにした。 -
滝川から旭川まで、1290円は高いよな~(~_~;)。
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かつては千歳線をメインで走っていたと思われる、お決まりの快適な車両にて貸切時間を堪能するザマス。
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旭川に到着。
ここで所用を済ませた後…。旭川駅 駅
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この日は札沼線で1890円、函館本線で1290円もの高額の援助をJR北海道に施させて頂いたので、あまり甘やかしても、と、最後はバスにて和寒に向かう。
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で、和寒BTに到着。
そういや、和寒駅は旅行記上に何度もUPしてきたけど、案外、こっちのBTの方はUPしていなかったように感じるので…。
夜は案外早い時間帯に施錠されてしまうので要注意。セコマに隣接しているので、お買い物には便利。冬は駅よりもあったかいよ~( ´∀` )。和寒駅 駅
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そういや、このバスに乗るのも、10月の消費増税後初めてのことだったな。
旭川までの運賃は以前と比較すると10円値上がりしたけど、JRの120円値上げに比べたら可愛いもんだな。
ICカード払いで10%のプレミアがつくので、実質は700円位の運賃か。JRと比較する(860円)と150円以上も差がついてしまったよ(-_-;)。
という訳で、前半はさっぽろ雪まつり&運転免許更新、後半は札沼線乗車を目的とした今回の旅は、これにて終了となります。最後までご閲覧下さり、どうも有難うございました。
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