2020/02/02 - 2020/02/02
41位(同エリア219件中)
玄白さん
写真好き仲間8人で信州の冬景色撮影のため、八千穂高原、横谷峡、霧ヶ峰を巡る一泊二日の撮影旅を楽しんできた。
初日は、八ヶ岳東側に位置する八千穂高原で、日本有数の美しい白樺林や、滅多に見ることができない霜の花を見ることができた。今年は暖冬なので、あまり期待はできないだろうと思っていた横谷峡の氷瀑は予想通り不発だったが、日陰の崖では見事な氷柱に出会えた。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
毎回の撮影旅同様、目的地に朝到着できるように、自宅を午前3時に出発し、日の出の時刻に最初の目的地、八千穂高原に到着。
ここは北八ヶ岳の東山麓に位置し、広さは200haに及ぶエリアに50万本の白樺が群生する美しい白樺の高原である。初夏には、林間にツツジが咲く絶景ポイントだが、雪原に夥しい白い幹が林立する風景も捨てがたい。 -
白樺林に射しこんだ朝日が、白い幹を朱に染めている。ただ、今年は異常な暖冬で、この辺りも極端に雪が少ない。そのため、冬枯れのツツジ類の潅木が雪の上に顔を出したままで、いささか邪魔である。
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朝日を浴びる白樺を仰ぎ見る。
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そうは言っても標高1800mの信州の高原である。それなりの積雪はある。
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雪原と朝日
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雪の結晶がキラキラ輝いている。何かの野生動物の足跡があちこちに見られる。
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ぼんぼりのようなヤドリギもあちこちに寄生している。
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八千穂高原の一角に駒出池キャンプ場がある。その中心にある駒出池。冬季なので、もちろんキャンプ場は営業しておらず、誰もいない。野鳥のさえずりだけが聞こえる静寂の中で、何か面白い被写体はないかと歩き回る。
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池は、いつもの冬であれば全面結氷するのだろうが、今年は異常な暖冬のせいで部分的にしか凍っていない。
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池の中央部に谷地坊主が2個。その周りの凍った池の表面に、なにやら白いものが点在している。
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イチオシ
近づいてよく見ると、氷の表面に突き出た水草の茎に霧氷のように、霜が付着して、白い花が咲いたようだ。霜の花だ。
霜の花は色々な気象条件が揃わないとできない。
①気温が-15℃以下 ②氷の表面から水蒸気が気化する程度に氷の温度はあまり低くなく薄氷であること ③無風であること ④積雪がないこと ⑤氷の表面に霜が付着する突起物があること
これだけの条件がそろうことはめったになく、霜の花はとても珍しい現象なのである。こんな珍しい霜の花に出会ったことは、今回の撮影旅の中でとてもラッキーなことだった。 -
イチオシ
氷の表面に霜の花が散らばっている様子は、さながら氷上のお花畑のようだ。
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枯れた水草の茎にも霜の花がついているが、氷の表面に近いところだけだ。氷から気化した水蒸気は、拡散することなく、すぐに冷やされて霜になるというプロセスが見て取れる。
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池のあちこちの霜の花をパシャリ、パシャリと撮っていく。
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陽の光に当たると、すぐに溶けだしてしまう。
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岸辺の氷の上のお花畑
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池の半分は、凍っていない。標高1800mの信州の真冬の高原で、池の水が凍らないとは、異常な暖冬というほかない。だが、そのおかげで、滅多に見られない霜の花が見られたわけである。
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駒出池から水が用水路に流れ出るところにミニ氷柱ができていた。
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この後、いやというほど氷柱は見ることになるのだが、今回初めて目にする氷柱とあって、つい写欲が沸き、夢中でシャッターを押す。
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八千穂高原での撮影を終えて、まだ開通したばかりの中部横断自動車道で佐久南ICまで北上し、国道142号、県道152号と乗り継いで八ヶ岳を迂回するように横谷峡へ向かう。国道299号通称メルヘン街道を使えばはるかに近道なのだが、このルートは冬季閉鎖となっているので、こんな遠回りルートを使わざるを得ない。
途中、蓼科白樺高原で休憩がてら、ふたたび白樺撮影。青空に映える白樺の白い幹が美しい。 -
一本の白樺の根元から見上げるようなアングルでパチリ。
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この辺りからは蓼科山を間近に望める。
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移動再開。
西側から眺める八ヶ岳。 -
八ヶ岳の上空には、真昼だが澄み切った空気のせいで、くっきり見える上弦の月。
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何層にも重なった吊るし雲のような、雲の形が面白い。
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途中、なんの変哲もない食堂でラーメンの昼食を摂ってから、横谷峡へ。まず、峡谷の入り口にある乙女の滝へ。雪も氷も全く無し。氷瀑とはほど遠い普通の滝でしかない。
左の写真は高速シャッター、右側は低速シャッターにて。滝の表情がこれだけ変わる。 -
イチオシ
峡谷を上流に進み、横谷温泉旅館を過ぎた先の崖に比較的規模が大きな氷柱がある。
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氷に閉じ込められた落ち葉
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イチオシ
氷柱の真下に入り込み、下から見上げた氷柱
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横から
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軽アイゼンを持ってくるのを忘れた。アイゼンがあれば、氷の塊をよじ登り、いろいろなアングルで撮影できたのだが・・・
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暖かいので氷柱の先端から滴が垂れている。それを撮ろうとしたのだが、うまく行かない。
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氷柱の写真は青白いモノトーンの写真になるのだが、崖に映えた苔の緑を入れると、色彩があって、良い感じになる。
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氷柱
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氷に閉じ込められた落ち葉の写真をもう一枚。
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ダイナミックな動きが感じられる氷柱
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そろそろ氷柱撮影にも飽きてきた。氷柱がある崖のそばにあった冬枯れのアジサイ?
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枯れた花でも逆光では、キラキラと白く輝いていて、思わずパチリ。だが、キラキラ感が写真ではうまく表現できない。
このあと、最終目的地である霧ヶ峰に向かう。
続く
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この旅行記へのコメント (2)
-
- 琉球熱さん 2020/02/23 21:47:33
- 川の対岸に
- 玄白さん、こんにちは
横谷峡も雪・氷なしでしたか…
乙女滝も普通の滝でしたね(笑)
横谷温泉の裏手あたりの氷柱は、人工のものも少なくありません。
旅館が散水用の配管を崖上に設置しているのです。
それよりももう少し先に行くと、対岸に天然の氷柱群が現れます。
なかなか見事ですよ。
https://4travel.jp/travelogue/11228516
今年はどうなんでしょう? これもダメかなぁ?
---------琉球熱--------
- 玄白さん からの返信 2020/02/24 14:52:17
- RE: 川の対岸に
- 琉球熱さん、こんにちは
> 横谷峡も雪・氷なしでしたか…
> 乙女滝も普通の滝でしたね(笑)
→暖冬なので、覚悟はしていましたが、予想どおりでした。
ところで、なんで’乙女’滝なのか? 霧ヶ峰にビーナスラインが走っているので、その連想で命名したらしいです。安易な命名です。
>
> 横谷温泉の裏手あたりの氷柱は、人工のものも少なくありません。
> 旅館が散水用の配管を崖上に設置しているのです。
>
> それよりももう少し先に行くと、対岸に天然の氷柱群が現れます。
> なかなか見事ですよ。
> https://4travel.jp/travelogue/11228516
> 今年はどうなんでしょう? これもダメかなぁ?
そうか、人工氷柱でしたか! その先にも足は延ばしましたが、対岸の氷柱は
影も形もありませんでした。なぜ、あそこだけ立派な氷柱ができているのか
不思議に思ったものですが、そういうことでしたか!
そういえば西湖、秩父や袋田の滝でも客寄せで、人工的に氷柱を作っています
からね
玄白
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