2023/07/20 - 2023/07/20
91位(同エリア441件中)
玄白さん
今年の夏(7月)は海へ、山へと遊びまわるのに忙しい。石垣島・西表島旅行から帰った9日後は、2泊3日で乗鞍へ。コロナ5類移行で、3年間一定程度は旅行を自粛していた反動で、気分がはじけているのである。
山行は、かつてのように何が何でも頂上を目指して頑張って歩くというのは卒業して、ゆったりとした気分で、美しい風景、花などを愛用のカメラで撮影するのがメインというスタイルである。
撮影枚数が多いので、初日と2日目に分けて投稿します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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高速道路料金節約と現地での活動時間確保のため、自宅を午前3時に出発。途中のSA2か所でトイレ休憩しても、朝7時40分に乗鞍高原観光センターに到着。シーズン中は乗鞍岳に通じる乗鞍エコーラインは自家用車規制のため、ここでバスに乗り換えだ。
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8:00発のバスで、予定通り畳平に8:50到着。畳平の広場に面して、今宵の宿「銀嶺荘」がある。まだチェックインはできないが、荷物を預かってもらい、デイバッグ、カメラ、三脚だけ持って撮影活動開始。
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乗鞍岳は23座ある峰の総称である。最高峰は剣が峰であるが、まずは、手軽に登れる魔王岳に行ってみる。畳平の広場から簡単に登れる。夜の星空撮影の場所のロケハンを兼ねている。
登り始めてすぐに、さっそく高山植物の女王、コマクサにご対面。 -
コマクサの葉には、夜露の名残りの水滴がまだ残っている。すでにピークを過ぎてしまった花の方が多いようだ。下にダランと伸びた花弁が馬の顔に似ているから「駒草」という名前の由来のようだ。
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コマクサが生えている場所は、山の斜面の荒涼とした砂礫地である。他の植物が生育出来ないような過酷な環境でけなげに美しい花を咲かせている。その孤高の姿は、気高く、まさに高山植物の女王にふさわしい。
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タカネシオガマの花
コマクサと同様、高山の荒涼とした岩稜地帯に生育する。 -
イワツメグサ
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オンタデ
本州中部から北海道大雪山系の高山帯の砂礫地に生育する。遠目には荒涼とした岩稜の峰だが、足元を見れば、厳しい環境で生育する高山植物が次々と目に入る。 -
亀ケ池
畳平の横に鶴ケ池があり、鶴亀セットでめでたい名前が付けられている。 -
魔王岳頂上。畳平との標高差わずかに59mで、気軽に登れる峰である。
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こちらが鶴ケ池
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魔王岳頂上の眺望。昼頃になるとガスが出てくるのは、山の常である。
左下に見える建物が今宵の宿、銀嶺荘、右側の山腹は恵比寿岳だ。 -
魔王岳を下り、お花畑に行ってみる。畳平の降り口脇にはミヤマキンバイの大群落。群落の中の所々に花はつけていないがコバイケイソウが生えている。
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ハクサンイチゲとミヤマキンバイ
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木道からしか撮れないので、手持ちもレンズを目いっぱい望遠側にズームして、ハクサンイチゲをパチリ。
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木道近くにあったハクサンイチゲ
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ミヤマクロユリ
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ミヤマクロユリ一輪
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ミヤマゼンコ シシウドに似ているが別種。
蜜がおいしいのか、たくさんの虫が集まっている。 -
お花畑を一周する木道の一部が、架け替え工事中なので、途中から引き返さなくてはならない。
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ミヤマキンポウゲ。黄色の花弁がツヤツヤしている。ハナアブが吸蜜中。
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木道の一番奥まったところまで来た。雲海遠望
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お花畑入り口まで戻ってきた。
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摩利支天岳頂上にある国立天文台コロナ観測所の白いドーム。1949年に太陽の高層大気「コロナ」を皆既日食以外の常時観測ができる特殊な望遠鏡「コロナグラフ」3台が設置され、太陽研究の成果を上げてきたが、設備の老朽化のため、2010年3月に運用が停止となった。その後は太陽観測衛星「ひので」が観測業務を引き継いでいる。
天文少年だった玄白にとっては、ある光学メーカーに入社したときの直属上司が、コロナグラフの開発・据え付けの担当をした経歴があったこともあり、一抹の寂しさを覚えている。 -
花をつけたコバイケイソウ発見。コバイケイソウは年によって当たりはずれが大きく、今年ははずれらしい。
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アングルを変えて、もう一枚
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イワギキョウ
背丈が小さいくせにラッパ状の花は大きい -
岩陰のイワギキョウ
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畳平の広場に戻ってきた。お花畑周回歩道と、剣が峰に続く登山道
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中学生or高校生の一団が、集団ハイキング。富士見岳の裾を歩いている。多分、剣が峰登山に向かうのだろうか。
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明日の早朝、大黒岳でご来光の撮影を予定しているので、ロケハンを兼ねて大黒岳に登ってみる。途中、鶴ケ池の横のハイマツの中で、ホシガラスと遭遇。
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イチオシ
飛び去る一瞬をパチリ。
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別のホシガラス出現。ハイマツの実が主食のようで、ハイマツ帯で見かけることが多い。雷鳥にも出会いたかったが、残念ながら、見ることはできなかった。
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イチオシ
大黒岳にも多くのコマクサやイワツメグサが生育している。
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これはツガザクラかな
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可憐なコマクサは、何回でもシャッターを切ってしまう。
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イチオシ
岩陰に咲くミヤマキンバイと青い湖面の鶴ケ池
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ミヤマキンバイの群落
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雲海とミヤマキンバイ
このあたりには、ハイマツは生えていないが、画面右の枯れ木は何だろう? -
大黒岳頂上
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イチオシ
雲海から湧き上がる雲
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イワヒバリが岩の上に留まっている。名前の通り、岩場にいることが多く、木の枝にとまることはないらしい。
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ハイマツ
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ハイマツの実。ホシガラスのエサである
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ヤマキマダラヒカゲ。
花の蜜も水もないのに砂利の上に留まって動かない。日向ぼっこか? -
大黒岳登り口付近にて。コマクサの群落と鶴ケ池
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コマクサ、ミヤマキンバイが咲く砂礫地とハイマツの緑のコントラスト
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イチオシ
傷んでいないきれいなコマクサがったので、またまたシャッターを切る。
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オンタデ
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ここでは初めて見たウサギギク
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ウサギギク もう一枚
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秋には鮮やかに紅葉するナナカマド
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イチオシ
ハクサンイチゲ
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ミヤマゼンコの群落に咲くコバイケイソウ
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お花畑の木道遠望。ガスが出てきた。
少し早いが、宿にチェックイン。夕食まで風呂で汗を流したりしてのんびり。
夕食の撮影はしなかった。しようとするほどのメニューではない。 -
夕食を終え、メインの星空撮影のため、魔王岳へ。大黒岳と富士見岳の間の積乱雲が、雷で光っているが、まだ薄明で空が明るいので、天の川はごくうっすらとしか映っていない。このまま暗くなれば、雷と天の川のコラボ「晴天の霹靂」の撮影ができるかもしれないと期待が膨らんだが、このあとすぐに西から雲が流れてきて、星空は消えてしまった。残念!
続く
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