中欧・東欧6ヶ国旅行　ブルノ滞在4日間の記録　その2

2019/12/27 - 2019/12/30

年末年始にヨーロッパを旅しました。日程は以下の通りです。

12月25日　　　　　　　出国
12月25日―26日　　　　デュッセルドルフ
12月26日―27日　　　　ウィーン
12月27日―30日　　　　ブルノ
12月30日　　　　　　　ブラチスラヴァ
12月31日―1月4日　　　ヴェリコタルノヴォ
1月4日―1月5日　　　　ソフィア
1月5日―1月7日　　　　アテネ
1月8日　　　　　　　　帰国

メインはチェコのブルノとブルガリアのヴェリコタルノヴォです。人々の生活の様子を伺い知ることができるこじんまりとした街を旅することが好きなので、最近はそれに適した街を探すことが楽しみになっています。
中長距離の移動手段は日本で予約しておき、大きな街は経由地として1日観光をしました。
滞在した期間は街によって異なりますが、冬の静かなヨーロッパを巡る旅ができました。

ブルノには3泊4日滞在しました。旧市街は半日もあれば歩き回れるくらいの広さでかわいらしかったです。きっとまた訪れるだろうと思いながら旅をしていました。こちらはブルノ旅後半の記録です。

エリア ブルノ(チェコ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ブルノ3日目、街中心部のマサリコヴァ通りの反対側へ抜けてシュピルベルク城に向かいます。

冬枯れの木が寒々しい。すれ違う人はまばらでした。

突然、ロムルスとレムスの記念碑がありました。私は初めて見たのですが、ヨーロッパでは珍しくないのでしょうか。

他の入り口から入ってきた人も合流し、賑やかになってきました。近隣の家族連れが多いように思われました。
緩やかな坂なので体への負担はあまりありません。

ブルノの街は様々な機能が集約されていて、歩きながら街の仕組みを知ることができます。

シュピルベルク城 城・宮殿

深くまで掘られていることと、煉瓦が整然と積み重ねられていることに圧倒されました。

こういったものはいかにもお城らしいですが、牢獄としても知られる城です。

かわいらしい瀟洒な城に見えるので牢獄として恐れられた歴史を想像するのが難い。

星型に彫られた扉が精彩を放っています。

帰り際、暗闇を見て怖くなりました。

城から街を望む。左側は旧市街なので聖ペテロ聖パウロ大聖堂など、古い建造物が、右側は新しい建造物が並びます。

どんな鳥が来るのでしょうか、鳥かごが何か所か設置されていました。優しいな。

シュピルベルク公園から下り、フソヴァ通りを北上しながら散策を続けます。左手には核シェルターがあります。シェルターは改装してホテルにもなっているようですが、私は眠れなさそうです。

モラヴィアギャラリー。

前方にあるのはコメンスキー教会。周辺にはマサリク大学の施設が並びます。
ブルノではいたる所でトラムを見かけましたが、歩いて回ったのでトラムには結局乗らずじまいでした。

HOTEL SLAVIA.1893年に建てられたそう。ブルノでは新しい建物に分類されるのかもしれません。

前日も来た聖トーマス教会。お昼近いので人が出始めており、スケートリンクも賑わっていました。

その近くにあった旅行会社。どんな行き先があるのか見てみました。
ギリシャ・トルコ・エジプトなどが人気のようです。ブルノの寒さと写真の雰囲気が違いすぎてよけいに寒く感じた記憶があります。

Jamu rektrat.芸術大学です。

ホステルを出発する際にレセプションで教えてもらった地元の料理を食べられるレストランに向かいます。
通りを曲がるたびに新たに素敵な建物を見られるので、その都度密かに感動していました。それでいて観光客で賑わうというよりは地元の方がごく普通に日常生活を送っている、という街です。

Lokál U Caipla.ホステルで勧められたものの、高級店に見えたのでたじろぎました。

ロカル ウ カイプラ 創作料理

念のためメニューを見て入店。

Holiday main dishesからウェイターさんおすすめの牛肉のクリームソース煮とクネードリキ(チェコの蒸しパン、bread dumplings)を頂きました。

洗練された店内。

量は多くないものの、クリームソースが濃厚で満腹になりました。付け合わせの生クリームもお肉に合って美味しかったです。お肉と甘いソースやジャムの組み合わせは好きです。
牛肉165コルナ、クネードリキ25コルナで合わせて190コルナ（約904円）。店構えに怖気づきましたが物価が安いのでよかったです。西欧だったら2000円くらいはしそう。

頂いた紙製コースター。裏側にはチェコ語で「慎重につくられたビールは最後まで新鮮」などと書かれていました。（機械翻訳による）

なにか甘いものでも食べたいのですが、満腹なので腹ごなしも兼ねて店をのぞきながら歩きました。（結局食べられませんでしたが）
ブルノ旅行記その1でも書いたように、品ぞろえに社会主義の残影が見られます。そして不思議と日本の昔ながらの衣料品店にもありそうな感じで懐かしくなります。

Mahen Theatre.

チェコのあとに滞在したブルガリアほどではありませんが、やはり肉の加工品が多いです。

旧市庁舎にいるブルノのシンボル、ワニさん。その昔、ブルノではワニをドラゴンとみなしていたそう。愛嬌があります。

後ろ姿もかわいい！こんなの見たことないんですけど。子供も喜んでいました。

旧市庁舎。聞いていた通り、確かに真ん中が曲がっていました。

旧市庁舎 建造物

だいぶ冷えたのでテスコや映画館などが入っているVelký Špalíčekに入り、暖をとりました。洗練されすぎていないのが私好みでした。

宿泊していたホステルの目の前にあった聖ミハエル教会。日曜日のミサが行われていたので見学させてもらいました。

なんていうこともないですが、そこにいた時間を思い出す好きな風景。

教会付属の建物に入る門の装飾。聖ミハエル教会がすぐそばで私のブルノ滞在を見守ってくれていたように思えてきました。
次の日はブルノを離れ、スロヴァキアのブラチスラヴァを経由してウィーンに戻ります。名残惜しくなりました。

ブルノの3日目が終わりました。

翌朝、バスはHotel Grand前から9時に出発します。それまでの時間を使ってホステルの近くを散歩しました。

昨日も歩いたモラヴィアギャラリー前では再びワニさんに会えました。

多様なモチーフが突然現れるのがおもしろいです。

さて、そろそろ出発です。

GRAND HOTEL BRNO.地図上でしか確認していませんでしたが、すぐに見つかってよかったです。

グランド ホテル ブーノ ホテル

ホテルのすぐ目の前はトラム乗り場になっています。奥の建物はブルノ本駅です。

ブルノではコーヒーなどを売る屋台をよく見ました。昔ながらの屋台も、現代風におしゃれにしている屋台もありました。

トラム乗り場で5分ほど様子をうかがっていると、奥まったところにバッタ色（と、私が勝手に認識している）のFlix busが入っていったのでそちらへ向かいました。

バスは1か月前の2019年11月に予約しました。運賃は7.99ユーロ（約989円）でした。

無事乗車しました。どうやら一部指定席になっているようで、私が最初に座っていた席には席を予約していた方が来られたので移動しました。
この日の夜に乗ったブラチスラヴァからウィーン空港までのバスも同じで指定席と自由席が入り混じっていました。

車窓より。のどかな田園風景。1時間45分ほどでブラチスラヴァに着きます。もっと乗っていたいくらい短い乗車時間です。あっけないブルノとの別れでした。

ブラチスラヴァの旅行記に続きます。