2019/12/07 - 2019/12/19
37位(同エリア43件中)
lunaさん
この旅行記のスケジュール
2019/12/11
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Trollsteinen and Ice cave
この旅行記スケジュールを元に
夏にほぼ白夜を体験して、その反対の極夜も体験したくなり、この冬は北をめざして旅してきました。
緯度のわずかな違いで明るさが大きく違っていて、やっぱり地球は面白い!
Day 01 Tokyo → Oslo
Day 02 Oslo
Day 03 Oslo → Longyearbyen
Day 04 Longyearbyen
Day 05 Longyearbyen
Day 06 Longyearbyen
Day 07 Longyearbyen → Oslo
Day 08 Oslo → Bodo ~ Svolver etc. ~
Day 09 ~ Tromso etc. ~
Day 10 ~ Honningsvag etc. ~
Day 11 ~ Kirkenes → Tromso
Day 12-13 Tromso → Tokyo
〇 交通手段
成田 ⇒ コペンハーゲン ⇒ オスロ (SAS)
オスロ ⇔ ロングイェールビェン (SAS)
オスロ ⇒ ボードー (Norwegian)
ボードー ⇒ キルケネス (Hurtigruten)
キルケネス ⇒ トロムソ (Wideroe)
トロムソ ⇒ コペンハーゲン ⇒ 成田 (SAS)
さて、今日のアクティビティは、Trollsteinen登山と氷河ハイキング、氷の洞窟探検ツアーです。
自分でも謎なのですが、スヴァールバルに行くぞ~!っと決めてから、まずはこのツアーに参加したいと思っていました。
体力的にも厳しい8時間のハイキングですが、歩くだけならそんなに大したことないんだけど、と正直、最初は楽観していました。
ただ、現地入りしてから、まずこの寒さの中、屋外で長時間耐えることができるのか、雪や氷の上をまったく歩き慣れていなくてほんの少し歩いただけで滑ったり転んだりしまくる私が迷惑をかけずについていけるのか、どんどん不安が募っていきました。
天気予報も、午前中は晴れて穏やかなマイナス18℃でしたが、午後からはどんどん風が強くなり、風速10m以上になるという予報。
心配してもどうなることでもないので、なるようにしかならないと自分に言い聞かせ、ピックアップを待ちます。
実際、終わってみて、もっとも疲れたのは意外なところだったわけですが、それはまた後ほど~(笑)。
ホテルでピックアップしてもらったあと、まずは催行会社の事務所でコースの説明を受け、ランチ、水筒を受け取り自分のバックパックにパッキングします。ランチはフリーズドライなので、かさばりますが重くはないけど、水筒は耐熱のがっしりした1リットルは入っていそうなものなので、大きいし重いです。一応、ちゃんと登山用のバックパックで来てよかった!
その他、ヘッドランプや必要であればストックなどは無料で貸していただけます。
服装や靴などは基本的には自分のものですが、十分なものでない場合はレンタルもあります。私は服装は大丈夫と思いレンタルしませんでしたが、靴は長さが十分でなかったのでNOK 100でお借りしました。←ひざ下まで雪にはまったり、雪に足をとられて転びまくってもまったく雪が中に入ってこなかったので正解だったと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
装備を整えて、車でNybyenまで来ました。
ここからハイキングスタートです。
今日の参加者はオーストラリアから来たお兄さんと私の2名。ガイドさんはスウェーデンの方でした。
こちらのツアーです。
http://www.wildlife.no/activities/winter-activities/day-trips/the-frozen-summit-mountain-hike-to-trollsteinen-and-a-visit-in-the-ice-cave/
スタート時は風もなく、とってもよい気候とガイドさんがおっしゃっていました。 -
目指すのはこちら。
当たり前ですが、森林限界を超えているため木はなく、なので、木を切り拓いて作った道もありません。足跡とかも風とか吹いたらあっという間に消えます。
暗いし目印になるものなんてほぼないし、本当にどうやってルートわかるのか最初っから最後まで謎です。ガイドさんがいなければ絶対に遭難する自信あります(おい)。 -
スタート地点近くの岩肌。
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今日はこのように満月なので明るいんです。
太陽はまったく見えないのに、太陽の光を反射した月の光はこんなにも届いています。 -
頭上には常にこんな感じでオーロラが見えていました。
月の光が明るいので、この程度です。 -
月明りから少し離れたところだとこんな感じでしょうか。
そして結論から言えば、今回の旅は雲が多かったため、これが最もオーロラらしいオーロラでした(笑)。
そして、この後はひたすら歩きます。道なき道を、氷河の上を。
どこをどうやって歩いているのかなんて、まったくわからないので、ひたすらガイドさんの足元を必死でついていくだけです(笑)。
同じように見える、真っ白な雪の上でも、何を見極めているのか、ガイドさんの通るところはせいぜい10cmくらいしか沈まないのに、私は一歩ごとに30cmくらいは雪に足をとられて、百歩に一歩くらいは盛大にこけて、とエネルギーを無駄遣いしすぎました。
基本的に1日数十kmくらいなら平気で歩ける人なんですが、こんな雪の上は本当に進まない進まない(苦笑)。
そして、何が大変だったかというと、こけながらでも歩いているときはまだそこまで寒いとは感じないのですが、休憩の時がつらかったです。
1時間に一度くらい、休憩して温かい飲み物やビスケットなどを出してくれるのですが、サーモスからカップに入れるや否や冷たくなっていき、飲む時点でもうほとんど温かさを感じないし、ビスケットも凍ってるよ、コレって感じ。(チョコチップと同じだけ氷チップを感じる食感(笑))
何より、スノーモービルの休憩の時も同じだったんですが、手はミトンを外さなければ食べ物やカップを持てないし、口回り空気にさらさなければ飲み食いできない、というわけで、正直、休憩の方がつらくてずっと歩き続けているほうがマシと心から思いました(苦笑)。
酷寒の中、それでも一応何枚かは写真に挑戦したのです、暗すぎて何も映らず、きっぱり諦めました。
Trollsteinenのあの出っ張った岩を見たときは感動し、何とか写真を、と思ったのですが(涙)。 -
Trollsteinenから降りてきて、氷の洞窟です。
氷の洞窟は地面の狭い穴から入り、細い通路を降りていきます。なので大きなバックパックは入り口近くに置いていくとのことで、ガイドさんはランチの用意だけ持って、大きなバックパックやストックは置いていったのですが、普通に当たり前のように銃も置いていっていて、なんかやっぱりすごいところだなあと思いました。
まあ、たしかに人がすれ違うだけでも大変な氷の洞窟内にはシロクマはいないでしょうから銃は不要ですが、そのまんまで置いていくんだ…。(もっと言えば、このガイドさん、帰りに銃をそのまま置いてスタートして数十m 進んでから、あ、銃忘れてた、って取りに戻りました。ここの治安って(笑))
氷の洞窟内は、外とは天と地の差で暖かかったです。
外がおよそマイナス20℃、洞窟内はマイナス5℃くらい。
写真はヘッドライトを当てた部分しか映りませんでしたが、いや、ホント、もう何も言えないくらいに綺麗でした。常にどこもかしこもキラキラ、クリスタルの輝きです。
アイスランドの氷の洞窟はどうしても火山灰混じりなのであまり綺麗っていう感じではなかったのですが、ここは不純物の混じらないどこを見てもどこまでも続くクリスタルクリアな圧倒的な光感。
撮った写真、こんなだし、アクティビティの広告写真もまあ普通に氷の洞窟だなって感じの写真しか見たことがありませんが、実際に見ると本当にレベルの違う圧倒的な美しさです。
そんなにいろいろ所に行っているわけではないですが、私が今まで訪れた氷の洞窟や氷河の中の洞窟の中では初めて見る衝撃でした。
ここの氷柱、手で弾くと、鉄琴のようないい音もします(笑)。 -
いろいろな形の氷柱。
当たり前ですが上も下も右も左もどこもクリスタルクリアなキラキラアイス。
異世界に迷い込んだみたいです。
洞窟の中でランチ。バックパックで持ってきたフリーズドライのランチパックに熱湯を注いてかき混ぜると出来上がり。
洞窟の中はそこまで寒くないので、食べていてもつらいことはなく、美味しくいただきました。
ランチを終えて洞窟を出ると、洞窟の中の気温に慣れた身にはつらい冷気が襲ってきます。
その上、天気予報通りに強い風も吹いてきて、暗さも一層暗さを増していました。
あの圧倒的な美しさから、厳し過ぎる現実世界に戻ってきた感じです。
あとはスタート地点に戻るためまたひたすら歩いていきますが、暗さは密度を増していき、風はどんどん強くなってきて、足跡もあっという間に消し飛ばされて、本当にここはどこ?状態。ガイドさんはたまに立ち止まって何やら確認しているようでしたが、一体何を見れば自分の居る地点が把握できるのか謎です。
私には彷徨っていた感覚しかないんですけど、スタート地点の街の明かりが見えてきて、やっと人の住む場所に戻ってきたんだと思いました。
車で事務所に戻り、お借りしていたものを返却したあと、ホテルまで送っていただきました。 -
ランチで食べたのはこんなものです。
ガイドラインも書いてないので、お湯を入れる量も適当、自分が好きなようにという感じ。
結構、美味しかったなあ、と思っていたら、スーパーでいっぱいいろんな種類が置いてあったため、買ってみました。
でも一袋600kcalあるので、登山では良いけど、日常的に食するのは危険かも(笑)。
さて、この日は、距離的にはそれほどの距離を歩いたわけではないけれど、雪に足を取られたり際限なく転びまくったり、と、体力的にも結構消耗したはずなのですが、一番疲労したのは、というと、実は、目です。
道中から、目が痛いなあ、涙が出るなあ、ひょっとしたら涙が凍って痛いのでは、という自覚症状はありましたが、とにかく暗いのでどうせよく見えないということで気付いていなかったのですが、街に戻ってきて、照明の下でも見えないことに気づきました。
暗いところから戻ってきたばかりだからアジャストしていないだけかな、と思い、ホテルに戻ってバスタブにお湯をためてゆっくりお風呂に入りましたが、視力は回復しないし、相変わらず涙が出て目は痛いままです。
さすがに心配になってきて、ネットで調べてみたら、急激に視力が落ちた場合は危険なのですぐに病院に行くべし、みたいなことしか書かれていなくて、いよいよどうしようかと思いました。
保険は入ってきたので病院に行ってもよいのだけれど、海外のこの小さな街で眼科どこよ?、まずはホテルのフロントにSOSを求めるべき?、でも実際問題もう夜だし、病院やってるのかな?などと一通りいろいろ考えて…。
でも、いろんな可能性がネットで書いてあったけど、自覚症状的には涙が出て目が痛くて視力が落ちてる、過去にもPCゲームやりすぎた後とかに感じたような感じのひどいのでしかなかったので、とりあえずもう寝てしまえ、んでもって、朝になってもダメならフロントに言ってアドバイスもらおう、それでたとえめんどくさいことになっても、やりたいことやった結果なので悔いなし、ということに決めて寝てしまいました。
翌朝、目を開けてみると(涙が乾いてガチガチになって開けづらかったけれど(笑))、まあ平常運転な感じに戻っていて、本当にホッとしました。
真っ暗な中って、こんなに目が疲れるんだ、と初めて知りました。必死でガイドさんの足跡、凝視していたせいかもしれません。
あ、体とか足とかは筋肉痛ひとつなく、めっちゃ元気でした~(笑)。
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