2019/04/21 - 2019/04/21
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オッサンネコです。
昨年8月にタイから撤収した私ですが、タイとのご縁は何かと続くようで、
今は東南アジアや中国を行ったり来たりする日々を送っております。
そんな折、3週間程度の長期タイ出張が組まれまして、
当然思案するのはお仕事の事よりも休日の過ごし方…
タイの仲間からはゴルフに誘われたりするのですが、
折角の休みをゴルフで過ごすのもなんかもったいない…
ここはいっちょ背中の羽をすこーし伸ばしまして、
普段は見られないものを見に行くのがモリネコ流でしょう。
それでは、ど・こ・へ・い・こ・う・か・な~なんて思案してたら、
そういやカンチャナブリのアレをまだ見たことがなかったじゃないか…。
アメージング・タイの真骨頂であるアレを味わうべく、
出張の合間をそっと抜けて、一路カンチャナブリに向かったのでありました。
その時の記録です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 バイク
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
どうもどうも、オッサンネコことモリネコちゃんです。
まずカンチャナブリへの行き方からご紹介。
基本的にカンチャナブリへの行き方は下記の3通りになります。
① 鉄道
② バス(南バスターミナル)
③ ミニバス(ロットゥー)
①の鉄道案は、発車駅がトンブリー駅になるのでちと遠い。
では②のバス案はと言うと、このパターンを利用する人も多いのですが、
如何せん、南バスターミナルってのがやはりくせ者ちゃんでして、
バンコク市内からはとにかくアクセスが不便なのであります。
なのでモリネコ流の結論 ( -`ω-) キリッ
おススメは確実に③のミニバス(ロットゥー)。
発着所はBTSモーチット駅の近くにある北バスターミナルで、
お値段も片道150THB(≒600円)とお財布に優しいプライス。
途中で人を乗せたり、異様なほどスピードをぶっ飛ばしたりしますが、
これはもうロットゥーしかないでしょ (*´з`)
バンコクからロットゥーに揺られる事2時間半、
今回の旅はカンチャナブリのバスターミナルからスタートですぅ。 -
バスターミナルから20分程歩いて、カンチャナブリの駅に移動。
わざわざ駅まで移動してきたのはそれなりに理由がありまして、
ここで鉄道の運行スケジュールをチェックします。
まぁその理由は追々説明いたしまする。
カンチャナブリ駅は県の中心地にもかかわらず、のどかでいい感じ。
これだからタイの田舎旅はたまらんのですよ (ΦωΦ)フフフ… -
カンチャナブリ駅の南側にある大通り(クウェー川通り)。
通りの両側にはバックパッカー向けの安宿やパブが集まってます。
そんな通りに必ずあるのがレンタルバイク屋さん。
カンチャナブリは見所が広がっているので、機動力は必要でしょ♪
250THB/日でバイクを拝借して、ぶぃーんっと走り出します。 -
イチオシ
まず最初のスポットにやって来ました。
映画「戦場にかける橋」にも出て来たクウェー川鉄橋です。
戦場にかける橋は、1957年公開の不朽のクラシック映画。
英語名は「The Brigde over the Reiver Kwei」
この映画は、映画そのものよりも主題歌の方が印象が強烈で…
サル・ゴリラ・チンパンジー♪ のフレーズは誰でも耳にした事があるはず。
この目の前を流れる川がクウェー川なのですが、
元々はメークロン川という名前だったそうです。
映画で一躍「クウェー川」の名前の方が有名になっちゃったもんだから
その影響力にあやかって名前を「クウェー・ヤイ川」にちゃっかり変更。
この辺の緩さと抜け目のなさは、流石タイだなぁと (*´з`)
ちなみにクウェー川はタイ語で発音がとっても難しく
一歩間違えれば、”男根”の意味になってしまうので注意が必要です。
ヤイはタイ語で大きいという意味だから、
クウェー・ヤイを間違えた発音で連呼した日には、嗚呼もう…
タイ語ってホント発音が難しいのですぢゃ… -
タイ国鉄南本線 ナムトック支線。
旧名称を泰緬鉄道、元々は旧日本陸軍がつくった軍用の鉄道なのです。
泰緬鉄道の背景を簡単にまとめちゃうと、
1938年の日中戦争時、日本は蒋介石率いる中国軍を重慶まで退けますが、
その頃になると連合国側も中国軍への支援を強化するようになり、
支援を受けた中国軍との戦局は、一進一退の膠着状態に陥ります。
これにジレンマを感じた日本軍は、中国への支援ルートを遮断すべく、
重慶の背後にあるビルマへ攻め入る事を決断しちゃうのです。
1942年1月、日本軍は海と陸からビルマへの進軍を開始。
勢いに勝っていた日本軍はあっという間にビルマ全土を制圧します。
然しながら、一旦撤退した連合国軍もすぐに反撃に転じます。
日本軍の問題は、遠く離れたビルマまでどうやって補給路を確保するか…
当初はマラッカ海峡を通る海上ルートで物資を運んでいた日本軍ですが、
ミッドウェー海戦に敗れた頃から海上ルートが怪しくなって来ます。
海上ルートがもはや安全な路ではないなら… 残る選択肢は陸路のみ。
ビルマへ大量の人と物資を送り込むには鉄道輸送が必要不可欠であり、
1942年6月から人海戦術にて突貫工事が開始。
そして1943年10月、ビルマ-タイ400kmを繋ぐ鉄道が完成したのです。
その鉄道の一部は既に撤去されていますが、
一部はまだ今に引き継がれ現役で運行をしています。
それがこのナムトック支線。
今日はこの線路に関わる絶景を感じに行きませう ('◇')ゞ -
それでは「戦場にかける橋」を歩いて渡ってみませう。
この線路、普通に皆さん徒歩で渡っていますが、現役の線路です(笑)
勿論列車も通りますが、それ以外は自由に通行可能との事。
この自由さと言うか、合理性と言うか…
やっぱタイだなぁと感心してしまうのですぢゃ。
線路脇の爆弾のモニュメントは余計だと思うのですが…。 -
橋の上はめっちゃ観光地。
タイ人お馴染みの撮影会があちらこちらで行われています (゚Д゚ ) ムハァ -
自転車も通れますぞ。
賑やかではありますが、ツアーの団体御一行様がいないのは高評価。
こういうところはやっぱこじんまりと行きたいよね ヽ(´ω` )ノ~~♪
クウェー川鉄橋の近くには、他にも戦争博物館とか見所があるのですが、
ちょいと時間が迫っているので、次の場所に向かいませう。 -
続いてやって来たのはタム・クラセー駅。
先ほどの「戦場にかける橋」から50km程離れた川の上流にあります。
線路の先を見ると、線路上を歩いている人たちが見えるでしょうか。
そう、あの先にアメージング・タイランドを象徴する絶景があるのです。 -
なんか見えて来たよ…。
木々の合間から見える線路のウネリが美しすぎる… ( ゚Д゚) -
アルヒル桟道橋(Tham Kra Sae Bridge)
桟道とは、山腹や崖の中腹に棚の様な張り出しを設けた道の事。
泰緬鉄道の中でも、最も建設が難しかったと言われるのがこの区間。
今日はこの桟道区間を歩いて向こう側の駅まで行くことにします。 -
泰緬鉄道の背景 先程の話のつづき。
日中戦争の頃、日本の戦線は遥かビルマにまで拡大してしまったため、
早々に補給路の確保を目的として、日本軍は鉄道の建設に着手します。
問題はビルマ-タイの国境を南北に連ねる山岳地帯。
鉄道には全く向かない山岳地帯を人海戦術で切り開くために、
日本軍は連合国軍の捕虜や、現地で募集したビルマ人等を投入します。
雨季の間にも強引に工事を進めたため、その作業は過酷なものであり、
工事中の事故や食料不足、流行病の蔓延もあって、
働かせた捕虜・労働者に多数の死者が出たのはあまりにも有名なお話です。
今ではすっかり観光客に人気の風光明媚な観光地に変わりましたが、
その背景には悲しい犠牲があるという事を知っておくべきでしょうね。 -
こちら実際の捕虜による建設風景を描いたスケッチ
**Wikipediaより抜粋
最初の橋の建設のため、大きな丸太を4人の捕虜が運んでいる絵。
建設作業がどんなに過酷だったのか、
このスケッチからだけでも何となく察することができてしまう。 -
犠牲の上に出来上がった桟道。
彼らの血のにじむ様な苦労は、半世紀以上の時間が経った今でも、
桟橋の下から見る事が出来ます。
いやいやいや、これ建築的にあかんレベルでしょ… ((((゚Д゚;))))
果たして強度はホントに大丈夫なのかという不安は残りますが…
正に産業遺産に相応しい様な、歴史の重みを感じちゃいますなぁ。 -
イチオシ
木造の橋脚が連なる景観。
不謹慎ですが、この景観にはうっとり魅せられてしまいまそ。
現役の産業遺産 あな恐ろしや… ( ゚Д゚) -
一応線路の真ん中には鉄板が仕込んでありますので、
高度感はありますが、足を踏みはずして落ちる事はないかと思います。
普通にしてればね… (;゚Д゚)
安全柵は一切設けられていないので、あくまでも自己責任になります。 -
観光客は鉄板の上を歩きます。
本来は人が容易に踏み込んではいけない領域に造られた人工物ですが、
あたかも始めからこの風景の中にあったような美しさがあるのです。 -
写真の通り、本当に川と崖のわずかな隙間に線路があります…。
もっと狭いところでは電車の窓から崖まで10cm程度しかないんだとか。
多分一度崩壊してしまえば、二度と復旧はできないような気がする…。 -
では本日のハイライトをご紹介。
列車が桟道を走る時間に合わせて、此処まで来たってわけなのです。
辺りには大きな汽笛が鳴り響くのですが、誰も慌てる気配なし…。
その理由は明白。列車の速度がすんごい遅いからです。
列車の姿が見えても慌てて退く人なんて皆無… ( ゚Д゚)
この辺も、あぁタイだなぁとほっこりする瞬間でござんした。 -
イチオシ
列車が間もなく私のすぐ横を通過。
迫力は満点じゃぁ。
(」゚ロ゚)」オオオッッッ (」゚ロ゚)」オオオッッッ (」゚ロ゚)」オオオッッッ
だが遅い…。 -
お坊さん乗ってますね…。
タイのお坊さんって、結構なミーハーな人が多いと思うのは私だけ…? -
列車に乗っている人たちは、外側の人たちに向かって手を振り、
外側の人たちは、列車の中の人に向かって歓声を上げる。
あれ… メークロン市場でも感じたけど、何だろう…このお約束感。
なんか白々しいなぁ…なんて冷めた目で見つつも、
こういう雰囲気…嫌いじゃないぞ ( -`ω-)b -
そうこうしている内に列車は通過。
乗客はみんな窓から手や顔を出しまくっているのが、またご愛嬌。
一人完全に体を外に投げ出してるやつがおりますが、
何かのはずみで落ちない事を祈るばかりです (o´Д`)=з -
桟道の上をゆっくり列車が遠ざかっていきます。
噂に違わず、素晴らしい景観でござんした (ノ≧∀≦)ノ -
タム・クラセー駅の近くにある洞窟寺院。
ここもアルヒル桟道とセットになって観光地化されています。 -
タイの洞窟はやたらと仏像が安置されるパターンが多いですね。
洞窟という閉鎖的空間で祈った方が悟りを開きやすいのか、
いやはや、神秘的空間だからこそ徳がたくさん積めるのか、
答えはタイ人の心の中にあるようで。
我々信仰心の浅いニホンジンには分からない世界かもですね。 -
こちらも神聖なところには必ずある王様の像。
風貌からして、タイの三大国王の一人、ラーマ5世とお見受けしました。 -
イチオシ
洞窟の入り口から差し込む光。
嗚呼…ふつくしい
|д゚) -
名残惜しいですが、帰りの時間もあるのでぼちぼち退散します。
線路の上をてくてく引き返すのですが、太陽が照りだすともう地獄…。
今年のタイはとにかく雨が降らずの異常気象でござんして、
手元の気温計は42℃と、既に体温を超えとるじゃありませんか (°д°lll)
普段、南国の空気が好き~♪と豪語しているモリネコでも
この殺人的な日差しには耐えられません…。
線路上での立ち眩み、すなわちそれは転落死を意味しますので、
4月カンチャナブリの線路探検は何卒お気を付け下さいませ。 -
道の途中でパパイヤ畑を発見。
南国フルーツの生り方は生命感に溢れていておもしろいのです…。 -
では、こちらはと言うと…
日本ではあまり見られない南国原産のキャッサバさんですね。
キャッサバは地下に大きな塊根(要するにイモ)をつくるのですが、
このイモにはシアン化合物という有毒成分が含まれるため、
生の状態で日本へ持ち込む事は固く禁止されています ( ゚Д゚)
それでも… 人の食への執着は素晴らしいもので…
皮剥きしたイモを茹でてから細かく裁断し、水に1日ほど晒しておくと、
あら不思議… ほとんどの毒を取り除く事が出来ます (*゚∀゚)b
毒抜きをしたイモからでん粉を取り出し、加熱してから粒状に乾かすと、
今年の流行「タピる」の元になったタピオカが出来上がるのです。
あの黒にふにふにの元原料は、こんなやつなのでした♪ -
もう一つ、今回の旅で絶対寄りたかったのがこちら。
ムアン・シン歴史公園(Muang Sing Historical Park)
タイに10ヶ所登録されている歴史公園の一つで、
コンプリートを目指すモリネコにとっては9番目の到達地点です。
ちなみに残る1ヶ所はペッチャブーン県のシーテープ歴史公園で、
アクセスの不便さから、到達は非常に難しいことになりそうです。
果たしてすべてコンプリート出来るのか…
って、まずはコンプリートの話はひとまず置いといて…
ムアン・シン歴史公園とはいかなるものか。
入場料とバイク代、計120THBをお支払いしていざ突撃でござる。 -
ムアン・シン歴史公園とは何ぞやというのを簡潔に説明しますと、
「クメール王朝時代の遺跡」という事になります (・ω・)b
ムアン・シン遺跡内の建造物が築かれたのは12-13世紀。
ちょうどクメール王朝が全盛期を迎えた頃に建てられた遺構で、
クメール王朝の勢力がここまで伸びていた事を如実に示しております。
その時代のクメールの統治者は、クメールの覇者ジャヤヴァルマン7世。
氏はチャンパ王国に奪われた王都アンコール・トムを奪還し、
自らを転輪聖王に見立て、仏教で荒れた国土を統治しようと志しました。
そのジャヤヴァルマン7世が最も恐れていたのは敵地からの侵略で、
このムアン・シンはビルマに対する前哨基地の意味があったそうです。
その後、アユタヤ朝の文献では、ムアン・シンは一切出てこないため、
クメール朝の衰退と共に放棄されたと言うのが定説の様です。
ムアン・シン歴史公園は幾つかの遺跡群で構成されていますが、
最も保存・復元状態がいいのが、このMonument No.1
(ネーミング・センスがそのまんまや…。)
早速入り口の塔門から中に入ってみませう (*゚∀゚)b -
Monument No.1の構造は中に祭壇がある祠堂が幾つかある感じ。
特に東西南北の入り口から仏像が見える構造になっているのは、
典型的なクメール様式の特徴ですな。
クメール様式はこの空間の配備にとても気を使っている気がします。 -
祠堂に安置されていた菩薩観音像…のレプリカ。
本物はバンコクにある国立博物館にあるそうです。
以前プノンペンの国立博物館で、ジャヤヴァルマン7世の座像を見たことがありますが、その独特の微笑み方が何となく似ている様な気がします。
この観音菩薩像はジャヤヴァルマン7世からの寄贈品と言われてますので
転輪聖王を目指した王をモデルにしたのかもしれませんね。 -
遺跡自体は積み上げられたラテライト煉瓦でできており、
苔むした様子に歴史の重みを感じる事ができますぞ (*゚∀゚)=з -
こちら別の祠堂に祭られていた菩薩像。
Prajna Paramita と書かれてあるので、般若波羅蜜菩薩でしょうか。
般若といわば、ツノの生えた怖いお面を想像しがちですが、
仏教では、釈迦が悟りを開いた後の智慧を表しています。
こちらも残念ながらレプリカであります (ゝω・´) -
こちらは Monument No.2。
遺跡全体は広いテラスの中に瓦礫が散在している感じですが、
その中央にはリンガとヨニの台座が置かれているため、
ここが聖なる祭壇であったことが読み取れますね。
ムアン・シン遺跡は、Monument No.1とNo.2以外は、
原型を留めていない煉瓦の山が敷地内に点在するのみとなります。 -
あまり見るべきものもないため、見学はこのあたりで終了。
同じ歴史公園のピマーイやパノムルン遺跡と比べても、
規模感や復元状態がしょぼいのは否めませんが、
まぁ遺跡の価値は復元状態だけで決まるもんでもないって事で。 -
観光を終えた後は、行きと同じくロットゥーにてバンコクに戻ります。
予定通り16時過ぎにロットゥーに乗り込み、問題なく帰るはずでしたが、
帰りは激しい渋滞に巻き込まれ、バンコクに着いたのは20時過ぎでした…
カンチャナブリ、いいとこ一度はおいで。
勿論自分の中の、アメージング・タイランドに堂々認定です。
それではまた~。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- パルファンさん 2020/04/21 10:20:58
- 産業遺産
- morisukeさん、はじめまして~
アルヒル桟道橋 初めて知りました。
泰緬鉄道は耳にしたことはありましたが。
画像と共にコメントを読ませて頂き惹かれました。
累累とした人間の営みを感ずる胸打つものがありますね。
これからもよろしくお願いします。
パルファン
- morisukeさん からの返信 2020/04/28 01:41:27
- RE: 産業遺産
- パルファン様
こんばんは〜。
こちらこそ初めまして、ですね (^^ゞ
コメント頂き、ありがとうございます。
私が戦争遺産に惹かれるのは、祖父の影響を強く受けたからだと思っています。
祖父は戦時中、インパール作戦に従事した志願兵ですが、
戦闘中に背中を切られ、瀕死の状態で英国の捕虜になったそうです。
祖父は死ぬ間際まで自身の戦争体験は一切口にしなかったのですが、
晩年に語ってくれた内容は、ただ死にたくない一心で戦地を駆けずり回った、
一人の人間の生き様そのものでした。
その祖父ももう10年以上前に他界してしまい、
今ではもっと話をしておけばよかったと思うばかりです。
コロナの影響でどこにも行けないもやっとした日々を送っていますが、
早くこの状態がよくなればいいですね。
今後ともよろしくお願いします。
Mori Neko
-
- ベリーニさん 2020/02/16 10:09:06
- morisuke 猫さん、悲しい歴史の橋ですねT_T
- morisuke 猫さん、お久しぶりです。
カンチャナブリ‥この旅行記を読んでから行きたかったぁ(T-T)
私の祖父も戦争で外地で亡くなっています。(タイではなく中国ですが)
何故知ったかと云うと‥
お盆のある日、見知らぬお爺さんが訪ねてきて仏壇に線香をあげさせてくれと。
その人が言うには‥
私の祖父は物静かで優しい人だったそうです。いよいよ中国から日本へ帰るという時‥隊は2班に分かれて別ルートを通る事になった。分かれ道で皆んな抱き合って涙で分かれた‥と。
自分たちの班は全員日本へ帰ったが別ルートの班は誰一人帰って来なかったそうです。
国から渡された遺骨の箱には砂しか入ってなかったと父から聞きました。
この橋には、戦争の辛い記憶がたくさん有るでしょうね。そうした事をもっと知って置くべきだったなぁ‥
- morisukeさん からの返信 2020/03/04 19:21:32
- RE: morisuke 猫さん、悲しい歴史の橋ですねT_T
- ベリーニさん
こんばんは、長らく返事が書けずで申し訳ありません。
ずっとコロナウィルスの対応などでバタバタしておりました <(_ _)>
私の祖父の話で恐縮なのですが、私の祖父は第二次世界大戦中、かの悪名高いインパール作戦に歩哨として参加しておりました。祖父は結局、突撃の際に負傷し、英軍の捕虜として生き延びたわけですが、もし捕虜になっていなければ、間違いなく撤退の際に命を落としていたと思われます。祖父がこの泰麺鉄道に乗ってビルマに行ったのかは分かりませんが、時代は移れど同じ景色を見たかもしれないことを想うと、不思議な縁の様なものを感じてしまうのです。
祖父は長らく従軍の話は一切しませんでした。ただ、逝く間際にポツポツ話してくれた戦争談は、当時の平和ボケしている私にとっては衝撃的な内容で、今思うともっと話をしておけばよかったと後悔するばかりです。
ベリーニさんの御祖父のお話も大変心に染みるものがありますね。戦争を体験した世代が徐々に減りつつある中で、戦争遺産というのは正しく語り継がれていくものだと切に思います。そんな遺産の上でヒャッハーしてたので説得力ゼロですが… Σ(゚д゚ )ハッ!!
産業遺産というのは美しくもあり、悲しい側面もあるという事を少しでも伝えることが出来たのなら幸いです。
駄文長々と失礼致しました。現在津々浦々でコロナウィルスが猛威を振るっておりますが、ウィルスなんかに負けない様、体調管理等どうぞご自愛くださいませ。
それではまた〜。
Mori Neko
-
- おくぅーんさん 2020/01/01 15:45:02
- カンチャナブリいいですね
- morIsukeさん
こんにちは。
カンチャナブリは、鉄橋渡ってから
象に乗るくらいしか見どころがないのだと思ってました。
過去の歴史を事前にわかった上で、アルヒル橋渡れば、いいんだなと。納得。
今度機会があれば、行きたいなと思える旅行記ですね。いい勉強になりました。
今後も楽しみにしています。
おくうーんより
- morisukeさん からの返信 2020/01/12 16:18:21
- RE: カンチャナブリいいですね
- おくぅーん 様
年始が立て込んでいたため、返事が遅れました _(._.)_
カンチャナブリは大変いいとこなんですが、
太平洋戦争中に旧日本軍が色々やらかしたところなので、
現地を訪れた欧米人から白い眼で見られることがあるそうです(笑)
客観的に戦争の真実を知ることはとても大事だと思うのですが、
ちょっとカンチャナブリの戦争博物館は偏りがあるんじゃないかと…
いずれにしても日本人には縁の深い場所でもあるので、
平和について思いを馳せながら散歩するのもありかと思います (^-^;
今年も一年よろしくお願いします。
Mori Neko
-
- trat baldさん 2019/12/30 07:45:18
- 良い年をお迎え下さい。
- 僕の戦場に架ける橋見学の思い出は若干悲しい、、、、100m四方は裕に有る緑の芝生に包まれた連合軍共同墓地からメークロン川に向かうと川岸にワットが有りました、その近くだったけど船でしか行けない場所だった様な気がした、記憶が定かでは有りませんが日本人(軍人)がここに埋葬されましたの墓標が一本だけの川べりでホロリと一滴。
国の為に外地で倒れた人々に対する日本政府の対応が悲しい、、、、
- morisukeさん からの返信 2019/12/31 01:47:23
- RE: 良い年をお迎え下さい。
- trat bald さん、
こんばんは。書き込みありがとうございます。
船でしか行けない寺に日本人の墓標がポツリ…
戦争で祖国に帰れなかった兵士もたくさんいたんだと思うと、
確かに心にこみ上げるものがありますね (._.)
私の祖父はインパール作戦に参加した一小兵でしたが、
その祖父もこの泰緬鉄道を通ってビルマへ渡ったんじゃないかと。
祖父は這々の体で日本へ帰って来れましたが、戦時中の話は全く口にせず…
心の中には置き去りにした戦友の影がいつもあったのではないかと思います。
色々と考えさせられた旅でした。
Mori neko
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