2019/11/03 - 2019/11/04
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まつじゅんさん
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今年の4月頃、小椋佳さんの「歌壇の会」が、加古川市民会館で開催されるとの告知があり、丁度連休中でもあり、それなら姫路城も見たいな、という事になりました。
夏頃に、加古川の前日に東大阪でも開催されるとの情報が参りましたが、コンサートだけでなく、暫く振りの龍野とセットで廻ろうという事になりました。
歌壇の会は、東大阪の会場へも1時間位、加古川会場でも、新名神、山陽道経由で90分程の場所なのですが、東大阪なら宿泊という事は考えもしなかったでしょうが、姫路と聞くと一寸した小旅行気分で、丁度期間切れ真近のじゃらんポイントもあり、宿泊して結婚36年のお祝いを兼ねた食事と30数年振りの播州路を楽しんでまいりました。
初日は、寅さんの足跡をたどって龍野市内散策~そうめんの里、関西のTVで紹介されていた「道の駅みつ」から休耕田を利用したコスモス畑を見て、姫路への旅です。
小椋さんのコンサートに行こうというのが、計画スタートのはずですが、いつもながらの物見遊山の寄り道だらけの旅となりました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
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-
ここ2,3日の陽気から変わって、今日は陽射しもなく少し肌寒い陽気です。
丁度、たつの市民祭が開催日と重なり、市内道路は交通規制等がありましたが、街並みを散策のエリアは規制もなく、スムーズに到着です。
最初は醤油の街龍野、「うすくち龍野醤油資料館」です。
入場料10円です。 -
世界初の醤油の博物館として1979年に開館したようです。
博物館の建物は、本館が菊一醤油本社社屋として建てられた後、ヒガシマル醤油の先代本社として使用されたもので、兵庫県指定有形民俗文化財、兵庫県指定景観形成重要建造物に指定されています。
本館は江戸時代から戦前までの、醤油作りに使われた道具類を展示して、当時の醤油造りの作業工程が紹介されています。 -
関西で醤油といえば薄口、そして薄口(淡口)醤油といえばヒガシマルと、小さい頃から植え付けられていた気がします。
うどんや素麺の出汁には欠かせないもので、龍野はヒガシマル醤油と揖保素麺と、どちらも揖保川の水が生んだ食文化ですね。 -
龍野城跡に向かいます。
龍野城しころ坂です。
二層隅櫓が美しく、龍野城というとこの隅櫓というイメージですが、築城時にはなかったようです。
龍野城は、1499年に塩屋城の龍野赤松氏・赤松村秀により築かれた鶏籠山城で、別名霞城と言われています。
龍野城は、江戸時代に京極高和の丸亀移転の際に破却され、1672年に脇坂安政によって龍野城が再建されたが、江戸中期の築城のため、山頂の郭は放棄され、天守等は持たず、御殿を中止とした陣屋に近い形式だったということです。
山麓居館部のみの陣屋形式の城郭で、現在の本丸御殿は1979年に再建されたものらしいです。 -
復元された埋門です。
龍野城は、石垣のみが残っていて、御殿、武具櫓、隅櫓、埋門が再建されています。 -
復元された、本丸屋敷。
軒唐破風の屋根が非常に美しく、盆栽のような美しく整えられた松の木も綺麗です。
内部には、立派な日本庭園を眺められる和室や、甲冑等の展示物があります。 -
龍野と言えば「赤とんぼ」ですね。
本丸屋敷にもありました。 -
「赤とんぼ」は作詞:三木露風、作曲:山田耕筰の日本の代表的な童謡の一つですが、三木が1921年に、故郷であるたつの市で過ごした子供の頃の郷愁から作ったといわれ、同年8月に『樫の木』に発表され、その後、12月に童謡集『真珠島』で一部修正され、1927年に山田が曲をつけたという事です。
三木露風が龍野で生活した家が公開されていて、丁寧に背景や育った環境等の説明も聞かせて貰えます。 -
ここは倉吉って思う程に、似た街並みです。↓
https://4travel.jp/travelogue/11557972
街並みは、16世紀末までに龍野城下に形成され、近世以降、醤油醸造の一大産地に発展した町で、江戸時代に形成された町割りを残し、軒が低く大壁造の古式な町家や醸造等に関わる重厚な土蔵等がよく残っており、中世を起源とする西播磨の城下町としての歴史的風情を伝える街並みです。
倉吉の街並みも酒蔵や醤油蔵、城下町という背景も近いものがありますね。 -
令和元年6月1日に「たつの市龍野伝統的建造物群保存地区」に決定したようです。
今後は、国の「重要伝統的建造物群保存地区」への選定を目指した取り組みを進め行くとの事です。
ちなみに、倉吉は「 倉吉市打吹玉川 」として平成10年12月25日に選定されていますが、結構住んでいる者としては大変な制約等を背負うことになることを周知しているのかな、と心配になります。
行政は観光の起爆剤等で利用したいのでしょうが、住民としては、改修、建て替えや維持管理についても、お金は行政が面倒見てくれないという事を覚悟してから進めるべきですね。 -
街には指定を喜ぶ横断幕等が設置されていますが、観光客の数もさほど多くない気がします。
凄く風情がある街並みですが、目玉となるものが欲しいですね。
*後述の井上麹店です。 -
蔵の街というのは、全国結構あるものなんですね。
私は好きな街です。 -
昭和の時代も二世代前となってしまった今年。
令和の街並みってどうなるんでしょうかね。
倉吉や龍野は、間違いなく戦後から高度成長期前の昭和ですね。 -
しょうゆ蔵が密集する地域ですが、老舗の「カネヰ醤油株式会社」倉庫の入口で「醤油・もろみ販売機」を発見。
変わり種自販機として有名なようです。 -
自販機の前には、しょうゆ蔵をリノベーションしたカフェ&アンテナショップ「クラテラス たつの」があります。
大正時代から使われていた醤油蔵を改修したもので、歴史的景観の象徴である「醤油の郷 大正ロマン館」にも隣接し、観光拠点となっています。
こちらは、龍野の食と学びと遊びの発信拠点として、地産地消のカフェ、地場産業の学びを深めるワークショップ、体験イベント等、龍野の魅力を詰めこんだ場所とのことです。 -
正面が、「たつの市 醤油の郷 大正ロマン館」
龍野醤油同業組合が、大正13年に建設した旧組合事務所で、大正ロマンを感じさせる当時の面影を残した洋館です。
龍野の醤油産業の発展の歴史を示す重要な歴史遺構であり、同敷地内の旧醸造工場と共に、国の登録有形文化財に登録されています。
「うすくち龍野醤油資料館別館」として活用されていたようですが、平成29年度から「醤油の郷 大正ロマン館」となっています。 -
龍野と言えば忘れてはいけないのがコチラ。
男はつらいよ第17作 昭和51年7月封切りの「 寅次郎夕焼け小焼け」の舞台となった場所です。
マドンナは、太地喜和子さん。
ゲストとして、宇野重吉、岡田嘉子、寺尾聡さんで、宇野重吉、寺尾聡さんの親子共演も珍しいですが、名作と言われる作品だと思います。
内容は、満男の新入学祝いに帰ってきた寅さんが、飲み屋で財布を持たない老人(宇野重吉)に奢り、とらやへ連れて帰った処からスタートです。
とらやを宿屋と勘違いした老人は反省し、絵を描き寅さんに渡し、その絵が7万円で売れて寅さんは仰天。
この老人は日本画壇の重鎮 青観で、龍野で青観と偶然再会した寅さんは、市主催の青観の歓迎会の宴席で芸者 ぼたん(太地喜和子)を見染めた。(いつものストーリーですね。)
ただ、リーリーと同じように、何故かぼたんと寅さんは、「いつか所帯を持とうな。」という冗談も飛び出すほどに相性が良く、二人の間には恋愛感情が殆ど無いため、寅さんが失恋して旅に出るという、いつものお約束に着地することがない珍しい作品です。
ぼたんが後日柴又を訪ねたが、それは悪い男にだまし取られそうになった200万円の取り立てのためで、見兼ねた寅さんは青観を訪ね、ぼたんのために絵を描いてくれと頼み、ぼたんを思う寅さんの熱い気持ちは、静観の心を揺り動かし、大団円のに向けて集束していく。
という見ごたえある作品です。
寅さんファンサイトの表現を借りると、「本作にはわかりやすい悪役が登場する。この悪を直接的に打ち負かすことはないのだが、ただ敵をこらしめるよりもっと豊かな勝利を登場人物たちは手にすることができる。この”勝たない”ラストこそ男はつらいよシリーズの真骨頂である。」
その通りですね。 -
まぁ、熱い話となってしまいましたが、龍野の素晴らしいところは、寅さんマップなるものが作られており、観光地図にも寅さんの撮影場所が表示されています。
2015年から「寅さんのふるさと」東京 葛飾柴又 で『寅さんサミット』が毎年開催されています。
その副題が 「日本の原風景を守り後世に伝える」です。
この寅さんサミットを誘致されているようです。
https://torasansummit-in-tatuno.jimdo.com/
寅さん推しの街として、倉吉も見習うべきだな、と思う次第です。 -
映画の一場面のスクリーンショット。
良い雰囲気ですね。 -
今日のランチは、龍野城跡近くの霞亭で頂きます。
クラテラスで何処か美味しい素麺のお店はありますか、とお聞きしたら此方を教えてくれました。 -
メニユーです。
素麺と甘酒の提供です。 -
奥様、霞亭煮麺。
このお店は、ミシェラン兵庫2016に掲載されたお店で、この商品が対象となった看板メニューのようです。
梅干、椎茸、穴子、錦糸卵、三つ葉、蒲鉾、湯葉、柚子等、具沢山で、素麺は揖保乃糸の「ひね」を使用しているとの事でした。
梅干は一旦塩出ししてから甘く煮た自家製の梅干とのことで、上品な甘さを感じました。 -
私は素麺。
いつもは私が煮麺、奥様が冷やし素麺というバターンが多いのですが、奥様今日は寒いので温かいものを所望との事でした。
冷やし素麺を水に入れて提供するお店が多いですが、氷の上に冷えた素麺を並べる、この形が本来の姿ですね。
どちらも、美味しかったです。 -
このお店のもう一つの推し商品、甘酒です。
奥様、健康の為か甘酒をよく飲んでいるのですが、この甘酒は凄く気に入ったようで、お店の方の説明に興味津々。
地元の麹を使っているとの事なので、お店を聞いて向かいましたが定休日で、残念と思っていた所、「クラテラス たつの」で偶然在庫があり、購入しイオンで保冷材と氷も調達して持ち帰りました。
*井戸糀店というお店で、大正15年創業。
近年オートメーション化が進み、全国的にも糀屋が減っていく中、龍野で最後の糀屋として、昔ながらの手法・道具を使い、すべての工程を自らの手で作ることに拘ったお店のようです。 -
龍野市街を離れ、揖保乃糸 資料館「そうめんの里」に向かいます。
西播磨地域の伝統産業であり、全国各地で親しまれている「手延べそうめん」の伝統の技と味わいを体験する施設で、1階は無料スペーシで、素面を延ばす小分け実演や試食コーナー、売店、レストランがあり、、2階は有料で、素麺の歴史や文化を、映像やパネルを使って紹介している展示室があります。 -
2階の展示室です。
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揖保乃糸のパッケージの帯には、小麦粉の質や原材料、めんの細さ、製造時期等の違いによって分けられている等級があるようです。↓
http://www.ibonoito.or.jp/feature/obi.html -
素面を延ばす小分け作業の展示や、模型等での疑似体験も出来るようになっています。
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1階のエントランスでは5回/日、2本の棒に掛けられた約50cmの素麺を、分け箸を使って約160cmの長さに延ばすという、職人さんの妙技を目の前で見ることができます。
その後、希望者は体験できるようになっていますが、私達は昔、小豆島で行ったのですが非常に難しいです。↓
https://4travel.jp/travelogue/10575299 -
龍野からコスモスを見に馬場地区に向かいますが、車窓からはゥ~ンという感じで、時間も時間なのでスルーして、関西ローカルのTV番組で紹介されていた「道の駅 みつ」に向かいます。
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国道250号線、御津の七曲り海岸の東端にあります。
2010年2月21日の開駅です。 -
目の前に播磨灘が広がり、雄大な景色を眺められる道の駅ですね。
レストランからの景色が楽しめるだけでなく、手ぶらで楽しめるバーベキュー場、子どもたちが浜辺で遊べる親水広場まで備わっています。 -
トイレからも播磨灘が望めます。
ダイナミックですね。 -
国道250号線で姫路に向かいます。
途中、綾部山入口交差点でコスモスの花畑を発見しました。 -
休耕田でしょうか、コスモスが咲き誇っています。
しばし癒されていると、陽が暮れて辺りが暗くなってきました。
18時半から夕食を予約しているので、姫路に急ぎます。
本日、これまで。
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