福岡県→山口県→広島県周遊④広島城、原爆ドーム、広島平和記念資料館他2019年9月

2019/09/26 - 2019/09/27

二日目は山口県内を周遊してから広島駅前へ。広島駅前のひろしまお好み物語でお好み焼きを頂いた後、ホテルにチェックイン。荷物を置いてから広島城のライトアップを見学。
三日目は朝食前に再び広島城を見学。07：50にホテルを出発。原爆ドーム、平和記念公園の慰霊碑などを見学し、08：30オープンとともに広島平和記念資料館を見学。
広島市から安芸の宮島に移動し、厳島神社を参拝してから、宮島内を散策。
表紙はライトアップされた広島城天守閣

エリア 広島市(広島)

• 旅行の満足度: 5.0

• 交通手段: 観光バス JALグループ 徒歩

夕方に山口県から広島駅へ

広島駅 (JR) 駅

広島駅観光案内所

広島駅総合観光案内所 名所・史跡

広島駅直結のエキエ
広島駅は十数年ぶりですが、すっかり綺麗になっていました。

エキエ ショッピングモール

広島駅南口駅前のひろしまお好み物語へ向かいます。
このビルの6階1フロワー全てがお好み焼き屋になっています。

ひろしまお好み物語 グルメ・レストラン

どの店が良いのか調べていなかったので、エレベーターから下りてすぐの焼くんじゃに入りました。

焼くんじゃ グルメ・レストラン

目の前で焼いてくれます。
広島のお好み焼きは20年振り。
ボリュームがあり美味しかったです。

ひろしまお好み物語からホテルまで歩いて行きます。
太田川が形成する広島デルタの6河川のうち最も東側を流れる猿猴川（えんこうがわ）を渡ります。
「伝説上の動物・猿猴が棲む」というのが名称の由来。
猿猴（えんこう）は広島県及び中国・四国地方に古くから伝わる伝説上の生き物。河童の一種。
一般的にいう河童と異なるのは、姿が毛むくじゃらで猿に似ている点である。金属を嫌う性質があり、海又は川に住み、泳いでいる人間を襲い、肛門から手を入れて生き胆を抜き取るとされている。女性に化けるという伝承もある。

猿猴橋 名所・史跡

京橋川に架かる栄橋

栄橋 名所・史跡

京橋川

京橋川 自然・景勝地

京橋川に架かる上柳橋を渡ります。

上柳橋 名所・史跡

上柳橋からの眺め

世界平和記念聖堂
建築家村野藤吾設計によるRC造、三廊式バシリカの教会堂で、1950年（昭和25年）8月6日に着工され、1954年（昭和29年）8月6日に竣工した。2006年（平成18年）7月5日には第二次世界大戦後の建築としては初めて重要文化財に指定されています。鐘楼の高さは塔部分で45m、十字架を含めると56.4mにも達します。

世界平和記念聖堂 寺・神社・教会

広島パシフィックホテルに到着

広島パシフィックホテル 宿・ホテル

広島パシフィックホテル客室。
荷物を置いて広島城に向かいます。

広島パシフィックホテルのスタッフにはこの時間は城内に入れないと言われましたが、ダメもとで向かいました。
広島城内堀に平櫓、多聞櫓、太鼓櫓（左から）が綺麗に映り込んでいます。

広島城 名所・史跡

多聞櫓、太鼓櫓
太鼓櫓は二重櫓で二階部分に時を告げる太鼓が置かれ、侍の出士の合図などに使用されていました。平成元年～６年（1989～94）に復元されました。

広島城 名所・史跡

平櫓、多聞櫓
多聞櫓は太鼓櫓と平櫓を結ぶ長い櫓で、総延長が35間（約63m）あります。平成元年～６年（1989～94）に復元されました。

広島城 名所・史跡

平櫓、多聞櫓
平櫓は１階建ての櫓。表御門と多聞櫓を結ぶ。平成元年～６年（1989～94）に復元されました。

広島城 名所・史跡

内堀に架かる御門橋

広島城 名所・史跡

御門橋、表御門、平櫓、多聞櫓、太鼓橋（左から）のライトアップが綺麗に内堀に映り込んでいます

広島城 名所・史跡

表御門は開いていて城内に入れそうです。

御門橋を渡り、表御門をくぐり、

広島城 名所・史跡

二の丸へ

広島城 名所・史跡

二の丸から見た表御門

広島城本丸内にある護国神社に参拝

広島護国神社 寺・神社・教会

社殿

本殿に向かって左側に双鯉の像
２匹の鯉が仲睦まじく泳いでる様子をあらわしているようです
安全や恋愛成就にご利益があるそうです
願いをこめて、この鯉をなでるとご利益があるそうです

本殿向かって右側にある昇鯉の像
鯉が滝登りをする様子をあらわしているそうです　
目標達成や開運出世にご利益があるそうです
プロ野球の広島カープの「カープ＝鯉」は、鯉城（広島城の別名）から名づけられたとも、鯉が滝を登る出世魚であるところから名づけられたともいわれています

広島城内には大本営跡などもありますが、暗くてうまく撮影できなかったので翌朝また来ましたのでライトアップされた天守閣だけ紹介

広島城 名所・史跡

広島城は別名「鯉城」と呼ばれています。
広島城があるあたりは、そのむかし「己斐（こい）の浦」と呼ばれ、「己斐」が「鯉」に通じるところからとか、太田川が鯉の産地だったからとか、諸説あるようです。

広島城 名所・史跡

内堀に映る天守閣を見たかったのですが、風を遮るものがなく綺麗に映らず。

無風の時でないと映り込みは難しいかな。

天守閣をズーム

広島城内にも入ることが出来たのでホテルに戻りました。

9/27の広島市の日の出は06：02

05：30頃ホテルを出て再び歩いて広島城に

御門橋、表御門、平櫓、多聞櫓、太鼓橋（左から）が綺麗に内堀に映り込んでいます

天気予報では７０％の降水確率

天守閣はこの日も内堀に映り込まず

天守閣をズーム

天守閣と内堀

広島城を含めて一帯が中央公園となっています

中央公園 公園・植物園

御門橋を渡り、

表御門をくぐります。
表御門は、二の丸入口にあたる門で、櫓門と呼ばれる形式の門。戦前まで江戸時代以来のものが残されていたが原爆により焼失。平成元年～６年（1989～94）に復元されました。

二の丸は本丸の南方にある小さい区画で、馬出と呼ばれる構造になっています。
馬出は出入口に築かれた区画のことを指し、出入口を守り、また外部へ出撃する際の拠点としての役割を持っています。

二の丸内に被爆樹木ユーカリ。
爆心地から約740ｍの距離。すぐそばの二の丸の建物群が炎上するなかで生き残りました。昭和46年（1971）の台風で上部が折れましたが、再び芽吹きました。

広島城 名所・史跡

二の丸と本丸を繋ぐ土橋の先に中御門跡

広島城 名所・史跡

中御門跡の石垣の前に被爆樹木マルバヤナギ。
爆心地から約770ｍの位置。中御門・二の丸の建物群が炎上する中で生き残りました。現在、青々と葉を付けていますが、幹の痛みが激しく空洞化しています。

中御門は本丸を固めるため枡形構造になっています。
被爆時の火災の熱により門と一緒に石も赤く焼け、ひび割れています。

中御門跡を本丸側から

広島城案内図

護国神社

大本営跡
明治10年（1877）に広島鎮台司令部として建てられた２階建ての木造洋館。のちに第５師団司令部庁舎となり、それが明治27・28年の日清戦争の際、天皇が戦争を指揮する機関＝大本営の建物となったが原爆により倒壊し、現在は基礎などの石が残る。

広島大本営跡 名所・史跡

日清戦争当時、東京を起点とする鉄道（山陽鉄道）網の西端であったこと（広島駅）、また大型船が運用出来る港（宇品港（現・広島港））が有ったことで、前線に向かう兵站基地となった広島市に大本営が移ることとなったそうです。

皇太后御座所跡
明治天皇の后である昭憲皇太后が、日清戦争の折に滞在した建物の跡。もともとは明治23年（1890）に第５師団監督部庁舎として建てられた２階建ての木造洋館。
原爆により倒壊し、現在は基礎などの石が残る。

広島城 名所・史跡

広島城は、毛利輝元が太田川河口のデルタ地帯に築いた平城です。

広島城 名所・史跡

名古屋城、岡山城と共に日本三大平城に数えられています。また、日本100名城の一つに選定されています。

礎石とは建物の柱を乗せる土台。昭和32～33年（1957～58）の天守再建工事の時に撤去した旧天守の礎石をそのまま移したもの。一段低い石は現在も天守台に埋もれている石の位置を示している

広島城 名所・史跡

旧天守閣の礎石と復元された天守閣

桜の池は、明治31年（1898）広島に水道が引かれたことを記念して作られた池です。

広島城 名所・史跡

裏御門跡は、本丸の東に位置する城門跡。現在残る櫓台石垣の間に門扉があり、その上部に渡櫓が築かれていました。

広島城 名所・史跡

裏御門跡

池田隼人は広島県出身で、大蔵次官、衆議院議員（7期）、大蔵大臣（第55・61・62代）、通商産業大臣（第2・7・19代）、経済審議庁長官（第3代）、自由党政調会長・幹事長、内閣総理大臣（第58・59・60代）などを歴任しました。
所得倍増計画を打ち出し、日本の高度経済成長の進展に最も大きな役割を果たしたことでも知られています。

広島城 名所・史跡

06：15頃にホテルに戻り、

06：30から朝食

07：50にホテルを出て平和記念公園へ向かいました。
太田川に架かる相生橋から見た平和記念公園

平和記念公園 公園・植物園

相生橋から見た原爆ドーム

原爆ドーム 名所・史跡

平和の時計塔
世界人類を象徴した直径2ｍの球体が、平和都市ヒロシマの市民の深い祈りの手と、苦難を超え、無限に伸びていく平和への希望を表した高さ20ｍの鉄塔3本に支えられています。
人類が初の原爆の洗礼を受けた時刻、8時15分に、毎日全世界に向けこの時計塔のチャイムが「ノーモアヒロシマ」を強く訴えています。

平和記念公園 公園・植物園

平和記念公園内の樹木は色付き始めていました。
平和祈念資料館がオープンする08：30まで平和記念公園内にある慰霊碑などを出来る限り見ていきます。

平和記念公園から見た原爆ドーム

原爆ドーム 名所・史跡

相生橋と元安川

相生橋 名所・史跡

原爆ドームをズーム
原爆ドームの手前が元安川

元安川 自然・景勝地

被爆前の広島県産業奨励館の写真

元安川の川辺は遊歩道になっています。

元安橋 名所・史跡

平和の鐘
鐘作りの重要無形文化財保持者（人間国宝）、香取正彦さんの作品です。
鐘の表面には「世界は一つ」を象徴する、国境のない世界地図が浮き彫りにされています。
撞座は、原水爆禁止の思いをこめて原子力マークにし、その反対側には、撞く人の己の心を写しだす鏡が入れられています。

平和記念公園 公園・植物園

原爆供養塔
爆心地に近いこの付近には、被爆後、遺体が散乱し、また、川から引き上げられたものなど、無数の遺体が運ばれ、荼毘にふされました。
昭和21年(1946年)市民からの寄付により、仮供養塔、仮納骨堂・礼拝堂が建立され、その後10年たった昭和30年(1955年)広島市が中心となり、老朽化した納骨堂を改築し、各所に散在していた引き取り手のない遺骨もここに集め納めました。
内部には納骨堂があり、一家全滅で身内の見つからない遺骨や氏名の判明しない遺骨約7万柱が納められています。

平和記念公園 公園・植物園

韓国人原爆犠牲者慰霊碑
「死者の霊は亀の背に乗って昇天する」という故事にならって、亀を形どった台座の上に碑柱が建ち、その上に双竜を刻んだ冠が載せられています。

平和記念公園 公園・植物園

被爆した墓石
太田川が元安川と本川に分かれるあたりは、慈仙寺という浄土宗のお寺があったことから、「慈仙寺の鼻」と呼ばれていました。そのお寺は爆心地から約 200mで、全ての建物は壊滅、住職ほか2名は清掃中に即死、浴室で洗濯中の住職の妻も重傷で翌日死亡、結局全員死亡しました。
強烈な爆風で境内にあったたくさんの墓石も吹き飛ばされ散乱しました。被爆当時の姿で残されているこの墓(爆心地から約270メートル)は、広島藩浅野家の岡本宮内のものです。
平和記念公園の中で、この墓地だけが被爆当時の地面をそのままとどめています。公園が盛り土して建設されたため、周囲を石で囲んで、池の底のようになってしまったこの部分が当時の広島の地面です。

被爆した墓石 (慈仙寺跡の墓石) 名所・史跡

平和乃観音像
平和祈念公園の北側は被爆前は広島市内の繁華街の中心でした。爆心地にほど近かかったため、住民はほぼ全滅、458人が犠牲になりました。
生き残った町民により無くなった町に対する惜別の情と犠牲者への慰霊のため平和乃観音像が安置されました。
町を消滅させる原爆の脅威を改めて実感しました。

平和記念公園 公園・植物園

原爆の子の像
佐々木禎子さん(当時12歳)の死をきっかけに、原爆で亡くなった子どもたちの霊を慰め、平和を築くための像をつくろうという運動が始まり、全国からの募金で平和記念公園内に作られた慰霊碑です。

平和記念公園 公園・植物園

その後この話は世界に広がり、今も「原爆の子の像」には日本国内をはじめ世界各国から折り鶴が捧げられ、その数は年間約1千万羽にものぼります。

平和記念公園 公園・植物園

三脚のドーム型の台座の頂上に金色の折り鶴を捧げ持つ少女のブロンズ像が立ち、左右には明るい未来と希望を象徴する少年少女の像があります

平和記念公園 公園・植物園

バラ園には秋バラが咲き始めていました。

平和の灯
東京大学教授(当時)丹下健三氏が設計したものです。
台座は、手首を合わせ、手のひらを大空にひろげた形を表現しており、水を求めてやまなかった犠牲者を慰め、核兵器廃絶と世界恒久平和への願いをこめています。
この火は、昭和39年(1964年)8月1日に点火されて以来ずっと燃え続けており、「核兵器が地球上から姿を消す日まで燃やし続けよう」という反核悲願の象徴となっています。

平和記念公園 公園・植物園

平成6年(1994年)に広島市で開催されたアジア競技大会の聖火に点火されるなど、各種行事において平和のシンボルとして採火されています。

平和記念公園 公園・植物園

平和祈念像
全国の学童の募金や広島商工会議所などの協力により建設されたもので、像は円鍔勝三氏の寄贈によります。ちょうど、原爆死没者慰霊碑を見守る格好で、若い母親に抱かれた子どもが平和のラッパを吹いています。
製作者の円鍔氏は除幕に際して「親から子どもへ、きのうよりもあすへ。三日月もやがて満月になる。新しい未来を求めて、平和のラッパを鳴らしたい。」と意図を語りました。

平和記念公園 公園・植物園

原爆死没者慰霊碑
世界最初の原子爆弾によって壊滅した広島市を、平和都市として再建することを念願して建立されたこの碑は、東京大学教授(当時)丹下健三さんが設計したものです。
原爆犠牲者の霊を雨露から守りたいという気持ちから、屋根の部分がはにわの家型をしています。

平和記念公園 公園・植物園

碑には、「安らかに眠って下さい 過ちは繰返しませぬから」という碑文がきざまれており、中央の石室には、国内外を問わず、亡くなった原爆被爆者の名前を記帳した原爆死没者名簿が納められています。名簿は関係者の申し出により書き加えられ、平成28年(2016年)8月6日現在で、111冊(303,195人の名前が記帳された110冊と「氏名不詳者多数」と記された1冊)になっています。

平和記念公園 公園・植物園

平和の池
原爆死没者慰霊碑を囲み、慰霊碑が浮かび上がるように設計された池。幅17m、長さは70mあります。建設当初は、慰霊碑の周囲三方を囲む、幅2mの池でしたが、昭和39年(1964年)8月1日に「平和の灯」が設置された際、平和の灯設置委員会により、池の後方を幅17m、長さ70mに拡張され、現在の形になりました。

平和記念公園 公園・植物園

平和記念資料館
原爆犠牲者の遺品など約２万点の資料を収蔵する広島市の広島平和記念資料館が本館のリニューアルを終え、今年4月２５日に約４年半ぶりに全面オープンしました。現実にあった苦しみに向き合ってほしいと、実物展示に重点を置く一方、説明文は極力抑えています。

広島平和記念資料館 美術館・博物館

祈りの像
終戦15周年にあたり、「大東亜戦争」を始め幾多の困難に際して国に殉じた犠牲者の慰霊と平和への祈りを込めた記念碑です。

平和記念公園 公園・植物園

国立原爆死没者追悼平和祈念館は、国として、原子爆弾死没者の尊い犠牲を銘記し、追悼の意を表すとともに、永遠の平和を祈念するため、被爆地である広島と長崎に設けられた施設です。

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館 美術館・博物館

元安川と平和大橋

平和大橋 名所・史跡

峠三吉詩碑
「ちちをかえせ
　　ははをかえせ
　　としよりをかえせ
　　こどもをかえせ
　　わたしをかえせ
　　わたしにつながる
　　にんげんをかえせ
　　にんげんの
　　にんげんのよのあるかぎり
　　くずれぬへいわを
　　へいわをかえせ
　　　　　　　　　峠三吉」

平和記念公園 公園・植物園

平和記念資料館

広島平和記念資料館 美術館・博物館

平和大通りと平和の門

平和大通り 名所・史跡

平和記念資料館本館

広島平和記念資料館 美術館・博物館

東館でジオラマに動画を投影して被爆前後の姿を再現する「ホワイトパノラマ」を見學。
被爆前の広島県産業奨励館周辺

広島平和記念資料館 美術館・博物館

被爆前の現在の平和祈念公園周辺

被爆後の広島県産業奨励館（原爆ドーム）周辺

被爆後の広島市街地

被爆後の広島市街地

メインとなる本館には二つのゾーンを配置。「８月６日のヒロシマ」ゾーンには爆風で曲がった鉄骨や煙突などの資料、犠牲になった学徒が身につけていた衣服などを展示。

「被爆者」ゾーンには、被爆死した幼児の三輪車などの遺品や

犠牲者の日記や手紙、遺影や遺族の手記が展示されています。

それぞれの被爆者や遺族の苦しみに向き合ってもらいたいと、

説明パネルなどは最小限にとどめ、実物での展示を重要視しています。

平和記念資料館本館から平和記念公園を望む。
原爆死没者慰霊碑から原爆ドームが一直線になるように設計されていることが良く分かります。

縦アングル

焼け跡に立つ少女（本館入口の写真）

被爆したガラス瓶などは直接触れることも出来る様になっています。

企画展は市民が描いた原爆の絵　記憶と向き合う

オバマ大統領の広島訪問

何かを言おうとしていた女性

助けてあげられなくてごめんなさい

市民の描いた原爆の絵
オープンと同時に見学したので空いていて約1時間見学

嵐の中の母子像
襲いかかる業苦に耐え、悲しみを乗り越えていく母親の強い愛情を示す像に市民の平和への願いを託しています。
札幌出身の彫刻家で、「わだつみの像」をはじめ、人間愛に満ちた多くのモニュメントを残している本郷新さんの作品。昭和34年(1959年)、第5回原水爆禁止世界大会が開かれた折、原水爆禁止日本協議会から当時の浜井広島市長に、原水爆禁止運動推進への感謝のしるしとして、この像の原型となった石こう像が贈られました。
その後、この大会の成功のために尽力した、広島市婦人会連合会が「平和記念公園への設置」を呼びかけ、ブロンズ像にするための募金活動を行い建立され、広島市に寄贈されたものです。

平和記念公園 公園・植物園

平和の像「若葉」(湯川秀樹歌碑)
「まがつびよ
ふたたびここに
くるなかれ
平和をいのる
人のみぞここは」
という湯川秀樹の歌をきざんだ碑です。(「まがつび」とは、災害・凶事を起こす神。)
「中間子理論」を確立した日本初のノーベル賞(物理学賞)受賞者湯川博士は、昭和29年(1954年)アメリカの水爆実験に衝撃を受け、以後、世界科学者会議(パグウォッシュ会議)を開催するなど核兵器と戦争の廃絶を訴え続けました。
「私は、真理の探求ということを誇りに思うし、自信を持っているし、私は一生それを貫いてきた。何の悔いもない。けれど、8月6日のあの事件を聞いたときに、科学者は科学者としての自分に対する責任があることを知った。」(湯川秀樹)
少女と子鹿のブロンズ像は、広島県御調町生まれの彫刻家、円鍔勝三さんの作品です。

平和記念公園 公園・植物園

原爆犠牲国民学校教師と子どもの碑
戦争が激しくなると、初等科の3年生以上の児童は空襲を避けるため田舎へ強制的に疎開させられました。その結果、幼いため親元に残された1・2年生と、建物疎開作業に従事させられた高等科の生徒が原爆の被害にあいました。犠牲となった国民学校教師・子どもの数は、正確にはわかりませんが、教師約200人、子ども約2,000人と推定されています。

碑は、原爆によって生命を奪われた子どもと教師を慰めるとともに、「三たび原爆を許してはいけない」という平和教育を、現在及び未来に推し進める決意を表すもので、毎年8月4日には、遺族、広島市内の小・中学校の児童・生徒の代表、教育関係者が多数参加して、慰霊祭を行っています。
「太き骨は先生ならむ
そのそばに
小さきあたまの骨
あつまれり」
被爆歌人正田篠枝さんのこの短歌は、原爆の劫火の中で、教師を頼りながら死んでいった児童・生徒と、彼らを気遣いながら死んでいった教師の無念さを表現しています。

平和記念公園 公園・植物園

平和の塔
塔は一辺が4メートルの五角錐、高さ4メートルで、5つの面は5大州を表しています。

平和記念公園 公園・植物園

平和記念ポスト
昭和27年(1952年)第4回郵便友の会全国大会を機に、郵便の使命を通じて平和記念都市を象徴するブロンズ像として設置されました。

裏面には下記のように記されています。

平和記念ポスト
このポストは講和条約発効の年に当
る昭和27年8月6日広島市で開催
された第4回郵便友の会全国大会を
機に設置され郵便の使命を通じて
平和記念都市を象徴したものであり
規格は次のとおりです。
1.ポストの高さ 269.5cm
1.角柱箱の高さ 165.6cm(台石及び笠石を含む庵治産御影石))
1.角柱箱の幅 67.0cm
1.書状を掲げた裸像の高さ 104.0cm(青銅製)
1.作者 圓鍔勝三氏

平和記念公園 公園・植物園

バーバラ・レイノルズ氏記念碑

「私の心はいつもヒロシマとともにある」という信念のもと、ヒロシマの世界化に尽力したバーバラ・レイノルズ氏の功績を顕彰するため、設置されました。

私もまた被爆者です。
私の心は、いつも
ヒバクシャ
ヒロシマ
とともにあります。

という、バーバラ・レイノルズ氏の言葉が記されています。

ノーマン・カズンズ氏記念碑
ノーマン・カズンズ(1915～1990)氏は米国ニューヨークの文芸雑誌「土曜文学評論」の編集長として、昭和24年(1949年)広島を訪れ、ルポ「4年後のヒロシマ」を発表しました。

これを契機に、谷本清牧師らとともに原爆により家族を失った子どもに対する「精神養子運動」を行い、400名を超える子どもたちに米国から物心両面で支援した。

さらに昭和30年(1955年)谷本牧師や原田東岷医師らが取り組んでいた原爆後遺症のケロイドの治療に関わり、25名の女性の渡米治療に尽力し、彼女たちに将来に対する希望と自信を与えました。

昭和39年(1964年)には、広島市特別名誉市民の称号を受けました。

平和記念公園 公園・植物園

マルセル・ジュノー博士記念碑

マルセル・ジュノー博士(Dr.Marcel Junod)1904～1961 スイスの医学者。昭和20年(1945年)8月9日、赤十字国際委員会の駐日主席代表として来日した博士の当初の目的は、連合軍捕虜などの動静を調査することでした。

しかし、原爆被害の惨状を知ると直ちに連合軍司令部へ救援を要請、戦争が終わるや調達した医薬品を持って9月8日に広島入りし、被害調査に当たるとともに自らも治療に携わりました。

この碑は、被爆者救護に人道的立場から尽力した博士の功績をたたえるために建設されたもので、博士の功績を讃えるとともに、裏面には「無数の叫びがあなたたちの助けを求めている」というジュノー博士の著作からの一文がきざまれています。

平和記念公園 公園・植物園