2019/10/01 - 2019/10/01
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ドクターキムルさん
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鎌倉市扇ガ谷1にある栄勝寺(https://4travel.jp/travelogue/10559862、https://4travel.jp/travelogue/10647524)は源頼朝の菩提を弔う隣の壽福寺の伽藍配置(https://4travel.jp/travelogue/11527036)を真似たのであろう。そのために西の山中中腹に観音堂を建てている。あるいは、浄土宗寺院であるが仏殿は禅宗様で、床は石敷である。このことから、栄勝寺の伽藍が整い始める寛永13年(1636年)の壽福寺の仏殿は未だ創建時のままの場所に位置していた可能性が高いであろう。すなわち、東側(英勝寺の直ぐ横)にあった。そして江戸時代には現在の位置に仏殿が再建されたということだろう。すると、現在の仏殿があった場所には栄勝寺の祠堂に祀られているお勝の方に相当する人物が祀られていたはずだ。すなわち、頼朝の父である義朝であろう。これは頼朝が鎌倉に入る前から岡崎義実が義朝を弔う御堂を建てて祀っていた。その御堂を東逗子にあった沼間の義朝屋敷から残っていた建物を移築して建てたのが、壽福寺の義朝を祀る御堂であろう。
それにしても、栄勝寺の庭師は崖の上から壽福寺の庭園を眺めることが多いのだという。ただし、壽福寺の東側の崖面と栄勝寺の観音堂のコの字に切り込んだ屏風崖とはたったの30cm程度しかないのだという。さすがにその狭い崖の馬の背を通る時はびびるのだという。
また、太子堂は鎌倉では宝戒寺にしかないと思っていたのだが、ここ栄勝寺にもあった。
秋のこの時期には多くの観光客が彼岸花を見に来ている。また、今日は足が相当に不自由なご老人がレクチャーしている団体も来ており、一般の人では入れない惣門前や仏殿内部でもレクチャーを受けている。しかし、よほど退屈な内容なのだろう、仏殿内部から花頭窓を通して外の彼岸花などを写真に撮っている女性がいる。せっかく仏殿内部にいるのであるから天井の雲龍図や迦陵頻伽(かりょうびんが)や鳳凰の絵、極彩色で描かれてい太田家の桔梗紋と徳川家の三葉葵紋など、あるいは3代将軍徳川家光から寄進された運慶作の阿弥陀三尊立像を撮るべきのような気もするが…。
なお、客殿上り口にある枝垂れ桜は寿命なので来春までに伐採してしまうつもりだと庭師から聞かされた。古木ではあるが江戸時代からのものではないと断言された。江戸時代まではあの場所には門があったので桜は植えられないからだと教えてくれた。
(表紙写真は観音堂の観音さま)
「東光山 英勝寺 拝観のしおり」には「英勝寺の地は、古くから亀ヶ谷、扇ヶ谷などと呼ばれてきました。平安時代、ここには源頼朝の父義朝の屋敷が建っていました。しかし、没後は義朝の霊を祀る亀谷堂に、鎌倉時代の初めには寿福寺に変わりました。」とある。すなわち、英勝寺は壽福寺の境内に創建された。太田道灌の屋敷跡に英勝寺を建立したとは書かれていない。
壽福寺から源氏山に上る山道脇に太田道灌の墓が建てられ、源氏山も英勝寺の境内裏山になった。この源氏山には源氏山公園ができ、現在は鎌倉市が管理している。
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「英勝寺」。
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普段は入れない惣門前に人だかり。
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石碑の先の惣門横の塀際に人力車。
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惣門横の塀際に人力車。
今回のグループに説明しているご老人を運んできた人力車であろう。 -
道端にフヨウの花。
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客殿への境内参道脇に置かれた石。蛙か狸には見えないか?
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鐘楼。近世の鎌倉では唯一とされる袴腰形式の鐘楼。
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ポツリポツリと彼岸花。
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惣門。
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惣門。
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鐘楼の先に彼岸花。
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山門。
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山門脇にも彼岸花。
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山門前にはフヨウ。
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山門横にはサルスベリ。
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山門横にはサルスベリ。
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山門前のフヨウ。
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山門前のフヨウ。
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古木の根元に彼岸花。
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境内の隧道の入口。
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境内の隧道の中に祀られている仏像の横。
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境内の隧道の中に祀られている仏像。
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境内の隧道の中に階段。出口だ。
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境内の隧道の出口。
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境内の隧道の出口。
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祠堂の覆い堂。
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観音堂。コの字に屏風岩のように切り立っている。
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屏風岩のような崖にも木の根が。
崖に根を張る木で、幹から先はないので木の種類は特定できないが、生えている場所と位置からすると、目と鼻の先にある壽福寺庭園の崖下に垂れる下がるビャクシンの木を真似て植えたものであろう。 -
観音さま。
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太子堂。
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観音堂と屏風岩のような崖。
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屏風岩のような崖。位置からしてこの辺りが30cmの馬の背なのだろう。
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観音堂。
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祠堂の裏にも仏像が見える。
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祠堂の覆い堂屋根。
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祠堂裏の墓。歴代住職(水戸徳川家の姫君)の墓。
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観音堂参道石段脇の大木。
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観音堂参道石段脇の大木。
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観音堂参道石段脇の大木と山門。
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観音堂参道石段脇の大木の根元に彼岸花。
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石畳の参道。
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「山門」。「重要文化財・国指定」は一般には「国指定重要文化財」と記載される。
山門に貼られた写真の内容も記載されている。 -
山門に写真。「英勝寺」扁額と山門階上に安置されている阿弥陀三尊像(阿弥陀如来坐像。脇侍は観音菩薩立像と勢至菩薩立像)と十六羅漢(11躯。1躯は失われ、4躯は鎌倉国宝館に寄託)のようだ。
なお、写真からは京都黒谷にある金戒光明寺山門階上や鎌倉光明寺山門階上と同じように極彩色の内部ではなかった。
宝蔵庫から後水尾上皇の宸筆(直筆)とされる「英勝寺」と書かれた山門の扁額も見つかった。 -
甕。ハスを植える甕か。
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「火気厳禁」看板下にも彼岸花。
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英勝寺の石垣。
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祠堂唐門。
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仏殿(本堂)。
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祠堂唐門脇。祠堂の石垣は江戸前期の城郭の石垣のようだ。
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山門。
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祠堂覆い堂。
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祠堂覆い堂の中には日光東照宮のような祠堂。
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祠堂唐門と仏殿(本堂)。
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仏殿(本堂)。
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仏殿(本堂)。
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仏殿(本堂)の須弥壇。
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仏殿(本堂)の須弥壇。
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須弥壇。さすがに立派だ。
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本尊の釈迦如来立像。江戸時代初期には確実な運慶仏としてあったものだろう。不思議なことに現在は未だ伝運慶作のままだ。
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