2019/08/18 - 2019/08/18
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nanochanさん
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8月15日、大型台風10号が接近する中、かろうじて日本を脱出し向かった「イタリア8日間」の旅の記録です。
第4日目 Part2は、「フィレンツェ」街歩き2日目。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 徒歩
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-
1<イタリアカサマツ>
イタリアを旅していて目についたのが、この「イタリアカサマツ」
その名の通り、笠のような形で、成長すると20m以上にもなります。
もう一つが「イトスギ」(糸杉)。
トスカーナ地方では、美しいイトスギの並木をよく見ました。 -
2<アルノ川>
ピサから約1時間。また、フィレンツェに戻ってきました。
このアルノ川は、イタリア中部を横断する川で、ファルテローナ山を水源として、古都フィレンツェとピサを通り地中海へと注いでいます。 -
3<フィレンツェの信号機>
フィレンツェの市街地に入ってきました。
ふと見ると、日本と異なる歩行者用の信号機が。
イタリアのは、縦型3灯式で赤信号が大きいのが特徴。 -
4<今日のランチはここ>
フィレンツェに着いたのが午後1時。
猛暑の中、ランチ場所を探してドゥオーモ付近をウロウロと。
呼び込みの女性が可愛くて、ついこの店に入ってしまいました。L'Osteria dell'Agnolo イタリアン
-
5<老舗のピッツェリア>
「L'Osteria dell'Agnolo」は、サンジョバンニ洗礼堂からサンロレンツォ教会に向かう途中にある店。
創業1580年、老舗のピッツェリアです。 -
6<トマトソースパスタ>
自分が注文したのは、「トマトソースパスタ」
唐辛子とにんにくが効いた、パンチのある味でした。 -
7<カルボナーラ>
奥さんは、「カルボナーラ」を注文。
本場イタリアのカルボナーラは、生クリームを使用せず、チーズ・卵・黒コショウだけでシンプルに仕上げるのが基本。
少し食べさせてもらったが、メチャうまかった。 -
8<サンタ・マリア・ノヴェッラ教会>
昼食後、最初の訪問は「サンタ・マリア・ノヴェッラ教会」
1219年にフィレンツェにたどり着いたドメニコ派の修道士が、元々そこにあった小さな教会を修道院にしたのがこの教会の始まりです。
その後、貴族ルッチェッライ家の庇護を受け、1470年には白い大理石と緑の蛇紋石を使った美しいファサードが完成し、今に至ります。
教会前が緑の芝生公園というのは、なかなかいいですね。サンタ マリア ノヴェッラ広場 広場・公園
-
9<教会の内部>
教会は、三廊式のゴシック様式。
教会中央に吊り下げられているのは、ジョット作の「キリスト磔刑図」
金色に輝く木製の十字架です。サンタ マリア ノヴェッラ教会 寺院・教会
-
10<教会内部の設計>
束ね柱から天井へ伸びるアーチが高さを強調し、祭壇に近づくほど間隔が狭くなる柱が奥行きをより感じさせる。
錯覚を上手に生かした設計に感嘆! -
11<主礼拝堂>
主礼拝堂は、普通、教会の礼拝堂なのですが、ここはフィレンツェの貴族トルナブオー二家のプライベート礼拝堂となっています。
主祭壇には十字架が掲げられ、背後には美しいステンドグラスとフレスコ画(ギルランダーイオ作)が描かれています。 -
12<ステンドグラス>
教会の主祭壇を彩る、ステンドグラス『聖母マリア伝』です。
サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からこのステンドグラスが見えますが、内側から見なければ、そのすばらしさは分かりません。
うっとりするほど美しいステンドグラスです。 -
13<「洗礼者ヨハネの生涯」>
左右の壁のフレスコ画は、ギルランダーイオの作品です。
「洗礼者ヨハネの生涯」は貴族トルナブオーニ家のために描かれたもので、少なくとも20人の同家の実在の人物が描き込まれているそうです。
プライベート祭壇ゆえですね。 -
14<「聖母マリアの誕生」>
向かって左側が、「聖母マリアの誕生」
1400年代のフィレンツェの上流階級の人物や服装、建物の内装などに当てはめて、「聖母マリアの誕生」が描かれているところが特徴です。 -
15<右翼廊>
右翼廊にある「ストロッツィ礼拝堂」
ここのフレスコ画は、「聖母子と天使」で有名なフィリッポ・リッピの代表作です。 -
16<左翼廊>
左翼廊にある「ストロッツィ・ディ・マントヴァ礼拝堂」
見事なステンドグラスは、『聖母子』と『聖トーマス』 -
17<多翼祭壇画>
同じく「ストロッツィ・ディ・マントヴァ礼拝堂」にある「多翼祭壇画」は、オルカーニャ作。 -
18<上部ステンドガラス>
左側廊にある「ガッディ家礼拝堂」の上部ステンドグラス。
青十字は、ガッディ家の家紋でしょうか。
-
19<「聖三位一体」>
この教会の有名絵画の一つが、この「聖三位一体」
描いたのは、彫刻家「ドナテッロ」、建築家「ブルネレスキ」と共に初期ルネサンスの三大芸術家と称される画家「マザッチョ」
中心はキリスト、そしてその上に父なる神、左下に聖母マリア、右下には使徒ヨハネが描かれています。
遠近法の先駆けマザッチョらしい、立体感のある作品です。 -
20<主祭壇から入り口方面>
白と黒のアーチの模様が、自然に視線を上部に向かわせる。
上部の丸窓からの光が、聖堂内を明るく照らす。 -
21<スペイン人大礼拝堂>
大聖堂のすぐ西側に、「スペイン人大礼拝堂」があります。
この礼拝堂は、コジモ1世の妻で『スペイン人』だったエレオノーラのために譲渡されたもので、その名が付きました。
ルネサンス開花前のものですが、一見の価値があります。 -
22<有名ブランド本店>
有名ブランドの本店はほとんど大都市にありますが、フィレンツェは小都市にもかかわらず有名ブランドの本店がいくつもあります。
①グッチ②サルヴァトーレ・フェラガモ③エミリオ・プッチ④オフィチーネ・パネライ⑤ステファノ・リッチ・・・。フィレンツェ、恐るべし!!
(※LOUIS VUITTONは、パリが本店です。) -
23<レプッブリカ広場(共和国広場)>
レプッブリカ広場のシンボルが、このメリーゴーランド。
過去には、この広場に似つかわしくないということで撤去されそうになりましたが、反対の署名運動が起き、生き延びたということです。
子どもたちが、楽しそうに木馬に乗っていました。レプッブリカ広場 (フィレンツェ) 広場・公園
-
24<本物の馬>
フィレンツェには、観光用の馬車が走っています。「サラブレッド」もいましたが、これは「ペルシェロン」という馬車用の力の強い馬です。
ZARAの前で給水タイム中。とても大人しかったです。 -
25<路上アーティスト>
さすが「屋根のない美術館」のフィレンツェ。
路上アーティストが、「モナリザ」を描いていました。
すごいなぁ、の一言。 -
26<あんた、誰?>
こちらは、名画ではなく現代の女優かな?
地面に黄色の枠があり、ここが専用のキャンバスのようです。
数時間後に消しちゃうなんて、もったいないね。 -
イチオシ
27<「どや?」>
昨日は勢いよく噴水が出ているところを拝めませんでしたが、今日は拝むことができました。
ネプチューンさんも、「どや顔」です。ネットゥーノの噴水 (ネプチューンの泉) 建造物
-
28<サンタ・クローチェ広場>
サンタ・クローチェ教会の目の前に広がるのが、サンタ・クローチェ広場で、エンリコ・バッジによるダンテ像や19世紀に作られた噴水がある。
いつもは、大勢の観光客で賑わっているそうですが、猛暑のためあまり人がいません。(※日陰には大勢いました。) -
29<サンタ・クローチェ教会 (聖十字架教会)>
ガリレオや、ミケランジェロが眠るフランシスコ会最大の教会です。
「清貧」というイメージにあこがれ、フィレンツェの貴族の多くがこの教会に埋葬されることを願ったそうです。
入場料は8×2人=16ユーロ。売り場の若い女性から「日本語で16はなんて言うの?」と尋ねられたので「じゅうろく」と教えてあげました。何度か口ずさんでから「ニホンゴ ムツカシイ」と言っていました。 -
30<大聖堂内部>
内部はフランシスコ会の質素さを反映し、落ち着いた雰囲気。
八角形の柱列が並ぶ身廊は三廊式で、左右に翼廊がつくT字型。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会とよく似ています。 -
31<主礼拝堂>
主礼拝堂前に立つと、いろいろなものがこちらに覆い被さってきそうで「厳か」というより「圧迫」を感じます。
これも信仰心のなさからくるものでしょう・・・。
中央主祭壇には、アーニョロ・ガッディが描いた「聖十字架物語」の美しいフレスコ画があります。(※聖十字架・・・サンタ・クローチェ) -
32<キリスト磔刑図>
この「キリスト磔刑図」は、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会にあったものとそっくりです。
あちらと違い、こちらは無名作家のものだそうです。
さて、ここからは有名人のお墓めぐり。 -
33<ガリレオ・ガリレイの墓>
これは、かの有名な「ガリレオ・ガリレイ」の墓。
空を見上げるガリレオの手には「地球」と「天体望遠鏡」が。
彼はつぶやく。「それでも地球は動いている」と。 -
34<ミケランジェロ・ブオナローティの墓>
こちらは、「ミケランジェロ・ブオナローティ」の墓。
ミケランジェロの前にいる3人の女性は、それぞれ、彫刻、絵筆、コンパスを持っています。これは、彫刻、絵画、建築で偉大な足跡を残したミケランジェロを讃えたものです。 -
35<ダンテの「記念碑」>
「神曲」で知られる「ダンテ」は、政治の内紛によりフィレンツェから追放の刑を受け、流れ着いたラヴェンナで、失意のうちに最後を迎えます。
後に、フィレンツェはダンテの名誉を回復し、サンタクローチェ教会に彼の墓を作り、ラヴェンナに遺骨を返すように求めるが拒否される。
それで、「墓」ではなく「記念碑」となっています。 -
36<だれかの墓>
色々調べてみましたが、だれの墓か分かりませんでした。
それより気になったのは、右上のレリーフに書かれた文字。
「 Leonardo da Vinci」・・・彼は、フランスのアンボワーズ城の「サン・ユベール礼拝堂」に埋葬されたはず。では、このレリーフは何? -
37<自由の女神像>
19世紀のイタリア人劇作家「ニッコリーニ」の墓です。
「ニューヨークの自由の女神」に似ていると思いませんか。その設計者であるバルトルディが、ここフィレンツェに住んでいたので、フィレンツェ市民は、彼がこの像をパクったと思っているそうです。(笑) -
38<「受胎告知」>
これは、墓ではなく、ドナテッロ作の「受胎告知」
大天使ガブリエルの告知を聞き、「えっ、そんな・・・」と戸惑うマリアの心情が見事に描かれています。 -
39<ドナテッロの聖十字架像>
ゴンディ家礼拝堂には、「ドナテッロ」作の『木彫りの十字架像』があります。彼にとって満足いく作品でしたが、ライバルの「ブルネレスキ」から「百姓のよう」と酷評され、怒った彼はブルネレスキに「では、おまえも作ってみろ」と言います。
ブルネレスキが完成させた「木彫りの十字架像」を見て、ドナテッロは自分の敗北を認めるしかありませんでした。ブルネレスキの十字架像は、サンタ・マリア・マッジョーレ教会にあります。
(※10<教会内部の設計>中央礼拝堂の左祭壇に小さく見えます。) -
40<十字架降架>
正面ファサードの美しいステンドグラス。
これは、磔刑により死んだイエス・キリストを十字架から降ろす場面を描いた「キリスト降架」です。 -
41<ヴェッキオ宮殿>
気温、推定30度以上の中、映画「インフェルノ」に出てきた「500人広間」と「CERCA TROVA」の旗がどうしても見たくて、ヴェッキオ宮殿に戻ってきました。
それにしても、暑い!ヴェッキオ宮殿 城・宮殿
-
42<500人広間>
かつて、ヴェッキオ宮殿の2階には、「500人広間」と呼ばれるフィレンツェ共和国の大きな会議場がありました。
のちに権力者となったコジモ1世は、ヴァザーリに依頼して、絵画や彫刻で飾り立てた「謁見の間」に改修しました。 -
43<天井画>
ヴァザーリは、コジモ1世の命により、彼を賞賛する大小39枚もの天井画を描きました。 -
44<コジモ1世>
天井の中央に描かれているのは、もちろんコジモ1世。
天使が彼に冠を被せようとしています。神から冠を受けるほど俺様は偉いんだぞ、とアピールしたいのでしょう。 -
45<フレスコ画>
ヴァザーリは、500人広間の壁面にフィレンツェの軍事的勝利を描いた『マルチャーノ・デッラ・キアーナの戦い』という6枚のフレスコ画を描きました。 -
46<遠近法>
壁画は片面3枚ずつ、遠近法を使って描かれています。
この絵の一番手前では、おしりを持ち上げられて司令官?が馬に乗ろうとしています。そして、ずっと奥では、激しい海戦が。これは、ピサとの戦いかな? -
47<よくよく見ると・・・>
ぱっと見は、凄惨な戦闘場面ですが、よくよく見ると興味をひかれる点がいくつかあります。たとえば、上官の鐙(あぶみ)を急いで外している人。戦場なのに、なぜかこちらを見てほほえんでいる子供。そして、お尻丸出しの多くの人たち・・・。 -
48<夜の戦い>
この絵だけが、夜戦を描いたもの。
城壁では激しい戦いが続き、敵は鉄砲で応戦しますが、強大なフィレンツェ軍を止めることはできません。兵は城門から敵陣になだれ込んでいきます。(※適当に解説してみました。) -
49<後方陣地>
司令官が閲兵する前を、連戦連勝のフィレンツェ軍が前線に向けて行進していきます。馬のいななき、兵士たちのざわめきが聞こえてくるようです。(※これも、適当な解説です。) -
50<チェルカ・トローヴァ>
この絵の中に有名な「CERCA TROVA」(捜して、見つけよ)があるのですが、ついに見つけることはできませんでした。
壁画奥の小さな緑色の軍旗にその文字は書かれていますが、小さすぎて人の目では見つけることは困難だそうです。それを見つけた「ラングドン教授」って視力どんだけいいの? -
51<聖地巡礼の終わり>
「ラングドン教授」と違って、「CERCA TROVA」を見つけられなかった私の「聖地巡礼」は終わりました。
ああ、ダンテのデスマスクも見たかったなぁ。500人広間の天井裏にも行ってみたかった・・・。まあ、気分を切り替え、土産を買いに行こう!! -
52<FEDON>
フィレンツェ土産といえば、革製品。
「FEDON」のペン&めがねケースが30%OFFだったので購入。
これから使っていこうと思います。 -
53<MARVIS>
イタリア土産の定番が、この「MARVIS」
全部で5種類くらいあるようですが、小型のものは3種類くらいしか見つけられませんでした。
「CLASSIC STRONG MINT」を5本購入しました。 -
54<本日のディナー>
宿泊している隣のホテルのレストランがおいしいと聞き、そこで本日のディナーをいただくことにしました。
フィレンツェといえば「Tボーンステーキ」となりますが、疲れ気味で多くは食べられないと思い、カットステーキにしました。
午後の歩数は、15,860歩! 暑い中、よく頑張りました。
最後までごらんいただき、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (2)
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- travelさん 2021/11/16 19:56:12
- 晴天のフィレンツェ
- nanochanさん、初めまして!
拙いフィレンツェの旅行記に訪問頂き有難うございます。
8月の青空に映える教会はとっても綺麗ですね。
5月のフィレンツェは天気が安定しないのか雨や曇天続きで残念でした。
nanochanさんの素晴らしい写真に見惚れてしまいました。
自然を巡る一人旅が好きです。
どうぞ宜しくお願い致します。
travel
- nanochanさん からの返信 2021/11/17 22:35:10
- RE: 晴天のフィレンツェ
- travelさん 初めまして。
私の拙い旅行記にたくさん投票していただくとともに、コメントまでいただきありがとうございました。海外旅行に行けなくなって2年。4トラの皆さんの旅行記を拝見しながらストレスを発散しています。
「フィレンツェ」の文字が目にとまり、以前訪れた美しい街フィレンツェを思い出しながらtravelさんの旅行記を興味深く拝見させていただきました。コロナがなければ、2020年もイタリアに行く予定だったのですが・・・。ところで、travelさんは世界中を旅していらっしゃるんですね。本当にうらやましい。ペトラ遺跡 とてもいいですね!!自分もぜひ行ってみたいと思いました。今後ともよろしくお願いします。 nanochan
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