2019/08/13 - 2019/08/14
104位(同エリア495件中)
Reisさん
2019年の夏休みはミャンマーへ行ってきました。ミャンマー訪問は2002年の冬以来2度目になります。2002年の旅行では特にはっきりした目的もなくヤンゴンからバガン、バゴー、チャイティーヨ―を見て回ったのですが、今回の旅行では明確な目的がありました。以前からぜひ見たいと思っていた2つの橋を見ることです。2つの橋とは、世界最長の木造橋と言われるウーベイン橋と世界で2番目に高いといわれるゴッティ鉄橋です。どちらもミャンマー中部の都市、マンダレーに近いのでマンダレーを拠点にすることに決めました。
8月といえばミャンマーは雨季の真っただ中。滞在中ずっと雨だったら嫌だなと思ったのですが、マンダレーは雨季でもずっと雨ということはないと知り安心して出かけました。
旅行日程は以下の通りです。
□ 2019年8月10日:成田から香港経由でヤンゴンへ
□ 2019年8月11日:ヤンゴンから飛行機でマンダレーへ
□ 2019年8月12日:マンダレー郊外、ウーベイン橋へ
■ 2019年8月13日:列車でゴッティ鉄橋を渡りシーポーへ。
■ 2019年8月14日:シーポーからシェアタクシーでマンダレーへ戻る
□ 2019年8月15日:マンダレーから日帰りでモンユワヘ
□ 2019年8月16日:マンダレー王宮見学、市街散策
□ 2019年8月17日:マンダレーから飛行機でヤンゴンへ
□ 2019年8月18日:ヤンゴン市内観光。夕方にヤンゴン出発
□ 2019年8月19日:香港経由で成田に早朝到着
パート4の概要
マンダレーを起点としてシーポーへ向かいます。列車でゴッティ鉄橋を渡るのが目的でしたので、早朝4時にマンダレーを出発する列車に乗車しました。夕方、シーポーに到着後は食事をすませ町中を散策しホテルに宿泊。翌日はシェアタクシーでマンダレーに戻りました。
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩
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【2019年8月13日】
早朝3時半にホテルをチェックアウトしました。フロントは真っ暗で誰もいません。いやよく見ると何人かが寝ています。ホテルのスタッフなのでしょうか。料金は支払い済みですのでルームキーを机に置き、静かにホテルを出ました。
この時間には駅へは歩いていくしかありません。通りは暗く車は全く通っていません。強盗などが現れそうな気配はないのですが、要注意は野犬です。昼間は半分死んだように眠っている彼らはこの時間には活動しています。また通りに出てきて眠ったりしているので油断して踏みつけたりでもしたら大変です。実際に駅の近くで歩道に出て眠っていた一匹の犬を蹴飛ばしそうになり激しく吠えられました。
そんな具合にびくびくしつつ駅へ到着。駅の中は犬だけでなく人間も横になっています。これから乗車する4時発のラーショー行きの列車はすでに停車中です。オーディナリークラスの車両2両、アッパークラスが2両、貨車1両を機関車が引っ張る列車です。私の乗車したアッパークラスの車両は半分くらいの乗車率で乗客のうちおそらく8割が観光客で、日本人らしき人の姿もあります。マンダレー駅 駅
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列車は定刻にマンダレー駅を出発。暗闇の中をゆっくりと走り出しました。ちょうど周囲が明るくなってくるころに山間部に差し掛かりますが、ここがなかなかの急勾配で列車は何度かスイッチバックを繰り返して登っていきます。早朝に起きていたため眠いのですが列車が激しく揺れるためなかなか眠れません。窓を開け放っていると風が心地よいのですが、線路のすぐわきまで雑草が生えているため、窓から顔を出しているとそれらが鞭のようにぶつかってきます。
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列車はピンウールウィン駅で長時間停車して客車を2両追加。ここで観光客が多く乗車しました。その後、しばらく走ると車窓に渓谷が見え始め、それを跨ぐ鉄橋が姿を現しました。これが今回の私の旅の目的の一つであるゴッティ鉄橋(Gokteik Viaduct)です。ゴッティ鉄橋は1900年に完成した長さ689メートルのトレッスル橋で世界で2番目に高い鉄橋と言われています。
鉄橋が見えてきて気持ちが高ぶってきますが、このあたりは線路は蛇行しているし列車の速度も遅いので、渡り始めるのはまだ30分以上先です。 -
鉄橋のすぐ手前にあるゴッティという駅を出発し、しばらくするといよいよゴッティ鉄橋を渡り始めます。ただでさえ遅い列車が鉄橋ではさらにゆっくりとゆっくりと進んでいきます。ここは本来は写真撮影が禁止されているとのことですが、事実上黙認されているようで観光客は窓から乗り出して撮影をしています。ちなみにここを通過したのは11時10分ごろ。マンダレーを出発して7時間が経過していますが、なんとほぼ定刻です。
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鉄橋の上からのゴッティ渓谷の眺め。確かに高いです。
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チャウメ駅(Kyaukme)に到着。ここでも15分ほど停車するので列車から降りてみました。駅のホームでは弁当なども売られていて観光客にも売れていました。シーポーまではあと1時間半ほどです。
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シーポーに近づくとのどかな田園風景が広がりますが、突然このような雄大な谷が姿を見せたりして、飽きることはありません。
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列車は15:10頃にシーポーに到着しました。約30分の遅延です。列車はまだ先のラーショーまで4時間半かけて進みますが、私はここで下車します。マンダレーから11時間の列車の旅でしたが、景色を眺めながら時々居眠りをしたり考え事をしたりして過ごす時間はさほど退屈しませんでした。
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シーポーの駅には乗り合いタクシー(小型トラックの改造)が待ち構えていて、下車した観光客に宿泊するホテルを尋ねています。宿泊するホテルによって乗るタクシーが分かれるようです。私は町の中心に近い「ノーザンランド・ホテル」を予約済みです。
他の数人の欧米人観光客と一緒に乗せられたタクシーは5分程度で「ノーザンランド・ホテル」へ着きました。ここに泊まるのは私一人だけのようで、私を降ろしたタクシーはすぐに走り去っていきました。ちなみに料金は1000チャットでした。 -
「ノーザンランド・ホテル」にチェックイン。1泊35,000チャット(2450円)。クレジットカード払いは不可でした。笑顔が素敵なフロントの女性は、私の姿を見ただけで私の名前など分っていたようですが、言い換えれば他に宿泊予約はなかったようです。確かに部屋へ移動する間にも全く人の気配を感じませんでした。このホテルに限った話ではないと思いますが、雨季真っただ中のこの時期はホテルに空きが多く、結果として安く宿泊できるというメリットがあります。
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この日は朝から食べたものは日本から持参したカロリーメイト2本だけ。当然ですが空腹です。初めての街に来たら、まず自分の足で歩いてみたいという気持ちになるのですが、この時ばかりはまず何か食べたいという気持ちで外出しました。
ホテルの前の通りを歩き始めてすぐに、アカウンチャット(A Kaung Kyite)という名の比較的大きなレストランがありました。中途半端な時間でしたので店内に客はほとんどいなくて店のスタッフの女性が暇そうにしていました。普段ならもう少し周辺を見て歩いてから食べる店を決めるのですが、空腹でしたのでもうあまり迷うことなく店に入りました。アカウンチャット 地元の料理
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この店にはメニューなどはありません。作り置きの料理を見せてもらい注文することにしました。このレストランは典型的なビルマ料理を出す店のようで、私はチキンとプロウンのカレーを注文しました。値段は5000チャット(350円)。やや高い気がします。
テーブルで待っていると、注文したカレー2品と一緒にたくさんの小皿と野菜、そして独特の酸味のあるスープ、大量のライスがついてきます。カレーとは呼ぶものの辛さはほとんどなく、色のついた油に具が浸かっているという感じです。一般的にビルマ料理は評判がよくないようですが、確かに一見あまりおいそうには見えません。食べてみるとそんなにまずいということではないのですが、脂っこいので口直しについつい野菜を食べたくなってしまいます。しかし生野菜を食べる勇気はなく、結局はライスを多めに食べてしまいました。アカウンチャット 地元の料理
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満腹になったのでそのままホテルには戻らず街歩きをすることにします。街を東西に貫くマンダレー・ラーショー・ロードは片側一車線の田舎道ですが、幹線道路ですので大型のトラックが頻繁に行き交います。この道を東に歩いていくことにします。道に面してカラフルな時計塔がありました。
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町はずれに公園がありました。ここには池があり小さな滑り台などの遊具も設置されていましたが、遊んでいる子供はいませんでした。
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公園の隣にはマーケットがあり、野菜や果物など生鮮食料品が売られていました。時間帯のせいかもしれませんが、買い物客はまばらで寂しい雰囲気でした。
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市場の裏手を流れているのはドクタワディ川(Dokhtawady River)です。雨季らしく茶色く濁った水を満々と湛えゆったりと流れていました。このあたりで腰を下ろしてのんびりと景色を眺めていると、なんだか時間がゆっくりと流れているような気になってきます。そして私は次第に眠くなってきました。
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セントラルマーケットの近くの街の様子です。このあたりが町の中心のはずですが、マーケットはすでに閉まっているようで全く活気がありません。私はそのまま歩いてホテルに戻りましたが、シーポーについては本当に静かな町という印象しか残りませんでした。
ホテルに戻った私はシャワーを浴びて横になっているうちに自然に眠ってしまいました。朝3時に起きていたので、かなり眠かったのだと思います。 -
【2019年8月14日】
この旅行で初めて十分に睡眠がとれました。しかし腹の具合がよくありません。一昨日の辛いビリヤニの影響か、昨日の脂っこいビルマ料理の影響か、それとも蓄積された疲労のせいか。おそらく原因はそれら複合的なものだと思います。まあ、これはいつものことなので心配は不要です。問題は外出中のトイレだけです。
さてこのホテルも朝食付きなので、腹の負担にならないように軽く食べておくことにしましょう。1Fの食堂に行ってみると広い部屋に一人だけ食事をしている女性がいましたが、私と入れ替わりで出て行ってしまいました。誰もいないひっそりとした空間で一人黙々と食事をします。
のんびりしたシーポーでもう一日滞在してトレッキングでもして過ごし、明日マンダレーに戻ってもよいかなと思ったのですが、迷った末にやはり早めにマンダレーに戻ろうと決めました。 -
ホテルをチェックアウトし、昨日食事をしたレストランのすぐ近くにあるRCバスステーションに行ってみました。バスステーションと名乗ってはいますが、道端のバス停に屋根がつきデスクが置かれているだけです。座っていた男性に聞いてみると、「マンダレー行きのバスはもう終わってしまった。あとはラーショーからやってくるバスに乗る方法があるが、時刻はわからない。」と言います。料金は8000チャット。「シェアタクシーなら13000チャットでホテルまで乗せてくれる。出発時刻は今だ。」と言うので、シェアタクシーを利用することに決めました。
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よく見るとちょうど薄汚れた車が目の前に停車したところでした。ドライバーのほかにすでに3人の男性が乗っていて、ここに私が加わることになります。
支払いを済ませさっそく車に荷物を積み込み、後部シートにすわりました。助手席には民芸品のようなものを手に抱えた男性、後部シートにはタトゥーを入れた中年男性と初老の男性がいます。皆さん寡黙でほとんどしゃべることはありません。 -
走り始めてすぐに休憩のため、レストランに入ります。私は乗ったばかりなので食事もトイレも不要ですが、ドライバーだけが食事を始めました。他の3人は暇そうにドライバーの食事が終わるのを待っています。
約30分後に再びタクシーはマンダレーに向かって走り始めました。道路は一見するとただの田舎道ですが、マンダレーとからラーショー、さらにその先中国まで続く幹線道路ですので、場違いな感じがする大型トレーラーが頻繁に走っています。タクシーのドライバーはそれらを抜きつつ対向車も交わしながら、かなりスピードを出して走ります。 -
昨日、ゴッティ鉄橋で渡った渓谷にさしかかりました。道路はヘアピンカーブを繰り返しジグザクに谷底へと下っていきます。道幅も狭く大型トレーラーはすれ違いが困難な場所も多く、そういうところではちょっとした渋滞が起こっていました。谷底の川を味気ないコンクリートの橋で渡ると今度はまた急こう配の道を急カーブを繰り返して登っていくのです。
このゴッティ渓谷の橋を渡ったあたりで、道路際に立っていた数人の若い男性に車を停められました。そして私一人がタクシーから降ろされ荷物チェックを受けました。この荷物チェックはとても厳しくてパスポートの提示はもちろん、バッグやポケットの中や財布の中まですべて入念にチェックされました。モバイルバッテリーや薬品類は没収されかけましたが、用途などを説明して返してもらいました。
渓谷の坂道を登りきると道幅が広がり舗装状態もよくなります。するとドライバーはこれまで以上に飛ばすようになります。再び、車が停まったので何事かと思ったら、単にドライバーが道端の果物屋で買い物をしただけでした。彼が買ったジャックフルーツ、やたら大きかったな。 -
タクシーは再び走り始めたが、あまりにも飛ばすので少し怖くなり始めたころに比較的大きな町に入り再びトイレ休憩です。GPSで確認するとピンウールウィンの街に入ってすぐの場所のようです。
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時刻は11時頃。昼食にはやや早かったし腹の具合も考慮して食事はしないつもりでしたが、ドライバーや同乗者に案内されてしまい、食べることにしてしまいました。優柔不断な性格です。言葉がほとんど通じないので店の奥に行き指さしでオーダーします。
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シャンヌードル。さっぱりしていておいしいし、この一杯であれば量も少なめで胃腸にはやさしいです。
食事をすませると再出発。ピンウールウィンの中心部は交通量も多くやや渋滞していましたが、その後は順調に進みます。天気も食事をした後は雨になっていましたがマンダレーに近づくにつれて再び晴れてきました。 -
マンダレーの街に入ると、乗客の目的地を回って降ろしていくことになります。まず街に入ってすぐに一人を降ろした後、私が宿泊するロイヤル・パール・ホテルに寄ってくれたのでタクシーを降りました。時刻は午後1時半。シーポーからは5時間半でしたので、列車のちょうど半分の時間で着いたことになります。
ホテルにチェックインをして部屋で休みます。ただ移動してきただけなのにすでに疲れています。体調が悪いのか、年齢のせいで体力が低下しているのか。
さて、すでに今回の旅行の目的を果たしてしまい、マンダレーでの残りの2日間は何をして過ごそうかと考えました。特に何もせずのんびりと過ごしてもよいですが、日帰りで行ける場所があればそこへ行ってみてもよいでしょう。持参したガイドブックなどを眺めているうちにモンユワへの日帰り旅行を思いつきました。モンユワは街の郊外に巨大な大仏や変わったパゴダがあるようです。
そうと決めたらチケットの手配をしておこうと思い、バスターミナルへ行くことに決めました。目的があると疲労感も消えてしまうようです。 -
バスターミナルにやってきました。ここはGoogle Mapによると正式には Thiri Mandalar Bus Station という名前のようです。たくさんのチケットブースがありましたが、英語による表記は全くないのでどこでモンユワへのバスチケットを買えるのかわかりません。少し歩いているとバイクタクシーのドライバーらしき一人の男性が声をかけてきたので、彼にチケット売り場を教えてもらいました。
英語が通じにくく苦労しましたが、モンユワまでのチケットを2000チャット(140円)で購入しました。出発は翌朝5時とのこと。
これで今日の目的は果たしました。そのとき急に疲労を感じ動くことすら面倒になってきました。きっとこれまでの疲労が蓄積していたのだと思います。私は近くにいたバイクタクシーに声をかけてホテルまで1600チャットで乗せてもらいました。食欲はありませんでしたが、夜に空腹になった場合と明日の朝のことを考え、ホテルの隣にあったベーカリーでパンを2つほど買ってホテルに戻りました。
続く
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