ポーランド紀行　Nr.6 / Waszawa ポーランド軍事博物館

2019/06/19 - 2019/06/26

6/23と6/24はワルシャワの街を散策。年齢からくる脚力のスタミナを考えて二日間では訪問計画全てを訪ねられないだろうとは思ったが、それでもなるべく多くの博物館を訪ねようと頑張った。

最初に訪問したのは　ポーランド軍事博物館（Polish Army Museum)
１０世紀から第二次大戦迄の軍事資料展示　最初は1902年４月22日に開館

ところが　きちんとしたミュージアム・ショップが無く、図版や説明書等が売っていなく、又当館のHPを開いても各展示物の項目もない為、残念ながらコメントを入れる事が不可能なので、単なる写真の羅列になってしまった。

エリア ワルシャワ(ポーランド)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: LOTポーランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ヨーロッパの歴史は戦争の歴史と云っても良いくらい戦争に明け暮れ、ポーランドの様に国そのものがなくなったり、国境が移動したり、住んでいる人達も時の権力に従わなければならず、一方民族も言語も宗教も違うから統治する方も大変だったと思う。

正面入り口　今迄　Wien。 Budapest。 Praha。 Ingolstadt。Berlin（空軍博物館）等の軍事史博物館を訪問したが、ここは残念ながらあまり参考にはならなかった。
歴史を学ぶのには　ウイーン軍事史博物館が最も充実しており、この種の博物館では一番にお薦めする。

ポーランド語の銘文の為　解読不能

1917～という数字が読めるから、第一次世界大戦後のポーランド独立記念碑か？

庭には　航空機や戦車等が展示されていて、日曜日とあって子供を連れた家族が訪れていた。特に男の子にとってはとても興味があるに違いない。

赤白の四角な市松模様がポーランド空軍のマークか？

プロペラの戦闘機　おそらく第二次大戦時のものと思われるが、そばに立つパイロットはポーランドの撃墜王かもしれない。当時は「空のエース」と云って少年達の憧れ（かくいう私もその一人だった）であり、又敵国パイロットと云っても彼等は彼等なりに尊敬しあう中であったらしい。これは海軍にも言える事。考えれば騎士道とか武士道とかがそれなりに残っていた古き良き時代であったのかも。

MIG 29

案外あたらしい小型のジェット旅客機。

はたして当時ポーランドで戦車や航空機が国産化されていたのか疑問？

M4 Sherman (米）

最初に館内で目に付いた王様像　おそらく有名な王であったであろう。（後日調べてみたい）

実はこの絵、大学時代（1955~1959）　図書館で「ポーランド史」という分厚い、（おそらく戦前に発行されたものとおもわれるが）本を読んでいたらこの絵が載っていた。どうゆうわけか印象に残っていて「あ！あの時の絵だ」と学生時代の記憶が突然蘇った。おそらくポーランドの有名な将軍と思われるが、様々な資料をあさったが誰なのか時代背景を含めて不明（ご存じな方には是非お教えを乞う）

経済学部の学生であったが、この頃からドイツを中心とした中欧の歴史に興味が湧いたらしい。）

この様な所では　民族意識を高める絵画が多い。チェコにしても　ハンガリーにしても、地政学上複雑な位置にある小国ではその民族のプライドを鼓舞するためには必要なのかも知れない。

ナチス・ドイツ占領時代のもの。

ポーランド軍独特な角帽　今では学生は学帽をかぶらなくなったが、私の時代は学生服に学帽が普通の服装。角がとがった角帽は東では早稲田　西では同志社。慶応は丸帽　他の大学は角が丸い角帽であった。戦後１０年目に大学に入ったのでその頃は学生服以外には現在の様なしゃれた服など皆無。学生服のみの「着た切り雀」であった。初任給　12,000円は良いほう、市役所　県庁などは9,000円台であった。高度成長期の前の話。

軍服、すなわちユニホームはどんな男でも様になるそうだ。

どうゆうわけか日本刀が展示されていた。

わが国の脇差のコレクション。

兜に鎧　そして弓矢。ポーランド人で日本の武具に興味があった方が収集されたものなのか？

かなりのスペースをとって日本のコーナーが。

ポーランド史の年表に　１５３３年　オスマン帝国との和平条約締結　と記載されているからその当時のオスマン・トルコのものか？　

この様な中世の甲冑はヨーロッパの各地の博物館や城の展示で見かける。どうも各地で沢山残っているようだ。（我が国の様に繊維や皮革を使っていなくて金属のみだからかも）