2018/04/19 - 2018/04/21
1415位(同エリア2199件中)
三峯霧美さん
大原の三千院の拝観後、周辺に点在するお寺を廻りました。
大原という地名は、平安時代初期に慈覚大師円仁が道場として開山した大原寺(だいげんじ)が由来なのだそうです。
円仁は唐で学んだ声明を伝えますが、お寺は荒廃、1013年頃に勝林院が建立されて声明も復興されます。
勝林院では「魚山声明」が流れる中をお参りしました。声明はグレゴリオ聖歌のような雰囲気で、とても感動的でした。
規模の大きな三千院も素晴らしかったですが、周辺の小さなお寺の趣もいいもので、のんびりと畳に座ってお庭を眺める贅沢な時間を持てました。
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14:50 三千院の参道を奥に進むと律川にかかる赤い橋が見えてきます。
三千院から一番近い実光院に向かいます。
今は大原と言えば三千院ですが、もともとこの地には、古くから天台声明の道場のお寺があったのです。 -
律川、三千院の参道の脇を流れる川は呂川といいます。
川の名前も声明、音楽に関わる名前です。 -
橋を渡って右側に後鳥羽天皇と順徳天皇の御陵があります。
共に承久の乱で配流されて、その地で亡くなられました。後鳥羽天皇 大原陵 名所・史跡
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14:52 実光院 じっこういん
勝林院の僧坊の一つとして建立されました。
向い側の御陵の場所にありましたが、大正8年に御陵を整備するために無住となっていた理覚院と普賢院の場所に移転しました。実光院 寺・神社・教会
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拝観料を払って客殿へ。抹茶付きの拝観もできます。
この後に行く宝泉院は拝観に抹茶がついて来るので、ここでは抹茶無しにしました。 -
客殿
1921年(大正10年)に建てられました。
ご本尊は地蔵菩薩坐像
お庭は契心園という、旧普賢院のお庭で江戸時代後期の作庭。
拝観者は誰もいない。 -
五重塔の松が鶴、池の島が亀、また池を三途の川、奥の築山が極楽浄土だとか。
石楠花が満開、開花の遅い桜も咲いています。
穏やかな陽射しとふんわりと流れる風が心地いい。 -
床の間に石盤がありました。
ちょっと鳴らしてみると、鉄琴の音に似ていますね。
こちらも声明のお寺だからかな。 -
受付の奥から外に出ると少し低くなった場所が旧理覚院のお庭です。
荒廃していたものを歴代のご住職が整備なさったそうです。
いろいろなお花が咲いています。 -
お茶室がありました。理覚庵 1975年にたてられたものです。
今さらになって、お茶の作法ぐらいは習っておけばよかったなと思います。 -
客殿を外からみます。
律川から引いた水が小さな滝になって流れて、滝の落ちる音と鳥の鳴き声だけが聞こえてきます。 -
お庭への出入り口にある鉢植えのクレマチスが綺麗でした。
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時間も押しているので、御朱印を頂いて帰ります。
梵音寂
仏様の声という意味らしいです。声明をあらわしているのでしょうか。 -
この日は最後に宝泉院を拝観したいので、戻って三千院の前を通り来迎院に向かいます。
三千院の敷地をぐるっと回ると、往生極楽院の朱雀門の前を通ります。 -
三千院の石垣に沿って坂を登って行きます。
この旅を計画した時に、三千院と寂光院を拝観するので、レンタサイクルを借りようと思ったのですが、借りなくてよかった。
私の脚力じゃ、坂道は自転車は押して歩くしかない。 -
大原で一番奥にあるのが來迎院
坂をのぼりながら「よいしょ」と口に出してしまう。 -
まだ上り坂は続きます。息が上がってきたよ。
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15:15 来迎院 らいごういん
魚山 来迎院
お寺のルーツは勝林院と同じ、平安時代の初めに慈覚大師円仁が天台声明の道場として創建されたお寺です。
受付で拝観料を払って御朱印帳を預けても、坂を上がってきた苦しい息遣いのまま。来迎院 寺・神社・教会
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本堂は一段高い場所にあります。
円仁が創建したお寺はその後荒廃し、1109年に聖応太師良忍が來迎院を再興し、円仁が伝えた魚山声明は天台声明の主流となって今に受け継がれています。
その後もお寺は何度か火災で焼失しています。 -
石段を登ると、正面に鐘楼。
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森に囲まれたように建つ本堂、室町時代末期の再建。
鎌倉時代初期には 49院の寺坊があったそうです。
主要な堂宇は、この本堂だけじゃん、なんて、侮っていました。 -
本堂の中に入って、驚きました。
藤原時代の重要文化財の薬師如来像、釈迦如来像、阿弥陀如来像が安置されています。脇には不動明王像と毘沙門天像。天女が描かれた天井画も綺麗です。
この仏様の静かなエネルギーに圧倒されました。
拝観している自分と仏像がとても近いので、いきなりパワーが届く感じです。 -
本堂から、さらに一段登った奥に聖応大師良忍の御廟があります。
お参りしました。
お寺には国宝の最澄の得度や受戒を記録した文書があり、東京の国立博物館に寄託されています。 -
受付に戻って、御朱印帳を受け取りに。
来迎院の奥に音無の滝があります。
今回時間がなく行けなかったのですが、良忍は滝に向かって声明を唱えて修行を重ね、滝の音と声明が和して、ついには滝の音が消えて、声明だけが朗々と聞こえるようになったので、「音無の滝」と言います。 -
御朱印はご本尊の薬師如来。
15:33 さっきの実光院まで戻って、その先の勝林院に行きましょう! -
帰りは下り坂なので、たったたったとリズミカルに歩けます。
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右手に赤い鳥居。
三千院の境内の境界線に沿って勝手神社に続く参道があります。
時間が無いので通り過ぎたのですが、数歩進んで考えた。
最後のお寺で拝観時間終わりまで居るなら、参拝する時間があると思い直して、鳥居をくぐりました。 -
低い石垣の間の参道を歩いて行くと、律川を渡る勝手大橋が現れます。
当然ながら、人の気配が全くありません。 -
15:38 勝手神社
本殿は覆屋の下です。
祭神 勝手明神
魚山守護神として、良忍が大和多武峰から勧請したと、伝わります。 -
未だかつてない、踏みしろが狭く急な石段を登ります。降りるのが大変だった!
覆い屋に額縁の中に枡と棒が貼ってある「枡かざり」が奉納されています。
お米にちなんだ枡と杵、米寿のお祝いに奉納するようです。 -
ちょっと離れたところには摂社。遠くからお参りして、サクッと戻ります。
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三千院より奥は、観光ハイシーズンでも人が少ないそうです。
それにしても、すっかり人が少なくなっちゃった。 -
三千院の前の漬物屋さんで、しば漬けを買いました。持ち帰るので常温で保存できるもの。
きっと、帰りにここを通ると、お店は閉まってるから。 -
15:52 勝林院
魚山大原寺勝林院 ぎょうざん だいげんじ しょうりんいん
創建は円仁が開いたお寺で。1013年に寂源によって声明研鑚の地として復興されます。勝林院 寺・神社・教会
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別名 問答寺とも、証拠堂とも、
ここで大原問答が行われ、念仏で極楽往生ができるかという問答の時に、仏様が光明を放たれて証拠を表したと伝わります。 -
本尊は阿弥陀如来座像、創建当時の本尊ですが、幾度か火災と水害で破損し、修復が行われています。かなり大きな仏さま。
堂内の声明再生ボタンを押して、声明を聞きながら仏様をお参りし、お寺からの景色を眺めました。
声明はグレゴリオ聖歌の仏教版とでも言いましょうか、とても荘厳で心に染みる旋律です。 -
御朱印を頂きました。
大原問答。 -
16:04 宝泉院 ほうせんいん
勝林院のおとなり、勝林院の僧坊のひとつです。
今日最後の参拝寺院。
1235年頃、声明の大家、宗快法印によって創建されますが二百年後には断絶し、1570年頃に宝泉坊として再興。宝泉院 寺・神社・教会
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手入れの行き届いた前庭の通路を通って、受付のある庫裏へ。
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桜が終わっても、春はいろいろな花が咲きますね。
しゃがはお寺に似合う花。
ご本尊は阿弥陀如来。 -
鶴亀庭園 玄関を入ってすぐのお庭です。
江戸時代中期の作庭。池の形が鶴、築山が亀、山茶花が蓬莱山なんですって。
沙羅双樹は樹齢が300年だとか。 -
書院に入ります。1502年の再建。
心の中で「うわ~!」って思う、ちょっと感動のお庭です。 -
宝泉院で一番有名なのが、五葉松。
樹齢700年。
70年前は無住のお寺で、訪れた高浜虚子が「大原や無住の寺の五葉の松」と詠んだそうです。 -
拝観にはお抹茶とオリジナルのお菓子が付きます。
一服という言葉が、まさに当てはまる。
ふぅ~と深く息を吐きだして、滞っていたものが出ていったみたい。 -
お庭を眺めながら抹茶とお菓子を頂きました。
あ~、来てよかったな~、これがあるから京都の旅は、やめられない。 -
水琴窟の音は、突き出ている竹に耳を近づけて聞きます。
二連式で、それぞれ音程が違います。
理智不二という名で、密教の教理を音で伝えているんだそうですよ。 -
額縁庭園 竹林の奥に大原の山が見えています。
お寺の名前は盤桓園(ばんかんえん)、立ち去りがたいという意味だそうです。
そうですね、他の拝観者がいなくなったところで、あちこち角度を変えて、お庭を眺めてみました。 -
お寺は隅々まで整えられていて、水盤の椿に心遣いが感じられます。
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廊下に張られた天井板は、伏見城の「血天井」
1600年伏見城で自刃した鳥居元忠とその家臣を供養するために天井板として使っています。 -
御朱印を書いていただいてる間に、隣のお部屋の石盤を鳴らして「さくら」」なんて弾いてみる。残念ながら、桜は音域が広くて、全部演奏できず。
そしたら、ご住職がやって来て、演奏してくださったのが新幹線の案内音、アンビシャスの最後のフレーズ。ほえ~!なるほど
楽しい時間が持てました。ご住職、ありがとうございました。 -
御朱印は佛心 帰りにもう一つのお庭を見に行きます。
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平成17年に造られ宝楽園というお庭。
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心の内なる広大な神仏の世界を表現しているそうです。
いろいろなものが詰め込まれて、探索したくなるワクワク感のあるお庭です。
ちょっと童心に返りました。 -
16:51 受付時間が過ぎているので閉門していました。
隣の木戸から退出。 -
お寺の入り口の橋には、拝観終了の札が置いてありました。
春と秋はライトアップが行われるそうです。
綺麗だろうなぁ。機会があれば、また訪れたい。 -
16:52 来た道を戻ります。
京都市内から遠いからか、平日の日暮れ時、誰もいないよ。 -
やっぱりお店は閉店作業中、さっき、しば漬け買っておいてよかった。
きっと京都駅でも同じものが買えると思いますが、大原で買いたかったのです。 -
参道をバス停に向かいます。下り坂は早足になりますね。
お土産屋さんは全部閉まってる。 -
17:01 参道の下まで戻って来ました。
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バスターミナルに着くと、結構な数、40人くらいかな?の人がバスに行列しています。
アチャ~と思ってたら、並んでいたのは京都駅行。
国際会館駅行は誰も並んでなかった。 -
17:09 バス到着、ガラガラだよ。確実に座って終点まで行けるね!
行列してる京都駅行に乗ったら、1時間以上バスの中で立たなきゃならない。
国際会館駅から電車に乗り換えても、始発駅なので座れるし、50円くらい高いだけ、それに夕方だから電車の方が早く着く。 -
17:39 国際会館駅前到着。
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電車に乗り換えます。
京都駅には21分で到着の予定。国際会館駅 駅
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京都駅について、夕食を伊勢丹のデパ地下を探検しつつ購入。
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デザートは中村藤吉本店で生茶ゼリーを買いました。
コンビニで飲み物も調達して、ホテルに向かいます。 -
本日のお宿は お初のエルイン京都(現、ホテルエルシエント京都)
よく使っていたダイワロイネットが取れなくて、京都駅近くで大浴場があることに惹かれてここにしました。
ちょっとインバウンド系の人でロビーがざわついていたのは仕方がない。
大浴場は空いていて、リラックスできました。
今回の旅は三日間、明日が最終日、お天気よさそうだね。ホテルエルシエント京都 宿・ホテル
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