2018/04/19 - 2018/04/21
1696位(同エリア2199件中)
三峯霧美さん
今回の京都の旅は市街地を出た場所にでかけるのがテーマ、二日目は大原です。
爽やかないいお天気に恵まれて、気持ちよく散策できました。
前日の高雄とは雰囲気が全く違う大原は静かでのどかな里山です。
この旅に出る前に、大原に住む英国人女性のテレビ番組を見つけました。彼女の日本の古民家での英国風の暮らしが新鮮で、大原の地元の方々との交流が素敵でした。
そんな大原の雰囲気を味わいながら、寂光院から三千院まで歩きました。
-
12:05 国際会館駅
移動時間を短縮するために電車とタクシーを乗り継いで大原に向かいます。
タクシー乗り場で待っていたのは、昨秋に貴船神社まで私を運んでくれたドライバーさんでした。
まあ!なんという偶然! -
12:28 寂光院
ドライバーさんから問わず語りに聞いた奇跡的なエピソードは、自分の境遇に似て、何か大きな目に見えない力が、私をこの旅に出して彼の話を聞かせたのだと思いました。
秋からずっと心を覆いつくしていた暗雲から、大きな一条の光が差し込んだような、安心感が湧いて来ました。 -
目的地が建礼門院が隠棲した寂光院だったことも、大きな意味があったんだと思います。
ドライバーさんは私の心の内など、判るはずもなく、いつもの何気ない会話と思っていたでしょう。
またお会いする機会があるでしょうか。
どうかずっとお仕事を楽しんで、お幸せに。そしてその幸せが彼が乗せる人たちに届きますように。 -
12:31 寂光院 じゃっこういん 清香山 玉泉寺 寂光院
創建は推古天皇のころ(594年)、聖徳太子が開基と伝わります。
ドライバーさんによると、最近は昔ほど人気がなく、訪れる人が減ったそうです。
「みんな三千院に行く」んだそうです。寂光院 寺・神社・教会
-
山門に続く石段の青もみじがとても綺麗。
平安時代に、平清盛の娘、建礼門院(徳子)と彼女に仕えた阿波内侍が隠棲し、平家物語に登場することで知られています。 -
お寺はその後、豊臣秀頼や徳川家康によって再興されました。
飛鳥、藤原、桃山の様式を残した本堂は、2000年に放火によって全焼してしまいます。
いまだ犯人は特定できず。一斗缶分の灯油を撒いて火をつけ、宿直の方が気づいた時には火の海だったそうです。 -
現在の本堂は2005年に再建されたものです。ご本尊の地蔵菩薩立像も旧本尊を再現して造られました。
新しいだけあって、真っ白なお地蔵様でした。
先ほどのタクシーの運転手さんによれば、京都を訪れる観光客は古いものを求めるので、新しいお寺は人気がなくなってしまったんだそうです。 -
四方正面の池
本堂東側の池で奥に小さな滝があります。四方のどこから見ても正面になるように設計されています。 -
平家物語にも描かれた庭園
鐘楼は江戸時代の建立、平家物語にちなんだのか「諸行無常の鐘」と言われてます。 -
平家物語の中に、後白河法皇が建礼門院を訪ねてくる場面に登場する松です。
樹齢千年でしたが、本堂の火災に巻き込まれて、枯れ死して、途中で切られています。 -
建礼門院徳子 御菴室跡
壇ノ浦で平家は滅亡し、徳子の実母と息子の安徳天皇は入水、徳子は生き残ります。
実母は徳子に「一門の菩提を弔うために生き延びよ」と命じたとか、また一説には同時に入水したものの、敵方によって徳子だけが引き上げられたとも。 -
昔の栄華を知る人は、ここでの暮らしぶりが目も当てられぬほどだっと語りました。
今より人の死は身近な時代だったとはいえ、子を失った母の深い悲しみは同じです。とても心が痛みます。
昭和の終わりごろ、寂光院を訪れる女性が多かったのは、建礼門院徳子の生涯に触れるためだったのかもしれません。 -
お寺の敷地の一番奥に収蔵庫があります。
火災で焼けて安置してあったご本尊は表面が炭化してしまいました。
樹脂を染み込ませて、これ以上の破損を防ぐ処理をして、収蔵庫に保管されています。 -
こんなポスターが貼ってありました「おはらめまつり」です。「おおはらおんなまつり」って読んじゃいそうです。
大原女の装束は建礼門院に仕えた阿波内侍が山仕事をしたときの衣装なんだそうです。
ちなみに、頭に乗せて売っていたのは薪や柴です。 -
ご本尊のお地蔵様の御朱印を頂きました。
-
お寺の入り口に「紫葉漬け発祥のお寺」の看板がありました。
大原は赤紫蘇の名産地で、里人から茄子と紫蘇を塩漬けにした保存食を差し入れられた建礼門院は「むらさきはづけ(紫葉漬)」と言って喜んだそうです。
それが「しば漬け」」と呼ばれるようになります。 -
最近は夏野菜のキュウリや茗荷を入れてた漬物になりました。
バブル期に故山口美江さんが「しば漬け食べたい」と言ったTVCMは印象深かった。彼女も生きていたら還暦か・・・。
寂光院の前にお漬物やさんがありました。 -
寂光院は三千院から離れているので「はしょっちゃう」観光客が多いんだそうです。
バス停から三千院とは真逆の方向だし、歩いて30分の移動は、ちょっと考えちゃいました。 -
ですが、他に移動手段もなく、三千院までの里山を楽しんで歩いてみようと思いました。
大原の雰囲気をたっぷり味わおうってわけです。 -
寂光院の隣には建礼門院の陵墓があります。
天皇の生母なので明治時代にお寺から切り離されて、今は宮内庁の管理になっています。
残念ですが時間が無いので陵墓はお参りせず、三千院へ向かいます。 -
12:57 さっきは車で上ってきた道を、のんびり歩いて三千院に向かいます。
-
途中にポツポツとお土産屋さんが並んでます。
紅茶屋さんの治郎兵衛、フレバリーティーやハーブティーのお店。
じっくり見てると、欲しくなっちゃうので、流しましょうね。 -
ここはお味噌屋さん、興味あるけどね、お味噌は荷物になるのでヤバイです!!
-
京都の町中からほんの少し足を延ばすと、もうこの景色。京都の暮らしがらやましい。
大原を調べていたら、大原在住の英国人女性のTV番組を見つけました。
日本の古民家での英国の生活習慣を取り入れた暮らしぶりがとても素敵です。 -
TVとおなじ大原の風景を楽しみながら歩きます。
途中にある石碑、説明書きがありました。
恋に破れた娘が龍になり、心変わりした殿様を襲ったという昔話。
その龍の頭を埋めたのが。ここ「乙が森」 -
道しるべがありました。
後白河法皇が隠棲する徳子を訪ねた時も、この道を通ったのでしょうか。
800年後の今、私は穏やかな天気の中、ゆっくり三千院に向かいます。 -
古民家カフェの横を通り過ぎると、高野川沿いに出ました。
菜の花は春の色、山の広葉樹の新緑が綺麗です。
オサレなカフェ飯も素敵で、SNS映えするけど、この日の気分は冷たい麺類。 -
13:25 さわだ
大原のバスターミナルの信号を渡ったところにある食事処。
英国人女性の番組に、このお店の看板おばあちゃんが登場していましたね。さわだ グルメ・レストラン
-
冷たいお蕎麦、大根おろしとキノコ。
最近、旅先でのお洒落なカフェのランチはやや重めで、疲れた胃袋には蕎麦やうどんがちょうどいいんです。年齢のせいかな。 -
13:45 冷たいお蕎麦とお茶で一息ついて、参道を登って行きます。
これが思った以上に斜度がきつくて、早く歩けない。頑張ると息が上がる。 -
参道には、お店が並んでいます。ちょっとずつ冷やかして歩きます。
お漬物やさんにいかがですか?って声かけられるけど、漬物は重いんだよね。
買うにしても、帰り道かな。 -
13:50 三千院の入り口までやってきました。
青蓮院、妙法院と共に天台宗の三門跡寺院の一つです。 -
三千院の山門前はお土産屋さんが並びます。
呼びこみのお姉さん、お兄さんに声を掛けられつつ、お寺に向かいます。
やっぱり、しば漬けが気になるんで帰りに寄ってみよう。 -
13:52 三千院 御殿門
近江の穴太衆によって積まれたお城のような石垣に囲まれた門をくぐって客殿に入ります。三千院 寺・神社・教会
-
客殿 大正時代に補修された書院で、お庭は聚碧園(しゅうへきえん)といいます。
三千院は最澄の時代に比叡山に建立されたお寺が起源で、坂本に移された後も、幾度も場所が変わり、1871年(明治4年)にこの地に移って「三千院」と改称しました。 -
この地には極楽院というお寺があり、その境内に三千院が移ってきたのです。
極楽院は1100年頃に建てられた阿弥陀堂で、三千院が移って来て往生極楽院と名前を変えて、三千院の境内に取り込まれた形になりました。 -
三千院といえば、子供のころにTVで流れていた「女ひとり」の歌詞が浮かびます。
歌に登場する女性は失恋して一人で京都の三千院と高山寺、大覚寺を和服を着て訪れます。 -
作詞も作曲も男性、歌っているのも男性グループ。
きっとこの歌は男性が思う失恋女性のイメージなんでしょうね。
そういえば、以前一人で京都に来てるとSNSにあげたら、男性の友人が「何かあったか?」というコメントしてきましたよ。なんにもありません。
京都のひとり旅はそういうイメージなわけです。 -
宸殿から有清園(ゆうせいえん)越しに往生極楽院を見る。
石楠花が綺麗です。
三千院のご本尊は伝教大師作と伝わる薬師瑠璃光如来で秘仏です。 -
こちらはお庭に立つお地蔵様、ちょうど、こもれびがあたって、なんだか「よくきたね」と言われているような気になりました。
母方の祖父の家を訪ねると、「よくきたね」と毎回言われたのを思い出しました。おじいちゃん、お墓参りに行くからね。 -
往生極楽院の角から、宸殿を振り返る。青もみじが茂ってよく見えませんね。
極楽院は、平安時代に恵心僧都源信と妹の安養尼が父母の菩提を弔うために建立されたと伝わります。
実際には12世紀末に真如房尼が夫の菩提のために建立したらしいです。 -
お堂の中は国宝の阿弥陀三尊像が安置されていて、内部は船底天井で、像の光背が納まるようになっています。
阿弥陀様が極楽からお迎えに来た図を表していて、天井に天女や菩薩様の絵描かれているそうですが、よく見えません。 -
阿弥陀三尊像は素晴らしく、魅了されてしまいました。
しばらく堂内に座って眺めていました。
こんな風に、お迎えに来てもらえたら幸せだな。 -
わらべ地蔵 苔の庭に点在するお地蔵様
苔と一体になってるみたいです。
皆さん、撮影に余念がない。 -
お地蔵様の奥は一段高くなっていて、鳥居の奥に弁天様がいます。
-
京の七福神の弁財天。
京都の七福神巡りって、数種類あるんですが、三千院の弁財天が入っているのが日本最古なんだそうですよ。 -
金色不動堂 平成元年に建立されたお堂です。
四月中は不動大祭期間で、御開帳されています。 -
御朱印を頂きました。
御開帳の印が押されています。
左側は期間限定の御御開帳の時に頂ける金泥の御朱印です。 -
不動堂の右手を上がっていくと、観音堂があります。
-
観音堂 平成10年に建立され、金色の観音様が祀られています。
-
御朱印を頂きました。
弁財天の御朱印は 不動堂でいただきました。 -
金色観音堂の奥へ進んでいきましょう。
-
律川の橋を渡ると覆屋の下に大きな阿弥陀石仏があります。
ここは炭焼きを始めた老翁が住んでいた場所で売炭翁石仏(ばいたんおきなせきぶつ)と呼ぶようになったと伝わります。 -
律川沿いにぽつぽつとお地蔵様が並びます。
あら、鳥がとまってます。 -
猫ちゃんを抱っこしたお地蔵様。
これが猫地蔵かな? -
その表情に癒されます。
誰かに似てるかも。
この奥には勝手神社があるのですが、お寺の境内からは行けないみたい。 -
石楠花の咲く道を戻ります。
-
朱雀門
往生極楽院の正面参道に面してあります。
三千院が引越してくる前は極楽院が本堂だったのでその正門にあたります。
江戸時代に再建されたものですが、今は開けていないそうです。 -
マダムが極楽院にガラケーのカメラを向けて、「ここからだったら撮影してもいいかしら」と聞かれたので、お堂の外は撮影しても大丈夫ですよとお答えしました。
そういえば、ガラケーの使い方をすっかり忘れていることに気が付きました。
記憶力、やばいな。 -
円融蔵 重要文化財を収蔵しています。
極楽往生院の天井を原寸大で再現したものが展示されています。
青い空に天女が舞い、菩薩様がお迎えに来る図と、壁面に曼陀羅が描かれています。 -
円融蔵でご本尊の薬師如来と往生極楽院の本尊の弥陀三尊の御朱印を頂きました。
薬師如来の御影も頂きました、そのお薬師様は、今もPCのディスプレイの脇にいるのです。 -
境内では、あちこちでお茶の無料接待がありました。
金色不動茶ということなので、4月のお不動さんの御開帳の時期だけなのかも。 -
14:49 お次は、どっち方向に行こうかな、とりあえず、一番近い実光院に行くことにしましょうか。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
2018年 青もみじの京都 3日間
-
前の旅行記
新緑の京都 二日目【1】 妙心寺・法金剛院・大雄院襖絵プロジェクト・長興院のイラスト御朱印
2018/04/19~
嵐山・嵯峨野・太秦・桂
-
次の旅行記
新緑の京都 二日目【3】 大原の散策、三千院近く魚山声明のお寺を廻る 実光院、來迎院、勝手神社、勝林院、宝泉...
2018/04/19~
八瀬・大原・貴船・鞍馬
-
新緑の京都 一日目【1】 高雄の青もみじ 三尾めぐりのお散歩 栂尾山高山寺・槇尾山西明寺
2018/04/19~
嵐山・嵯峨野・太秦・桂
-
新緑の京都 一日目【2】 高雄の青もみじ 三尾めぐりのお散歩 高雄山神護寺 平岡八幡宮
2018/04/19~
嵐山・嵯峨野・太秦・桂
-
新緑の京都 二日目【1】 妙心寺・法金剛院・大雄院襖絵プロジェクト・長興院のイラスト御朱印
2018/04/19~
嵐山・嵯峨野・太秦・桂
-
新緑の京都 二日目【2】 大原散策、寂光院・青もみじの三千院
2018/04/19~
八瀬・大原・貴船・鞍馬
-
新緑の京都 二日目【3】 大原の散策、三千院近く魚山声明のお寺を廻る 実光院、來迎院、勝手神社、勝林院、宝泉...
2018/04/19~
八瀬・大原・貴船・鞍馬
-
新緑の京都 三日目【1】洛陽三十三観音霊場巡り・城興寺と血天井の養源院、お不動さんの法住寺、豊国神社、方広寺...
2018/04/19~
京都駅周辺
-
新緑の京都 三日目【2】つつじの正伝永源院、きななのジェラート、寶蔵寺、梨木神社、本能寺、洛陽三十三観音霊場...
2018/04/19~
東山・祇園・北白川
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったグルメ・レストラン
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
旅行記グループ 2018年 青もみじの京都 3日間
0
63