おんな、モロッコひとり旅　～ジブラルタルを渡りたい～香港→スペイン→モロッコ篇～（4）

2019/04/26 - 2019/05/06

マラケシュ初日。

夕方のフナ広場は活気がある。
人、人、人。広場正面は、これから夜にかけて（20時頃）、屋台が立ち並ぶ。
この時間はまだガッツリ食事ができるような屋台は出ていないのねー。
ここからがフナ広場は本番って感じ。

さて、その前に私はやることが。。。
お目当ては、もちろん！
「オレンジジュース」。

エリア マラケシュ(モロッコ)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

これ。これが飲みたかった。
モロッコでは飲み物は基本氷ナシ。これも常温。
オレンジがおいしいんだろうな。やっぱりめちゃくちゃおいしい。ストローがくるんと巻いてあってかわいい。

フナ広場を見渡せるカフェで一休み。
そうだった！！

ここはモロッコ・・・・
酒が飲めない！
この暑い日にシュワシュワのビールが飲めない。

ガーーーーーーーーン
OMG。

今まですっかり忘れていたイスラム。
ノンアルのビールみたいなもの（笑）はあるけれど、そういうんじゃない。
あーー。しまった。知っていたのに、今まですっかり抜けおちていた。


仕方なくと、オレンジモヒートなるものとケーキを注文。


え？！

なにこれ。

「バジルオレンジ？」（爆笑）。


怖い。怖すぎる。あきらかに分離してるし（分離じゃないし、あえての二層だと知ってますよ）、上層部、ミントじゃなくてジェノベーゼでよく見る“バジル色”してるんだけど・・・（笑）。


おそる恐る、ジェノベーゼ部分（違）をペロっとしてみる。

「うん。ミントだね」。

エイヤァと混ぜて、飲んだところ、まぁ、それなりにイケる。
まずくはないけれど、特別おいしいわけでもない。だけど、なんかクセになる（笑）。
モヒートっていってもアルコールはナシ。

次、ケーキ。
実はモロッコに来て、初スイーツ。ケーキ。
元フランス領ということもあり、期待。期待。


本日のケーキなるものを頼んだのですが、オレンジケーキ的なものでした。はちみつたっぷりかかってます。

いただきます！！


うん。パッサパサだね。


日本のあのしっとりなスポンジとは全く違う。小麦粉じゃないね。セモリナ粉かな。いかんせんボソボソしてる。だからこのたっぷりのはちみつなんだね。しっとり、べちゃべちゃにさせて食べる。納得。

はちみつ漬けケーキ。的な感じです。
こちらもはちみつがおいしいせいか、まったくしつこくない甘さで案外イケてましたが、私は好みじゃなかった。


をー。モロッコのお菓子はみんなこんな感じなのかなぁ～。だとしたら私無理かもなぁ。

実は、ミックスも飲んでました（笑）。
おなか、ちゃっぽんちゃっぽんですわ。

これもおいしかった。けど、私はオレンジ派。
ここから私はモロッコ滞在中、水がわりにオレンジジュースを飲みました。
本当に美味しい。
フルーツがおいしい国はいいね。

酒が飲めない辛さを甘いもので紛らわせ、一休みしたあとは、いざ、今回マラケシュに来た目的のひとつ「スパイス・スーク」へGO!!

スークが近くなってくると、独特のスパイスの香りが漂ってきます。
匂いに誘われて歩いていくと、スパイス・スークにたどり着きますね（笑）。


ぬをーーーー！　
うず堆く積まれたスパイス！！

テンションあがる～～！！


クミンにターメリック、チリ、ジンジャー、ブラックペッパー、ニギルにミント、サフランに・・・ハーブティー！

ど、どうしよう・・・爆買いしたい（笑）。

はやる気持ちをおさえ、こういうのは奥に行くほど安いんだ。と言い聞かせ、スークの奥へ進んでいきます。

そこでちょっと気になるお店に出会いました。

お父さんと息子さん2人でやってるお店。
軒先に出ているスパイスが他のお店にくらべて格段に新しい。

お父さんから、お茶飲んで。とすすめられるも、お金ないよ。と言う。お金なんかいらないから飲んでいってと言われ、ちょっと休憩させてもらうことに。

店内のブラックペッパー。うわー。これ日本で買ったらいくらになるかななどと下世話な想像しつつ入れてもらったお茶を飲む。


「！？　なにこれ。おいしいんだけど！」

何が入ってるか聞くと、ハーブティーだそうで、ローズ、ミント、カモミール、ラベンダーなんかのミックスだって言う。

「お父さん、これ買うわ」（笑）。

商魂逞しいベルベル人の手中にハマる日本人。

スパイススークは量り売り。金額か値段（DH分 or ●g分）です。
相場がわからないので、まずは金額分でどの程度の量かえるか見る。
ただそれだっていい値のはず。もう何も信用できない。
とりあえず、サフランとかは値段で購入、ジンジャーやクミンもグラムで。

気になったのですが、ダメ元で、「お父さん、ブラックペッパー、これ今、ひいてくれる？」と聞くと「もちろん」の返事。

なんて贅沢。これはテンションあがるわー。

「お父さん、じゃこれ“も”ください」（笑）。

なんだかんだと結局10種類ほど購入し、いざお会計。
はい。来た。交渉の時間です。

陶器の器に入ったモロッコの口紅はサービスだよってお父さん。
いやいや、うれしいけど、それいらないから安くしてくれ・・・

おもったより高い金額を言ってくるお父さん（笑）。爆買いしたからって金はもってないぜ。お父さんの半額から交渉スタートです。

交渉すること15分。やっと両者合意。私の希望金額よりちょっと安い金額で終了。
ふぅ～達成感！
労い（笑）にお父さんへ日本のお菓子をプレゼント。

私はもう少し下げたかったけれど、日本でこの量のサフラン買ったくらいの値段で全部買えたので満足。くぅーこれは仕事仲間や友人たちに喜ばれること間違いなし。
我ながらあっぱれ。

お父さん、私があげた飴食べながら、ゴリゴリとブラックペッパーやジンジャーを挽きながら、「交渉上手だよ」と褒めてくれる。
私も、「お父さんも強いよ」。言うと、「あははは」と笑ってた。
新しいお茶飲んでいきな。と今度はミントティーを入れてくれ、すっかり長居をしてしまいました。
ありがとう！　お父さん。

購入したものは以下。

・クミン
・シナモン
・ジンジャー
・チリ
・ブラックペッパー　200g
・ハーブティー　200g
・ミント
・サフラン　100DH
・ターメリック　

荷物が重くなったのでガスールとサボンは別のお店で。

この後さらにスパイス・スークを一周したけれど、やはりあのお父さんのところのスパイスがどうみても一番新鮮だった気がする。
すくなくともミントとジンジャーの香りは一番よかった。
後、あのハーブティーも、ここのが一番おいしかった。帰国後友人たちにあげた際、めちゃくちゃ評判よかった。

韓国でも買えるけれど、ジンジャーのかけらはそのままでもお役立ち。
午後ティーのミルク、ペットボトルにどぼんと２，３片入れて一晩おいておくと、なんちゃってチャイの出来上がりです。コレ、非常におすすめです。

※スパイス屋さんの名前を教えてほしいといわれたので、加筆します！

スパイス屋さんのショップカード。
お父さんの名前か店の名前かわからねーー（笑）。
調べてもでてきませんでした。

スパイススークのお父さんからもらったニギルとミントが入ったコレ。
片方の鼻を抑えて、もう片方の鼻にこれを近づけて勢いよく吸い込むと、かなり鼻がスッキリします。生活の知恵だね。
マラケシュ滞在中、かなりお役立ちでした。

さて、スパイスのあとは、リヤドにスリッパがないので（モロッコのホテル全部なかった）、どうでもいいバブーシュを購入。明日バブーシュ・スークでまとめて買いたいからまずは底値を知ろうとレッツトライ。

昔、映画版『SEX AND THE CITY』のキャリーは20DHで1足買ってたはず！
そんなどうでもいい記憶を掘り起こして、いざ。

当たりまえだけれど、縫製がちゃんとしているものなんかは高いのはわかる。そういうんじゃなくて、どこの店でも売ってるようなものをチョイス。帰国時には捨てる予定なので、できるだけ安く済ませたい。

シンプルなものを結局30DHで1足ゲット。
モロッコ滞在中、大活躍しました。

食器や器もテンションあがる！
あー、今回スーツケースで来ていたらと思うと泣けてくる。

コセマっぽいものから、シックなものまで。
この黒いモロッカンテキスタイルの大皿、本当に欲しかった。
奥の紺色と手前の赤色のも。

今、こうやって写真を見ても心残り（笑）。

メディナの少し奥にある、かわいい雑貨屋さん「Warda La Mouche」。入り口もかわいかった。
日本のガイドブックにも載ってました。
「Warda La Mouche」
https://goo.gl/maps/CxHNSJ2owrJK97PT8


お値段は全体的に高め。だけどやっぱりモノは格段によかったしデザインもよかったです。