ひえひえロシアであつあつ芸術鑑賞　サンクトペテルブルク6日間の旅　【16】６日目-帰国

2019/03/14 - 2019/03/15

美術館めぐりが大好きな私たちは、かねてからエルミタージュ美術館に行ってみたいと思っていました。今までの旅行はほとんどが個人旅行でしたが、ロシアはVISAを取る必要があり、ロシア語というハードルもあるので、ツアーに参加することにしました。いくつかのツアーの候補から、エルミタージュ美術館の滞在時間がもっとも長いものを選びました。

直前に、ツアー会社の手配ミスで出発便が変更になる、というハプニングがありましたが、ツアー自体は無事に終了、その内容は満足のいくものでした。個人旅行では手配することが難しいバレエ学校の見学や、マリインスキー劇場バックステージツアーができたからです。また、すばらしいガイドさんに案内していただけたこともいい経験でした。

また、旅行に出かけたら、旅先のご当地コンサートホールで、ご当地オーケストラの演奏を聴く、といういつもの目的も達成することができました。今回は歴史的な重みを持つ伝説的なホール、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでのコンサートを個人手配しました。

美術、音楽、バレエ、と、芸術に思う存分ひたった６日間の旅行記です。

スケジュール　（＊は個人行動　☆はこの旅行記）

１日目　＊羽田ーJL041ーロンドンーBA878ーサンクトペテルブルク
　　　　
２日目　デカプリスト広場（元老院広場）
　　　　エルミタージュ美術館　イタリア絵画
　　　　エルミタージュ美術館　オランダ・フランドル絵画

３日目　血の上の救世主教会
　　　　ロシア美術館　
　　　　エカテリーナ宮殿
　　
４日目　＊「罪と罰」ウォーキング
　　　　＊民族学博物館
　　　　イサク聖堂
　　　　エルミタージュ美術館新館　近代フランス絵画
　　　　＊サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでコンサート
　　　　「ショスタコーヴィチの交響曲第１番」

５日目　ワガノワバレエ学校
　　　　マリインスキー劇場バックステージツアー
　　　　マリインスキー劇場バレエ公演「ロミオとジュリエット」

☆６日目　サンクトペテルブルクーAY702ーヘルシンキーJL414ー成田

エリア サンクトペテルブルク(ロシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: フィンランド航空 ブリティッシュエアウェイズ JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

朝食ビュッフェに行く途中のホールにかけてあった絵。

これで見納めです。

雪景色、今の季節の絵ですね。

こんな夏の季節の絵もありました。

アンバサダーホテルのマーク。

荷造りを終えて、集合まで少し時間があったので、テレビを見ました。

きょうのサンクトペテルブルクの気温は2度。

旅行中は大体このような気温でした。服装に関しては、私の場合、東京では、半袖ヒートテックシャツ、長袖極暖シャツ、セーターというものでしたが、今回の旅行ではそれらに加えて、さらにもう一枚長袖ヒートテックシャツをセーターの下重ね着する、ということでしのぎました。スラックスの下にはロングスパッツです。ただし、室内は暖房がききすぎているところもあるので、ちょっと汗をかくようなときもあります。

外を長い時間歩くときは、厚手のダウンロングコートはもちろん、その他に帽子、手袋、マフラーは必ず必要でした。

靴は熊野古道を歩いたときのウォーキングシューズで通しました。雪道でもしっかりと地面をとらえるので、滑ることもなく安心でした。

問題はマリインスキー劇場のドレスコードです。特に決まりがあるわけではありませんが、ツアー会社は「スマートカジュアル以上」をオススメしています。雪道のサンクトペテルブルクではどうしてもどた靴をはかざるを得ず、地元の人で、クロークの前で、どた靴から革靴に履き替えている男性をみかけました。ただ、私たちは昼間観光をして、その足で劇場に直行するので、代えの靴を持参する、というのは難しい状況です（それでも、ちゃんと代えの靴、服を持って行く方もいらっしゃいましたが）。なので、私は割り切って、どた靴で勘弁してもらうことにし、その代わり、コットンパールのネックレスとピアスを直前に装着し、上半身だけ目一杯オシャレをすることで切り抜けました。いざ劇場に入場してみると、地元のおばさんで、どた靴っぽい人もいました。海外からのツアー団体客がみなさんセーターなど、思いっきりラフなスタイルの人たちもいましたので、どた靴の私が浮いてしまうこともなく、ホッとしました。

ボルタレンのＣＭです。

「青い人」のマークは同じですね。

ロシア版の

「筋肉は裏切らない」。

バスでプルコヴォ空港へ。

最終日のガイドさんは、いつもと違う人です。やはり元バレリーナで、舞台に立ったこともあったそうです。ただ、主役級ではなく、13番目（？）の白鳥でした、と言っていました。厳しい世界です。

出発ロビー前のオブジェその１、手のひらの集合体。

出発ロビー前のオブジェその２、ドンキホーテもどき。

ポーターさん。

出迎えの時にもお世話になりました。

麻薬犬でしょうか。

AY702　12：40　ヘルシンキ行きにチェックインしました。

チェブラーシカ

ロシアで人気のキャラクターです。

小熊？サル？

フィンエアの機体。

ヘルシンキで撮影しました。プルコヴォ空港では撮影禁止です。

機材は AIRBUS A319

ヘルシンキまでは飛行時間は55分。

食事のメニューがありましたが、頼んでいた人はいなかったように思います。

でも水、ブルーベリージュースなどの飲み物は無料でサービスしてくれました。

軽食で6～10ユーロの値段。

サンドイッチとスムージーセットは8ユーロ。

これは事前に注文する必要があります。

機内に入ってからの撮影は大丈夫かな、と思い、飛行機の写真をとってみました。

ウズベキスタン航空です。

日本へ就航していたことがあるとか。今は運休中。

左はウラル航空、右はアエロフロート。

ウラル航空は札幌=ウラジオストク便を就航しているそうです。

翼になにやら吹きかけています。

氷や雪が付着しないように、除氷液と防氷液を散布しているのです。

初めて見ました。

「ディアイシングカー」というそうです。

ヘルシンキに到着。乗り継ぎ時間は5時間もありました。

どうやって時間をつぶしたらいいのかしら、と気になっていましたが・・・

サンクトペテルブルクで預けた荷物を一旦受け取り、成田行き便のチェックインで再度預けるとか、昼食をとるとか、空港内の店を見ていたりしていると、時間を持て余すという心配は無用のものでした。

空港の外にちょっと出てみます。

外は雪です。

標識の足下に熊、いかにも北国らしいです。

熊にもいろいろな表情がありました。

空港内スーパーで買い物をしました。

これは昼食用に買ったもの。左から、えびサンド、焼肉ロール、サーモン寿司。
えびサンドがとてもおいしかったです。

寿司はご飯を固く握りすぎでした。

ムーミンデザインのジュースはサッパリした味でおいしかったです。

改装中のお店。
目かくし用のボードが白樺デザインでした。

JL414便、成田行き。

いよいよ搭乗です。

機材はボーイング787-9

充実した6日間に乾杯。

柑橘風味のあんかけ鶏

お味はちょっと・・・

もうひとつのチョイス、ビーフシチューは品切れでした。残念です。

デザートにアイス。

到着前の朝ごはんは焼き鮭。

無事に成田空港に到着しました。

川が凍るほどの寒い気候を経験するのは初めてでした。そんな寒さの中、念願のエルミタージュ美術館新館見学、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでのコンサート鑑賞、マリインスキー劇場バレエ鑑賞など、思いっきり芸術三昧の日々を過ごすことができました。

長い旅行記にお付き合いいただき、ありがとうございました。

おみやげ編と参考資料編があと少しつづきます・・・

マトリョーシカ

キャビア（左上）。ロシアに来た記念と残ったルーブルを使うために買ったのですが、とても高い！

数の子ペースト（左下）パスタにからめて食べました。たらこスパゲッティのような感じでおいしかったです。

右は、袋です。

黒パン（左）

小さな鮭スモーク味（中央）

マヨネーズ（右）

上の写真の「小さな鮭スモーク味」というものが、とてもおいしかったです。
黒パンにのせて食べたら最高でした。

ちなみに「小さな鮭スモーク味」はヘルシンキ空港の免税店で買いました。

あんまりおいしかったので、今後、ヘルシンキ空港の免税店に行くことがあったら、またぜひ買おうと思い、ラベルを保存しておくことにしました。

レシートに書いてあった名称と値段は下記の通りです。

RIIPISEN
VENDACE SMOKED 200G

7.50EUR

スモークサーモン

一切れ一切れに厚みがあって、食べごたえがありました。

これもヘルシンキ空港で購入。

ここからは、サンクトペテルブルクのスーパーで買ったもの。

сушки　スーシキ　

乾パンです。安くておいしいです。

アリョーンカのチョコレート

パッケージがいかにもロシアの女の子で、インパクト大です。

左から
マーブルチョコ入り
ヘーゼルナッツ入り
ヘーゼルナッツ・レーズン入り
ミルクたっぷりカルシウム入り
小分けになったチョコが8本ほど入っているチョコレート

小さいチョコもありました。

左のドット柄は　крупскои　クルプスコイ　というブランドのチョコ。

右のチョコはロシア語の判読ができませんでした。

пастила （パスチラ）という名前のお菓子。
ドストエフスキーの好物だったそうです。

マシュマロの固めのもので、これはクランベリー味でした。

おいしかったです。紅茶とよくあいます。

紅茶各種。

カップスープ。
　
上はボルシチ味。

下は左から、チーズ、チキン、トマト、ひよこ豆味。
特に、ひよこ豆味のがおいしかったです。

袋の左下の隅に絵が描いてあるので、ロシア語の単語がわからなくても中身は大体わかります。

インスタント麺。

ハンドクリーム

お土産屋さんのただの袋ですが、かわいいので。

エルミタージュ美術館で買ったTシャツ

エルミタージュ美術館で買ったピアス

参考のために読んだ本

井上靖『おろしや国酔夢譚』

日本人漂流民、大黒屋光太夫の話です。緒形拳が主演で映画にもなっています。実際にエカテリーナ宮殿で撮影をしたそうで、機会があったら見てみたいと思います。

小林文乃『グッバイ、レニングラード』

ショスタコーヴィチの交響曲第７番のストーリーはテレビで知りましたが、偶然この本を図書館で見つけて、さらに交響曲第７番の内容を確認することができました。ホールの壁にあった記念プレートの意味を理解することができたのはこの本のおかげです。

中野京子『名画で読み解く　ロマノフ家12の物語』

皇帝や女帝の名前はいまだに？？ですが、この本を読んで理解の助けになりました。実際に旅行で見た絵も載っていて、絵と歴史の関わり具合が頭の中で結びつきました。

以前から、いつかエルミタージュ美術館をめざしてロシア旅行をしたい、と思っていたので、思い立って2015年10月から半年間、ラジオとテレビでロシア語に挑戦しました。

とても難しかったですが、挑戦してよかったな、と思っています。
役に立ったことは下記の通りです。
・おはよう、こんにちは、ありがとう、さようなら、トイレ、の単語を覚えたこと。
・ロシア語のアルファベットが少しは読めるようになったこと。
・買い物の時、「～はありますか？」、「～はどこですか？」が言えたこと。
・「テレビでロシア語」はサンクトペテルブルクが舞台だったので、ガイドブックとしてもとても役にたったこと。
・「まいにちロシア語」の講師の先生のコラム欄のおかげで、おいしいイクラのブリヌイを食べることができたこと。

がんばって半年間勉強したおかげで、少しは旅行の助けになりました。一見すると無愛想なロシア人ですが、こちらが片言のロシア語を話すとニコッとほほえみを返してくれたことがとても印象に残っています。

おわり