ひえひえロシアであつあつ芸術鑑賞　サンクトペテルブルク6日間の旅　【４】２日目その２　エルミタージュ美術館～ラファエロ～

2019/03/10 - 2019/03/10

美術館めぐりが大好きな私たちは、かねてからエルミタージュ美術館に行ってみたいと思っていました。今までの旅行はほとんどが個人旅行でしたが、ロシアはVISAを取る必要があり、ロシア語というハードルもあるので、ツアーに参加することにしました。いくつかのツアーの候補から、エルミタージュ美術館の滞在時間がもっとも長いものを選びました。

直前に、ツアー会社の手配ミスで出発便が変更になる、というハプニングがありましたが、ツアー自体は無事に終了、その内容は満足のいくものでした。個人旅行では手配することが難しいバレエ学校の見学や、マリインスキー劇場バックステージツアーができたからです。また、すばらしいガイドさんに案内していただけたこともいい経験でした。

また、旅行に出かけたら、旅先のご当地コンサートホールで、ご当地オーケストラの演奏を聴く、といういつもの目的も達成することができました。今回は歴史的な重みを持つ伝説的なホール、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでのコンサートを個人手配しました。

美術、音楽、バレエ、と、芸術に思う存分ひたった６日間の旅行記です。

スケジュール　（＊は個人行動　☆はこの旅行記）

１日目　＊羽田ーJL041ーロンドンーBA878ーサンクトペテルブルク
　　　　
２日目　　デカプリスト広場（元老院広場）
☆　　　　エルミタージュ美術館　イタリア絵画
　　　　　エルミタージュ美術館　オランダ・フランドル絵画

３日目　血の上の救世主教会
　　　　ロシア美術館　
　　　　エカテリーナ宮殿
　　
４日目　＊「罪と罰」ウォーキング
　　　　＊民族学博物館
　　　　イサク聖堂
　　　　エルミタージュ美術館新館　近代フランス絵画
　　　　＊サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでコンサート
　　　　「ショスタコーヴィチの交響曲第１番」

５日目　ワガノワバレエ学校
　　　　マリインスキー劇場バックステージツアー
　　　　マリインスキー劇場バレエ公演「ロミオとジュリエット」

６日目　サンクトペテルブルクーAY702ーヘルシンキーJL414ー成田

エリア サンクトペテルブルク(ロシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 観光バス
• 航空会社: フィンランド航空 ブリティッシュエアウェイズ JAL
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

ラファエロ「コネスタビレのマドンナ」

ラファエロ「聖家族と洗礼者ヨハネ」

この絵のヨハネにはヒゲがありません。

タペストリー。

どなたの作品？　マジョルカ焼きの皿。顔がおかしい。

ロレンツォ「イルカと少年」

溺れた少年をイルカが救おうとしたというお話のようです。

いろいろな角度から、

撮ってみました。

少年、かわいそう・・・。

ラファエロの回廊。ヴァチカンにある回廊を模した造りだそうです。

見事です。

猫や、

犬も描かれていました。

天井にも、

壁にも、びっしりと描かれています。

楽園追放の場面。

楽器と楽譜。

とげをぬく少年

どこか他の美術館でも見たような気がします。

カラヴァッジョ「リュートを弾く人」

アップで。

楽譜がとても丁寧に書かれていました。演奏できるのではないかな。

この部屋は「小イタリア天窓の間」。

ラピスラズリの壺が見事です。

写真を見て気がついたのですが、壁と天井の境目にあるウェッジウッド風の装飾、ステキです。

タイトルはわかりませんが、いったいどんな絵なのでしょう。

イエスがもらい乳？、右奥には病人？、

手前では猫が鶏を仕留めています。

監視員の方は女性が多い印象でした。

この広い美術館でいったい何人の職員が働いているのでしょうか。

ポンペイオ・ジローラモ・バトーニ「聖家族」

マリア様、何と美しい。

ここでも子ども達が熱心に話を聞いています。

先生？学芸員？も熱心です。

さぁ、よく見てね。

ベラスケス「フェリペ4世」。似たような絵がたくさんあります。

ベラスケス。手前は「Portrait of Gaspar de Guzman, Count-Duke Olivares」（オリバーレス公伯爵ガスパール・デ・グスマンの肖像）

ベラスケス「フェリペ４世肖像」

そうそう、長いお顔なんです。

ゴヤ「アントニア・サラテの肖像」

36歳のとき、肺結核で亡くなった女優だそうです。

ムリリョ「犬と少年」

少年の表情がいいですね。

エル・グレコ。真ん中の絵は「聖ペテロと聖パウロ」

エル・グレコ「St. Bernard」（聖ベルナルド）

この少年のポーズ、今風ですね。

天使と、複雑なポーズの女性。

骸骨のそばで少女が嘆いています。

窓の外にも彫刻が。屋根を支えているのでしょうか、重そう。

以前に屋外で展示していたので汚れてしまった、という説明だったと思います。

外にはあんなに行列ができていました。

カフェで、各自がそれぞれに昼食を食べました。

私たちが食べたのは、手前左から反時計回りに、
ローストビーフサラダ
サーモンのせオープンサンド
ベーコン・トマトサンド
紅茶とジュース。

1480ルーブル、と値段は高めです。
美術館のカフェだし、味はたいしたことはないだろうと期待していなかったのですが、なかなかおいしかったです。

特に、サーモンサンドはまた食べてみたいくらいです。

昼食の後、集合して、見学再開です。

売店では見なかった日本語のガイドブックを集合場所に売りに来てくれました。ちょっと高かったけれど、購入。

ローマ時代の無名の巨匠「ジュピター像」

大使の階段（ヨルダン階段）です。

ちなみに2階にはトイレがありません。1階のみ。

各国の大使がこの階段を通って、皇帝に謁見したのです。

正面から上がって右と左に別れて、上でまた合流しています。複雑な構造をよく考えたものです。設計したのはラストレッリという人です。

天井画もすばらしです。

きれいなお姉さんのうしろには花崗岩の円柱が立っています。

壁にはキンキラの装飾や彫刻もあります。

上から眺めるのもいいですね。

紋章の間。

すばらしいシャンデリアです。

「ジョージ・ドゥ・クトゥーゾフ元帥の肖像」

ナポレオンを退却させた軍司令官だそうです。

玉座の間（聖ゲオルギーの間）。

双頭の鷲の紋章が壁と玉座に描かれています。

天井にも双頭の鷲。

天井のデザインと、

床の寄せ木細工のデザインが同じなのだそうです。

玉座の上の白いレシーフは聖ゲオルギー。

ドラゴンをやっつけたそうです。

それにしても床の

寄せ木細工は、緻密で、優雅で、見事です。

修復の過程が展示されていました。

修復の道具。

わぁ、どんどんきれいになっています！

（私もお願いしたい！）

最終結果がこちらです。

フランシスコ・メルツィ「フローラ」

エルミタージュ美術館の見学はまだまだつづきます・・・【５】へ。