2019/03/12 - 2019/03/12
1189位(同エリア1810件中)
さらりんさん
美術館めぐりが大好きな私たちは、かねてからエルミタージュ美術館に行ってみたいと思っていました。今までの旅行はほとんどが個人旅行でしたが、ロシアはVISAを取る必要があり、ロシア語というハードルもあるので、ツアーに参加することにしました。いくつかのツアーの候補から、エルミタージュ美術館の滞在時間がもっとも長いものを選びました。
直前に、ツアー会社の手配ミスで出発便が変更になる、というハプニングがありましたが、ツアー自体は無事に終了、その内容は満足のいくものでした。個人旅行では手配することが難しいバレエ学校の見学や、マリインスキー劇場バックステージツアーができたからです。また、すばらしいガイドさんに案内していただけたこともいい経験でした。
また、旅行に出かけたら、旅先のご当地コンサートホールで、ご当地オーケストラの演奏を聴く、といういつもの目的も達成することができました。今回は歴史的な重みを持つ伝説的なホール、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでのコンサートを個人手配しました。
美術、音楽、バレエ、と、芸術に思う存分ひたった6日間の旅行記です。
スケジュール (*は個人行動 ☆はこの旅行記)
1日目 *羽田ーJL041ーロンドンーBA878ーサンクトペテルブルク
2日目 デカプリスト広場(元老院広場)
エルミタージュ美術館 イタリア絵画
エルミタージュ美術館 オランダ・フランドル絵画
3日目 血の上の救世主教会
ロシア美術館
エカテリーナ宮殿
4日目 *「罪と罰」ウォーキング
*民族学博物館
イサク聖堂
エルミタージュ美術館新館 近代フランス絵画
☆ *サンクトペテルブルク・フィルハーモニーでコンサート
☆ 「ショスタコーヴィチの交響曲第1番」
5日目 ワガノワバレエ学校
マリインスキー劇場バックステージツアー
マリインスキー劇場バレエ公演「ロミオとジュリエット」
6日目 サンクトペテルブルクーAY702ーヘルシンキーJL414ー成田
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- フィンランド航空 ブリティッシュエアウェイズ JAL
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
-
エルミタージュ美術館新館から文学カフェへは近いので、歩いて行きます。
-
銅像のふりをしてる大道芸人。
こんなに寒いのに、たいへんですね。 -
文学カフェに着きました。
イラストに描かれている人物はプーシキンです。 -
このカフェは「テレビでロシア語」で紹介されていました。
-
楽しみです。
-
入口でコートを預けます。
-
いました!
-
プーシキンです。
人形ですけどね。
いったい何年間座り続けているのでしょう。 -
ここに出入りした文豪の肖像画が飾ってありました。
ドストエフスキーですね。 -
まるで本棚の前で食事をするようです。
本棚が描かれたタペストリーです。 -
サラダ
-
きのこのグラタン
-
パン、とてもおいしかったです。
-
チキンカツ、細かなパン粉ではなくて、サイコロ状のパンがまぶしてありました。
とてもおいしかったです。
サイコロ状のパン粉がいやだ、と言っていた方もいましたが、わたしはとても気に入りました。 -
デザートはビーツのケーキ。コーヒーもいただきました。
-
イチオシ
これはなんと、
-
本を開くと、つまり、箱のフタを開けると、中から請求書が出てきました。
なんてすてきな演出なんでしょう。
ツアーなので食事代金は支払う必要がないのですが、ワインなどの飲み物は有料なのです。その請求書が入っていたのでした。 -
カフェの店内の様子。
落ち着いた雰囲気です。 -
窓辺の人形。
-
この文豪はどなたでしょう。
-
プーシキン。
本当に人気があるのですね。 -
文学カフェにはこんなに立派なパンフレットが置いてありました。英語で書いてあります。
-
私たちはツアーのメンバー(多くの方々がマリインスキー劇場でバレー鑑賞。その他の方々はホテルへ)と別れて、サンクトペテルブルク・フィルハーモニーへ向かいます。(ショスタコーヴィチ記念ホールとも言われます。)
文学カフェから歩いて10分程です。
ここにもトロリーバス。
時間があるので、途中で、初日にも寄った書店ドムクニーギを覗きました。朗読会か何かイベントがあるらしくて、書店内のイベントスペースは満員、人いきれがすごい。文学に向ける情熱は衰えないのかもしれません。 -
フィルハーモニーの入口はミハイロフススカヤ通り側と芸術広場側と2カ所あります。どちらの入口から入ればいいのかわからなかったので、最初はミハイロフススカヤ通り側の入口から入ってみました。
旅行出発前に、インターネットでチケットを入手してあります。1人1300ルーブル。
チケットを見せたら、「¥#$%& 向こうから入りなさい ¥#$%&」みたいなことを言われたので、芸術広場側の入口へ。 -
この方はムラヴィンスキー。
世界有数の指揮者です。 -
イチオシ
記念プレートがありました。
はじめは何のプレートかわからずに撮影したのですが、実はこれはとても重要なものでした。日本語に訳すと下記のような意味のことが書かれています。小林文乃「グッバイ、レニングラード」から引用させていただきます。
『ここレニングラード・フィルハーモニー大ホールで 1942年8月9日、レニングラードラジオのオーケストラがエリアスベルグ指揮のもと、ショスタコーヴィチの交響曲第7番 レニングラードを演奏した』
旅行前に「玉木宏音楽サスペンス紀行ショスタコーヴィチ、死の街を照らした交響曲第7番」(2019年1月2日NHKBS)というテレビ番組を見ました。
第2次世界大戦のさなか、1941年9月17日、レニングラード(今のサンクトペテルブルクです)生まれのショスタコーヴィチは、ラジオで、市民を励ますために「今、交響曲を作曲しています」と告げます。戦況が悪化すると、ソ連当局はショスタコーヴィチをクイビシェフ(現サマーラ)に疎開させて、交響曲を完成させました。
世界初演は1942年3月クイビシェフにて演奏されました。その後、楽譜はマイクロフィルムにおさめられ、スパイ映画さながら連合国側に運ばれました。1942年7月アメリカで初演され、指揮はトスカニーニでした。
そして、ようやく1942年8月9日レニングラードでカール・エリアスベルグ指揮により、ここサンクトペテルブルク・フィルハーモニー大ホールで交響曲第7番レニングラードが演奏されたのでした。
オーケストラ団員を前線から呼び戻し、戦死した団員の欠員を補充、指揮者はあまりにもやせていて、まるで服がハンガーにかかっているようだ、と言われるほどの全員が衰弱しているなかでの70分間の演奏でした。
そこで、この伝説的なホールでぜひ演奏を聴いてみたい、と思いスケジュールを調べてみたのでした。すると、運のいいことに今回のコンサートが見つかったのです。しかもショスタコーヴィチの交響曲第1番です。 -
結局、芸術広場側の入口から入るのが正解だったようです。
きょうの演奏曲目が書かれたポスターです。
大ホール
R.シュトラウス「交響詩ドン・ファン」
ミヨー「チェロ協奏曲第一番」
ショスタコーヴィチ「交響曲第一番」 -
コートを預けました。
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預け札
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入場風景
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コンサートのパンフレットを買いました。100ルーブル。
ロシア語でしか書かれていません。
売店はあまり充実していません。何かそれらしい品物があれば、記念になったのですが。 -
ヴェルディ
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ホワイエの様子
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どなたの銅像かしら。
-
写真は左がドビュッシー、右はマーラー。
下にあるプレートにはいろいろ書いてありましたが、1842-1843の年号とフランツ・リストの文字だけわかりました。 -
イチオシ
ショスタコーヴィチ
銅像の脇に掛けられていたポスターは、この大ホールで初めて交響曲第7番レニングラードが演奏された時のポスターです。 -
旅行から帰ってから、CDを聴いたのですが、そのジャケットに聴衆がチケットを購入する様子を撮影した写真がありました。
女性の向こうに写っているのが、同じポスターでした。 -
1941年/1942年の演奏スケジュールだと思われます。
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大ホール
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ステージとパイプオルガン
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楽譜。
何カ所もテープが貼り付けられています。年季がはいってますね。 -
ドラ
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2階から撮影してみました。
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譜面台
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シャンデリアきれいです。
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舞台袖の右側に楽団員がスタンバイしていました。
観客から見えるところで待機するのですね。 -
舞台袖の左側には観客がいました。
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スタンバイの楽団員の人数が増えてきました。
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観客もだいぶ入りました。
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これは休憩時間の一コマ。
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交響曲第1番は、ショスタコーヴィチが音楽院作曲科の卒業試験のために作曲しました。
1926年にレニングラードで初演され、その後西側諸国の著名な指揮者(トスカニーニなど)による演奏を重ね、絶賛されたそうです。 -
実際に聴いてみて、とてもモダンな感じの印象を受けました。テンポが良くて、いろいろな種類の打楽器が忙しく活躍します。視覚的にも楽しむことができました。
ステージはあまり奥行きがなくて、管楽器は左右に分かれ、打楽器は左側奥に寄っています。こういうホールは、音響の良さで聴くというより、歴史を聴くということでしょう。 -
曲がはじまるとあっという間に引き込まれてしまいました。
指揮者はFelix Korobov。なかなか情熱的な指揮ぶりです。
二曲目のミヨー「チェロ協奏曲第1番」のチェロは、Alexandr Buzlov。 -
今度はぜひ交響曲第7番レニングラードを聴いてみたいです。
交響曲第7番がこのフィルハーモニー大ホールで演奏されるのは、1年に1度、レニングラード防衛記念日だけだそうです。その演奏を聴くのはおそらく無理でしょうから、いつか日本で聴く機会があれば、と思います。 -
演奏中、客席は真っ暗にはならず、うっすらと明るいままでした。
-
伝説のコンサートホールで、しかもこのコンサートホールにとって最も重要な作曲家であるショスタコーヴィチの交響曲を聴くことができました。大満足です。地元の聴衆の表情もにこやかです。
ホテルへ帰ります。 -
余韻を楽しみながらビールを飲みました。
今回はロシアのビールです。
バルティカ(左)とネフスコエ(右)
ちなみにこの日の歩数は22,466歩。16キロ近くもよく歩きました。
あすはもう最終日、【14】へつづきます・・・
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