今年は意外に遅そう　名越坂踏切脇の枝垂れ桜

2019/03/20 - 2019/03/20

　鎌倉市大町5にある名越坂踏切はJR横須賀線の名越トンネルが複線化された際にもう1本のトンネルが掘削され、2つのトンネルの間は空いているので、上りと下りの線路間もそれに合わせて開いている。その線路間は畑になっており、枝垂れ桜（https://4travel.jp/travelogue/10995100）が植えられている。これまでは、鎌倉では一番早い枝垂れ桜だと思っていた。染井吉野が咲く頃には散ってしまっているか、散り際であることが多かった。平成28年（2015年）3月25日には初めて満開のこの枝垂れ桜を目にすることができて、感激した。この年はお彼岸の中日（春分の日）が3月21日で横浜での桜（染井吉野）の開花日は3月23日であった。お彼岸の中日より2日遅い桜の開花であった。
　しかし、今年は意外に遅そうだ。染井吉野の開花が今日か明日かと待たれているのに、全くのところこの枝垂れ桜は咲く気配がない。染井吉野のようなクーロン桜なら多少の個体差はあるが、押し並べて一斉に開花する。しかし、枝垂れ桜のような実生株では環境への対応が一様ではないのか？あるいは、この畑を耕した際に残った肥料をこの枝垂れ桜の根元にでも撒いたのか？
　鎌倉市内でこの枝垂れ桜を含め、光則寺（https://4travel.jp/travelogue/11471127）、本覚寺（https://4travel.jp/travelogue/11471118）、安国論寺（https://4travel.jp/travelogue/11471707）の4本が早咲きの枝垂れ桜という認識を持っていたが、それは今年は外れ年ということのようだ。
　また、桜の開花に関しても、スズメとヒヨドリ、カラスに食い散らかされる横浜市内（https://4travel.jp/travelogue/11471249）や、それに加えて台湾リスも体が大きい分だけ多くの桜の花弁を食い散らかす鎌倉市内（https://4travel.jp/travelogue/11471096）など、実は問題があることが分かった。桜とそれを取り巻く環境も考慮すべきことがあるのだ。
（表紙写真は咲く気配がない名越坂踏切脇の枝垂れ桜）

エリア 鎌倉(神奈川)

名越坂踏切手前の日蓮乞水（鎌倉五名水）。

名越坂踏切を通過するJR横須賀線。

名越坂踏切。線路内には中島のように道路が残されている。

咲く気配がない名越坂踏切脇の枝垂れ桜。

この奥には桜が開花しているような。

この畑にも浄智寺由来の四方竹が。