2019/03/05 - 2019/03/08
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悠遊人(ゆうゆうじん)さん
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(写真は余市ニッカウイスキー工場)
例年この時期は北海道に行くことにしている。主な目的はスキーだったのだが、私にとっては(機中からではあるが)あの東北大震災の慰霊でもあるのだ。これぐらいしかできない。札幌や釧路からの便は帰京時に仙台上空、福島上空を飛ぶ。私にとってスキーと地震とは、阪神淡路大震災以来切っても切れない関係なのだ。今回は地質学を専攻した者としての地震の話。
・春の雪天狗山から降りてくる
・大地震忘れもせずにやって来る
・平成はゆくよ音もなくガラガラと
・樹木希林「朝日の当たる家」を去る
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水天宮から小樽築港
今年は圧倒的に雪が少ない。大型フェリーが小樽-舞鶴間を結んでいる -
飲み屋街でもある花園銀座を抜け、水天宮への道すがら
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手宮線
北海道最古の鉄道;小樽港から夕張の石炭を積みだしていた。現在は廃止されている。昨年の今頃は猛吹雪だったが、今年はなんと穏やかなこと。 -
気仙沼 2011.7月撮影
さて今回は地震の話をしよう。
8年前、おもえばシリア、ヨルダンから帰った翌日だった。東京も揺れに揺れた。東北大震災は2011年3月11日、海溝型M9.0、最大震度7.0 1.8万余が亡くなった。その90%は「揺れ」に因るものではなくほとんどが津波に因る溺死である。
M:マグニチュードとは地震そのものの大きさを表し、数字が1上がる毎に√1000=約32倍となるので、M7に比べM8は32倍、M9は1,000倍のエネルギーを表わす。M5やM6の地震が何度おこってもひずみエネルギーの解消にはほど遠い。M8やM9の巨大地震が定期的に起こるのは、地球の構造上必然なことなのだ。エベレストの頂上付近にアンモナイトの化石があるが、海底から8000m持ち上がるのに一体M9クラスの地震がどれだけあったか想像できますか?
※気仙沼7月
https://4travel.jp/travelogue/10588305 -
気仙沼 2011.7月撮影
これに比べ、2016年4月14日の熊本地震はM7.3 最大震度7 Mは東北大震災に比べ数百分の1とエネルギー量ははるかに小さい。ただ問題はこの内陸型の地震は居住地にはるかに近く、直下型であり、震度が大きく、多くの建物を崩壊させることにある。
海溝型地震は規模ははるかに大きくなるが、震源が居住地から遠く離れる場合が多く、震度(その場の揺れ)としてはMの数字に比べ大分小さくなる。ただ問題は、地震エネルギーが海面上に残り、それが津波という形となって、時差をもって襲ってくるという点だ。
あなたがインドネシアのビーチでバカンス中に揺れを感じた場合を想像してみてください。震源が100kmの沖合であれば。たとえM6の地震でも震度としては4ぐらいしか感じないかもしれない。ただ津波としてはM6に相当する巨大なものが(津波の速度が時速20kmとすれば)5時間後に襲ってくることになるのだ。問題はその時に震源(距離)、大きさ(M)、深度に関する情報がなければ、どれだけ大きな津波が押し寄せるかがわからないことにある。 -
ニュージーランド地震 潰れた教会 2015年5月撮影
かつて東北大震災のわずか1ケ月前(2011.2.22)にNZクライストチャーチでM6.1の地震が起き、日本人留学生28名を含む185名が亡くなった。これは熊本と同じような内陸、直下型の地震であったが、このタイプはいつ、どこで起こるかわからない。飛行機事故のようなもので逃げようがない。会わないことを祈るしかない。地震の痕跡である断層など、それこそ日本には数十万以上もあるのだ。 -
ニュージーランド地震 壁だけ残った建物
内陸直下型にくらべ、海溝型の地震は規模ははるかにデカいが、震源が離れるため震度(揺れ)としては小さくなる。むしろ津波などに備えるべきで、これは高台に逃げるに越したことはない。それだけの時間の余裕はあるのだからそれほど恐れることはない。
海溝型(津波)地震として注意したい地域は東北大震災の南北延長部分、具体的には①青森から十勝、釧路沖と②茨城から房総沖、そして噂される③南海トラフ(静岡沖から紀伊半島、四国、宮崎沖)④沖縄 だ。海溝型巨大地震はプレートの境界で起こるわけだが、なんせ日本は4枚のプレートがぶつかり合う上に浮いた小舟のようなものなのだ。
※ニュージーランド紀行
https://4travel.jp/travelogue/11010718
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北三陸種差海岸 2017年6月撮影
かつては鳴き砂で知られていたが、あの地震(東北大震災)以降鳴かなくなったという。
※種差海岸 https://4travel.jp/travelogue/11257610 -
仙台空港上空 2018年3月撮影 (中央右が仙台空港)
このあたり一帯はすべて津波に飲み込まれた -
広野火力発電所 2018年3月撮影
ここはあの福島原発から30kmほど南に位置する。この間には福島第二原発もあるが、共に被害から免れた。福島第一の原発事故は、明らかに東電と行政の大失態だと考えている。改めて言うが、あの東北大震災は「揺れ」でやられたのではない。津波と原発事故でやられたのだ。ただ地震と原発だけを悪と考えるのは間違っている。地球は自身のバランスを取るために地震を起こしているのであり、原発はその技術自体が問題なのではなく人間の無知、驕りが起こした話なのだ。
・エコエコと念仏唱えてやってくるうる星ヤツらエゴと知るべし
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