2018/08/21 - 2018/09/24
369位(同エリア936件中)
.さん
クラクフ滞在も今日で終わり。この数日間の滞在では旧市街の見学にあまり力を入れていなかったので、今日改めてヴァヴェル城や織物会館の傍の塔へ行く。旧市街見学に区切りがつくと、次はカジミエシュに移りシナゴーグを始め街の隅々を歩いた。シナゴーグとその周辺ではユダヤ人・ユダヤ教の文化や習慣に触れ新たに視野が広がった。やり残したことは幾つかあるもののクラクフを存分に堪能できた充実した一日。
8/21 福岡~上海
8/22 上海~モスクワ~プラハ
8/23 プラハ
8/24 プラハ~チェスキー・クルムロフ
8/25 チェスキー・クルムロフ
8/26 チェスキー・クルムロフ~ウィーン
8/27 ウィーン
8/28 ウィーン
8/29 ウィーン~ブラチスラバ
8/30 ブラチスラバ~ブダペスト
8/31 ブダペスト
9/1 ブダペスト
9/2 ブダペスト~ベオグラード
9/3 ベオグラード~ウィーン
9/4 ウィーン
9/5 ウィーン~クラクフ
9/6 クラクフ~オシフィエンチム~クラクフ
9/7 クラクフ
9/8 クラクフ
9/9 クラクフ~ウッチ
9/10 ウッチ~リヴィウ
9/11 リヴィウ
9/12 リヴィウ~ワルシャワ~シュチェチン
9/13 シュチェチン~ベルリン
9/14 ベルリン
9/15 ベルリン
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9/18 ベルリン~ドレスデン
9/19 ドレスデン~プラハ
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9/21 プラハ~チェスキー・クルムロフ~プラハ
9/21 プラハ
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9/23 プラハ~パリ~上海
9/24 上海~福岡
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クラクフでの滞在にも慣れてきた。朝起きて食事して、といつも通りの日課をこなす。その後でチェックアウトした。
さて、今日は旧市街とカジミエシュを見学しその後は深夜発のバスでウッチへ行く。その為に、チェックアウト後にバス乗り場へ行きロッカーに荷物を預けておいた。午後10時までしか荷物を預かれない、という表記が少し引っかかったけどそれまでの間はクラクフの街を散策できる。
荷物を預け、また旧市街に向けて歩き出した。
※この写真は早朝にクラクフを歩いているなかで撮ったもの。スター・ウォーズが上映されるならそれに合わせてクラクフに来ればよかった! -
クラクフには数日間滞在しているのに肝心な旧市街をまだしっかりと見学していなかった。今日はもう逃げない。フロリアンスカ門から中に入りヴァヴェル城まで歩いていく。
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中央広場まで歩いた。今日でこの広場に来るのも最後なので寂しい。
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城へ向かって歩いていく。
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城門を潜る。
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ヴァヴェル城のチケットカウンターへ行く。この城は、シェーンブルン宮殿の様にチケットを持っていれば城内の何処でも見学可能、とはいかないらしい。城内の各区域ごとのチケットを販売しているので、自分の興味のある箇所のチケットを購入して見学するシステムだ。
昨日も感じたけどクラクフでは興味の対象が旧市街からカジミエシュに移っていた。だからヴァヴェル城の見学にはそこまで拘らない。結局、ヴァヴェル城を高所から眺める為に塔と、RPGらしさ溢れる竜の洞窟のチケットを買った。 -
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この塔の頂上まで上った。旅に出ると日本の生活では考えられないくらいに階段の上り下りをする。
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途中の休憩地点まで行くだけでも一苦労。まだ頂上には達していないものの、塔からはクラクフの街並みを見渡せる。
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ヴィスワ川を見渡す。川の向こうの建物は一体何なんだ?調べると日本美術・技術博物館”マンガ館”という日本に関する施設だった。このマンガ館を建てるにあたり、ポーランドを代表する映画監督アンジェイ・ワイダが中心になり資金調達したとのこと。次の目的地をここに決めた。
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頂上に到着。
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幾つあるかはわからないけど城への入口は一つではない。上から見渡すと徐々に観光客が増えていることがわかる。
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途中の休憩地点からと大して景観が変わらない…
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この後で行くマンガ館が遠ざかってしまった。この後、階段を下りた。苦労して上っただけにささっと下まで行くのがもったいなく感じた。
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クラクフのあちこちで竜をモチーフにしたイラストやお土産を見かけたので、その由来が気にはなっていた。ポーランドの京都とも呼ばれる古都クラクフ、ここに人が住みだす前に竜がいたという伝説があるらしい。詳細は不明。
日本円にして100円で竜の洞窟を探検できるとなると、RPGで育った世代としては無視するわけにいかない。
竜の洞窟まで下りる階段の前に係員がいる。係員にチケットを見せて洞窟へ。ここが竜の洞窟だ。 -
真っ暗で歩くだけで精一杯。
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出口まで歩けるように最低限の照明設備だけは配備されている。洞窟内には竜を彷彿させるものは特にない。
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出口が見えてきた。100円で楽しむ所要時間10分の冒険。
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洞窟から外に出るとこの竜の像がその場に建っていた。たった10分間の冒険だったけど達成感はある。ドラクエで育った日本人にはこの洞窟をオススメする。
さて、洞窟を攻略して外に出て今いる場所を確認すると、洞窟どころかヴァヴェル城の外に来ていることがわかった。せっかくなのでここから歩いてマンガ館へ行く。 -
城へ向かって歩く観光客の群れとは反対の方向へ進む。ヴィスワ川に架かる橋を渡りそこから城を捉える。このすぐ近くにマンガ館がある。
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日本美術・技術博物館”マンガ館”に到着。
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中に入った。博物館の概要が日本語でも記されている。ワイダは親日家という一面もあったので、それもありこの博物館を設立するに至ったんだろう。日本から遠く離れたポーランドにここまで大規模な日本に関する博物館が建てられていることに驚いた。日本は思っていた以上に存在感のある国だ。
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博物館の展示コーナーまで見学するつもりはない。こんな博物館があるという一点だけ確認できればそれでいい。また橋を渡り城へ戻る。
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城郭に沿って道を歩いていく。何と、足下を見ると道に各国の映画人の手形が彫り込まれていた。
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ジェーン・カンピオン
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ティム・ロス
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ジョシュ・ハートネット
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ベネディクト・カンバーバッチ
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ロマン・ポランスキー
やっと大物に巡り会えた! -
アンジェイ・ワイダ
ポーランドが誇る映画監督を一人挙げるとしたらワイダになる。親日家の側面もあるしもっと日本でも知られてほしい。訃報を耳にしたときは残念に思った。 -
リュック・ベッソン
ベッソンは厳ついな! -
また城の門へ戻ってきた。
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せっかくの機会なので、このヴァヴェル城内の無料で見学出来る区域だけは見ておこう。
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旧王宮の中庭まで歩いてきた。火事で焼失したことはあるものの、その後は500年間に渡り今の佇まいを維持しているとのこと。戦時中も被害を受けずこの一角は中世そのものだ。
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ヴァヴェル城の賑わいから離れ広場に戻る。途中で見かけたサッカー関連の衣類を扱う店。
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広場に着いた。ヴァヴェル城の塔からの眺めが期待した程でなかったし、また改めてこの賑わいを高所から眺めたかった。そこで、織物会館の傍の塔に上った。これが塔の頂上からの眺めだ。目の前に織物会館、そしてその先に聖マリア教会が建っている。
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人が豆粒の様に小さく見える。目を凝らすと円状に人の群れができ、中央に誰かが経っているのが見える。大道芸人によるパフォーマンスでも行われているんだろう。これがクラクフの日常。
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通路に沿って人が歩いているのがわかる。あの向こうにはヴァヴェル城、そしてカジミエシュ地区がある。
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パフォーマンスはもう終わったのか人の群れが崩れている。この流れが一日に何度も何度も続く。この場所でクラクフの日常をずっと眺めていても飽きないだろう。
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また広場へ戻ってきた。今度は自分が塔の上から眺められる立場だ。
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ドレスを着ての記念撮影?結婚式ではなさそうだった。
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旧市街散策後はまたカジミエシュまで歩いた。ノビ広場、蜂蜜のイベントを開催中の広場、そしてアリエル周辺と3箇所を拠点にしカジミエシュの隅々まで歩いた。歩くのに夢中で写真はあまり撮っていない。
僕は何故こうもこの区域を気に入ってしまったんだろう。たしかに大勢の人で賑わってはいるけど、それでも旧市街と比べれば人は少ない。それに、観光客よりは地元の人の割合が高そうだ。でも、それが良かった。戦後は寂れてしまった街が今こうして再び賑わいを取り戻しつつあることが嬉しかった。古くもあり新しい、そんな街。
ちなみに蜂蜜は結局買わなかった。 -
蜂蜜の広場で食べたのがこれ。ジャム付きのパンケーキだと思って口にしたら、パンケーキではなくチーズだった。ポーランドではチーズにジャムを付けるのか。こんな発見が旅の楽しさの一つ。
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この日はアリエルの周辺も何度も歩いた。ノビ広場と比べるとこの辺りは経済的に余裕のある層や観光客に人気があるようだった。
アリエルの両隣にもレストランがあり、そこではユダヤ人の音楽家による歌と演奏が行われていた。写真撮影は禁止だ。誤って撮影した観光客を見た。その瞬間、歌っていた人は観光客に詰め寄り厳しく注意した。彼らにとっては絶対に守ってほしい決まりのようだ。 -
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アリエルのすぐ近くにあるスタラ・シナゴーグを見学。ここはポーランドでも最古のシナゴーグだそうだ。神社や寺や教会やモスクには何度も入ったことがあるけどシナゴーグは人生初だ。
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中に入るとそこはユダヤ文化の博物館として機能していた。カジミエシュの成り立ちについての解説ドキュメンタリーが上映されていたり、美術品が展示されていたりする。
正直なところ、ユダヤ教についての知識など殆どなく解釈に困った。面白くなかったというわけじゃない。日本とユダヤとの途方もない隔たりを実感し、これがきっかけで帰国後はユダヤ人についての書籍を読んだ。このシナゴーグとその周辺を見学し新たに視野が広がったのだった。 -
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シナゴーグから外に出てアリエルを横切り通路を歩くと、右側に門が見えてくる。その門の先に、ユダヤ人・ユダヤ教についての書籍や関連商品を扱う店が建っている。
ここで扱われている書籍の量には圧倒された。戦時中のユダヤ人迫害についての子ども向けの本があれば、『シンドラーのリスト』についての書籍もある。『アンネの日記』も各国語版があったと記憶している。
ヘブライ語の文字のポスターもあった。面白いことに、それと並んで中国語や平仮名のポスターもある。ヘブライ語は多くの日本人にとって未知の言語だけど、立場が変われば日本語にだって同じことが言えるはず。日本人が長い歴史を通じて育んだ文化と匹敵するものがここにはある。これに気が付き激しく興味を引き立てられた。一冊くらい本が欲しいなとは思ったけど、日本語で書かれたものはここにはなかったので結局何も買わなかった。ただ、これがきっかけでポーランド滞在中にアマゾンでユダヤ人についての書籍をチェックしだした。
※この絵は門を開けた先に飾られていた。 -
カジミエシュのあちこちを巡ったけど結局一番落ち着くのはこのノビ広場。ここでザピエカンカを頬張りながら地元の人の日常をぼんやりと眺める時間が好きだ。一週間くらいクラクフに滞在して毎日ここでザピエカンカを食べたい。
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ノビ広場内にはザピエカンカのスタンドがずらっと並んでいて、それぞれにたくさんのメニューがある。全てのザピエカンカを食べるなら一ヶ月くらい滞在しなければならないかもしれない。今回食べたのはこれ。オリーブの酸味がクセになる。昨日食べたものより好きだ。
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一つ食べただけではまだ足りない。ということで、もう一つ食べた。ほうれん草だかモロヘイヤだかが塗りたくられている。さっき食べたもののほうが美味しい。さすがに食べすぎた。ハーフサイズにしておけばよかった。これからノビ広場に行く人は、なるべく多くの種類のザピエカンカを食べたければハーフサイズを選ぶのもいいかもしれない。
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地元の人たちに混ざってザピエカンカを頬張りながらこの数日間のクラクフ滞在を振り返った。クラクフからバスでアウシュヴィッツに行ったこと、カジミエシュという居心地のいい街を発見できたこと、この点が大きな収穫だ。
ヴィエリチカにも行けばよかった、カジミエシュに最低一泊するべきだった、街歩きだけでなくカジミエシュにあるユダヤ文化を堪能できる飲食店に行けばよかった、とやり残したことは幾つもある。ただ、後悔する点が浮かぶくらいが丁度いい。それこそがこの街を気に入っている証拠だ。
ウィーンと同じくらいかそれ以上にこの街を気に入った。いつかまた必ず来る。そして次はハーフサイズのザピエカンカを頼む。 -
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これからもノビ広場はこうして地元の人で賑わうだろう。短期間だけどこの街の人たちの日常に溶け込めたことが嬉しい。バスの出発時間が迫っている。心残りはあるけどここから去る。
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スピルバーグ並みの資産を築いたらここでも食事したい。賑わう観光客を横切りバス乗り場まで歩いた。
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旧市街にも別れを告げなければ。さようなら、織物会館。
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さようなら、聖マリア教会。この後、安全な道を通りバス乗り場まで歩いた。午後10時前にはロッカーから荷物を出せた。また街に繰り出そうかと考えたけど、さすがに夜中に重たいバッグを背負ったまま歩きたくない。
次の目的地はウッチだ。深夜のバス出発までの間椅子に座って休むことにした。
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