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クラクフから深夜発のバスに乗りウッチへ。映画大学、映画博物館、ピオトルコフスカ通り等を見学する。体調を崩すというトラブルはあったものの、それをきっかけに旅ならではの変わった経験もできた。<br /><br />8/21 福岡~上海<br />8/22 上海~モスクワ~プラハ<br />8/23 プラハ<br />8/24 プラハ~チェスキー・クルムロフ<br />8/25 チェスキー・クルムロフ<br />8/26 チェスキー・クルムロフ~ウィーン<br />8/27 ウィーン<br />8/28 ウィーン<br />8/29 ウィーン~ブラチスラバ<br />8/30 ブラチスラバ~ブダペスト<br />8/31 ブダペスト<br />9/1 ブダペスト<br />9/2 ブダペスト~ベオグラード<br />9/3 ベオグラード~ウィーン<br />9/4 ウィーン<br />9/5 ウィーン~クラクフ<br />9/6 クラクフ~オシフィエンチム~クラクフ<br />9/7 クラクフ<br />9/8 クラクフ<br />9/9 クラクフ~ウッチ<br />9/10 ウッチ~リヴィウ<br />9/11 リヴィウ<br />9/12 リヴィウ~ワルシャワ~シュチェチン<br />9/13 シュチェチン~ベルリン<br />9/14 ベルリン<br />9/15 ベルリン<br />9/16 ベルリン<br />9/17 ベルリン<br />9/18 ベルリン~ドレスデン<br />9/19 ドレスデン~プラハ<br />9/20 プラハ<br />9/21 プラハ~チェスキー・クルムロフ~プラハ<br />9/21 プラハ<br />9/22 プラハ<br />9/23 プラハ~パリ~上海<br />9/24 上海~福岡

東欧諸国周遊(2018/8/21~9/24)9/9

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2018/08/21 - 2018/09/24

12位(同エリア18件中)

クラクフから深夜発のバスに乗りウッチへ。映画大学、映画博物館、ピオトルコフスカ通り等を見学する。体調を崩すというトラブルはあったものの、それをきっかけに旅ならではの変わった経験もできた。

8/21 福岡~上海
8/22 上海~モスクワ~プラハ
8/23 プラハ
8/24 プラハ~チェスキー・クルムロフ
8/25 チェスキー・クルムロフ
8/26 チェスキー・クルムロフ~ウィーン
8/27 ウィーン
8/28 ウィーン
8/29 ウィーン~ブラチスラバ
8/30 ブラチスラバ~ブダペスト
8/31 ブダペスト
9/1 ブダペスト
9/2 ブダペスト~ベオグラード
9/3 ベオグラード~ウィーン
9/4 ウィーン
9/5 ウィーン~クラクフ
9/6 クラクフ~オシフィエンチム~クラクフ
9/7 クラクフ
9/8 クラクフ
9/9 クラクフ~ウッチ
9/10 ウッチ~リヴィウ
9/11 リヴィウ
9/12 リヴィウ~ワルシャワ~シュチェチン
9/13 シュチェチン~ベルリン
9/14 ベルリン
9/15 ベルリン
9/16 ベルリン
9/17 ベルリン
9/18 ベルリン~ドレスデン
9/19 ドレスデン~プラハ
9/20 プラハ
9/21 プラハ~チェスキー・クルムロフ~プラハ
9/21 プラハ
9/22 プラハ
9/23 プラハ~パリ~上海
9/24 上海~福岡

  • ウッチ行きのバスが出るのは夜中の2時過ぎ。それまでの間、バス乗り場の椅子に座りじっと待つ。眠っては起きて、と繰り返すうちにバスの発着時間が来た。このバスに乗っていれば早朝にウッチに着く。<br />そして、目を覚ますとウッチに着く時間が迫っていた。しばらくしてウッチに着く。このバス乗り場は鉄道駅も兼ねているようだった。それなりに規模が大きく、日本の地方都市の駅と同じくらいの大きさだった。ただ、早朝だからとはいえ殆ど人もいなくてがらんとして不気味だった。辺鄙なところへ来てしまったな。<br />この時間に街に出てもすることはないので、しばらくこの駅で休む。まずは朝食をとる。いつも通りパンを食べた。もう一つパンを食べたくて自販機で買おうとしたところ、お金を入れても何も出てこないのでカチンときた。駅内はがらんとしていたけど、トイレや自販機など必要なものは揃っている。そして何とシャワーまである。シャワーの傍にいたおばちゃんに頼みシャワーを浴びた。おばちゃんは英語を全く話さないので少しやりとりに苦労したけど、シャワールームに入ると大体使い方はわかった。シャワーを浴びて気持ちを整えた後は、椅子に座って休みつつ今日の予定を頭の中で構築していった。<br />クラクフからウクライナのリヴィウまでバスで直接行くこともできた。では何故わざわざウッチに寄ることにしたのか?それは、ブダペスト~クラクフ間の予定を変更したので日程にゆとりができたからと、この街にあるウッチ映画大学とその近くの映画博物館に行きたかったから。<br />当初は来る予定のない街だったのに偶然の連続により今ここにいる。そんな思いを抱きながら、椅子に座って予定を組み立てた。映画大学までの道程はグーグルマップで把握した。そろそろ街に向けて歩こう。<br />朝早いにしても何故こうもがらんとしているのか。『約束の土地』という映画でウッチが舞台になっていたけど、あれは19世紀の話。今現在のポーランドでのこの街の立ち位置ははっきりしない。殆ど誰ともすれ違わないので不気味ではあったけど、途中で迷う箇所もなくて大学まですんなりと来れた。<br />これが、アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、クシシュトフ・キェシロフスキらポーランドが誇る巨匠が学んだことで知られるウッチ映画大学だ。ただ、残念なことに部外者は中に入れないようだった。まあいい。門前まで来れただけで満たされている。

    ウッチ行きのバスが出るのは夜中の2時過ぎ。それまでの間、バス乗り場の椅子に座りじっと待つ。眠っては起きて、と繰り返すうちにバスの発着時間が来た。このバスに乗っていれば早朝にウッチに着く。
    そして、目を覚ますとウッチに着く時間が迫っていた。しばらくしてウッチに着く。このバス乗り場は鉄道駅も兼ねているようだった。それなりに規模が大きく、日本の地方都市の駅と同じくらいの大きさだった。ただ、早朝だからとはいえ殆ど人もいなくてがらんとして不気味だった。辺鄙なところへ来てしまったな。
    この時間に街に出てもすることはないので、しばらくこの駅で休む。まずは朝食をとる。いつも通りパンを食べた。もう一つパンを食べたくて自販機で買おうとしたところ、お金を入れても何も出てこないのでカチンときた。駅内はがらんとしていたけど、トイレや自販機など必要なものは揃っている。そして何とシャワーまである。シャワーの傍にいたおばちゃんに頼みシャワーを浴びた。おばちゃんは英語を全く話さないので少しやりとりに苦労したけど、シャワールームに入ると大体使い方はわかった。シャワーを浴びて気持ちを整えた後は、椅子に座って休みつつ今日の予定を頭の中で構築していった。
    クラクフからウクライナのリヴィウまでバスで直接行くこともできた。では何故わざわざウッチに寄ることにしたのか?それは、ブダペスト~クラクフ間の予定を変更したので日程にゆとりができたからと、この街にあるウッチ映画大学とその近くの映画博物館に行きたかったから。
    当初は来る予定のない街だったのに偶然の連続により今ここにいる。そんな思いを抱きながら、椅子に座って予定を組み立てた。映画大学までの道程はグーグルマップで把握した。そろそろ街に向けて歩こう。
    朝早いにしても何故こうもがらんとしているのか。『約束の土地』という映画でウッチが舞台になっていたけど、あれは19世紀の話。今現在のポーランドでのこの街の立ち位置ははっきりしない。殆ど誰ともすれ違わないので不気味ではあったけど、途中で迷う箇所もなくて大学まですんなりと来れた。
    これが、アンジェイ・ワイダ、ロマン・ポランスキー、クシシュトフ・キェシロフスキらポーランドが誇る巨匠が学んだことで知られるウッチ映画大学だ。ただ、残念なことに部外者は中に入れないようだった。まあいい。門前まで来れただけで満たされている。

  • この道路の向こうがウッチ映画大学。すぐ近くに映画博物館がある。映画博物館が開くまでの間に他の場所へ行くことにした。<br />次の目的地は歴史博物館だ。この博物館には『約束の土地』に関する展示があるらしい。グーグルマップを頼りにまた街歩きを始めた。途中で大型のショッピングセンターを見かけたのでそこに入った。ここがウッチで有名な商業施設、マヌファクトゥーラだろう。規模は大きいものの、休日だからか飲食店以外は閉まっていた。また改めて歩き出したものの、いつまで経っても歴史博物館に辿り着けない。相当頑張ったけど結局見つけられなかった。道を聞こうにもそもそも人もあまりいないので結局諦めた。映画博物館に行けばそれだけで満たされるだろう。そう考え自分を納得させた。<br />その代わりにピオトルコフスカ通りというウッチで一番栄えた繁華街を見つけた。早朝からの流れでウッチは寂しい街だと感じていたけど、この通りは人で溢れていた。しかも、今日はこの通りでイベントが開催されていて、より一層賑わっていた。

    この道路の向こうがウッチ映画大学。すぐ近くに映画博物館がある。映画博物館が開くまでの間に他の場所へ行くことにした。
    次の目的地は歴史博物館だ。この博物館には『約束の土地』に関する展示があるらしい。グーグルマップを頼りにまた街歩きを始めた。途中で大型のショッピングセンターを見かけたのでそこに入った。ここがウッチで有名な商業施設、マヌファクトゥーラだろう。規模は大きいものの、休日だからか飲食店以外は閉まっていた。また改めて歩き出したものの、いつまで経っても歴史博物館に辿り着けない。相当頑張ったけど結局見つけられなかった。道を聞こうにもそもそも人もあまりいないので結局諦めた。映画博物館に行けばそれだけで満たされるだろう。そう考え自分を納得させた。
    その代わりにピオトルコフスカ通りというウッチで一番栄えた繁華街を見つけた。早朝からの流れでウッチは寂しい街だと感じていたけど、この通りは人で溢れていた。しかも、今日はこの通りでイベントが開催されていて、より一層賑わっていた。

  • ピオトルコフスカの路地に掘られていたアンジェイ・ワイダのサイン。

    ピオトルコフスカの路地に掘られていたアンジェイ・ワイダのサイン。

  • ロマン・ポランスキーもある。

    ロマン・ポランスキーもある。

  • アイスクリーム屋を見かけたのでこれを頼んでみた。ポーランドは乳業が盛んなのかアイスクリーム屋が多く、そして美味しい。

    アイスクリーム屋を見かけたのでこれを頼んでみた。ポーランドは乳業が盛んなのかアイスクリーム屋が多く、そして美味しい。

  • 開館時間に合わせて再度映画博物館へ。チケットを購入し、バッグを荷物置き場に預けて見学開始。<br />まず目に飛び込んできたのは、映画の生みの親リュミエール兄弟と世界初の映画『工場の出口』の紹介。

    開館時間に合わせて再度映画博物館へ。チケットを購入し、バッグを荷物置き場に預けて見学開始。
    まず目に飛び込んできたのは、映画の生みの親リュミエール兄弟と世界初の映画『工場の出口』の紹介。

  • こちらは初期の映写機。

    こちらは初期の映写機。

  • 『月世界旅行』で有名なジョルジュ・メリエスに関する展示。

    『月世界旅行』で有名なジョルジュ・メリエスに関する展示。

  • このあたりで気がついたけど、この博物館はポーランド映画に拘って展示しているわけではないらしい。ごく初期の各国の映画に関するものが展示されていた。

    このあたりで気がついたけど、この博物館はポーランド映画に拘って展示しているわけではないらしい。ごく初期の各国の映画に関するものが展示されていた。

  • 2階より上だと展示物もより新しいものになってくる。これは、何かの映画の模型か何かか?

    2階より上だと展示物もより新しいものになってくる。これは、何かの映画の模型か何かか?

  • 子ども向けの展示コーナーもある。そこで見つけたのがこのムーミン。

    子ども向けの展示コーナーもある。そこで見つけたのがこのムーミン。

  • ネットで得た情報によるとこの博物館の展示は「内容が薄い」とのことだったけど、それはそうだなと感じる。初期の映画関連の展示はそれなりに面白いけど、上階に上がりポーランド映画についての展示が見られるかと思えばまさかのムーミンだった。期待したものと若干のズレが…<br />展示コーナーの脇にロマン・ポランスキーの写真が立てかけられていた。

    ネットで得た情報によるとこの博物館の展示は「内容が薄い」とのことだったけど、それはそうだなと感じる。初期の映画関連の展示はそれなりに面白いけど、上階に上がりポーランド映画についての展示が見られるかと思えばまさかのムーミンだった。期待したものと若干のズレが…
    展示コーナーの脇にロマン・ポランスキーの写真が立てかけられていた。

  • 博物館の外に出ると玉ねぎや靴のモニュメントがある。この辺りは公園として利用されているようだった。

    博物館の外に出ると玉ねぎや靴のモニュメントがある。この辺りは公園として利用されているようだった。

  • 博物館の入口近くに階段があり、そこから上の階へ上がると映画の上映室がある。その近くに飾られていたのがこの『大理石の男』のポスター。こんな展示を求めていた。

    博物館の入口近くに階段があり、そこから上の階へ上がると映画の上映室がある。その近くに飾られていたのがこの『大理石の男』のポスター。こんな展示を求めていた。

  • 『大理石の男』の像。こんなのを見たかった。

    『大理石の男』の像。こんなのを見たかった。

  • ここが上映室。多分、テーマに沿った映画上映が定期的に行われているんだろう。

    ここが上映室。多分、テーマに沿った映画上映が定期的に行われているんだろう。

  • というわけで映画博物館の見学終了。期待したものとズレはあったけど来たことを後悔はしていない。この街から著名な映画人はたくさん生まれたし、さっき見学した上映室にはそうした著名人が来てイベントも行われているかもしれない。ウッチの文化水準を保つためにもこうした施設は必要だ。<br />昼食のためにさっき入ったショッピングセンターに行った。ただ、ファーストフード店しか開いてなくて食べたいものはなかった。

    というわけで映画博物館の見学終了。期待したものとズレはあったけど来たことを後悔はしていない。この街から著名な映画人はたくさん生まれたし、さっき見学した上映室にはそうした著名人が来てイベントも行われているかもしれない。ウッチの文化水準を保つためにもこうした施設は必要だ。
    昼食のためにさっき入ったショッピングセンターに行った。ただ、ファーストフード店しか開いてなくて食べたいものはなかった。

  • ピオトルコフスカまで歩いた。イベントは朝以上に盛り上がっている。子どもたちによる空手の催しをしばらくの間眺めた。日本から遠く離れたポーランドに日本文化が深く浸透している。その一方で日本人はポーランドのことなんか何も知らない。<br />そんなことを考えつつ眺めていた。それにも飽きるとまた歩くと。ずっと見ていると「そこの日本人、ステージに上がってきなさい。」等と声をかけられるかもしれない。

    ピオトルコフスカまで歩いた。イベントは朝以上に盛り上がっている。子どもたちによる空手の催しをしばらくの間眺めた。日本から遠く離れたポーランドに日本文化が深く浸透している。その一方で日本人はポーランドのことなんか何も知らない。
    そんなことを考えつつ眺めていた。それにも飽きるとまた歩くと。ずっと見ていると「そこの日本人、ステージに上がってきなさい。」等と声をかけられるかもしれない。

  • ピエロギの売店を見かけたのでそれを食べようかとも思ったけど、行列ができていたのでやめた。この時、長旅の疲れからか体調を崩していた。寒気がするし熱っぽい。そんな中でも気力を振り絞りこの通りを歩いた。<br />さて、何を食べようか。何か日本の家庭料理でも食べて疲れを取りたい。ファーストフードは駄目だ。通りの外れにラーメン屋があったのでそこで食べてもよかったけど、高いのでやめた。今日のピオトルコフスカは大賑わいだ。この街に来るのは多分一生のうちに今日だけ。偶然にも賑わう日に来れたことが嬉しい。

    ピエロギの売店を見かけたのでそれを食べようかとも思ったけど、行列ができていたのでやめた。この時、長旅の疲れからか体調を崩していた。寒気がするし熱っぽい。そんな中でも気力を振り絞りこの通りを歩いた。
    さて、何を食べようか。何か日本の家庭料理でも食べて疲れを取りたい。ファーストフードは駄目だ。通りの外れにラーメン屋があったのでそこで食べてもよかったけど、高いのでやめた。今日のピオトルコフスカは大賑わいだ。この街に来るのは多分一生のうちに今日だけ。偶然にも賑わう日に来れたことが嬉しい。

  • ピオトルコフスカから出て適当に歩く。スーパーも見かけたけど今日は閉まっている。<br />食べるものは何もないなと諦めかけていたところ、偶然小さな格安中華料理店を発見。そこに入った。店員は一人だけで、中国だかベトナムだかの顔立ちだ。カレーを頼んだ。野菜が多くて美味しい。<br />食後は体調も少し落ち着き、ショッピングセンターに行き休むことにした。ここでまた、寒気と熱にうなされる。しばらく休んだけど今日はもう観光は無理みたいだ。ネットで今夜発のリヴィウ行きのバスを予約した。気分は短期間で良くなったり悪くなったりした。タイミングを見計らってバス乗り場へ向かうことにした。<br /><br />※後で気がついけど、このショッピングセンターはウッチで有名なマヌファクトゥーラではないらしい。まあ、この日の気分だとどうせそこまで行くことはできなかったけど。

    ピオトルコフスカから出て適当に歩く。スーパーも見かけたけど今日は閉まっている。
    食べるものは何もないなと諦めかけていたところ、偶然小さな格安中華料理店を発見。そこに入った。店員は一人だけで、中国だかベトナムだかの顔立ちだ。カレーを頼んだ。野菜が多くて美味しい。
    食後は体調も少し落ち着き、ショッピングセンターに行き休むことにした。ここでまた、寒気と熱にうなされる。しばらく休んだけど今日はもう観光は無理みたいだ。ネットで今夜発のリヴィウ行きのバスを予約した。気分は短期間で良くなったり悪くなったりした。タイミングを見計らってバス乗り場へ向かうことにした。

    ※後で気がついけど、このショッピングセンターはウッチで有名なマヌファクトゥーラではないらしい。まあ、この日の気分だとどうせそこまで行くことはできなかったけど。

  • バス乗り場へ向かう間に薬屋を発見。ここで店員に頼み風邪薬を購入。この風邪薬は今後毎日飲み、ベルリン滞在中に全て飲みきった。外国の医療機関で交渉し目当ての薬を入手できたことが嬉しかった。<br />薬を飲むと少し落ち着いた。バス乗り場まではトラムを使わずに歩いた。ウッチの郊外を自分の足で歩く。ずっと昔は繊維産業で栄え、時代が変わって文化水準も高くなった街。そこで一日とはいえ滞在できた。それだけで満たされている。<br />しばらく歩きバス乗り場に到着。まだ昼間だけど夜までの間はここで休む。この時点で気分は良くなっていたけど無理はしない。それにしてもすることないな。ネットでリヴィウについて調べたり、夕食のパンを買ったり、その程度。<br />出発時間が迫ったのでバスの発着地を探した。それらしい場所が二つ見つかったけどどちらなのかはっきりしない。周りの人に聞いてもはっきりしないのでこの二箇所を行き来し続けた。それならバスに乗り遅れることはないだろう。今回乗るのはフリックスバスではなく、ポーランドとウクライナを行き来するローカルなバスなので注意が必要だ。<br />バスの発車時間になった。あれ?おかしい?ここには来ないな。もう片方の乗り場へ行こう。もう一方へ向かい歩いていると赤毛のおばさんに声をかけられた。そのおばさんが僕の名前を知っていたのでびっくりした。話を聞くと貴方はバスに乗り遅れたので、これからタクシーに乗りバスを追いかける、とのこと。急な展開に絶望してしまった。バスに乗り遅れた?それなら無理して乗らなくてもこの街に泊まってもいい。と考えたけどもうバス会社側で話はまとまっている。<br />おばさんと共に駐車場まで歩く。そこに車が止まっていて乗るように促された。どうもタクシーではなく、おばさんの所有する車に乗りバスを追いかけるようだ。このおばさんはバス会社の社員なんだろう。後側の席に座るとおばさんは笑い、助手席に座るよう促された。<br />こうしてポーランド人のおばさんとの夜のドライブが始まった。ウッチの街を離れ周囲は森に包まれていく。自分が今何処にいるかもわからず険しい道を進む。正直怖かった。何もかもが嘘で犯罪に巻き込まれているんじゃないか。おばさんとの会話は殆どなかったけど、この車の乗車賃はいらないと言われた。おばさんは時折電話で話すけどポーランド語なので全く何を言っているかわからない。信じるしかない。おばさんのスマートフォンの画面にサングラスをかけた子どもが写っていた。このおばさんの子どもか孫かだろうか。それなら安心できる。<br />しばらく車で走り名もない駐車場に着いた。ここにバスが来るという。待っていると本当にバスが来た。助かった。一瞬でもおばさんを疑ってしまい本当に申し訳ない。おばさんに別れの挨拶をし、バス運転手にも挨拶しバスに乗り込んだ。旅でしか味わえない不思議な体験だった。<br />バスに乗ると既に全ての座席が埋まっている。バス運転手にパスポートを渡したときにわかったけど、僕以外は多分全員ウクライナ人だ。随分と場違いなところへ来てしまった。こうしてまた、バスでウクライナのリヴィウに向けて走る。<br />大学と博物館とウッチの繁華街を見学し、「ポーランドの医療機関で薬を購入」し「ポーランドの一般人とドライブ」までした。体調を壊すというトラブルはあったものの、旅ならではの体験を続けてできた一日でもあった。

    バス乗り場へ向かう間に薬屋を発見。ここで店員に頼み風邪薬を購入。この風邪薬は今後毎日飲み、ベルリン滞在中に全て飲みきった。外国の医療機関で交渉し目当ての薬を入手できたことが嬉しかった。
    薬を飲むと少し落ち着いた。バス乗り場まではトラムを使わずに歩いた。ウッチの郊外を自分の足で歩く。ずっと昔は繊維産業で栄え、時代が変わって文化水準も高くなった街。そこで一日とはいえ滞在できた。それだけで満たされている。
    しばらく歩きバス乗り場に到着。まだ昼間だけど夜までの間はここで休む。この時点で気分は良くなっていたけど無理はしない。それにしてもすることないな。ネットでリヴィウについて調べたり、夕食のパンを買ったり、その程度。
    出発時間が迫ったのでバスの発着地を探した。それらしい場所が二つ見つかったけどどちらなのかはっきりしない。周りの人に聞いてもはっきりしないのでこの二箇所を行き来し続けた。それならバスに乗り遅れることはないだろう。今回乗るのはフリックスバスではなく、ポーランドとウクライナを行き来するローカルなバスなので注意が必要だ。
    バスの発車時間になった。あれ?おかしい?ここには来ないな。もう片方の乗り場へ行こう。もう一方へ向かい歩いていると赤毛のおばさんに声をかけられた。そのおばさんが僕の名前を知っていたのでびっくりした。話を聞くと貴方はバスに乗り遅れたので、これからタクシーに乗りバスを追いかける、とのこと。急な展開に絶望してしまった。バスに乗り遅れた?それなら無理して乗らなくてもこの街に泊まってもいい。と考えたけどもうバス会社側で話はまとまっている。
    おばさんと共に駐車場まで歩く。そこに車が止まっていて乗るように促された。どうもタクシーではなく、おばさんの所有する車に乗りバスを追いかけるようだ。このおばさんはバス会社の社員なんだろう。後側の席に座るとおばさんは笑い、助手席に座るよう促された。
    こうしてポーランド人のおばさんとの夜のドライブが始まった。ウッチの街を離れ周囲は森に包まれていく。自分が今何処にいるかもわからず険しい道を進む。正直怖かった。何もかもが嘘で犯罪に巻き込まれているんじゃないか。おばさんとの会話は殆どなかったけど、この車の乗車賃はいらないと言われた。おばさんは時折電話で話すけどポーランド語なので全く何を言っているかわからない。信じるしかない。おばさんのスマートフォンの画面にサングラスをかけた子どもが写っていた。このおばさんの子どもか孫かだろうか。それなら安心できる。
    しばらく車で走り名もない駐車場に着いた。ここにバスが来るという。待っていると本当にバスが来た。助かった。一瞬でもおばさんを疑ってしまい本当に申し訳ない。おばさんに別れの挨拶をし、バス運転手にも挨拶しバスに乗り込んだ。旅でしか味わえない不思議な体験だった。
    バスに乗ると既に全ての座席が埋まっている。バス運転手にパスポートを渡したときにわかったけど、僕以外は多分全員ウクライナ人だ。随分と場違いなところへ来てしまった。こうしてまた、バスでウクライナのリヴィウに向けて走る。
    大学と博物館とウッチの繁華街を見学し、「ポーランドの医療機関で薬を購入」し「ポーランドの一般人とドライブ」までした。体調を壊すというトラブルはあったものの、旅ならではの体験を続けてできた一日でもあった。

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