2012/08/27 - 2012/08/27
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hiro-ismさん
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スペインに残る両親と別れてユーラシア大陸最西端を目指してポルトガルへ向かう。
両親とは2日後にマドリードで再合流予定というスケールの大きなひと時の別れ。
家族旅行の中の一人旅の始まり。
本文中の金額は旅行当時の両替レート。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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前日まであった簡易遊園地は撤去作業が行われていて寂しい雰囲気。
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でもこれはヤバイと思うんだよな。
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バルセロナのサンツ駅。
駅構内にマックを始めとして複数の飲食店や売店などがあるターミナル駅。 -
サンツ駅のホーム。
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空港まで列車で3.6ユーロ(≒360円)。
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20分ほどで空港駅到着。
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リスボン行きの飛行機はイージージェットという欧州の格安航空会社(LCC)。
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バルセロナのプラット国際空港の中でも古い方のターミナル2の中でも最も遠いCターミナルが搭乗口。
格安航空会社だと使用料が安い遠くのターミナルから発着、というのが定番らしい。
チケットはインターネット経由でプリントアウト済みで、機内預け荷物も無かったのでカウンターへは行く必要が無い。 -
そのままセキュリティチェックを済ませて搭乗口まで行く。
スペインもポルトガルもシェンゲン協定加盟国なので出入国審査は無し。
意外にスイスイ進んでしまい、出発の2時間前には搭乗口に到着という堅実なスケジュール。 -
搭乗口近くの売店でサンドイッチとビールを買って(6ユーロ≒600円)、食べがてら時間潰し。
こっちのサンドイッチは細長く堅いミニフランスパンみたいなのにハムや野菜が挟まっているのが定番。
欧州仕様なのだろう、1つで充分なボリュームをビールと共にいただく。 -
リスボン行きに搭乗。
今回の格安航空券、スペインのバルセロナからポルトガルのリスボンまで52.99ユーロ(≒5,299円)。
その代わり格安航空券ならではの制約もいくつか。
機内持ち込み荷物は1つまでしか認められていなく、サイズや重量をオーバーすると追加料金がかかる。
持ち込み以外の預け荷物は1つ目から有料。
一部のネット情報だと搭乗直前に客の荷物を計測して制限内に収まっているか確認することもあるという。
今回はそんなことも無く、無事に搭乗。 -
そして初体験だったのが全席自由という機内の席。
早く乗った方が良い席を確保できるということで優先搭乗権も有料。
機内サービスのドリンクなども勿論有料。
格安航空券というこれまでに無い飛行機だったが、考えてみればこれまでの飛行機のサービスが過剰だったとも言える。
新幹線に乗って無料のドリンクサービスがあるのか?という話だ。
飛行機だからと特別扱いするような時代ではないのかもしれない。 -
スペイン時間の15:20頃に離陸し、スペイン時間で17:00頃にリスボンに到着。
しかしバルセロナとリスボンでは1時間の時差があるのでリスボン時間だと16時。
1時間40分ほどの飛行で40分しか時間が経過していないというのは得した気分だ。 -
直接降りるパターン。
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ポルトガル入国だが、スペインもポルトガルもシェンゲン協定加盟国なので出入国審査は無し。
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インフォメーションでバス乗り場を聞くとちょうどバスが来ている時間だと言われて慌ててバス乗り場へ。
駆け込み乗車をして料金(3.5ユーロ≒350円)を払った直後に出発したバス。
国が変わっても通貨のユーロは変わらないというのは両替の手間が省けて良い。 -
空港と市内を結ぶバス。
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リスボンの中心部であるロシオ広場に到着したのは空港を出て約20分後。
ココがリスボンの中心部だとしたらバルセロナと比べると大分こぢんまりとしている。 -
時間は夕方17時過ぎだったが、夏の欧州の日暮れが遅いのはバルセロナでも経験済み。
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まずはバスの切符があれば無料で昇れるというサンタ・ジュスタのエレベーターへ。
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リスボンの中心部にあるレトロなエレベーターで、乗るために列が出来ている。
待ち時間に地球の歩き方で予習したところによると高さ約45メートル、20世紀初頭にエッフェル(エッフェル塔を作った?人)の弟子によって作られたらしい。 -
バスチケットを持っていると無料で入れたが、普通に登ろうとすると5ユーロ(≒500円)かかる。
バスチケットが3.5ユーロ(≒350円)だったことを考えると正価が5ユーロ(≒500円)ってのは妙な感じだ。 -
10分ほど待って順番が来たエレベーターはレトロな内装でベンチもあり広々。
乗車時間は僅か10数秒で、上昇中も周囲はビルに囲まれているので景色を楽しめることは皆無。
バスチケットがあったから無料で登れたが、コレに正規の5ユーロ(≒500円)は無いな… -
エレベーターを登り切ったところから螺旋階段を登っていくと展望台に出られる。
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ココからはリスボン市街が一望できる。
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高層ビルなどは無く欧州風の赤茶色の屋根で統一された建物群はなかなか綺麗。
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いかにも西欧の街並みという雰囲気、なるほどコレを見るためなら料金を払っても良いかも。
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下りの螺旋階段。
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展望台を降りて空中遊歩道みたいな所を歩いていたらいつの間にか地上に出ていた。
エレベーターで昇ったはずなのに下ることなく気が付くと地上。
リスボンの街は坂が多く、かなりの傾斜の所もチラホラ。
エレベーターで昇った高さと同じくらいの高さまで坂が続いているということだ。 -
夕陽がまぶしい18時頃
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通りはオシャレな感じ
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晩飯はトリンダーデというレストランへ。
沢木耕太郎の「深夜特急」で著者も飲んでいたポルトガルの国産ビール、サグレス。
そのビールメーカーが経営するレストラン。 -
ビール会社の経営だけあり、生ビールは300mlで1杯1.8ユーロ(≒180円)と安いが、料理は軒並み10ユーロ(≒1,000円)を超える高さ。
ビールを安くして料理で稼ぐ店か。
イカフライ10.4ユーロ(≒1,040円)、1品料理で魚のすり身と肉の揚げ物が各1.3ユーロ(≒130円)。
味はどれも普通の美味しさで、いずれもビールに合う料理だったのは正解。
ビール2杯と合わせて計16.6ユーロ(≒1,660円)とまぁ想定の範囲内。 -
リスボンは路面電車が走る。
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次第に陽が傾いていく。
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これでも19時過ぎ。
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近くにポートワインの専門店があったので食後はポートワインを飲むことにする。
ソラール・ド・ヴィーニョ・ド・ポルトなる長い名前の店でポートワイン協会が経営している。 -
店内は薄暗く椅子もゆったりとしたソファで上品な内装。
メニューを見ても銘柄が載っているだけで何が何だかサッパリ分からない。
店員に「どれがポートワインだ?」と聞いてみると「全部ポートワインだ」と言われる(考えてみれば当たり前)。
埒があかないのでオススメを聞いてみるとNIEPOORTの20年ものヴィンテージとのこと。 -
1杯(75ml)で6.3ユーロ(≒630円)と結構な価格。
安いのだと1.5ユーロ(≒150円)からあったが、折角なのでオススメされたヴィンテージポートワインにしておく。
注文するとすぐに出てくるポートワイン。
とりあえずそれっぽくグラスを回して匂いを味わってから一口飲んでみると甘く、ワインというよりもブランデーに近い感じ。
しかしくどい甘さではなく、ブランデーのようにカーッとすることも無く、非常に飲み易い。
なるほどこれが20年ものヴィンテージポートワインの実力か…と偉そうに思ってみる。
帰国後に調べたらポートワインはブランデーを加えて作るとのことなので、ブランデーっぽい味がしたのも当然だった。 -
ゆっくりと食後のポートワインを嗜んで店を出ると20時過ぎでようやく夕暮れの空。
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そのままホテルに戻るのも惜しかったのでリスボンの街をブラブラ。
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歩行者天国のアウグスタ通りを歩く。
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その先にあるのがコメルシオ広場。
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広場の先からは大西洋へと続くテージョ川が眺められる。
川なのだが殆ど海のような感じで潮の香りもする。 -
昼は好天で暑かったが、夜になると涼しい。
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21時頃には周囲も暗くなり、涼しい夜風に当たりつつホテルに戻る。
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この日の〆はロシオ広場の脇にあるア・ジンジーニャなる店。
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サクランボから作ったポルトガル名物のジンジャという大衆酒を出す店。
店といっても商品はジンジャだけで、店内で飲むスペースも無い。 -
瓶でも買えるらしい。
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小さな使い捨てプラコップ1杯のジンジャを1.1ユーロ(≒110円)で買って外で飲むというスタイル。
飲んでみるとポートワインのような甘みとブランデーのような強さ。
ポートワインほどの繊細さは無いが、基本的に甘みが強いポートワインと同系統の味。
ポルトガルではこういう強烈な甘みのある酒が好まれるのだろうか。
ジンジャというから生姜を連想したが全く違う。
最後にアルコールに漬かったチェリーを食べて完飲完食。 -
地球の歩き方にも載っている有名店なので店の外で立ち飲みをしている観光客が多数。
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中心部のロシオ広場近くでは怪しげな若者が「マリファナ?コカ?」と声をかけてくる。
カトマンズ以来と思われる久しぶりにこうした危険なお誘いを耳にした。 -
ビールに始まりポートワインからジンジャを経て最後はホテルに戻って再びビール。
ポルトガル名物の酒を各種味わうことが出来た夜だった。
珍しい蓋付きの缶ビール。
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