
2012/08/28 - 2012/08/28
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hiro-ismさん
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今回の旅のメインイベント、ユーラシア大陸最西端へ。
リスボン郊外にある世界遺産の町シントラからバスで向かう。
その後はリスボン周辺の世界遺産を駆け足観光。
本文中の金額は旅行当時の両替レート。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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朝7時前、ホテルの窓から見えた朝焼けが美しい。
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8時30分にはホテルをチェックアウト。
徒歩数分のロシオ駅は駅舎とは思えない立派な建物。 -
目指すユーラシア大陸最西端はロカ岬、リスボン郊外の世界遺産の町シントラからバスで行ける。
地球の歩き方情報でシントラやその周辺の観光地を巡る列車やバスが乗り放題になる乗車券があるという。
ロシオ駅の窓口で聞くと12.5ユーロ(≒1,250円)とのことだったので購入。 -
終点シントラ行きの列車が数分後に出発という好タイミングで乗り込む。
各駅停車っぽい普通の列車で、平日午前中ということもあってか空いている。 -
ロシオ駅を出てからおよそ40分後に終点のシントラに到着。
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シントラは王族や貴族などの避暑地でもあるらしく、標高が高いのか涼しい。
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シントラ駅
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世界遺産アピール。
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バス停で最西端ロカ岬へ向かう時刻表を調べてみると1時間20分に1本ほどしかない。
次のバスが来るまで約50分。
時間を潰そうとシントラの町へ行こうかと思ったが、駅から町の中心部までは歩いて20分ほどだという。
行って帰ってきたらそれだけで40分、おとなしくバスを待つのが得策に思えた。 -
お目当てのロカ岬へ行く403番のバスは時間通りに到着し、乗り放題パスを提示して乗り込む。
最西端ロカ岬を経由してカスカイスというリゾート地へ向かうバスだが、乗車したのは私の他に1人だけ。
バスの行き先表示には「CABO DA ROCA」(ロカ岬の意味)とも書いてあったので大丈夫だろうとは思ったが念のために運転手にもロカ岬へ行くことを確認。
ロカ岬は終点では無いので、運転手に「ロカ岬で降りたい」ということを知らせておく意味もあった。 -
シントラ駅を出ていくつもの停留所に止まるうちに乗客も増えてきた。
普通に市民の足としても使われているバスのようで、旅行客の方が少ないように見えた。 -
観光地とは思えないような田舎道を走る。
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曇って分かり辛いが海も見えてくる。
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シントラから45分ほど走るとココだろうという所に到着。
予想通りバスの運転手が「CABO DA ROCA」と教えてくれた。 -
バスの停留所からすぐの所に最西端の碑が立っている。
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駐車場には車も何台か止まっていたし、最西端碑の周囲にも観光客。
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大西洋を真下に見る断崖に立つ最西端の碑、まさに大陸の果てに立つ、という雰囲気が出ている。
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天気が良ければ空と海の青が綺麗なのだろうが、生憎の曇り空。
しかしやはり「地の果て」なのだからパーッとした明るさよりもどこかくすんだ空と海というのも良いかもしれない。 -
最西端碑にはポルトガル史上最大の詩人と言われるカモンイスの詩が刻まれている。
「ここに地終わり海始まる」…と書いてあるらしいが、なんの捻りも無い、そのままじゃないか。 -
この中でユーラシア大陸最南端へも行ったことがあるのは私だけかもしれないと密かに小さな優越感。
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碑の先には大西洋。
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持参したコンパス、Wは海を指している。
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最西端碑の周囲は断崖沿いに少し歩くことが出来る。
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だけど特に何があるわけでも無くただ断崖が広がるのみ。
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最西端碑の周囲の観光客は10人程度、付近の断崖沿いの歩道にいる観光客をあわせても30人程度。
当たり前だがバルセロナやリスボンの街中と比較するとだいぶ閑散としている。
しかしそれだからこそ良いし、来た甲斐があったというもの。
「地の果て」に大勢の観光客がいたらなんとなく雰囲気が壊れそうだ、と観光客の自分を棚に上げて思う。 -
少し歩いた所に灯台があったので行ってみる。
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入れるわけでもなく、やはり特に何があるわけでも無い。
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バス停のあった場所は観光案内所も兼ねていたので入ってみたが、最西端証明書を発行してくれるくらい(有料)。
そもそも最西端の碑しか無いような所に観光案内所って…何を案内するのだろうか。
バス停で次のバスの時間を調べると30分待ち。
それを逃すとさらに1時間以上バスを待たなければならない。 -
基本的に何も無い所だが、幸いにして土産物屋兼レストランがある。
観光地値段にしては安い生ビール3.3ユーロ(≒330円)を飲みつつバスを待つ。
この旅最大の目的を果たし、ユーラシア大陸の最西端で飲むビールは格別だった。 -
時間はお昼に近かったけれど他にお客はいなかった。
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これでユーラシア大陸の最南端と最西端は踏破。
さらにユーラシアの狭間(イスタンブール)も2007年に踏破している。
残るユーラシア最北と最東はいずれもロシア、おまけに北に至っては地球上の大陸の最北端だという。
現実的に考えればユーラシアの最端を目指す旅は今回で打ち止めかもしれない。 -
シントラへ戻るバスに乗車。
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シントラへ戻ったのは13時前。
午前中に到着したときは最西端を目指す一心でスルーしたシントラだが、世界遺産にも登録されている町。
ただの経由地にするのは申し訳なかったので町の中心まで行く。 -
乗り放題パスが使えたので、町の観光地周遊バスに乗る。
すぐに町の中心であるシントラ・ヴィラに到着。 -
リスボンの街と同じようにシントラでも石畳と坂が多い。
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当たり前かもしれないがリスボンよりは狭い道が多い。
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昼飯は地球の歩き方に載っていたトゥーリャス・バーなる店へ。
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雰囲気ある店内。
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メニューを持ってきた店員が今日のオススメと(多分)言っていた物を注文。
肉とウィンナーとポテトとライスがドーン!みたいなプレート料理が出てきた。
大ジョッキのビールと合わせて15.1ユーロ(≒1,510円)。
味も悪くなかった(というかあぁいう料理で不味い方が不思議)、ボリュームと観光地料金を考えれば妥当。 -
町並み以外のシントラの観光スポットは小高い所にあるため、観光地周遊バスで行くことになる。
しかしシントラへ到着してからロカ岬までずっと曇りがちだった天気は相変わらず曇り。
これだと小高い所へ行っても眺望は楽しめなさそう。
この旅で最大の目的は達したことだし、天気はイマイチだし、シントラはこれで切り上げることにした。 -
列車に乗ってリスボンに戻る。
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不用心と思いつつもウトウトしてしまい、気が付くとリスボン到着。
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ロシオ駅から歩いてコメルシオ広場へ。
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前夜も歩いたリスボンのメインストリート。
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コメルシオ広場。
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シントラでは曇っていたのにリスボンでは快晴。
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快晴続きだった旅で唯一の曇りがピンポイントで旅のメインイベントに当たってしまったのか。
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カイス・ド・ソドレ駅へ。
この駅からベレンという観光地までの列車が出ている。
ベレンにはジェロニモス修道院とベレンの塔という2つの世界遺産がある。
列車でリスボンから10分弱で行けるし、乗り放題パスも使えるので行ってみる。 -
ちょうど来ていた列車に乗ってベレンへ。
リスボンを代表するような観光スポットがある駅ながら意外に地味。 -
まずはテージョ川沿いを歩いて「発見のモニュメント」と呼ばれる碑へ。
高さ52mというモニュメントに登るには料金(2.5ユーロ≒250円)がかかるが、外から見る分には無料。
敢えて登る必要性も感じなかったので周囲をウロウロ。 -
海に見えるけれど川
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いわゆる大航海時代に活躍したポルトガルの著名人達の像が刻まれている。
先頭に立つエンリケ王子は日本人からすると無名かもしれない(事実、私もこの旅の事前調査までは知らなかった)。
しかしその背後に続く石像はヴァスコ・ダ・ガマ、マゼラン、フランシスコ・ザビエルと聞いたことのある名前が多数。
もっとも、地球の歩き方と照らし合わせてようやく分かるレベルではあるが。 -
モニュメントの前の広場の地面には大きな世界地図が描かれている。
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世界地図の各地に年号が刻まれていて、その年号は各地が大航海時代のポルトガル人に「発見された」年だという。
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日本も刻まれていてその年号は1541、ポルトガル船が豊後国(現在の大分県)に漂着した年らしい。
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漂着したくせに「日本を発見」というのは欧州至上主義みたいで気に入らないけどそんな時代だったのだろう。
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テージョ川沿いを西に歩くと到着する世界遺産ベレンの塔。
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ミニチュアも展示されていた。
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外から見る限りだと意外に小さく、歴史を感じさせる建造物ではあれど、世界遺産たる何かは感じられない。
入場料を払ってまで中に入るほどのことは無いだろうと判断してベレンの塔を後にする。 -
次に行ったのは同じく世界遺産のジェロニモス修道院。
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ベレンの塔と比べると荘厳で分かり易い世界遺産。
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外観だけでも見事な彫刻が拝める。
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ただ、正直思い入れも無い(地球の歩き方を見るまで知らなかった)ので、ココも中へは入らず外観だけ。
お金が勿体無かったというよりも、お金を払って中に入ったのなら時間をかけて見なければ勿体無いという時間が勿体無かった。
(結局、お金が勿体無いのか?) -
ベレンも一通り観光し終えて地球の歩き方を眺めていて見つけたページ「ベレンのお菓子、パステル・デ・ナタ」。
お菓子のページなど普段はスルーするが、読んでみると「日本でもエッグタルトという名で流行したポルトガルの伝統菓子」とのこと。
エッグタルトで思い出したのは以前訪れた旧ポルトガル領だったマカオ、そこで名物だというエッグタルトを食べた。
表面はサクッとしていつつも中はクリームがフワッとした食感ながら味わいは濃厚で美味しかった。
ポルトガルはそのエッグタルトの本場だということで食べたくなった。
1837年創業のパステイス・デ・ベレンという店がエッグタルトの名店だという。
行ってみると地図を見るまでも無く分かる店の外まで続く行列。 -
地球の歩き方を見ると行列は持ち帰り用とのことだったので店内へ入ってみたがこちらも満席で所狭しと立って待っている客までいる。
これまでも地球の歩き方で「地元で人気の店」とか「行列が絶えない」と紹介されていた店へは行ったことがあった。
しかしいずれの店も行ってみると拍子抜けするほど客が少ない、なんてことばかりだった。
今回もその口だろうと思っていたが、今回ばかりは正真正銘の人気店だった。
店内には甘く焦げたような匂いが漂って惜しかったが、行列に並んで食べるほどエッグタルトに思い入れがあるわけでは無い。
オレは別にスイーツwじゃねーし、と誰にでもなく言い訳をして店を離れる。 -
列車でリスボンへ戻り、街歩き。
大石と美味しいをかけているのか…? -
リスボンのカテドラル。
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扉はそう開くんかい。
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入場無料とは思えないクオリティ。
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晩飯は地球の歩き方に載っていた地元のローカル臭が漂う食堂へ。
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メニューを見てCODなんちゃらと書いてあったのでタラだろうと思い注文。
予想通り茹でたタラみたいなのが出てきて、アッサリ塩味で美味。
卓上のオリーブオイルとビネガーで変化をつけても美味。
グラスビール3杯と合わせて7.95ユーロ(≒795円)という安さも良い。 -
地球の歩き方に載っている店なので完全に地元民だけのローカル食堂というわけでは無いだろう。
それでもこういう食堂で安く美味しいものを食べられるのが旅先の飯での1番の当たりな気がする。 -
リスボン最後の酒は前夜と同じくチェリー酒のジンジャを前夜とは違う店で。
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1杯1.3ユーロ≒130円。
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ロシオ広場のベンチでジンジャを舐めるようにチビチビ飲みつつリスボンに別れを告げる。
1泊2日の強行軍にしては巧いこと色々詰め込めたリスボンの旅だった。 -
壁に書かれていたがどういう意味だ?
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マドリードへ向かう夜行列車の出発駅へ行くためにまずは地下鉄のロシオ駅へ。
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21時近いからか閑散としている。
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今回のポルトガルでは最初で最後の地下鉄。
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乗車時間は10分程。
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サンタ・アポローニア駅に到着。
マドリード行きは22時30分の発車予定。 -
試しに駅の外へ出てみたが、あまり栄えていなく、街灯も少なく暗い。
サンタ・アポローニア駅は長距離列車が発着するリスボンのターミナル駅なのだが、駅の周囲は閑散とした雰囲気。 -
駅構内。
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22時過ぎにホームへ行ってみると既に止まっている列車に乗車できるようだった。
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リスボンからマドリードへ向かう夜行列車はスペインの国鉄であるRENFE。
日本にいながらにしてインターネットでRENFEのサイトから直接切符を購入できた。 -
寝台車両もある列車だったが、私の席は値段重視の一般席。
なにせ35.10ユーロ(≒3,510円)、高速バス並みの値段で国境を越えて1泊まで付いてくる。 -
日本で乗る特急列車の座席と大差無いどころか欧米人仕様なのだろう、日本の座席よりは広く感じる。
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この旅最後になるであろうサグレスビール。
真っ暗で殆ど何も見えない車窓を眺めつつ、ビールを飲みながらポルトガルから離れていく。
やがて、朝から観光した疲労のおかげでいつの間にか眠りに落ちていた。
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