2018/04/29 - 2018/05/01
75位(同エリア823件中)
RAINDANCEさん
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スペイン中南部、アンダルシア州コルドバ県の県都であるコルドバを訪れました。8~11世紀の後ウマイヤ朝の首都として栄え、イスラムの文化が色濃く残る「コルドバ歴史地区」は世界遺産に登録されています。
★「メスキータ」「アルカサバ」といったコルドバを代表する歴史遺産や、アンダルシアの古都の町並みをじっくりと見学。
★パティオのあるホテルに連泊し、町のレストランでコルドバの郷土料理を堪能。
★パティオ祭が始まった町を半日だけ散策。時間内で出来るだけ多くのパティオを見学。
[いただいた郷土料理/ご当地グルメ]
◎サルモレホ
◎ベレンヘナス・フリタス・コン・ミエル
◎フラメンキン
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- レンタカー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA ブリュッセル航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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今回のGWは、レンタカーでスペイン南西部(アンダルシア州、エストゥレマドゥーラ州)の町を巡る旅です。先の訪問地ハエンからコルドバを目指します。
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アンダルシア州を代表する観光地であるコルドバですが、なぜかこれまでスルーしてました。コルドバのロードサイン。
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そこで今回、パティオ祭にぶつけての訪問を敢行。
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コルドバ市街の西側、ヴィクトリア公園沿いにあるPに車を置きます。
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この日に泊まるホテルの提携駐車場です。地下なので安心。
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ココが今回2泊するホテル「パティオス・デル・オルフェブレ(Patios del Orfebre)」。
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フロント。
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シャワールーム。
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パティオの眺め。
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ご覧のようなパティオを持つ、アンダルシアの貴族の邸宅風な雰囲気のあるホテルです。パティオ祭の時期だけに相場は高めでした。
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客室。
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新しくオープンしたホテルの様で、設備は新品ぽい。
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何が置いてあるのかと思ったら、オリーブの缶詰でした。
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部屋の窓から見えたのは、路地を行く馬車。
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チェックイン後、ホテルのスタッフに聞いた美味しいディナーの店を探しつつ町歩きへ。
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市街の南西方面に向かい、城壁に沿って歩きます。
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この時期は、十字架祭の最中でもあり、町の至る所で十字架と装飾が見受けられます。
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通りの壁のオブジェ。
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小さな白い礼拝堂。教会や礼拝堂は至る所にあります。
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アンダルシアらしい白い街並みは、明日ゆっくりと歩くとしましょう。
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おススメの店、見つけました。「レストラン・プエルタ・セヴィーリャ(Restaurante Puerta Sevilla)」。
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屋根があるパティオに設けられたダイニングスペースは良い雰囲気。
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食事のお供に選んだのは、リオハの赤ワイン「トビア」。
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まずは、コルドバの家庭料理の冷製スープ「サルモレホ」。
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これも郷土料理「ベレンヘナス・フリタス・コン・ミエル」、茄子のフライに黒蜜をかけたもの。
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更にこちらも郷土料理「フラメンキン」、肉と生ハムを巻いてオリーブオイルで揚げたもの。
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ポストレは飛ばして締めにカフェ。
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気づいたら満席。雰囲気も味も会計も満足のレストランでした。
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ホテルに戻って休みに着きます。
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翌朝…
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ロメロ通りを通ってメスキータ方面へ向かいます。途上の「旧カルデナル・サラザール病院」、18世紀初頭には学校だったのが、伝染病の流行により病院に変わったとのこと。
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こちらは「サン・ペドロ・デ・アルカンタラ教会」、17世紀の教会ですが、近年白く塗られた様です。
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ロメロ通りの細い路地には、キュートに飾られた店や家々が連なります。
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白を基調として花を飾る代表的なスタイル。
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縁取りをカラフルに飾るスタイル。こういった家々の装飾を見て歩くのもコルドバの魅力。
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で、メスキータへ到着しました。
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ホテルは素泊まりなので、メスキータの近辺で朝食を摂ります。
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「カフェテリア・アサハラ(Azahara)」にて。
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軽い朝食を済ませ…
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ほぼオープンと共にアルカサルへ。
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鐘楼(アミナール)をくぐって「オレンジの中庭」へ。
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メスキータに入る前に、中庭と鐘楼の色々な構図を楽しみます。
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どこを撮っても絵になります。
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「アルマンソールの泉」越しに見る鐘楼。
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…などとやっている間に、チケット売り場に行列が出来ていました。早く並ばなきゃ。
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「礼拝の間」へ入ります。
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メスキータとはスペイン語で、いわゆる英語で言うモスク(ムスリムの礼拝堂)のことですが、ここはカトリック教会としても知られています。
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ここには元々、6~7世紀頃に西ゴート王国の教会が有ったそうな。
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この地下がその旧教会の遺跡。
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遺跡には、モザイクアートが見えます。
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その後、8世紀になって後ウマイヤ朝が西ゴート王国を征服し、モスクにしました。
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ここは「ミフラーブ」と呼ばれる窪み、メッカの方向を指し示しています。
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「礼拝の間」。1000本近い柱が林立する様は圧巻。10世紀には現在のモスクの形になったそうです。
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観光客が激写しているのは…
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…グラナダなどでも見られるムスリムの装飾。
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で、このメスキータの奇妙なところは、ど真ん中にカトリックの聖堂があるのです。13世紀、レコンキスタ後にカスティリャ王フェルナンド3世によりコルドバが奪還され、モスクはカトリックの教会に転用されました。
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そして16世紀に、カルロス1世により、メスキータの中心部に身廊が増築されました。「サンタ・マリア大聖堂(Catedral de Santa Maria de Cordoba)」です。
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モスクにステンドグラスから光が差し込むという、おそらくココでしか見れない光景。
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礼拝の間を出て、鐘楼へ。
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この塔は、元はイスラム教の礼拝を告げる小塔(ミナレット)でした。
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オレンジの庭園とメスキータ、中央のサンタ・マリア大聖堂。
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こうして見ると、モスクと聖堂の”合体”がよく分かります。
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コルドバの旧市街。
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そろそろ、観光客が増えてきたメスキータを後にします。
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スペインの主要観光地でよく見かける観光馬車。
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メスキータの南にある「大天使ラファエル」の像。
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その傍らの広場にお店が出ていました。
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メスキータ見学の後の休憩にジャストタイミング。十字架祭の飾りを見ながらカーニャでも。
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続いて、メスキータの南東に位置する「アルカサル」へ。
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ここも並んでますね~。
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入城しすぐ城壁に上がると、庭園が見渡せます。
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ここは、アルカサルと言いながらも、実はレコンキスタ以降にアルフォンソ11世により建てられたものです。なので、わざわざ「"キリスト王の"アルカサル」と呼ばれています。
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「モザイクのサロン」、18世紀に造られました。
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「モリスコ(カトリックに改宗したイスラム教徒)の中庭」。
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「王の浴場」。
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庭園から見る「オマージュの塔」と「ライオンの塔」。
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メスキータを後にし、さらに南へ。グアダルキビル川に架かるローマ橋の門にもなっている「聖ラファエルの凱旋門」。北岸にあります。
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ローマ橋から望むグアダルキビル川。アンダルシア州を東西に貫く、イベリア半島で5番目に長い川です。”グアダルキビル”はアラビア語で”大いなる”という意味らしい。
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南岸には「カラオーラの塔」、12世紀にムワッヒド朝によって建てられました。
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そろそろお昼時です。橋を渡ったサンタ・テレサ広場に近いバルにてタパスといきましょう。
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こちら、「バル・ミゲリート(BAR MIGUELITO)」にて。
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人気の店の様で、お昼時でもありますが、テーブル&カウンターほぼ満員です。カウンターに隙間を見つけて何とかポジションをゲット。
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カーニャ(生ビール)とともに、まずは大好きな「サルピコン・デ・マリスコ」。海鮮マリネです。
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これも大好物「ボケロネス・フリトス」。カタクチイワシのフライ。
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白ワイン頼んだらナミナミ!
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ここでも「フラメンキン」。前夜のディナーと違って、切らずに細長いままで出てきました。
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そんなタパスを楽しんでるうちに、バルセロナから来たという隣で飲んでいたご夫婦と意気投合。旦那さんとのショット。
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バルを出て、橋を渡って再びコルドバ市街方面へ。
フェリアの伝統的衣装に身を包み、橋を行き交うセニョーラ。 -
こちらにも。
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旧市街へ戻ると、個性的で魅力的な街並みに再会します。
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こちらはセラミカ(陶器)の店。
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小さな教会の前に十字架飾り。
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十字架祭のパーティテーブルにもフェリア衣装のセニョーラ。
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ポトロ広場。
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「サン・フランシスコ教会」、18世紀のバロック様式。
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「コレデラ広場」に出ました。
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謎の風貌をしたセニョリータたちを発見。(特に右端の娘)
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彼女たちが居たカフェでちょっと休憩。
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広場の脇、ソコッロ広場に建つ小さな礼拝堂。ここにも十字架飾り。
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サン・ペドロ広場に建つ「サン・ペドロ教会」、14世紀の教会。広場のベンチに何かが居ます…
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…確かに、ウトウトとしたくなる気持ちの良い陽気。お祭りで一杯飲んでればなおさら…
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「サン・アンドレス教会」、13世紀創建の教会。
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その内部。
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通りのどこを見ても花。
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サン・アウグスティン広場でも十字架祭の飾りとパーティーテント。
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パティオ祭りはこの翌日からですが、すでに前哨戦。
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パティオにも十字架飾り。
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ここでも。町の至る所でお祭りムード…というかお祭りです。
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コルドバ市庁舎。
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市庁舎横の古代ローマ遺跡。
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ラス・テンディーリャス広場。16世紀ごろのスペイン将軍、ゴンサロ・フェルナンデス・デ・コルドバの騎馬像。コルドバ地方出身です。
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…などなど、もう数え切れないほどの文化財が残る町です。他にも沢山画像が残っていますが、どれが何やらもはや判りませんので、これくらいにしておきます。
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さて、陽が暮れてディナータイム、この日は何気なくメスキータ近くのレストラン「カサ・パラシオ・バンドレロ(Casa Palacio Bandolero)」へ。
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パラシオ(宮殿風の邸宅)のパティオにテーブルが並び、雰囲気は良いです。
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観光客向けの感じはしますが、お客さんが少ない時間帯だったこともあり、スタッフの対応は悪くはありません。
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サラダは美味しかったのですが…
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…このパエリアがダメでした。おじちゃん、一生懸命仕分けてくれたのですが…
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…あまりにも塩辛すぎます。パエリアはスペイン各地で食べてきましたが、日本に比べれば味が濃いのは普通としても、ここのは異常に塩辛く食べ切れずに結構残しました。
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やはり、レストランはきちんと調べて行った方が良いです。
少し胸焼けしながら、ライトアップされたミナレットを見つつホテルへ戻ります。 -
…翌朝、再びメスキータ近く。
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前述の通りホテルは素泊まりなので、朝食を摂るとなるとカフェが多いメスキータ近くになってしまいます。
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ホテル「アシエンダ・ポサダ・デ・ヴァリナ(Hacienda Posada de Vallina)」のカフェにて。
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どれにしようかな…
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これとこれで。
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2018年はこの日5月1日からパティオ祭が始まりました。
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このような小さな2つの鉢植えが、パティオを解放している家の目印です。空はあいにくの雨模様。
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個人の邸宅ですので、挨拶して中に入らせていただきます。(といっても、パティオ祭で開放しているところは気軽に入れますのでご安心を)
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噴水を囲んで床置きの華やかな鉢植えと、上から垂れる蔦の緑が融和した美しいパティオ。
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こちらのパティオはどうでしょうか。このように、オーナー家族かスタッフが出迎えてくれるところもあります。
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こちらも噴水が中心。壁にも花が飾られています。
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3階までビッシリと花飾り。
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壁には花だけでなく陶器の飾りも。
観光の中心地から少し離れたところだからか、人が少なくて見学がしやすいです。 -
ここにも目印の2本の植木がありますね。入ってみましょう。
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これは、小ぶりな花をちりばめた落ち着いた趣向。
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建物自体が文化財的なものだった様で、邸宅のパティオとは違って別の趣がありました。
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こちらはまた別のパティオ。
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中心は噴水ではなく花瓶。
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こちらは星形の泉を中心に、小さな花々が整然と並ぶスタイル。
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パティオ祭は、美しさを競うコンテストも兼ねており、毎年上位に入る様な人気のパティオには行列ができます。ここはものすごい行列、さすがに並ぶ気になれず。
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ツーリストインフォメーション等で、パティオを見られる家の観光地図が貰えますので、それを基に回るところを決めると良いでしょう。メスキータなど有名な観光スポットの近くは混む傾向があるので並ぶだけで時間を取られます。そういったところから離れたパティオをなるべく多く巡るのも良いと思います。
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パティオ祭りの賑わいに後ろ髪を引かれながらもコルドバを後にします。イスラム文化が色濃く残るこの町は、カトリックのレコンキスタにおいても異文化の美しさが破壊を免れ、守られてきたことを示しています。現代も世界中で宗教・思想の違いによる争いは絶えませんが、お互いの文化を尊重する世界になって欲しいものです。
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この旅行記へのコメント (2)
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- senda3さん 2019/03/20 20:33:34
- なつかしい思いで
- とても華やかな時に行かれて、大満足ですねえ。
私事ながら、私が訪問した5年前には、礼拝の時間帯、すなわち9時前に入れば入場料はいらないと聞いていて、それを実行。
なんと、セビリアの大聖堂も礼拝時間に入れば無料でした。
今は無理でしょうが。
懐かしい思いでをたくさんありがとうございまいました。(#^.^#)
- RAINDANCEさん からの返信 2019/03/24 23:11:42
- RE: なつかしい思いで
- senda3さん
ご訪問ありがとうございます。
メスキータの無料入場、2日目の朝に気づいて、再度入場しました。
セビーリャの旅行記拝見しました。大聖堂にも無料の時間帯があったのですね。
私たちが訪れたのは10年近く前、こんどはこちらが懐かしく拝見しました。
セビーリャ訪問は少し慌ただしかったので、再度ゆっくり訪れてみたい町です。
RAINDANCE
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