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エンジェルフォール(Angel Falls)キャンプ地での、人生初のハンモックの夜。まだ日本を出てから3、4日と云うことで、時差も残ってたし、宿泊所は屋根はあるが、壁はないので、雨の音が結構うるさかったこともあり、あまり熟睡は出来なかった。だんだんと位置が下がって、低い部分、床を擦ってたし。<br /><br />でも、明け方には雨の音もなくなり、明るくなってきた5時半頃には起き出す。まずは、宿泊所から川岸に降りる。と、見えた! 川の向こう側、一部雲はあるが、ちゃんとてっぺんまで見える。これがこの旅で見たかった最初の光景。見えたよ、見えた。この目で見たよ。昨日は見える範囲に入ったころには雨で見えなかったので、感動の一瞬だった。やがて日が昇ると朝日に照らされた滝が美しい。<br /><br />6時半過ぎから朝食を食べ、ハンモックを片付け、出発準備。7時45分頃出発。まずはボートで対岸に渡る。雨降ったし、水量が多くなってる気がする。この時点では滝は見えてはいるが、雲が結構掛かってる。8時頃対岸に渡り、ガウヤ川(Rio Gauja)を歩いて渡って、山登り開始。1時間余り林の中をひたすら歩く。最後の30分は結構登りで疲れた。<br /><br />9時10分過ぎ、エンジェルフォール間近で見ることができるライメ展望台(Mirador Laime)に到着。ライメは前にも書いたが、1955年にエンジェルフォールを初登攀したアレキサンドロス・ライメ(Aleksandrs Laime)の名前。本当に来たぞ~。旅行前に見た、桐谷健太君がNHKの特番で来てたところやわ。ついにここにやって来た~。ここには巨大な岩があり、その上で滝を見てるのは最高。1時間余りゆっくりして、たまたま一緒になった他の人も含めて記念写真を撮ったり、ガイドの方と一緒に写真を撮ってもらったり楽しかった。着いた時には一番上は雲の中で見えなかったんだが、1時間余りの間には綺麗に晴れ上がるところまではいかなかったが、なんとか上まで見渡すことが出来て良かった。<br /><br />改めてエンジェルフォールだが、標高2560mのアウヤンテプイ(Auyan Tepui)から流れ落ちる滝で、落差が979mあり、世界最大。大きな滝と云うと、日本では世界三大瀑布と云われるヴィクトリアの滝(Victoria Falls)、イグアスの滝(Iguazu Falls)、ナイアガラの滝(Niagara Falls)がイメージされるが、これらは一番落差が大きいヴィクトリアの滝でも108m、ついでイグアスの滝が82m、ナイアガラの滝は51mで、落差ではスケールが違う。ちなみにこの世界三大瀑布って云うのは日本でしか通用しないそうだ。で、落差としては、この世界三大瀑布よりもはるかに大きい滝が世界中にはゴロゴロ。例えば20位に入るのが北アメリカで一番の落差のヨセミテ滝(Yosemite Falls)で739m。エンジェルフォールはその中でトップで、かつ岩にぶつかることなく直下する距離が807mあり、これがまたすごい。通常は何段かの滝で構成されており、一つ一つの滝の落差はここまで大きくない。例えば、ヨセミテ滝の場合は436mのアッパーフォール(Upper Fall)と97mのローワーフォール(Lower Fall)の2つの滝とその間の206mのカスケード(Cascade)で成り立っている。なお、日本で一番の落差の滝は富山の立山にある称名滝で350mで、その隣に春から初夏の雪どけの増水時にのみ現れるハンノキ滝はそれ以上の500mある。ただし、このどちらも1段ではない。1段の滝での最大落差は和歌山県の那智の滝の133m。<br /><br />ライメ展望台から眺めるだけであったが、この滝には滝壺がない。落下距離がありすぎて落下する水が滝下部に達するより前に分散して空気と絡み合い、滝下部は暴風雨のようになり、滝壺を作れないのだ。それも凄い。<br /><br />この滝の先住民以外の最初の記録は1910年のベネズエラ人探検家エルネスト・サンチェス・ラ・クルス(Ernesto Sanchez La Cruz)のものだが、広く西洋に紹介したのはアメリカ人の飛行家ジミー・エンジェル(James Crawford Angel Marshall)。1933年、金を探して飛行中の彼が上空から見つけたもので、37年にはアウヤンテプイの上に着陸して水源を探そうとしたが、着陸に失敗、再離陸不能になったため、彼の一行は11日掛けて歩いて降り、世界で初めてテプイを降りた人間になった。ちなみに置き去りになった飛行機は1970年に回収され、現在はシウダボリバル(Ciudad Bolivar)の空港の前に飾られている(気付かなかった)。<br /><br />滝の名前は彼の名前から付けられており、決して天使の滝を意味するのではない。悪霊の住むところに天使の滝と云うことに偶然なったのだが、変な組み合わせである。ただ、先住民はこのテプイには立ち入らなかったが、滝の存在は知っており、ケレパクパイ・メル(Kerepacupai Meru=最も深いところにある滝)あるいはパラクパ・ヴェナ(Parakupa-vena=最も高くから落ちる滝)と呼んでおり、この呼称に変える動きもある。<br /><br />この滝に来るのが、今回の南米旅行の目的の一つ。一度行ってみたいと思ってたところで今回回ることにした6つのポイントの最初のポイントだった。また、十分な水量があって良かった。ギニア高地(Escudo Guayanes)には雨季と乾季があり、乾季だと水量が少なくなり、枯滝のようになるし、そもそもボートで川を遡れなくなる。雨季がいつからいつかに関しては様々な説があり、現実的には年によって異なるので、この11月中旬はたぶん大丈夫だろうが、年によっては危ないと云う感じだった。南米大陸でも南に降りると雨季と乾季が逆転するところもあり、今回の日程はギリギリの折衷案だったので、十分水量があり、かつ快晴ではなかったものの滝を見ることが出来て、本当に良かった。<br /><br />10時半前、下山開始。1時間ほど掛けてガウヤ川河口に戻る。ここまで来たらまた晴れてる。ただ、テプイの際は全体的に霞んでた。エンジェルフォールで咽を潤す(表紙の写真)。12時頃宿泊所に戻り昼食。このお肉は結構うまかった。<br /><br />1時過ぎ、エンジェルフォールに別れを告げる。この時は晴れてはないが、エンジェルフォール自体には全く雲や霞がなく、はっきりと滝を見ることが出来た。ありがとう、天気!<br />https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1873842752685740&amp;type=1&amp;l=e08cfe44a3<br />https://www.facebook.com/chifuyu.kuribayashi/videos/1873873432682672/?l=889481118002780413<br /><br /><br />カナイマ湖に続く。

ベネズエラ エンジェルフォール (Angel Falls, Venezuela)

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2017/11/12 - 2017/11/12

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旅行記グループ ベネズエラ

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ちふゆ

ちふゆさん

エンジェルフォール(Angel Falls)キャンプ地での、人生初のハンモックの夜。まだ日本を出てから3、4日と云うことで、時差も残ってたし、宿泊所は屋根はあるが、壁はないので、雨の音が結構うるさかったこともあり、あまり熟睡は出来なかった。だんだんと位置が下がって、低い部分、床を擦ってたし。

でも、明け方には雨の音もなくなり、明るくなってきた5時半頃には起き出す。まずは、宿泊所から川岸に降りる。と、見えた! 川の向こう側、一部雲はあるが、ちゃんとてっぺんまで見える。これがこの旅で見たかった最初の光景。見えたよ、見えた。この目で見たよ。昨日は見える範囲に入ったころには雨で見えなかったので、感動の一瞬だった。やがて日が昇ると朝日に照らされた滝が美しい。

6時半過ぎから朝食を食べ、ハンモックを片付け、出発準備。7時45分頃出発。まずはボートで対岸に渡る。雨降ったし、水量が多くなってる気がする。この時点では滝は見えてはいるが、雲が結構掛かってる。8時頃対岸に渡り、ガウヤ川(Rio Gauja)を歩いて渡って、山登り開始。1時間余り林の中をひたすら歩く。最後の30分は結構登りで疲れた。

9時10分過ぎ、エンジェルフォール間近で見ることができるライメ展望台(Mirador Laime)に到着。ライメは前にも書いたが、1955年にエンジェルフォールを初登攀したアレキサンドロス・ライメ(Aleksandrs Laime)の名前。本当に来たぞ~。旅行前に見た、桐谷健太君がNHKの特番で来てたところやわ。ついにここにやって来た~。ここには巨大な岩があり、その上で滝を見てるのは最高。1時間余りゆっくりして、たまたま一緒になった他の人も含めて記念写真を撮ったり、ガイドの方と一緒に写真を撮ってもらったり楽しかった。着いた時には一番上は雲の中で見えなかったんだが、1時間余りの間には綺麗に晴れ上がるところまではいかなかったが、なんとか上まで見渡すことが出来て良かった。

改めてエンジェルフォールだが、標高2560mのアウヤンテプイ(Auyan Tepui)から流れ落ちる滝で、落差が979mあり、世界最大。大きな滝と云うと、日本では世界三大瀑布と云われるヴィクトリアの滝(Victoria Falls)、イグアスの滝(Iguazu Falls)、ナイアガラの滝(Niagara Falls)がイメージされるが、これらは一番落差が大きいヴィクトリアの滝でも108m、ついでイグアスの滝が82m、ナイアガラの滝は51mで、落差ではスケールが違う。ちなみにこの世界三大瀑布って云うのは日本でしか通用しないそうだ。で、落差としては、この世界三大瀑布よりもはるかに大きい滝が世界中にはゴロゴロ。例えば20位に入るのが北アメリカで一番の落差のヨセミテ滝(Yosemite Falls)で739m。エンジェルフォールはその中でトップで、かつ岩にぶつかることなく直下する距離が807mあり、これがまたすごい。通常は何段かの滝で構成されており、一つ一つの滝の落差はここまで大きくない。例えば、ヨセミテ滝の場合は436mのアッパーフォール(Upper Fall)と97mのローワーフォール(Lower Fall)の2つの滝とその間の206mのカスケード(Cascade)で成り立っている。なお、日本で一番の落差の滝は富山の立山にある称名滝で350mで、その隣に春から初夏の雪どけの増水時にのみ現れるハンノキ滝はそれ以上の500mある。ただし、このどちらも1段ではない。1段の滝での最大落差は和歌山県の那智の滝の133m。

ライメ展望台から眺めるだけであったが、この滝には滝壺がない。落下距離がありすぎて落下する水が滝下部に達するより前に分散して空気と絡み合い、滝下部は暴風雨のようになり、滝壺を作れないのだ。それも凄い。

この滝の先住民以外の最初の記録は1910年のベネズエラ人探検家エルネスト・サンチェス・ラ・クルス(Ernesto Sanchez La Cruz)のものだが、広く西洋に紹介したのはアメリカ人の飛行家ジミー・エンジェル(James Crawford Angel Marshall)。1933年、金を探して飛行中の彼が上空から見つけたもので、37年にはアウヤンテプイの上に着陸して水源を探そうとしたが、着陸に失敗、再離陸不能になったため、彼の一行は11日掛けて歩いて降り、世界で初めてテプイを降りた人間になった。ちなみに置き去りになった飛行機は1970年に回収され、現在はシウダボリバル(Ciudad Bolivar)の空港の前に飾られている(気付かなかった)。

滝の名前は彼の名前から付けられており、決して天使の滝を意味するのではない。悪霊の住むところに天使の滝と云うことに偶然なったのだが、変な組み合わせである。ただ、先住民はこのテプイには立ち入らなかったが、滝の存在は知っており、ケレパクパイ・メル(Kerepacupai Meru=最も深いところにある滝)あるいはパラクパ・ヴェナ(Parakupa-vena=最も高くから落ちる滝)と呼んでおり、この呼称に変える動きもある。

この滝に来るのが、今回の南米旅行の目的の一つ。一度行ってみたいと思ってたところで今回回ることにした6つのポイントの最初のポイントだった。また、十分な水量があって良かった。ギニア高地(Escudo Guayanes)には雨季と乾季があり、乾季だと水量が少なくなり、枯滝のようになるし、そもそもボートで川を遡れなくなる。雨季がいつからいつかに関しては様々な説があり、現実的には年によって異なるので、この11月中旬はたぶん大丈夫だろうが、年によっては危ないと云う感じだった。南米大陸でも南に降りると雨季と乾季が逆転するところもあり、今回の日程はギリギリの折衷案だったので、十分水量があり、かつ快晴ではなかったものの滝を見ることが出来て、本当に良かった。

10時半前、下山開始。1時間ほど掛けてガウヤ川河口に戻る。ここまで来たらまた晴れてる。ただ、テプイの際は全体的に霞んでた。エンジェルフォールで咽を潤す(表紙の写真)。12時頃宿泊所に戻り昼食。このお肉は結構うまかった。

1時過ぎ、エンジェルフォールに別れを告げる。この時は晴れてはないが、エンジェルフォール自体には全く雲や霞がなく、はっきりと滝を見ることが出来た。ありがとう、天気!
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1873842752685740&type=1&l=e08cfe44a3
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カナイマ湖に続く。

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