西インド　グジャラートの旅（１２）～アーメダバード３　ハティースィン・ジャイナ寺院、ダーダー・ハリ階段井戸～

2019/01/04 - 2019/01/04

アーメダバード街歩きの続きです。
昼食後は、ハティースィン・ジャイナ寺院、ダーダー・ハリ階段井戸、スィディ・バシール・モスク、ラーニー・サーブライ・モスクを駆け足で巡りました。
以下、日程です。
12/29(土)　伊丹→成田→ムンバイ
12/30(日)　ムンバイ(AIR)→ブージ(チャーター)→ニローナ→カロ・ドゥンガル→ルディア→ホワイト・ラン→ブージ
12/31(月)　ブージ→アジュラクプル→ダネティ→ラトゥナル→ブジョディ→ブージ市内観光→夜行バス(ジュナーガルへ)
1/1(火)　ジュナーガル早朝着→市内観光→ジュナーガル発(BUS)→ソンガド(リクシャ)→パリタナ
1/2(水)　シャトルンジャヤ登山→パリタナ(BUS )→アーメダバード
1/3(木)　アーメダバード(チャーター)→アダラージ(階段井戸)→モデラー(太陽寺院)→パタン(王妃の階段井戸)→アーメダバード
1/4(金)　アーメダバード市内観光
1/5(土)　アーメダバード(AIR )→ムンバイ(市内観光)→機内
1/6(日)　成田→羽田→伊丹

エリア アーメダバード(インド)

昼食後にリクシャーでハティースィン・ジャイナ寺院に向かいます。

14時頃にハティースィン・ジャイナ寺院に到着し、境内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、巨大なスタンバ(記念柱)です。

ハティースィン・ジャイナ寺院。

寺院内に入ることはできますが、本殿内は写真撮影が禁止されています。

本殿の門。この門の写真撮影は可能です。

この本殿の門の彫刻は素晴らしく、壁面や柱などが精緻な彫刻でびっしりと埋め尽くされています。

ハティースィン・ジャイナ寺院。

美しいバルコニーの彫刻。

門の柱頭には石材を丸彫りした美しい彫刻が施されています。

音楽を奏でるジャイナ神。

どのバルコニーの彫刻も美しいです。

壁面を埋め尽くす彫刻群。

躍動感あふれるダンスする女神の像。

内部の本殿は回廊ともに精緻な彫刻で埋め尽くされており、実に見ごたえがありました。日本に旅行したことのあるニューヨーク在住の夫婦に声をかけられ少し話しましたが、ジャイナ教徒は裕福な人が比較的多く、国外から里帰りでアーメダバードに帰って来る人が結構いるようです。30分ほどの観光後、ハティースィン・ジャイナ寺院から、門の前で客待ちをしていたリクシャーでダーダー・ハリ階段井戸に向かいます。

ダーダー・ハリ階段井戸に到着。

ダーダー・ハリ階段井戸。アダーラジの階段井戸と同様にイスラム時代に建設されたものなので偶像の彫刻は一切なく、幾何学的な美しさを追求した構造です。規模は幅が６ｍ、長さが70m、深さが20mです。

アダーラジに比べると横幅は少し狭いですが、美しさは引けを取りません。

まるで地下宮殿のような空間です。

柱と梁で組んだ架構が奥まで続いていて、間には明り取りのためのスペースが空けられて陰影が表現されており、遠近感を感じることができます。

架構の踊り場の壁面には美しい装飾が施されています。

アラビア文字で書かれた碑文。

さらに奥まで階段を下っていきます。

ダーダー・ハリ階段井戸。

ダーダー・ハリ階段井戸。

ダーダー・ハリ階段井戸。

階段井戸の奥から振り返って上を見上げると、柱と梁の架構が目の前に聳え立っていて、迫力を持って迫ってきます。

ダーダー・ハリ階段井戸。

ダーダー・ハリ階段井戸。

ダーダー・ハリ階段井戸。

最奥の井戸は現在使用されていませんが、その上部は吹き抜けで空を見上げることができます。階ごとにぐるりとバルコニーが設置されていて、市民が涼を取るための場所とされていたそうです。

井戸に遊びに来ていた地元の男の子。

吹き抜けの井戸には螺旋階段があり、地上に上がることができます。

カメラを向けると笑顔を返してくれました。

吹き抜けのバルコニー。

正面には架構の踊り場が続き、遠くに入口の階段が見えます。

バルコニーの壁面には精緻な彫刻が施されています。

階段井戸を上がり、隣接するバイ・ハリール・モスクに入ります。

バイ・ハリール・モスク。

バイ・ハリール・モスクのミナレット。グジャラートのモスクのミナレットは上部が崩壊しているものが多いです。

ミナレットの基壇に施された美しい装飾。

モスク正面のミフラーブ。

モスクの大ドーム。

中学生くらいの男の子に案内してもらい、ミナレットの階段を登って屋上に上がらせてもらいました。

モスクのドーム屋根。

ミナレットの階段。

モスクの隣にはバイ・ハリール廟があります。

バイ・ハリール廟。

バイ・ハリール廟。

壁面の装飾が精緻でとても美しいです。

彼に案内してもらいました。

1時間ほどダーダー・ハリ階段井戸を観光し16時頃にスィディ・バシール・モスクい向かいます。大通りまで歩いていって、流しのリクシャーを捕まえて、モスクに近いアーメダバード駅に一旦向かいます。リクシャーにモスクの名称を伝えても、知る人は少ないためです。駅に到着後、南方向に歩いてモスクに向かいますが、わかりにくい場所にあるので、人に聞いたほうが早いです。

スィディ・バシール・モスク。このモスクはアーメダバードでは珍しくミナレットが残されています。1452年に建てられましたが、このミナレットは地下でつながっており片方を揺らすと他方も揺れるため、地震に強い構造となっているそうです。

スィディ・バシール・モスク。

モスクのミナレット。グジャラートのモスクのミナレットは装飾が多いため、その重みに耐えられずに地震で倒壊したそうですが、このモスクのミナレットは奇跡的に残されています。

ミナレットの精緻な彫刻。

モスクのミナレット。

スィディ・バシール・モスクの礼拝堂。

礼拝時に使用するプラスチック製のムスリム帽がかごの中に入れられていました。

アーメダバードは礼拝堂の隣に霊廟のあるモスクが多いです。

モスクの前にいた女の子。

リクシャーで本日最後のラーニー・サーブライ・モスクに向かいます。ドライバーは場所を知らないので、彼のスマホのアプリで行き先を指し示して、ナビをしてあげました。

彼がそのリクシャーのドライバーです。

ラーニー・サーブライ・モスク。1514年にグジャラート王族アブー・バクル・ハンの母ラーニー・サーブライによって建立されました。

モスクの前に位置する霊廟。この中には入れませんでした。

霊廟の壁面は一面透かし彫りの彫刻が施されており、ジャーリーと呼ばれる格子窓は一段ごとに意匠が異なっています。

ラーニー・サーブライ・モスク。

このモスクのミナレットは細長く、上部は残されています。

ラーニー・サーブライ・モスクのミナレット。

ミナレットの基壇に施された美しい彫刻。

モスクのバルコニー。

バルコニーの出窓を下から支える持ち送りの装飾がとても精緻で美しいです。

礼拝堂の内部。

年季の入った礼拝時間の時計。

17時頃、夕刻の礼拝の時間となったのでモスクを退出しました。

礼拝に集まる人々。モスクを後にし、ホテルに戻ります。