熊野古道・・中辺路の大門坂から熊野那智大社、青岸渡寺、那智の滝まで約2.5kmを歩きます。

2018/11/06 - 2018/11/06

熊野詣でのハイライトは、熊野古道・大門坂から熊野那智大社、那智山青岸渡寺、三重塔、那智の滝を巡る約2.5kmのルートです。自然崇拝、先祖崇拝、神仏習合など全部揃った日本信仰の聖地で、熊野でも一番人気の霊場です。

数多くの参詣者がたどった大門坂は、鬱蒼とした杉林が続く約600mの石畳の道で、樹齢800年の夫婦杉や大楠、熊野九十九王子の最後の王子社「多富気王子」などが見どころで、古道の雰囲気を色濃く残す参詣道です。

神話の神々を祀る朱塗りの社殿群が並ぶ熊野那智大社、西国三十三所の第一番札所の那智山青岸渡寺にお詣りし、三重塔を通って那智の滝に、太古から神として崇められてきた落差133mの日本一の大滝を拝みます。

参考；　世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」には、中辺路、熊野那智大社、青岸渡寺、那智大滝が含まれています。

エリア 那智勝浦・太地(和歌山)

熊野古道の「大門坂」入口です。

階段を上ると関所跡です。
大門坂の距離は約600mで、石段は267段、杉並木は132本あります。

「関所跡」の遺構です。
石造りの流し台と石造りの石船が残っています。

「大阪屋旅館跡」です。
南方熊楠が３年近く滞在していました。

「振ヶ瀬橋」です。
俗界と霊界の境目の橋です。

綺麗に石組みされた石畳です。

「鏡石」という祈り石です。

「大門坂茶屋」では平安時代の衣装が借りられます。

樹齢800年の「夫婦杉」です。

夫婦杉を振り返ると。

石畳の階段が続きます。

「多富気(たふけ)王子跡」です。
熊野九十九王子の最後の王子跡です。

樹齢800年の大楠です。

大門坂へはここからも入れます。
バス停もあります。

昼なお暗い参道です。

「唐斗石」という祈り石です。

十一文関所跡です。

大門跡に到着です。
仁王像が立つ大門があった場所です。

熊野古道の案内標識です。

和か屋本店で休憩です。

店内にはお土産が並びます。

「お滝もちとコーヒー」のセットを頂きます。

いい感じでした。

熊野那智大社の表参道です。

那智山郵便局です。

ここだけの記念切手を販売しています。
熊野那智大社と那智山青岸渡寺、熊野本宮大社の３種類の切手シートです。

那智黒石が並ぶお土産屋さんです。

石段が続きます。

実方院跡です。
実方院は、熊野行幸の際の上皇や法皇の御宿所でした。

熊野那智大社の「一の鳥居」です。

「手水舎」で手と口をすすぎ清めます。

「二の鳥居」を入ると熊野那智大社です。

仮祈祷所です。
左手に見える山桜は、奥州から藤原秀衡が持ってきたものです。

神池の鯉です。

熊野那智大社の拝殿と本殿は修復工事中でした。
拝殿奥の神殿群は、御本殿の第一殿から第五殿で構成されています。

主祭神は、熊野夫須美大神（クマノフスミノオオカミ、別名；イザナミノミコト）です。

左手の神殿群は、宝物殿と御縣彦社、八神殿と続いています。

御縣彦社（みあがたひこしゃ）で、八咫烏をお祀りしています。

樹齢約850年の樟を御神木として祀っています。
平重盛の御手植えと伝わっています。

青岸渡寺の手水鉢です。
水源は那智大滝で、延命の水です。

那智山青岸渡寺も修復工事中でした。

那智山は、神仏習合の聖地でもあり、青岸渡寺は西国三十三所の第一番札所です。

鐘楼です。

青岸渡寺の宿坊尊勝院です。
熊野行幸の際の上皇や法皇の御宿所でもあり、三重塔、那智の大瀧が見えます。

熊野古道の案内標識です。

青岸渡寺の三重塔と那智の滝です。

青岸渡寺三重塔は、天正9年(1581)戦乱により焼失し、昭和47年(1972)に鉄筋コンクリートで再建されています。

旧参道を下ると遥拝所です。

那智御瀧の遥拝所です。
毎年7月14日の熊野那智大社の例大祭（扇祭、那智の火祭り）に扇立て神事を行う聖地です。

「鎌倉積み」の石段です。
杉の巨木も昔のまま残っています。

バス停「那智の滝前」です。

飛瀧神社の鳥居です。

那智の滝が間近に迫ってきました。

光ヶ峯遥拝石です。

飛瀧神社の授与所です。

熊野那智大社の別宮・飛瀧神社の御神体が那智の滝です。

高さ133mの断崖から流れ落ちる那智の滝は、一段の滝としては日本一の落差を誇ります。

３つに分かれている滝口には、しめ縄が張られています。

お滝拝所からの参拝です。