15歳のみっちと2人で行く12日間の親子旅の8日目です。<br /><br />今日はみっちのこの旅行の目的とも言えるAnne Frank Huisに行く日。<br />この日の為にえんえんと(笑)興味のないベルギーとかを連れ回されたみっちは、気合が入ってる。早起きも問題なし、やって。<br /><br />Anne Frank Huisの感想は、行って良かった、生きてる間に行けて良かった、と思える場所でした。戦争の狂気、その中にあって、本当に正しいと思える事を自分の身を省みず行えた人達(Anne 家族を助けた友人)の存在を知る事が出来た事。行くきっかけを作ってくれたみっちに感謝！<br /><br />その後、美味しいランチを食べて、ユリアの大好きな王宮を見学、そしてVan Gogh Museumと、私達にしては頑張って観光した一日の旅行記です。<br /><br />★日程はこちら★<br />＊Brüssel　 2泊　8/7～ 8/8<br />【1】三大ガッカリを制覇！<br />https://4travel.jp/travelogue/11404205<br />【2】緑色の秘密<br />https://4travel.jp/travelogue/11410728<br />【3】煌びやかな夜のGrand-Place<br />https://4travel.jp/travelogue/11411497<br />＊Brügge　 2泊 8/9～ 8/10<br />◇【4】Brüggeは今日も雨だった<br />https://4travel.jp/travelogue/11413582<br />◇【5】366段の螺旋階段にヘロヘロになる<br />https://4travel.jp/travelogue/11419152<br />＊Rotterdam　2泊　8/11～ 8/12<br />◇【7】オモロ建築てんこ盛りRotterdam<br />https://4travel.jp/travelogue/11421550<br />◇【8】自転車で行くKinderdijk<br />https://4travel.jp/travelogue/11421652<br />＊Amsterdam　5泊 8/13～ 8/17<br />◇【9】Rijksmuseumで夜警に会う<br />https://4travel.jp/travelogue/11421755

【10】Anne Frank Huis★キミと行く★ベルギー＆オランダの旅12日2018.8◆8日目

30いいね！

2018/08/07 - 2018/08/18

325位(同エリア2853件中)

エリア

アムステルダム(オランダ)

旅行の満足度: 5.0

同行者: 家族旅行

交通手段: 鉄道徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

2018年8月14日(火) 8日目

12日の旅行日程の8日目、長いと思っていた旅行もいよいよ残りわずか。
朝ごはんは、宿泊してるアパートで簡単に済ませ、最寄り駅のSloterdijkから電車で中央駅にまずは到着。Sloterdijkから中央駅までは電車はバンバン走ってて、殆ど待たずに乗れる。私達はOV-chip kaartを持っているので、チェックイン、アウトで乗車もささっと。
中央駅からトラム(13／14／17)で、今日の最初の目的地に向かいましょう～。トラムは主だった観光地を回るにはとても便利。私達の自宅は、バスが1時間に一本しかないので、私は殆ど公共交通機関に乗らず。なので、トラムに載るのも楽しい～。
これは何だろう？とても豪華な建物、美術館？とか思っていたら、デパートとの事。
まだ時間にはちょっと早いので、Westerkerk(西教会)をのぞいて見る事に。

Westerkerk(西教会)は、1631年に完成したルネサンス様式で、富裕層のプロテスタント信者が通ってた。移設されて現在は無いですが、隣接した墓地には有名画家であるレンブラントとその息子、愛人の亡骸が眠っていたそう。また隣にあるAnne frankの家では、潜伏中のAnne達が当時その鐘の音を聞いていた事でしょう。
https://www.westerkerk.nl/
と、歴史ある教会ですが、内部は以外にシンプル。プロテスタントの教会ですからね。帰ってから分かったのですが、ここの見所はパイプオルガンで、塔にも登れるツアーがあったみたい。何でも先に調べないとダメだ～。
Anne Frank Huisの入り口は普通のビルの入り口の感じ。係りの人が、入場出来る時間を聞いた人に、完全予約制、サイトが必要、と言っていた。因みに今日の入場券はソールドアウト。

15時以降は並べば入れた時期もあったようですけど、2018年8月の時点では完全予約制。その場での入場は無理。チケット売り場もありません。ネットで送られてくる入場券のQRコードの提示が必要。しかも予約時間厳守。

私達は、みっちの友人が予約せずに行き、見れなかったと聞いていたので、予約開始の2ヶ月前に予約。時間を有効に使いたかったので、朝の9時の予約です。
https://www.annefrank.org/en/museum/tickets/

予約は9時、入場可は9時15分まで、と15分刻みの制限あり。私は日本語のオーディオガイド、みっちはドイツ語のガイドを借りて、いざ！
入場料は大人10ユーロ、みっちは5ユーロ。
Anne Frank Huisの訪問は、みっちがこの本の事を学校で習い、行って見たいと希望し、感受性の高い若いうちに是非、と私も思っての事でした。幸い欧州に住んでるので近い。いわばこの12日間の旅行のきっかけ。

私自信がAnne frankの本を読んだのは、確か小学生の頃。でも、当時は読後にそれ程感動した記憶はありません。私自身、子供だったし、戦争に関しても無知でした。そして今回、Anne Frank Huisを訪問し、子供を持つ母になったからか、Anne frankの視線ではなく、父、Ottoの気持ちで中を見学してる事に気がつきました。

ナチから解放され、この家にたった1人戻った父、Otto。
亡くなった家族の行方を懸命に捜す父、Otto。
Anneの日記を読み、彼女の作家になる夢を叶える為、出版を決意した父、Otto.
略奪され、がらんどうのままでの隠れ家の公開を望んだ父、Otto。

何も無い場所に佇む彼の写真が印象的で、思わず涙がポトリ。もう一度本を読み直したくなりました。とても胸の痛む場所ですが、Amsterdamでは絶対行って欲しい場所です。
近くにあるAnne frank像

私は実はもっと小さな家を予想してました。みっちに連れられて来た感じだったけど、来れて良かった。絶対に忘れてはいけない歴史だと再認識しました。
Anne Frank Huisはとても良かったけど、さすがにどよ～ん、と気持ちがなってしまった。いかん、いかん。せっかくの旅行、気を取り直して。

運河にはこんな貸切の船もたくさんあって、パーティをしてる人達も。
運河が生活に密着してるんですね。
大きな駅ではトラムの乗り場は、行き先によって通りの向こう側、とか違う通りになってるので注意が必要。
メイン通りを走るトラムの中ほどには、チケット売りの車掌さんが乗っていて、そこでチケットも買えるようでした。ただし！オランダの一回券は1ユーロ加算されるので注意が必要！一日に何度もトラムに乗るなら、1日券等の方がお得です。
オランダに数日滞在、NS(オランダ鉄道)にも乗るなら、断然無記名式OV-chip kaartがお得！カード代7.5ユーロはかかってしまうけど、いちいちチケットを買わなくて良いし、乗車代も安くなります。無記名式OV-chip kaartについては詳しくはこちらの旅行記で。
7】オモロ建築てんこ盛りRotterdam
https://4travel.jp/travelogue/11421550
王宮好きとしては外せない、Dam広場にあるPaleis op de Dam(王宮)

王宮と言っても、現在王様は住んでいなくて、一般公開されています。歴史を見て見ると、なかなか面白いくて、そもそも栄華を誇る為に、町の中心に豪華な市庁舎を建てようと計画されたもの。
Paleis op de Dam(王宮)は、17世紀、Amsterdamは世界で最も重要な都市である事を世界に示す為、荘厳な市庁舎として1648年に有名な建築家、ヤコブ・ファン・カンペンにより建設。古典的な贅沢な装飾を施し、この都市が経済と文化で栄華を誇った黄金期に得た威風と富を表現。

この市庁舎が王宮として使われたのは、1808年以降で、フランスのナポレオン皇帝の弟であるルイ・ボナパルト王がすみます。しかし、王としての生活は長く続かず、ナポレオン皇帝が1813年に失脚した後、王宮はウィレム1世によりAmsterdamにに返還される事になりました。
私は王族好き？で、欧州内の王族のドキュメンタリーや結婚式の中継はけっこう見てる。病院にある雑誌にも欧州の王室の話題が必ず載ってて、それも読んでるので、結構事情通。

現在のオランダ王と女王の肖像。女王のMáxima様はアルゼンチン生まれで、父親が軍事独裁政権であったビデラ政権の閣僚だった為、結婚を市民や議会に反対された。その為、結婚式や、公式の行事では彼女の両親を見る事はない。

Máxima様のエピソードで面白いのは、結婚に反対された時、王様が(当時は皇太子)がかなり過激な発言をしたらしく、その事に対して彼女は「ちょっとおバカさんね」と言って、国民の気持ちを掴んだとか。オランダでは愛嬌のある言い回しらしい。又、とても気さくな性格らしく、女王に即位後も「私はMáximaよ。これからもそう呼んで欲しい」と発言したり。又、世界の王族の中で唯一LGBTの団体の役員も勤めていて、オランダ国民は皆彼女の大ファンだとか。私も個人的にとても大好きな女王様です。
と、熱く女王のMáxima様の事を語ってしまったけど、ここはサイトから事前にチケットを購入。購入日から1年有効、みっちは無料でした。オーデォオガイドつき。日本語はなかったので、みっちと同じドイツ語を借りました。
Paleis op de Dam
https://www.paleisamsterdam.nl/en/visit/#tickets
Paleis op de Dam(王宮)は現在、17のホールや部屋、ギャラリーが公開されてて、最大の見所はこの市民用のホール。広いスペースに豪華な彫刻が施されてて、見所いっぱい。
このスペースは宇宙を表していて、大理石の床には北半球、東半球、西半球の地図が描かれています。
とても重そうに球体を抱えてる人を発見！
宇宙のテーマからして地球？
うんしょ。地球重そう。
もう1つの入り口。
彫刻が見事。
シャンデリアがすごい豪華。
ガイドツアーに沿ってお部屋を見学しましょう。

ナポレオン時代の木製の革張り家具、真鍮のシャンデリア、斬新なタペストリーなど2,000点のナポレオン時代の家具が展示されてるとの事。
ベルギーの王宮とは又違う感じ。元々市庁舎だったからでしょうね？

Royal Palace of Brusselsを見学した旅行記
【2】緑色の秘密★https://4travel.jp/travelogue/11410728
この証明はセンスが良くて素敵。
見学は部屋に入れる場所と覗くだけの部屋がありました。
ここでハプニング！王宮はフラッシュなしで写真撮影可。
監視のおじさんが1人の女性に「フラッシュはダメ」と注意。でも彼女は携帯で写してて、もちろんフラッシュは使用してないので、彼女も？の顔をしてた。

すると私にも「フラッシュはダメ」と言うではないか。
イヤイヤ。フラッシュは消してるし。納得いかないので、係りのおじさんに使ってません。と反論すると、「イヤ、使ってた」

ますます納得いかないので、おじさんのそばに行き、カメラの画面を見せて、「見て！フラッシュを消してるでしょう？使ってません」と言うと、おじさんはタジタジして、もう分かったから、でも使っちゃダメと。しっしっ、とされてしまう。
？？？のまま、その場を離れてよく考えて見ると・・・

もしかしておじさん。カメラの焦点をあわせる為の小さなめの光をフラッシュって思った？それなら納得。でも、かなり年配のおじさんだし、ちゃんと仕事？してるって良い方に考える事にした。ちなみに注意されたのは、そのおじさんの部屋だけ。
天井画が見事だった部屋
窓からはDam広場が見える。
とても由緒あるピアノと言っていた。
紹鴎様の肖像。とても綺麗な絵。
フランスのナポレオン皇帝の弟であるルイ・ボナパルト王が使用したて部屋。
さすがに豪華～。
こちらは客間みたいです。
又大広間に戻ってきて。
うーん。シャンデリアがすごい。昔はこれがみんな蝋燭だったと思うとね。
花もお部屋にマッチしてた。
最後に全体像の模型を見たら王宮の見学は終わり。
Dam広場にはたくさんの大道芸人が色んなパフォーマンス中。
こちらダーズベーダー。夏は暑そう。
夏ならでは？裸にペイント風。嬉しそうに写真取ってた。でも、下に水着をつけてるね？
王宮の上の飾り。
Nieuwe Kerk
https://www.nieuwekerk.nl/en/

入って見たかったけど、みっちに反対される。もう教会は十分見た、と。
残念・・・ここが親子旅の辛いところ。
ちょっとした手品とか、たくさんの大道芸人がいて賑わってました。
ちょっと気になるので、このデパートにも入って見ましたが・・・
中は開店休業、と言うか、活気が無いというか、何というか。良い場所なんだから、もっと色んな活用方法がありそう。でも、中にオシャレな雑貨屋さんがあり、お土産にノートとかを購入。お値段、高めで、旅行中じゃないと買わないぐらいの値段・・・

Magna Plaza
http://www.magnaplaza.nl/
そろそろランチ、と言う事で、Rotterdam行ったSUMOと同じ店を見つけてしまい、すごく楽しくて、美味しかった記憶があるので、ここにしよう～。
【7】オモロ建築てんこ盛りRotterdam
https://4travel.jp/travelogue/11421550
中は元々中華だった？
SUMO
https://restaurantsumo.com/restaurants/amsterdam-4/
このSUMOは実は失敗でした。
タブレット注文じゃないし、ネタは美味しくないし。同じ値段で注文回数は少なく設定されてるし。がっかり。それなりに食べたけど、やっぱりチェーン店でもお店によってクオリティは違うのね。
ガッカリしながら、ちょっと広めの公園の横を通りながら。
Van Gogh Museumにやってきました。
ここは予約必須、となっていたので、ネットで予約してました。がっ！みっちのチケットを印刷するのを忘れたみたい。18歳以下は無料だけど。と思いながら窓口に相談すると、私のチケットから予約履歴を見てくれて、みっちの分のチケットも発行。良かった～。
すごい人気で、長蛇の列で時間できっちり入場制限されてたので、予約した方が良い、と言うか予約でしか入れないって情報もありました。日本語のオーディオガイドつき。みっちはドイツ語で。大人は19ユーロ、18歳以下は無料。
Van Gogh Museum
https://www.vangoghmuseum.nl/en/plan-your-visit
美術館は撮影不可(この写真は前日のRijksmuseumで撮影したものです)
Van Gogh Museum、ものすごく良かった。まず、オーディオガイドが素晴らしい。

Van Goghの人生に沿って作品が展示されており、彼の生涯をたどる形で見学して行きます。彼を支えて弟Theo。Theo亡き後、夫が生涯支えた義兄Van Goghの大量の作品や手紙を整理し、世に出す為に奮闘した義妹Johannaのことなど。

今まで知らなかった事実や、物語を知る事が出来て、この旅で一番良かったといえる美術館でした。美術館嫌いのみっちでさえ、すごく良かった、って言ってたので、ドイツ語のオーディオガイドも良かったと思われる。ここは超お奨めです。
Van Gogh Museumを出たらもう夕方。

トラム→電車と乗り継ぎ、ホテルに帰り、夕食はお昼のSUMOがまだお腹に残ってたので、パスタを作って食べて終了。明日も朝から出かけます。