2018/08/07 - 2018/08/18
358位(同エリア2853件中)
ユリアさん
12日のベルギー&オランダの旅も今日が最終日。
Amsterdamの旧教会の近くに、【屋根裏教会】と呼ばれて、禁止されていたカソリック信者の祈りの場がありました。(別名・アムステルリング博物館)。教会、特にカソリックと言えば、ゴージャスな建築と思いますが、この【屋根裏教会】の外観は、Amsterdamでよく見かけるカナルハウス。入り口も小さく、注意して探さないとうっかり行き過ぎてしまいそうです。でも、この小さな、ささやかな【屋根裏教会・今は博物館】は、Amsterdamの歴史を現代に伝える貴重な場所なのです。
Amsterdamは先進的で、多様性を認める自由な都市の印象ですが、過去には様々な弾圧があり、その弾圧に反発した人々による隠れ家が三つ今でも存在しています。ひとつは、もちろんナチ迫害の犠牲者、Anne Frank Huis。こちらは8日目に訪問済み。
二つ目は、Begijnhof(ベギンホフ)。起源はベギン会という中世ヨーロッパで誕生した半聖半俗の女性のみの団居住地の事。日本で言うと、女性の「駆け込み寺」と言った場所でしょうか。もともとはカトリックだったが、宗教改革によってプロテスタントに改宗を余儀なくされた結果、メインである礼拝堂は明け渡すことになります。しかし、住居は女性たちの私有財産だったために存続し、のちに住宅ファサード裏にはいわゆる ”隠れ教会” なるものも作られ、こちらは今でも見学することが可能。次回は行って見ようと思っています。
最後のひとつが、今回私達が行こうと思っている【屋根裏教会】です。1578年にAmsterdamがプロテスタント都市を宣言した結果、カソリックからの改宗を受け入れない人々の祈りの場所として存在した屋根裏教会・Museum Ons' Lieve Heer op Solder
https://www.opsolder.nl/en
この宗教弾圧は、日本のキリシタン狩りの様な厳しい物ではなく、当時の人々は「隠れ教会」の事を知っていたものの、おおっぴらにさえしなければ、目をつぶっていたそうです。理由は、厳しい弾圧を行うと、必ず激しい反発を呼び、やがて市民同士の争いがおき、Amsterdamの都市生活にも支障をきたす為。そう考えると、オランダ人は昔から他人に対して寛容、自由を重んじる気質だった事が伺えます。
★日程はこちら★
*Brüssel 2泊 8/7~ 8/8
【1】三大ガッカリを制覇!
https://4travel.jp/travelogue/11404205
【2】緑色の秘密
https://4travel.jp/travelogue/11410728
【3】煌びやかな夜のGrand-Place
https://4travel.jp/travelogue/11411497
*Brügge 2泊 8/9~ 8/10
◇【4】Brüggeは今日も雨だった
https://4travel.jp/travelogue/11413582
◇【5】366段の螺旋階段にヘロヘロになる
https://4travel.jp/travelogue/11419152
*Rotterdam 2泊 8/11~ 8/12
◇【7】オモロ建築てんこ盛りRotterdam
https://4travel.jp/travelogue/11421550
◇【8】自転車で行くKinderdijk
https://4travel.jp/travelogue/11421652
*Amsterdam 5泊 8/13~ 8/17
◇【9】Rijksmuseumで夜警に会う
https://4travel.jp/travelogue/11421755
◇【10】anne frank hause
https://4travel.jp/travelogue/11421763
◇【11】自転車で行く風車村Zaanse Schans
https://4travel.jp/travelogue/11421769
◇【12】オランダのお城・Kasteel De Haar
https://4travel.jp/travelogue/11421773
◇【13】チーズマーケット@Alkmaar
https://4travel.jp/travelogue/11421779
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 鉄道 船 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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2016年8月18日(土曜日)
今日は帰国日なので、朝から荷物をまとめ、チェックアウト。夕方までフロントで荷物を預かってもらい、NSで又中央駅まで移動。宿泊したサービスアパート、駅から近くて、フロントもあって、安くてとても良かった。夜も静かだったし。ただ、いったんアパートに戻ってしまうと、もう中央に出たくなるのが難点。一度ぐらい夜のAmsterdam、散策したかったな。 -
Museum Ons' Lieve Heer op Solder(屋根裏教会)は、中央駅から歩いていける距離なので、運河を見ながらブラブラと。
なぜAmsterdamに屋根裏教会があるかという理由は、実は16世紀に遡る事になります。当時、オランダの地はスペイン・ハプスブルグ家の支配下にあり、統治者のフェリペ2世は熱心なカトリック教徒でした。プロテスタントなら市民でも諸侯でも弾圧した為、それを機にオランダ独立戦争が起こり、やがてオランダはスペインから独立を勝ち取ります。 -
そしてスペイン時代の反動か、スペイン憎し、カソリック憎し、となったのか、オランダの主要都市ではプロテスタントを公式の宗派に指定するようになり、1578年にAmsterdamもプロテスタント都市を宣言します。そしてカトリック信仰を禁止しました。
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Museum Ons' Lieve Heer op Solder(屋根裏教会)の入り口はこんな感じ。
後に屋根裏教会となるこの建物は、1661年に裕福な貿易商ヤン・ハルトマン(1619-1668)が購入。熱心なカトリック教徒でもあったハルトマンは。邸宅の屋根裏を秘密の教会として改築し、信者達に解放します。そして以後200年ほどこの屋根裏の教会は、アムステルダムのカトリック信者達の祈りの場でした。
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隣には、誰でもドラックが買えると言う噂のコーヒーショップがある。(汗)、外見からは全く教会があるとは思えない。でも、実はこの辺りはモクモクと怪しい匂いが充満してた。
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入り口で入場券を買い、まずは建物の模型を見て、この屋根裏教会が出来た経緯のビデオを鑑賞。
https://www.opsolder.nl/en -
こんな素敵なドアドアを抜けて見学開始。
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根裏以下の階は生活空間で、17世紀度当時のオランダ人の暮らしぶりが伺えますね。質素だけど、綺麗な青色の暖炉。
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これは何でしょう?洗面台?
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秤があるからキッチン?
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とても古い、趣のある食器が並べてある。
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ここは居間でしょうか。とても豪華なシャンデリアがありますね。ここを買った人は裕福な貿易商ヤン・ハルトマンですからね。
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当時の絵も飾られてて。
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こちらも小ぶりな暖炉。今でもよく見ますね。
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ベットもあり。昔の人のベットってとても小さい、って思っていたら、当時は座った状態で寝てたとか。う~ん。熟睡できたのかしら?下の階を見学したらいよいよ上の教会に行きましょう。
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おお!屋根裏部屋がパイプオルガンを備えた壮麗な礼拝堂になっている!外から見ると普通のカナルハウスなのに、そのギャップに驚かされます。
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明るいピンク色で、とても美しく、そして暖かい感じのする礼拝堂です。
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200年もの間、世間に隠れてカソリック信者達が、祈りを捧げてた息遣いが聞こえる気がする。
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やはり普通の礼拝堂とは違う気がしますね~。
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礼拝に使う聖杯?とかも飾られてて。
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しっとりとしたマリア像。
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17世紀当時の写真。
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神父様の礼服
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これ、本物の鳩の剥製でした。ちょっとぎょっ。
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階段で3階まで登ることが出来ます。
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座席が以外に少ないので、大きな礼拝の時はこの左右のバルコニー席?からお祈りしたのでしょうね。
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窓から旧教会が見えますね。
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運河沿いにあるので、綺麗な街並みも見えます。
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マリア像
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本当にカナルハウスとは思えないぐらい、美しい礼拝堂です。
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礼拝堂の一番上の像。私は詳しくないけど、ゼウス?
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小さな小部屋があって。
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階段を下ったら、見学は終わり。
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出口の手前に宝飾が展示されてて。
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なかなか豪華な物がありますね。
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神父様の礼服
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宝飾品
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礼拝堂にかつてあった飾り。
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こちらもかつて礼拝堂にあった像。
かなり興味深く見学できた。でも、みっちはあまり興味が無かったみたい。 -
Amsterdamは階段が細くて、家具が入れれないので、家の上に滑車を取り付け、窓から家具を搬入するそう。その為、家の表面を傷つけ無い様に、家が前に少し傾いて立っています。この写真は分かりやすく映ってるかな?生活の知恵と言うか、とっても合理的!
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次に行く予定のBloemenmarkt(Singelの花市場)には徒歩で行けそうなので、運河沿いを歩いて向かいましょう。
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この辺りまでは、とても雰囲気のある建物があって楽しめたけど。
だんだん怪しげなお店、例のコーヒーショップや、生○○ショーとか書いてある半裸の女性の看板が増えてきて、なんか変?あれ!ここはもしかして飾り窓地帯?ぎゃ~! -
みっちと手を取り合い、ヤバイ、ヤバイ、と言いながら競歩のごとく早歩き。まだ午前中だったので、お姉さん達はいなくて良かった。もちろん通りの写真は怖くて撮ってない。
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運河を渡って、どうやら地帯は抜けたよう。
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イヤイヤ、ビックリしたわ~。とにかくドラッグのお店も多くて、普通に人が出入りしてるから。
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Singelの運河沿いにあるのがSingelの花市場。
このSingelの花市場は1862年に始まり、今年で156年の歴史がある世界中でも有名な花市場のひとつ。当初は花の生産者が花を船に積み、運河に集まり、戦場から花を売る世界で唯一の船上フラワーマーケットだったよう。
シンゲル花市場(Bloemenmarkt)
Singel, 1012 DH Amsterdam
月~土 9:00-17:30
日 11:00-17:30
トラム1番、2番、5番
Amsterdam, Koningsplein下車すぐ -
マクドナルドも街に馴染んでる~。
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いきなり可愛い羊さんが出迎えてくれた~。
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とても綺麗な花がたくさんあって、癒される。
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花は大好きなので、とっても嬉しい。あれ、こんな所にも羊さんがいて、こんにちは。
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とてもカラフルな切り花を売ってたお店。お値段も安い。帰国日じゃなかったら買いたかった。
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花市場と言いながら、観光客も多いのでお土産屋さんがたくさんあって、カラフルな木靴がたくさん売ってた。
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サボテンとか見たことの無い花の苗とか球根とか、たくさんありましたよ。でも、特に買うものも無く、ブラブラとそぞろ歩き。花市場を抜けた辺りにチーズ屋さんがあって、お土産に買おうかと思ったものの。スイスチーズに誓いを立ててるので(笑)、オランダチーズに浮気せず。
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ちょっと遅いけど、ランチにしよう。
どこに行く?とみっちに聞くと、初日に食べたレストランに行きたい、と。んで、トラム移動。 -
Ansterdam初日にランチしたお店。
【9】Rijksmuseumで夜警に会う https://4travel.jp/travelogue/11421755
The Pantry
Leidsekruisstraat 21, Amsterdam
https://www.thepantry.nl/en/ -
ちょっとお昼を過ぎていたので、待たずに座れた。
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ここは室内も良い感じ。お値段は決して安くは無いけど、味は保障つき。
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前菜にコロッケを頼み。
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色々考えたけど、やっぱり前に食べたのと同じステーキに。アラカルトですが、すごい美味しいお肉なの。
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お留守番してる上の子供に良いお土産を見つける事が出来ず、初日に来たMagna Plazaにあったオシャレな雑貨屋さんで見たノートを買おうと思い、再びここへ。
http://www.magnaplaza.nl/ -
Magna Plazaの店内はこんな感じ。
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昔の宮殿みたいで素敵なんやけど、たぶん商品の値段が高いのか、人はまばら。
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お買い物も終え、中央駅辺りまで戻ってきた。
最後に運河クルーズをしようと思ってたら、500メートル以上の行列を目にして、ギョッ!これは待てへんなぁ。ちなみにLoversとかの船でしたね。 -
と、思ってたら、別の船会社が【今から出航しますよ】と呼び込みしてて、時間も無い事やし、と乗船。
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最後に乗り込んだので、見所?とは反対側だった。
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駅の反対側の方にも行くので、ちょっと開けた感じの風景も見れて。
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クィーンエリザベスの横も通って。地殻で見たらすごい大きい。まさに動くビル。
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船は進む。
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船には船長兼ガイドが色んな説明をしてくれる。生ガイドです。
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色んな建物を見ながら。
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英語ですねけどね。面白いジョークとか内緒話とかしてくれて面白かった。やはり運河沿いの町なので、運河に落ちる車が多くて、保険会社が悲鳴を上げたので、運河沿いに車止めが作られた、とか。
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マヘレの跳ね橋も見て。
なかなか面白い運河クルーズでした。この後、アパートに荷物を取りに行き、空港に電車で向かいます。 -
Schipol空港のNSの窓口で、7日間使用したOV-chip kaartを解約。
クレジットカードを渡すだけで、残金は返金してくれるとの事。カード代は戻らないので、又来てね。っと。 -
20時発の飛行機に乗り込むと、夕日が沈み。
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楽しかった12日の旅行もあっという間に過ぎた。
一度、北オランダのビーチに行った事があるだけで、オランダはそこまで興味のある国ではなかったけど、今回とっても楽しかったので、又是非来たいなぁ。 -
ただし、今度は1人で(爆)
子供との旅行は楽しいけど、色々自分のしたい事が制限される。それも楽し、やけどね。まぁ。親に着いて来てくれるうちが花なのでしょう。 -
みっちと同じ様に使ったはずなのに、何故か最後に20ユーロに満たなかったカード。一枚だけ空港まで一回兼を購入。手数料を1ウユーロ取られるので、やっぱり積み重なると損ね。
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ここでちょこっとお土産編。
Bruggeの魚市場でおじさんが織ってたストール。リネンなので、春先とかちょうど良い感じかな。色も気に入ってる。
【5】366段の螺旋階段にヘロヘロ
https://4travel.jp/travelogue/11419152 -
Markthalの大きなアジアショップで買った寿司桶。
何故に寿司桶?ずっと欲しくて、でもスイスだと高くて手が出ず。オランダはとても安かったので、持ち帰ったのです。
【7】オモロ建築てんこ盛りRotterdam
https://4travel.jp/travelogue/11421550 -
Utrechtのスーパードライのお店(みっちのお気に入り)で、安くなってたキャップ。色もまぁまぁ。これをかぶると、お酒屋さんに勤めてる気分になるんやけど、まぁ気にしない。
【12】オランダのお城・Kasteel De Haar
https://4travel.jp/travelogue/11421773 -
Alkmaarの裏通りのブテックのウィンドウで見つけて、即購入したピアス。写真写りは悪いけど、キラキラして可愛い。
これで2018年の夏休みの旅行記は終わりです。
呼んで頂き、ありがとうございました。
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