東地中海の真珠？！北キプロス④ニコシア

2018/09/24 - 2018/09/29

北キプロスの首都「LEFKOSA 」であり
南キプロス（キプロス共和国）の首都でもあるニコシア(英語)
中央に国連の緩衝地帯を挟み、分断されていることは、以前も書きました。

真ん中には、国連平和維持軍の駐留による南北の緩衝地帯「グリーンライン」が設けられ
〈世界で唯一、分断された首都〉として有名。

首都ニコシアの旧市街は、16世紀のベネチア時代の立派な城壁に丸く囲まれています。

まずは、北半分のニコシアから……

エリア 北キプロス(キプロス)

アタチュルクメイダス(広場)のオベリスク「ヴェネチアの塔」

建てられた時は、トップにはヴェネチアの獅子が飾られていたらしいですが
トルコ人がそれを撤去し
イギリス植民地時代に地球儀を飾ったらしい

【Selimiye Cami 】(Saint Sohia Cathedral )
1209年に始まり、1325年に完成した建造物
ミナレットを見付け、それを目指して行ったらありました。

入口のファサードから分かるように、元々はフレンチゴシックのキリスト教会だったのが
1570年のオスマン占領でモスクへ

イスタンブールのアヤソフィアも、ギリシャ正教の建物をモスクに改造したものだけど、
正教会は半円のドームの建物で、当時何も知らないで旅行に行った私は、キリストのフレスコ画を見るまで全然違和感なくモスクとして見てました(笑)

でもここは、形が十字架なので長方形。
中を見るとメッカに向かうミフラーブも違和感ある場所にあったりします(笑)

説教壇もあります↓

でも、異教の聖地を破壊することなく、上手く転用するところが、素晴らしい！
こうして数百年経っても、世界中からの人に。後世に披露することが出来るのだもん。

イベリア半島も、数百年のアラブ文化を上手く醸成し、魅力的な文化の国になったわけだし
ホントに国のトップによって、その時代だけでなく、長～く国民に影響を与えると思うと、歴史に名を残す人って凄い！

窓の幾何学模様は、オスマン朝時代に造られたかしら？

でも私が一番気になったのが、実は外を回って見付けたここ↑
両脇の絵の細長い木はもしかして細杉？

キプロス来て、街路樹で多く見掛け(写真はみんなピンボケ)、
もしかしてこれが「CYPRUS (英)」の語源になった、古代ギリシャ語の糸杉 (kyparissos) ？

と気になってたのですが(また、古代からの産業だった銅(Chalkos) 説も有り)
ここの絵を見て納得！

教会時代か、モスクになってからかは分かりませんが、こうして残っているの見て、なんだか木へのリスペクトを感じました♪

【Buyuk Han】（The Great Inn）
1572年にキプロス総督ムザッフェル・パシャによって建てられ、ケルヴァンサライ（隊商宿）として長い間使われ、今はカフェやバザール？として使われています。

今思うとパンも食べたかったけど、歩き回ると、暑くてどうしてもビールと肉にいってしまい、屋台のパンは食べずじまいでした。

そして、このパン屋の奥に見えた
丸いドームに惹かれ行ってみると…

【HISTRORICAL HOUSE OF SAMCNBAHCE】というプレートがあり、帰国後調べたら
歴史的な公営住宅のようで、トリップアドバイザーにも出ており
なんと100年に作られた、キプロス初の団地なんだとか。

と、ここでいきなりですがキプロス島は猫の島で有名で
NHK 「世界ふれあい街歩き」で、キプロスはまだありませんが
「世界猫歩き　キプロス編」は、先日も再放送してました。

キプロスは人口より猫の方が多い島らしく、そこら中猫だらけ
実は…猫が苦手な私も(断然犬派！)こうして写真撮った程(笑)

レストランで食事していると、必ず足元に猫が寄ってきて(それもどこも数匹！)
夫はその度にケバブあげてました…

昔、ペストや疫病等が流行った時に、ねずみ退治をしてくれたので、今でも大事にされているのだとか。

特にここの団地の猫達は、みんな昼寝中でかなり無防備な猫だらけ↑
夫は「猫好きにはたまらん！」とか。

【Buyuk Hamam 】(Turkish bath )
リュージニャン時代のサン・ジョルジョ教会跡に建てられたと推測されるハマム(トルコ式風呂♨️)

入口の装飾的なアーチが、教会に使われていたものだそう
それをオスマン帝国時代にハマムに転用したらしいです。

暫くは使われていなかったものを、国連からの援助でリノベーションもされ復活した、数少ない現役ハマムだそう。

受付で聞いてみると
シャワーで自分で体を洗うだけなら€10
他にアロマ等、様々なコースがあり、
折角なので、私達は伝統的なトラディショナルコース（200TL）を受けることに♪

受付でお金を払った後、お風呂セットを貰い
・ロッカーの鍵
・バスタオル
・パレオ？(体に巻く布)

で、カーテンで仕切られた脱衣場で着替え、ロッカーにバッグと着替えを入れると
体を洗ってくれるおばあちゃんが、
「シャワーを浴びて、真ん中の大理石で横になってて」
と言われ……、奥に入ってビックリ！
そこには男の人が数人居ました……

というのも、私が昔イスタンブールで行ったハマムは
受付が既に男女分かれ、銭湯のように脱衣場も、お風呂も女だけでした。

…がナント、ここでは男女が同じ大理石の上で洗われるようで、私の後に来た欧米人女性は、ちゃんと水着を着てました………

……考えてみたら欧米の温泉は、水着着用だけど

私は慌てておばさんの所に行ったら(おばちゃんたちのお喋りが長く、かーなり待たされました)
男性用の使い捨てパンツをくれて、胸はパレオで隠してもらい、間抜けな格好で、施術というか泡マッサージしてもうことに。

大理石が岩盤浴のように温かく、そこに横になり温まり、お湯をかけてもらい、ゴシゴシ、ゴシゴシ……スッゴク痛く…

でも肩甲骨の辺のマッサージは気持ち良かったし、ハマム独特の大～きな泡に包まれ、最後は気持ちよかった♪

そうそう、狭い道でインコ屋さん？を発見！

店の前に、7、8個のケージが飾られていて
機内で読んだ「インコは戻ってきたか」を思いだしました。
文中インコは、ほんのちょーっと出てきただけでしたが内容は面白かったです。
前半は、何度も一人で吹き出してしまうシーンもあったり(笑)

そう言えば、ギルネのホテルの廊下にあった絵も↑、たまたまなのかインコでした

あと物語の舞台が2000年頃で、後半になるとまだ南北が緊張していて、一人だったら北キプロスに行くのが躊躇しそうな内容…
でも私は「ホーラ」よりずっと面白かったです。
恋愛中心より、社会背景が上手く描かれている方が面白い！

あともう一ヶ所、この小説が頭をよぎった所がニコシアのこのお店↑

。。。
キプロスの表の産業は観光だけど、
裏の一番の産業は密輸
それに加担しているのがロシアンマフィア

ニコシアの毛皮屋を隠れ蓑に、南国キプロスでは必要のない毛皮屋で、ロシアからのツアー観光客を相手に毛皮を売り
。。。

みたいな事が書かれていたので、たまたまニコシアのランチを食べたお店の向かいに、
ロシア語が一番上に大きく書かれた毛皮屋さんを見て、「ここ？！」と(フィクションだけど)思ってしまった(笑)

昔アテネに行った時も、オモニア広場近くのホテルに一人で泊まったとき
「この周辺は、ロシアンマフィアが多いので、夜の一人歩きは注意を」みたいなことが書いてあり、
実際、ホテル周辺を歩いてみたら、ロシア語表記の看板が多く、一人旅だった私はビビったことを思い出しました(笑)

ペットボトルのリサイクルボックス？
可愛い～

TOSHIBAという名の服屋？
左↓のマークも古い東芝のマークなので、昔は電器屋だった？