東地中海の真珠？！北キプロス⑥ファマグスタ➋

2018/09/24 - 2018/09/29

ファマグスタ➊の続きです

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ファマグスタを最も繁栄させたのは十字軍。
十字軍の遠征によって、この地には商人や巡礼者が聖地を往復する際の中継地になり
またキプロスで最も深さのある港を持っていたことから
ファマグスタは地中海一の交易センターとして、近東と西洋を結ぶ架け橋として莫大な富を築いた。

豊かになった商人達は、こぞって教会に寄進し
一時は旧市街の内側に365の教会があったという。

…
「キプロス歴史散歩」(渋澤幸子著)を引用させていただきました。

エリア 北キプロス(キプロス)

【Lala Mustafapasa Camii 】
　St.Nicoas Cathedral
ファマグスタの顔とも言える、14世紀に建造されたゴシック建築

元々聖ニコラス大聖堂という名で、キプロス王の冠式が代々行われた由緒ある教会です。

リュージニャン朝の王は、当時既にキプロスとエルサレムの王を兼任
エルサレム王としての戴冠式もここが会場。

ファサードだけ見ると、教会で
中も立派なフレンチゴシックの造り

もしこれからファマグスタに行く人がいたら、塩野七生さんの
「ルネサンスの女たち」
第四章　カテリーナ・コルネール
お薦めです!

私は帰国後この本を買ったのですが
これこそ、先に買ってから機内で読んでおけば
ここの教会の感じ方が全然違ったはず……

以下「キプロス島歴史散歩」より引用

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はからずもリュージニャン朝の最後の支配者になった、ヴェネツィア生まれのカテリーナ・コルネーロが、1472年、ジャック二世と結婚式を挙げたのもこの大聖堂であった。

18歳の花嫁カテリーナは32歳の美丈夫
ジャック二世とともに、王宮を出て大聖堂へ向かったのだろう。
ヴェネチアから持参した豪華な花嫁衣装のまま、歩いて広場を横切ったのだろうか。

はるばるとヴェネツィアからやってきた初々しい花嫁を、ひとめ見ようという人々で広場は、埋め尽くされていたことだろう。

(「ルネサンスのー」では、(仏:ジャック)＝(伊:ジャコモ))

「キプロス島歴史散歩」も、行く前に何となくは読んだものの、ホントになんとなーく流し読み程度だったので、「ルネサンスの女たち」を読んでからまたこちらも読み直してサウダーヂを感じてます(笑)

そして1571年にオスマンの手に落ちた後は、ニコシアのセリミエジャミィと同じくイスラムの聖地になりました。

キプロス攻略の最大の功労者、ララムスターファパシャの名をとってモスクに。

ララムスターファジャミイの向かいは
【Venedik saray】王宮跡
　こちらはもう廃墟で、今残っているのは、ヴェネチアが付加したファサードだけ

オスマン時代、キプロスは流刑地であり、王宮は牢獄として使われていたらしいです。

もう…とても強い日射しで暑くて、もっと色んな教会遺跡を見ようと思ってましたが、ここでビール休憩して、その後は海岸沿いの北側の城壁へ。

この辺の屋台で売っていた、らくだ。
SWAROVSKIって書いてあるけど、スワロフスキーなわけない？！(笑)

でもドーハ空港より安いかも？！

北側の城壁の上からは、ファマグスタ港が目の前！
海も綺麗。。。

海は本当に綺麗だし、抜けるような青空とは裏腹に、
立ち入り禁止区域が目立つ緊張感があり、この国の立場も浮き彫りに。。。

今BS で放送中の「オスマン帝国外伝　愛と欲望のハレム」で先週
トルコのスレイマンが、ヴェネチア大使に
「キプロスへの入港を許可する」
と言っていた港は、きっとこのファマグスタ港。

トルコの軍港でもあり、中世の地中海一栄えた面影は今はありません。。。。

ここにも、ヴェネチアの獅子が！

そして東に歩いていくと、オセロ塔の入口の上にもヴェネチア紋章の獅子がありました。

ここは有料
でも…夫が払ったのでいくらかわからない……

↑【Othello tower 】

シェイクスピアの作品の舞台らしいけど、読んだことないので、特に何も感じませんでした…

ギルネもそうでしたが、立派なナツメ椰子がたくさん生えていて、歩いていると、足元はデーツだらけで勿体なかった～(笑)
…ドバイでは高いのに…

私も昔、バルセロナやグラナダ、ウィーン等で利用した、観光バス↑

今回も、すごーく利用したくて調べたら、南キプロスのアヤナパから出てました。

キプロス行きを決めた時、北へ行けるのはニコシアだけだと想ってニコシア泊にしましたが、実はアヤナパからも行けるんです。

現地ツアーを探していたら、ニコシアより、
ラルナカ、アヤナパ、パフォス等からの方がずっと多く、渡航前はちょっと後悔しました。

でも、こうして往復￥500で行けたのは、ニコシア起点だったからなのだけど。。。