2018/10/05 - 2018/10/05
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Lomieさん
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旅行ではないですが・・・(^^;
仕事帰りに中之島の国立国際美術館へ寄り道し、「プーシキン美術館展」を鑑賞してきました。
週末の金、土曜日は夜20時まで時間が延長されていた他、(一部を除き)ほとんどの絵画の写真撮影OKとなっていたので、バシャバシャと写真を撮りまくりました。
サブタイトルに~旅するフランス風景画~とあるように、聖書の教えを絵で伝える宗教画ではなく、ミレーやモネ、ルノワール、ゴーギャン等の風景画が中心だったので、とても見やすかったです。
会期はあと少しですが、そんなに混雑もせずゆっくりと鑑賞することができました(^-^)
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 友人
- 旅行の手配内容
- その他
-
第1章 近代風景画の源流
《エウロペの掠奪》 クロード・ロラン
本作品の主題は、ギリシア・ローマ神話を集めたオウィディウスの「変身物語」に由来する。フェニキアの王女エウロペと、彼女をさらう、白く美しい雄牛に姿を変えたゼウス。もっとも、ロランが取り上げるのは、掠奪がおこなわれる直前の場面。
画家は、出来事を語るよりも、むしろその背景、壮大な海を描くことに関心を寄せている。 -
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《ハガルの追放が描かれた風景》 ジャン=フランソワ・ミレー
本作品においてミレーは、旧約聖書の一場面、イスラエル民族の始祖アブラハムにまつわる、あるエピソードを取り上げる。
アブラハムの正妻サラの嫉妬を買い、追放された使用人ハガルとその息子イジュマエルが描かれている。
近景に生い茂る葉叢と、遠景に広がる山々が印象的な対比を生み出している。 -
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《日の出》 クロード=ジョセフ・ヴェルネ
ヴェルネは1734年にイタリアへわたり、以後およそ20年、ローマの地に滞在した。そこで知った17世紀の巨匠達、ロランやデュゲらの仕事に影響を受け、自らの画風を確立する。とりわけ廃墟を好んで描いた。
日の光がまぶしい朝焼け時の海と、いままさに出航せんとする船の様子を描いた本作品は《日没》と対になっている。 -
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《日没》 クロード=ジョセフ・ヴェルネ
本作品は《日の出》と対になっており、対照的な関係がつくられている。
例えば《日の出》で出航する船は、《日没》では帰航時の様子が描かれている。
裕福なイギリスの子弟がこぞってイタリアを訪れた「グランド・ツアー」が盛んな時代に、ヴェルネの絵画は、かの地における風景画の典型として人気を博した。 -
《牛のいる風景》 ジュール・コワニエ / ジャック・レイモン・ブラスカサ
倒れた木々が転がる高台で、牛と羊が憩う風景。本作品はふたりのフランス人画家による共作である。
ブラスカサは1830年代より、風景の中に動物を描き込むようになり、次第に動物画家としての地歩をフランス画壇において固めていった。
ブラスカサの苦手とする風景描写を、コワニエが補完している。 -
《庭にて、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの木陰》 ピエール=オーギュスト・ルノワール
ムーラン・ド・ラ・ギャレットはモンマルトルにあった大衆的なダンスホールで、ルノワールはすぐ近くにアトリエを借り、その賑わいを描いていった。手前の女性はお気に入りのモデルであったニニ、その後ろから顔をのぞかせるのはモネとされる。
差し込む陽光や人物たちの重なり合うような配置は、彼らの親密さを強調しているようだ。 -
《パリ環状鉄道の煙(パリ郊外)》 ルイジ・ロワール
「パリジャンのパリを描く」と称されたロワール。画面を横切る煙は、パリの環状鉄道を走る汽車であろう、「小環状線」とも呼ばれたパリ環状鉄道は、1850年代から60年代にかけて相次いで開業し、当時のパリ市街地を囲むように敷設された。
中心部の賑わいだけでないパリの姿が、鋭いまなざしで捉えられている。 -
《パリのサン=ミシェル橋》 アルベール・マルケ
鮮やかな色彩によるフォーヴィズムの時期を経て、マルケは叙情的なパリの風景を描くようになる。
1908年、マルケは窓からサン=ミシェル橋の見える部屋をアトリエとして11年まで、季節や時間を変えてこの橋を描いていく。
穏やかな色調と巧みな単純化によって詩情豊かなパリの都市風景が生み出されている。 -
《草上の昼食》 クロード・モネ
舞台は、フォンテーヌブローの森のはずれにあるシャイイ・アン・ピエール。
マネの《草上の昼食(水浴)》に刺激を受けながら、のちに妻となるカミーユや友人ハジールらをモデルにスケッチを重ね、製作された。
都会生活を垣間見せる、流行のドレスをまとう同時代の人々の様子だけでなく、印象派の表現を予感させるきらめく陽光をも意識的に捉えている。 -
《白い睡蓮》 クロード・モネ
モネはジヴェルニーの庭に水を引き、睡蓮を育て、橋を架け、自らの理想の風景を作り上げていった。
最晩年までに200点以上もの作品に睡蓮を描くが、本作品はその初期にあたるものだ。
枝垂れる柳、弧を描く太鼓橋、水平に広がる睡蓮の葉など、モチーフごとに選ばれた多様な筆触が奥行きのある豊かな風景を生み出している。 -
《フォンテーヌブローの森のはずれ》 アルフレッド・シスレー
葉を落とした木々や色づく葉を見ると、晩秋から初冬の頃であろう。かすれた筆の痕跡によって、冬へ向かう木々の様子が効果的に表されている。
セーヌ川沿いの村々に移り住み、風景画を得意としたシスレーは、さまざまな空の表情を巧みに描き分けた。本作品でも、空によって、作品に動きや奥行きがもたらされている。 -
《ポントワーズの道》 ポール・セザンヌ
セザンヌは、ピサロの住むポントワーズを繰り返し訪れた。故郷の南フランスとは異なる穏やかな光や色彩をよく観察し、繊細な色調の風景画を繰り返し製作していく。
本作品には、曇り空の表現や濃い緑の使い方などに、ピサロをはじめとする印象派の画家たちの強い影響を認めることができる。 -
《サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め》 ポール・セザンヌ
セザンヌは、生涯で30点以上の油彩画にこの山の姿を残している。限られた色彩でありながら、自然を前にした新鮮な感覚が封じ込められている。
中景の家に見られる直線とはっきりとした面は構図全体を引き締め、緩やかな線を描く山々の尾根は、人工的な直線でつくられる家の屋根と対象を成し、自然の豊かさをいっそう喚起する。 -
《庭園の木々》 ポール・セザンヌ
プロヴァンス地方の言葉で「風の館」を意味する、セザンヌ家の別荘ジャス・ド・ブッファンの庭園である。
水平に広がる前景の道と草地は、構図を支える土台となり、単純ながら堅固な構成がつくられている。幾何学的に描かれた邸宅は、印象派が捉えようとした束の間の光や現代性というものよりは、土地に根付いた長い時間を感じさせる。 -
《サント=ヴィクトワール山、レ・ローヴからの眺め》 ポール・セザンヌ
《サント=ヴィクトワール山の平野、ヴァルクロからの眺め》から20年ほどを経て製作された最晩年の作品のひとつ。
切り子面のような色彩の連なりが、幾何学的な形のまとまりとなる表現は、のちにキュビスムの画家たちが高く評価した。前景の木々やふもとの家には具象的な形態を表す線を認めることができるが、全体としては抽象的ともいえる画面が構築されている。 -
《港に並ぶヨット》 アンドレ・ドラン
「フォーブ(野獣)」の言葉が生まれる1905年秋にパリで開催されたサロン・ドートンヌに展示された記念すべき絵画の1点。
スペイン国境に近い港町コリウールの風景画、固有色から開放された自由で鮮やかな色彩と、リズミカルな筆触で描かれている。子供のような自由さと素朴さをもちながら、装飾的な画面がつくられている。 -
《カシスの木々》 オトン・フリエス
カシスは、マルセイユ近郊の小さな港町。「常に新しい感動を覚える」とカシスを評したフリエスは、起伏ある大地とその豊かな植生に高い関心をもった。
こともなげに多様な植物が配された軽やかで自由な表現は、フリエスが自らの様式に熟達したことをうかがわせる。岩や葉が重なりあう豊かな様子が、活気あるにぎやかな画面を生み出している。 -
《ポリュフェモス》 モーリス・ドニ
ポリュフェモスはギリシア神話に登場する一眼の巨人の名。彼は、美しい海のニンフに叶わぬ恋をする。浜辺の岩に腰掛け、こちらに背を向けて葦笛を吹き、届かぬ愛を奏でている。
横たわる赤いワンピースの女性など、20世紀初頭の現実の人々とおもしき姿も描きこまれており、現実と神話の世界が絶妙に重なり合った風景がつくられている。 -
《マタモエ、孔雀のいる風景》 ポール・ゴーギャン
1894年4月、ゴーギャンはタヒチ島へと出航した。鮮やかな色彩や素朴なモチーフの数々に魅せられ、ときに豊かな想像力を駆使しながら、美しい島の風景を描いていく。
「マタモエ」は、死を意味すると考えられている。文明化された自己が死に、島で生きる「野生の人」として生まれ変わったということが、象徴的に表されているのだろう。 -
《馬を襲うジャガー》 アンリ・ルソー
凄惨な場面にもかかわらず、青々とした空と深い緑の織り成す密林によって、画面全体は幻想的な静寂に満ちている。「植物園の温室より遠くへ旅行したことはない」と述べたルソーだが、パリの植物園や動物園、図鑑や雑誌によって異国の動植物を目にすることができた。
こうした機会と想像力を駆使し、ルソーは熱帯の風景を創造したのだった。
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