ベルギー王立美術館・古典美術館【3】Peter Paul Rubens etc.

2018/08/08 - 2018/08/08

ベルギー王立美術館古典美術館の旅行記【3】です。王立美術館は、ルーベンスの作品をたくさん所蔵しております。ルーベンス大展示室にはルーベンスの代表作の大祭壇画７点を展示しており見応えありました。
ルーベンスと同時期に活躍したヤーコブ・ヨルダーンスの作品なども紹介します。

エリア ブリュッセル(ベルギー)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

ルーベンス大展示室です。ここにはルーベンスの代表作の大祭壇画７点と同時期に活躍したアンソニー・ヴァン・ダイクとテオドール・ファン・ローンの作品などが展示してありました。

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ピーテル・パウル・ルーベンス「聖フランチェスコのいるピエタ」制作年不明
この作品は、ブリュッセルにあったカプシン・フランチェスコ教会の祭壇画として制作されたものです。

ピーテル・パウル・ルーベンス「聖母被昇天」制作年不明
これは２段階の構図になっており、奥の聖母被昇天の画面の手前に聖母マリアの棺を覗き込んで驚いている使徒たちが描かれています。

「聖母被昇天（部分拡大）」

同じ部屋にあるテオドール・ファン・ローンの「聖母被昇天」1649年
色彩と登場人物の生き生きとした表情が見事です。この祭壇画は、ブリュッセルの中心に存在した洗礼者ヨハネ・ベギナージュ教会を飾っていたものだそうです。

ピーテル・パウル・ルーベンス「聖母マリアの戴冠」1620年頃
この作品はかつてアントワープにあったレコレトリュム修道会からの注文で制作されたもの。

「聖母マリアの戴冠（部分拡大）」
工房の制作であり、聖母マリアなどはルーベンスらしさがあまり見えませんが、天使は可愛らしい。

ピーテル・パウル・ルーベンス「ゴルゴダの丘行き」1634年頃
これもルーベンス工房の作品です。この作品はキリストが十字架を背負って、ゴルゴダの丘に登る場面が描かれています。

ピーテル・パウル・ルーベンス「東方三博士の礼拝」1619年頃
ベルギー南西部のトゥルネーのカプシン・フランチェスコ教会の祭壇画として制作されたもの。イエス生誕のエピソードである東方三博士の礼拝が描かれています。

ピーテル・パウル・ルーベンス「黒人の顔・四つの習作」
ルーベンスによる黒人を描いた習作ですが、中央上の顔と上の「東方三博士の礼拝」のエチオピア王がそっくりです。

ピーテル・パウル・ルーベンス「聖リヴィナスの殉教」1635年頃
この絵はゲントにあったイエズス会の教会の祭壇画としてルーベンスの晩年に制作されたものです。

ピーテル・パウル・ルーベンス「聖母マリアと聖フランチェスコの神への仲介が神の否妻を止める」

ピーテル・パウル・ルーベンス、ヤン・ブリューゲル「La Vierge a la Pervenche」

ピーテル・パウル・ルーベンス「Portret van Paracelsus」

ピーテル・パウル・ルーベンス「Le Christ et la femme adultere 」

詳細不明
この作品は上のルーベンスの作品と一緒に展示されていましたが、HPで紹介されているルーベンスの作品の中にはありませんでした。ルーベンス的な作品なんですが（？）

詳細不明
ルーベンスの作品と一緒に展示されていましたが、こちらも詳細わかりませんでした。

ピーテル・パウル・ルーベンス「De aartsengel Michael verslaat de opstandige engelen」

ピーテル・パウル・ルーベンス「L'enlevement d'Hippodamie」

ピーテル・パウル・ルーベンス
（左上）「Juno voedt Hercules」
（左下）「De val der Giganten」
（右上）「De val van Phaeton」
（右下）「De apotheose van Hercules」

ピーテル・パウル・ルーベンス「聖ベネディクトゥスの奇跡」
2006年国立西洋美術館で開催された「ベルギー王立美術館展」で見た印象的な作品の1つでした。

「聖ベネディクトゥスの奇跡（部分拡大）」

ピーテル・パウル・ルーベンス「De wijsheid houdt de gewapende rebellie weg van de troon van Jacob I van Engeland」

ピーテル・パウル・ルーベンス「De triomf van het katholieke Geloof 」

ヤーコブ・ヨルダーンス「王様が飲む」1640年
フランドルでは1月6日は公現祭で、ご馳走とワインを家族で分かち合って陽気に騒ぐ祝日になっています。晩餐のときには誰か一人が王に扮する慣わしで、この作品でヨルダーンスは最年長の人物（ヨルダーンスの師匠アダム・ファン・ノールト）に王の役を割り当てており、ジョッキを片手に乾杯しているのがヨルダーンス。

ヤーコブ・ヨルダーンス「王様が飲む」
ヨルダーンスは「王様が飲む」をモチーフとした作品を複数描いておりこれは別のヴァージョン。

ヤーコブ・ヨルダーンス「Le triomphe de Bacchus 」

ヤーコブ・ヨルダーンス「Le satyre et le paysan 」

ヤーコブ・ヨルダーンス「豊穣のアレゴリー」1623年頃
ルーベンスからの多大な影響を感じるヤーコブ・ヨルダーンス初期の代表的な作品。果実とその栽培を司るローマ神話の女神ポモナが描かれている。

ヤーコブ・ヨルダーンス「Le triomphe du prince Frederic-Henri de Nassau」

ヤーコブ・ヨルダーンス「Jesus instruisant Nicodeme」

ヤーコブ・ヨルダーンス「Portret van een bejaarde dame」