2018/08/08 - 2018/08/19
15位(同エリア53件中)
maayさん
「死にゆく街」といわれていたチヴィタ。TVでその姿を知ってから、いつか行ってみたいと想っていた。辿り着くには少しだけ不便だったけど、自分の足で辿り着いてこそ、ここまで旅してきた、と実感が持てる。
イタリアの田舎の美しい夜と朝を過ごすことが出来ました。
ローマ(早朝街歩き)
→オルヴィエート(TVで観たあのお店へ♪)
→チヴィタ・ディ・バニャレッジョ(‥ここまで来られたんだなぁ、私ひとりで!)
→フィレンツェ(7年前のリベンジ)
→ピサ(夜と朝のピサの美しさ)
→ラヴェンナ(静かな街と人との触れあい)
→ヴェネチア(昼間と夜の違う顔‥)
→ミラノ(最後の晩餐・ロンダニーニのピエタ)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ユーロウイングス 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
オルヴィエートの駅から、バスで40分くらいでバーニョレッジョの街に到着します。
チヴィタに向かうには、バスを降りたところから、ちょこっと階段を上り、上の道に出たら、左手に向かい、ひたすらひたすら、迷わずどんどん歩きます。 -
とにかくとにかくまっすぐ歩くと…天空の街に会えます。
チヴィタ・ディ・バニョレッジョ
2500年ほど前に、エトルリア人が作った街。
地震と風化で街のまわりは削れ、崩れ落ち、バーニョレッジョと陸続きだった道も崩れ果て、「死にゆく街」と呼ばれていた。 -
…凄いな私(笑)
こんなところにひとりで来られたわ。
かなり…感動しています。 -
更に、公園みたいな所を通り、階段を降り、この道を少し下ると…
-
目の前に天空の城。
-
この時、5時過ぎていましたので、帰る人が沢山。
どうやら、日帰りの方が多いようです。 -
いつの頃からだろう、この街のことをいつ知ったのか、
覚えていないのだけど、、
今回の旅は、この年(80年代が青春世代!)になって冒険の旅。
たくさんのハラハラドキドキが人生を美しくするんだろうと思う。
この道、ずっと登りながら、まわりに広がる風景が
私の抱いていた想像を遙かに超えるものだった。
次のフィレンツェを1泊削って
もう1日ここに泊まろう!なるべく長くここにいたい!
歩きながら思った。 -
Civita B&B
今日の宿。
入り口にその名前は何もありません(笑)
なぜか・・すぐにわかりましたが! -
正面から見ると何だか可愛い建物。
-
教会の施設の一部だったのでしょう。
-
向かって右最上階が私の部屋。
童話の中にいるような、不思議な時間を過ごしました。 -
エアコンはありませんよ。知っていましたが!
私が着いた頃には、扇風機の風だけで十分でした。 -
窓からの眺めが、あまりに私の日常からかけ離れすぎていて…
仕事のこと、全部忘れちゃいました。 -
街に住んでいる人は10人ほどのようです。
ここ数年は、私のような観光客も泊まりに来るようになり
何件か宿があります。
でも昔は、この宿しか無かったそうです。 -
日帰りの人たちが帰っていくと、街は少しの観光客で静かです。
だんだんと夕暮れが近づいてきます。 -
この窓辺で、しばらくのんびりと時を過ごします。
-
昔は沢山の人が住み、もっと土地もあったチヴィタ。
サンドナート教会と鐘楼は、そんなチヴィタの歴史を見守ってきたのでしょう。 -
石の色が暖かい。
-
住人がほとんどいなくなり、朽ち果てていくばかりだったチヴィタ。
B&Bの食堂の壁には、新聞記事や、様々な人が視察に来ている写真などが飾られていました。
あの宿のFrancoさん、メールのやりとりを何度かしましたが、この日はいらっしゃらなかったけど、そんなチヴィタを守った人なのでしょう。 -
街は本当に小さくて、あっという間にぐるっとまわれてしまいます。
今は、観光客向けの宿とレストランやお土産屋さんがいくつかあります。 -
どこを見ても絵になる風景です。
-
これは廃墟のままの家。
そんな家も沢山あります。 -
猫が沢山います。
お店の中に居たりもします。 -
ヨーロッパで2階を1階と呼ぶ意味が本当にわかりました。
地続きの1階は納屋ですね。
2階からが住居です。 -
壁に味があります。
うっとりしてしまう、スマホカメラマンですが。 -
住んでる方は、皆さん素敵なお庭を持って居るみたい。
でも、どうやら夏は、チヴィタにしては観光客が多いからでしょう、
どのお庭も、塀と扉で中を覗くことは、ほとんど出来ません。 -
朝方は水をまく音が聞こえていました。
-
「イタリア小さな村の物語」でも
チヴィタのことを随分と前に見たことがあります。
若い家族が、家を直しながら住んでいました。
そんな人生もあるんだなぁ・・とふっと思います。 -
可愛らしい佇まいですね。
-
歴史ある風格を持つアーチ。
-
チヴィタの入り口すぐにあるお土産屋さん。
ここで何枚か美しい絵はがきを買いました。
お店の中でも猫が寛いでいます。 -
子猫も沢山いました。
-
道があれば、歩いてみよう。
-
階段は、登りませんが(笑)
…登ってみたいけど… -
道の向こうに絶景が見えます。
-
この路は行き止まり。
小さな中庭のまわりに建物があります。 -
宿の入り口から、広場と反対に歩いて行くとすぐに
こんな見晴台があります。
この石塀は、私の腰くらいの高さ。
決めた。
ここに跨がって空を眺め、夕日を眺めよう。 -
ドキドキハラハラして笑顔になることって
普段の生活では、(この年になると!)そんなにない。
右足の出ている方向は崖になっていますからね。
そして、ウンブリアの自然が広がっています。 -
・・独り占めの景色です。
-
夕日と風と私だけ。
-
夜は、静かなリストランテでお食事。
-
まずは、ビール、そしてチーズとワイン。
ミートボールも美味しかった!
給仕してくれる女性も笑顔でフレンドリー、ゆったりしています。
ほっとします。 -
夜の広場。
…神秘的です。
夜は窓を閉めて寝たのですが、夜中にちょっと暑くなり、
窓を開けて風を入れました。
すると広場の天空には…満天の星空。。
ベットに寝転びながら、窓の外の美しい星空を眺めました。
子供の頃に憧れたシチュエーションかもしれない。
何かの童話で読んだのか、草原に置かれたベット。
柔らかな布団にくるまれ、天空の満天の星空の元で眠りにつく。
夢なのか、本当なのか。
そんな想像を思い出します。 -
朝!
ひとり旅は就寝が早いので、朝早く起きられますね。
朝は、また違ったチヴィタの表情! -
猫ちゃん、おはよう!
-
階段に花の鉢が沢山!
-
このお庭は、ちょっとだけ覗ける!
本当によく手入れされています。 -
草花が生い茂っている。
-
味がある扉!
-
誰か住んでいるのかな?
-
この先は下りなので行かなかったけれど。
-
朝は、やはりほとんど人に会いません。
と、いうか、宿も夜は宿泊客だけだったような…。 -
お花が沢山あるから、今は「死にゆく街」には見えません。
-
ふと、街の住人のお年寄りには会ったりします。
「ボンジョルノ」とご挨拶。
優しい笑顔で返してくれました。 -
あちこちの風景を
私の物にしたくなります。 -
空の青さが濃くなって
今日が始まっていきます。 -
街灯も素敵。
-
そうそう、この奥…
-
行き止まりにこの風景…
-
あー、もう1日居たい。
何もせずにただ、ぼーっとしたい… -
宿の朝食は本当に簡単なものですが
夕食を遅い時間にゆっくり沢山いただいたので
甘いクロワッサンとヨーグルトとカプチーノで十分。 -
この階段の上にお部屋がありました。
食堂のレトロな雰囲気が大好き。
そして、宿のスタッフのDominicaさんの
温かく可愛らしい笑顔が最高でした。とても優しく気遣ってくれる。
食事の後、一緒に写真を撮らせて頂きました。
“Ci puo fare una foto insieme?”
(一緒に写真を撮ってもいいですか?)
ちょっとだけその国の言葉を話すようにしているけれど、
特にイタリアの人は喜んでくれるような。
あ、でもドイツの人も、もの凄く喜んでくれる。
私たちもそうですね。 -
さて、チヴィタとお別れです。
駅に荷物を預けていましたしね。。 -
この道を降りていきましょう。
-
バスでバーニョレッジョに着き、
歩いてチヴィタを訪れる。
そして、歩いてチヴィタを去る。
…これが最高です。 -
ここまで来て振り返ります。
-
さようなら!チヴィタ!
なんだか…ありがとう!
そう、ありがとう が今の気持ちにぴったり。 -
バニャレッジョの街で
これまた素敵なレトロな建物。 -
前を行くシスター
空の色と同じ色のお召し物。 -
バス停に到着です。
9時のバスまで少し余裕がありました。
待っている人たちが乗り込むと…なぜかバスは9時前に出発。
イタリア的? -
バスの車窓も本当に素敵な眺めです。
丘上都市オルヴィエートが見えてきました。 -
オルヴィエートの駅から
次はフィレンツェに向かいます。
7年前、ローマ観光で体力を使い果たし、
あまり充実できなかったフィレンツェ。
フェレンツェでは、のんびり3泊しながら芸術に浸ります。
人が多くて、暑いだろうから、暑い昼間は宿で休憩しながら
フィレンツェでもゆっくりしましょう。
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この旅行記へのコメント (10)
-
- おくさん 2022/08/19 18:54:53
- 伝わってきます
- イタリア不馴れな私でもチヴィタには憧れます。
写真と文がmaay さんが感じたことをバッチリ伝えてきます。
ホントに素晴らしい旅行記ですよ。
ここだけの話、私はファーストやビジネスクラスを自慢するようなブログはそれを感じただけで読まずに出てきてしまいます。
>自分の足で辿り着いてこそ、ここまで旅してきた、と実感が持てる。
分かります分かります。
アクシデントがあったとしても、無事に帰って来たらそれらのほうが旅の貴重な思い出として心に刻まれますよね。
一人旅の醍醐味です。
-
- World TraveRunnerさん 2022/02/15 23:38:15
- とても思い出に残る素敵な旅行記ですね。
- 写真の一枚一枚を眺め、そのシーンを想像しながら…一緒にうなずいたり、ハラハラしたり、まるで自分で旅してるように伝わってきましたよ。
“Ci puo fare una foto insieme?”
きっと”Certo!”の笑顔ですね。イタリア人の人懐っこい笑顔が浮かびます。
私もこの旅行記を読んで、撮りためた旅番組のビデオ「世界ふれあい街歩き」「世界一周魅惑の鉄道紀行」「アナザースカイ」…を見返して、次の国を探したくなりました。
一日も早くコロナが収束しますように。
- maayさん からの返信 2022/02/16 17:42:49
- Re: とても思い出に残る素敵な旅行記ですね。
チヴィタの旅、ご訪問といいねをありがとうございます!
久しぶりに私も見返してみましたが、本当に懐かしいです。
憧れのイタリアを1人で旅したこと、今となっては信じられない自由な旅の時間でしたね。。
80年代は、外国ひとり旅のバックパッカーなんて、違う人種の方々、凄いなぁ…で、まさか自分が出来る時代が来るとは思っていなかったです。
チヴィタに行けたことは、本当に自分の自信になりました。
また、本当に美しい場所でした。
World TraveRunnerさんの旅行記、続きも楽しませていただきます(^-^)/
maay
-
- pedaruさん 2020/08/01 05:58:55
- アドレス
- 添付するのを忘れました。
https://4travel.jp/travelogue/11226071
pedaru
- maayさん からの返信 2020/08/01 10:52:20
- Re: アドレス
- pedaruさんへ
お久しぶりです。メッセージありがとうございます!2年前にイタリアに行ったときにpedaruさんの旅行記を旅の途中で楽しませていただいたこと思い出します。
チヴィタ!本当に忘れられません。今日みたいに爽やかな夏の朝がやってくると、旅の日を思い出します。
映像、楽しませていただきました🎵
懐かしい!うっとりします。
星も綺麗でしたね。
宿の鍵事件!また、久しぶりに堪能させていただきました。ヨーロッパのドアの鍵は、本当に開けずらいですよね。
私は、フィレンツェで、着いた日に部屋の鍵が開かず、めんどくさがる受付のお姉ちゃんを説得して部屋の前までつれてきて、「こうやればすぐに開くわよ」と言いながら鍵と戦うお姉ちゃんを見学させていただきました。
最後に顔を真っ赤にして思いっきり力を入れてまわしきり、少し持ち上げて開けられたときのどや顔が忘れられません(笑)
日本の物は精巧で繊細、無理矢理扱うと壊れる、が常識で生きてきましたから、これにはカルチャーショックでした!
そんなことも全てが旅の楽しい思い出ですね。
今度いつ、旅に行けるのか…その日を夢見て、旅の計画を始めたいですね。
maayより
-
- pedaruさん 2020/08/01 05:26:03
- チヴィタ一人旅
- maayさん おはようございます。
チヴィタを訪れた感動が伝わってきました。たった一人でこんな僻地に来ることが
出来た自分に感動するなんて、あまりないことですね。
私も同じ気持ちだったことを思い出しました。私の時は順調にいかず、チヴィタに
着いたときは日が暮れかかっていました。
観光客もほとんど見かけず、帰りも朝出てきたので人に出会わず、本当のさびれた
街の雰囲気でした。maayさんが泊まられた部屋も見せていただきました。3部屋くらいしかなかった気がします。
早くコメントを書くつもりでしたが、動画も見ていただきたく、急いで作りました(笑)、前編だけですが、とりあえず。もし見ていただけるなら、最初のアクセス者に
なります(笑)。
チヴィタのことは話したいことがたくさんありますが、この辺で失礼します。
pedaru
-
- procidaさん 2018/09/17 17:43:06
- Civita!
- maayさんへ
また、お邪魔しています。
これがCivitaですか~。
とうとう行かれたんですね。
私はまだ行ったことがありませんが、
絶対にいつか行く街の上位にランクアップしています。^^
そしてmaayさんのように宿泊してみたいのです。
この町の人がどんな雰囲気の中で生活されているのかが、
とても興味があるのです。
その時は Civita B&Bですね。
いちどオルヴィエートまでは行きました。
その時は息子が高熱を出してしまい、
旅どころではなくなってしまって・・・
その時にCivitaに行きたかったな~。
こんなところまで来てしまった・・・
わかります。その気持ち。
私も一人旅した時にシチリアのある街で、
同じことを感じ、旅行記に記しました。
普段は味わうことが全くない感覚ですよね。
プロチダ
また、お邪魔背せてくださいね。
- maayさん からの返信 2018/09/17 20:21:03
- Re: Civita!
- procidaさん!
ありがとうございます!
息子さんとの旅行記も楽しませていただきました。オルヴィエートでは、たしかまだ小さかったような!
きっと素敵なトラベラーになるのでしょうね。
私は、ユーロマニア(笑)になってまだ一年半ほどですが、一人でこんなに旅をしたのは初めてで!
この旅行記だけは、自分の記憶のために記したいなぁと。
チヴィタは、本当に小さくてなにもないですが、ただ、そこにいることが私にとっては最高でした。
今度イタリアに行くときは、イタリアの小さな村巡りをしたいですね。
シチリアも絶対に行きたいです!
今回すっかりひとり旅に魅了されました。何でも自分でやらなければならないこと、そして、その土地の人との関わりが多くなること。
プロチダさんの旅行記、本当に楽しみにしています!
これからもお邪魔させてください。
追伸
地震の影響は大丈夫ですか?
北海道は、本当に大変でしたね。
忙しい毎日ですが、ご自愛ください。
maay
- procidaさん からの返信 2018/10/17 12:02:55
- Re: Civita!
- こんにちは!
胆振東部地区はまだまだ大変なことと思います。
私の住む町は平常に戻っています。
2000年に有珠山噴火があったのですが、
当時はまさにそこに住んでいました。
自宅に戻ったのは2ヶ月後。職場へは9ヶ月後に戻れました。
小さな公民館の物置で生活したりもしていました。
食事は配給されたもの。
お陰でタフになれたかも。^^;
再び大きな地震が起きないことを願うばかりです。
プロチダ
- maayさん からの返信 2018/10/18 20:41:36
- Re: Civita!
- プロチダさん
有珠山の噴火、よく覚えています。
公民館の物置で二ヶ月!
本当に大変な思いをされたんですね…。
北海道には、一時期、よく出掛けました。
札幌、小樽、道東を車で回り、知床、網走、サロマ湖!礼文島へもいきました。
本当に素敵で美味しい北海道、大好きです。
プロチダさんが沖縄から連れ帰ったワンちゃんは、元気で北海道の大地を駆け回っているのでしょうか?
写真がかわいいですね!
沖縄でワンちゃんと出会った旅行記は、本当に感動的でした。
雨のフィレンツェの旅行記を楽しませていただきました!
イタリアに帰りたく(笑)なりました。
ありがとうございます!
maay
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