2018/08/08 - 2018/08/19
296位(同エリア3123件中)
maayさん
イタリアひとり旅もいよいよ最後。この旅は、天空の街チヴィタに行こう!ラヴェンナでモザイク画を見よう!最後の晩餐を見なきゃ!!から始まりました。初日のローマで思わず帰りたくなる情けなさから始まりましたが(笑)、次第に心が洗われ、日頃ためがちなストレスからも解放され・・、人生の楽しみってこういうことかな、と。
ひとり旅だと、何でも自分一人で解決の糸口を見つけていかなくちゃならない。自分で行動しないと話にならない。だからこそ、見ず知らずの人たちの助けに頼ることになる。知り合いや家族との旅とは、違う世界を見ることになる。
さて、翌日、ミラノマルペンサ空港から、Eurowingsでデュッセルドルフへ、そしてケルンに帰ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ユーロウイングス 中国東方航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
12日間の2度目のイタリアひとり旅も、残すところ、あと1泊2日。
ミラノのドゥオーモを7年前は、娘と二人で来たのだけど、まさか、7年後に一人でここに立っているとは、夢にも思わなかった!
人生、いくつになってもチャレンジャーでいたい!(そんなには年寄りではありませんけれど!一応言っておきます。( ^-^)) -
レオナルド・ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」
かつて、修復が終わり、それ以前は汚れて黒ずんでいたのが、鮮やかな色彩を蘇らせていたのを、新聞の特集で見たのは、いつだったかなぁ・・。
ネットで直接予約をしてみようとチャレンジしてみましたが、全て売れ切れていて、仲介してくれる所にお願いしてチケットを取ってもらいました。
さて、サンタ・マリア・デル・グラツィエ教会まで、ドォーモ近くからトラムに乗ります。16番、だったかな・・。
教会の目の前に止まります。駅名は、「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ」
トラムに乗るのは大好き。去年の夏に行ったプラハでも、トラムが便利でした。
グラツィエ教会の前からトラムの通る道を見たところ。レトロなトラムが走っていました。 -
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会。
「最後の晩餐」を観る人たちが、予約の時間まで、この広場で待っています。 -
教会よりも、隣の修道院の食堂が有名、かな?
-
ここが入り口。
-
「最後の晩餐」
Cenacolo Vinciano
チケットオフィスは、向かって左隣。
引き替えに行くと、超パンクなお姉さんが、ポテチ食べながらPCでチケット確認し、ポテチ食べてたお指でチケット渡してくれました・・(笑…) -
入場の入り口は、空港と同じ!ペットボトルのお水はその場で飲み干しました!
20人ほどの人数で、鑑賞時間は15分のみ。
かつての修道院の回廊は、ガラスが埋め込まれ、何重ものドアで世界遺産を守っています。
ドアを通る度に、次のドアの前でしばらく待たされます。
否が応でも気持ちが高まり、普通ではない空間に入っていく緊張感に満たされます。 -
いよいよ、中に入ります。
食堂だった広いスペースに20人ほどの鑑賞者。
ゆっくりと鑑賞が出来ます。
まず感じたことは、食堂側が観客席で、絵の中が舞台のよう。
ステージで繰り広げられる演劇の1場面を観ているかのような臨場感を感じます。
奥行きを感じるからでしょう。
食堂からの一体感を引き出す、完璧なる遠近法! -
近くに寄ってみます。
思った以上に大きい!
そして、もの凄いオーラで見る者に迫ってくる。
絵の力と、永くこの絵に流れ関わってきた時間の重さが、一気に押し寄せてくる。。
食堂の湿気や、馬小屋になったこともあり、更に、浸水したり、空爆では、この壁以外は崩れ去り、雨ざらしの時もあったという。。
…よく500年もの間、失われることなく…。
奇跡?いや、守ってきた人々の永い年月でのバトンの受け渡し。
そして、修復した人の執念…。 -
“見よ、わたしを裏切る者が、わたしと一緒に手を食卓に置いている
人の子は、定められたとおり去って行く。だが、人の子を裏切る者は不幸だ。” -
12使徒達は、様々な手の表現で驚きや感情を表されています。
右から、「ヨハネ」弟子の中で最も若く、イエスが愛しておられた弟子、と言われている。
少年的、女性的に描かれるので、「ダヴィンチ・コード」では、ヨハネはマグダラのマリア、とされています。
まるで、モナリザのように前で手を組み、穏やかで美しい。
他の使徒の驚きとは違い、深い悲しみに満ち、その姿は確かに女性的。 -
そのヨハネに「ペトロ」が近づき、何かを耳元で囁いています。
ペトロは、ここでは見にくいですが、右手に剣を握りしめ緊迫した面持ちです。
そして手前がユダ。
12使徒の中で一人だけ、自分のことを言われて驚き、身を引いています。
右手には、イエスを売り渡して得た、銀貨の入った袋を握りしめています。
よく、ユダは、一人だけテーブルの端の方からイエスを凝視してる様子が描かれますが、ここでは、随分とイエスに近いところ、すなわち上座にいますね。 -
両手を胸の高さに挙げ驚いている「アンデレイ」
「アルファイの子のヤコブ」は、風貌がイエスに似ています。
イエスの言葉を聞きとろうと立ち上がる「バルトロマイ」 -
それは、一人ですか?!と、左から、顔だけ覗かせている「トマス」
なんと言うことを仰るのだ!と、両手を大きく広げている「ヤコブ」
私ではない!と声が聞こえてきそうな「フィリッポ」 -
イエスは今何と仰ったのか!イエスから遠く、聞き取りにくかったのであろう。
「マタイ」
どういうことだ!と「タダイ」
まさか、そんなことがあるはずはない、落ち着け、と「シモン」
すみません、想像もあります。 -
ドラマの一場面を切り取ったよう。
一人一人の声と感情が溢れ出て、押し寄せてきます。 -
15分があっという間でした。
写真や画集で見ているのとは…全く異なります。
本当に、来てよかった! -
さて、余韻に浸りながら、またトラムでドゥオーモ近くに戻ってきました。
連合国軍の空爆で約半分の街並みを失ったミラノ。
古い建物好きな私には、、少し魅力がないのだけど、、
所々に美しい建物が残っています! -
ミラノ中央駅。
駅から歩いてすぐの「ホテルベルーナ」に泊まりました。
サービス満点で綺麗で朝食が種類豊富で、
とってもお薦めです。
シングル、1泊90ユーロでした。
冷蔵庫の中の飲み物は、リクエストしておくと、3本ほど全て無料。
チェックアウトの時にも水のペットボトルがサービスでした♪ -
さて、この日の目的は、スフォルツァ城内の博物館にある
ミケランジェロ「ロンダニーニのピエタ」
このフレスコ画は、チケットオフィスの壁にありました。
何とも可愛らしいですね。 -
博物館のみ入場にしました。
博物館内は、とてつもなく広く…!
さらに、今は、ピエタは、専用の部屋に移っていました。 -
ミケランジェロ・ブオナローティ
ルネサンス期の巨匠としては、かなりの長寿。
88才で亡くなる直前まで、このピエタを彫り続けていました。 -
「ロンダニーニのピエタ」
自分の墓の墓標として彫っていたと言われているピエタ。
足は美しく磨かれ滑らかだけれど、上半身は荒々しいノミの跡残っている。
イエスの右側には滑らかに磨かれた右腕。
しかしその後、彫り直し、右手だけが残されたそう。
痩せ細った肉体が痛々しいイエスの姿。。 -
十字架から下ろされた全裸のイエスを母マリアが後ろから抱きかかえている。
肉体の美しさを彫り続けたミケランジェロ。
依頼されて作品を彫る生涯に苦しめられ続けてきたが、このピエタは自分のためだけに、自分の思うとおりに彫り続けていた。
美しいフレスコ画が残る古い部屋に、このピエタだけが飾られています。
イエスの苦しみとマリアの悲しみが伝わり、涙が出るような美しい厳かな空間です。 -
マリアがイエスを後ろから抱きかかえているこの姿は、ミケランジェロの理想の最期の瞬間の姿、ともいわれています。
後ろからイエスを抱きかかえ、そのイエスと一体化してしまっている、力強い女性マリア。 -
荒削りだからこそ、想像をかき立てられ、悲しみが深く伝わってきます。
-
さぁ、この後、空港に向かい、夜の便でケルンに帰ります。
美しいドゥオーモの見納めです。 -
このドゥオーモも500年程かかって建てられているんですね…。
7年前は、中に入り、屋上からミラノの街を俯瞰しました。 -
過ぎてしまえば、あっという間の12日間!
本物を見て、その場の空気に一体化して時を過ごす。
イタリアありがとう!
また来ます!
読んで戴いてありがとうございました!
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