ドローン持参で長野で車中泊 （６/８）こまくさ橋を渡った先のアウトドア体験広場、駒ヶ岳へ向かう人々

2018/07/02 - 2018/07/02

　駒ヶ根市と、私たちの磐田市は友好都市の関係です。
　駒ヶ根に伝わる早太郎伝説と、磐田の悉平太郎（しっぺいたろう）伝説に登場する霊犬が、同じ主役だと考えられ、その縁で友好都市となっているのです。
　今回のメインは、その光善寺を訪ねることで、いよいよ駒ヶ根市に入ることとなるが、
　まずは光善寺の近くにある「こまくさの湯」と「こまくさ橋」に立ち寄ってみます。

エリア 駒ヶ根(長野)

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: 自家用車

　「花の里いいじま」から「こまくさ橋」へは、国道153号線の西側の県道5号を走ることになった。
　田畑や小さな集落の中に伸びている道です。
　青線が県道5号、白線が国道153号。

　通勤通学時間なのに、交通量も信号も少なくて快適です。
　見慣れぬ花畑に、
　「これ、蕎麦の花じゃない？」
　「へぇ～、そうなの？」
　信州は蕎麦で有名です。

　30分もかからずに、こまくさ橋の近く。
　あちこちに駐車場が見えるが、それは有名そば屋や、レストラン、宿泊施設、ファーストフード店の駐車場で、勝手に止めるわけにはいきません。
　周囲を観察しながらのろのろと進んいくと、

　目的地を通り過ぎて、太田切川を渡る橋まで来てしまった。
　この先は山へと続くようなので、ユーターンして、

　道路脇に空地のような駐車場があったので、こっそり停めます。
　「ここが、早太郎温泉か・・」
　目の前に『こまくさの湯』の看板で、その駐車場のようだ。
　日帰り温泉ともなっているので、客と思われるはず・・

早太郎温泉 こまくさの湯 温泉

　川岸に近づいて行くと遊歩道が整備されていた。
　先ほどの橋も見える。

　山頂が雲におおわれているのは、何という山・・？
　（このあたりに駒ヶ岳があるなんて、この時点では分かっていません。）

　下流を見れば、遠くに吊り橋が見えるようで、
　「あれが、こまくさ橋だ！」
　と喜び勇み、

　遊歩道を歩きます。
　下り坂です。
　太陽光線は肌を刺す熱線だけど、日陰は涼しく、

　河原には白い花崗岩がごろごろ転がっている。
　流れはドードーと音をたて、さまざまな変化があって、女房は河原に降りて写真を撮りだしました。
　私もおつきあい。

　https://youtu.be/nMKQel3m-QA

　こまくさ橋の近くにやって来た。
　吊り橋だ。
　怖い吊り橋かな・・？

　心配したのに、床は鉄板で、何にも怖くない。
　でも長い！
　長さ146m。
　太田切川に架かる歩行者専用の橋だった。

こまくさ橋 名所・史跡

　車を停めた場所は遥か遠方。
　ずいぶん歩いたな・・
　帰りが大変だ。

　下流を振り向けば、南アルプスのふもとがうっすらと霞み、遠近感の絵になる景色。

　長～い橋を渡り終えると、案内板が立っていた。
　何々？
　巨石公園・・
　スケートボードパークに
　クライミングウォール・・
　そんな文字が目に入るが、玩具のようなものであろうと、半分ばかにして、

　林の中を見ると、
　何と、石舞台古墳を思わせる造形物が点在してるではないか。

森と水のアウトドア体験広場の花の庭 名所・史跡

　マッシュルーム、モアイ、Ｕ.Ｆ.Ｏ、亀・・
　子供だましを超えて、なかなか見応えがある・・
　と考えを改め、

　場所を移すと、降雨体験のできる「あめ太郎」に、

　スケートボード競技の練習場。

　国際大会の高さはないけれど、少年少女が練習するには、ほどよい規模ではないだろうか・・
　と奥に進めば、

　びっくりした。
　見上げるようなスポーツクライミングの壁です。
　上方は手前にそって、倒れてくるようです。

　側面にも別のクライミング用の壁ができていて、

　裏には螺旋階段がありました。

　その高さは、人と比べるとわかります。
　巨大です。
　見物席もあり、マニアの大会も開かれるのでしょう。
　このような施設は、事故のあるたびに責任を問われ、それを回避するために、撤去してしまう自治体が多く、
　ブランコしかり、シーソーしかり、ジャングルジムしかり、
　少しでも危険があるものは公園から消えている。
　そんな世の中で、駒ケ根市の勇気を讃えよう。

　と思って歩くと、ロープで作られたジャングルジムがありました。

　アスレチック風の滑り台もありました。

　そして巨大な金属のクワガタムシ。

　銀色のカブトムシと共に、キラキラと陽光をはね返しています。

　スケートボードもクライミングもできない私たちに似合うのは、スプリングで上下するブトムシ号。
　楽しくなって、童心に返っています。

　河原に沿って戻る途中、

　ふと目を止めたのは、樹木の幹にくくりつけられた、
「結婚記念」のプレートで、
　　　

　見ればあちこちの幹に、
　「〇〇　誕生」
　「△△　合格記念」等々のプレート。
　文字が消えかかって、年数が経つものもある。
　多くの人たちがここに記念樹を植えて、体験広場作りに協力してきたんだな・・

　良いものを見たなぁ・・・と、メインストリートを戻って来ると、
　バス停があって、トレッキング姿の老若男女が集まっていました。

　どこに行くんだろう？
　話しかけると、
　「駒ヶ岳のロープウェイ乗り場に行く・・」のだそうで、
　このおばさんグループは、
　「神奈川から、早起きしてやって来た・・」とのこと。
　「車で来たけど、この先にはバスでしか行けない決まりがあるのよ・・」
　と言います。

　見れば、バスやロープウェイのケチットの売り場があります。
　バス代もロープウェイ代も、かなりの料金です。
　

　おばさん方を案内していたのは、
　「山をやってきた・・」
　山のスペシャリストで、
　「ここまで来たなら駒ヶ岳に登っていくと良いよ。」
　と勧めてくれます。
　景色を見て降りて来る人、山頂まで登山する人、稜線をトレッキングする人、千畳敷カールを周遊する人と、様々な人たちがロープウェイに向かうようです。
　私たちを見て、
　「そんな軽装じゃ、トレッキングは無理かな。許可がおりないから。」

　行くなら服装も装備品も整え、トレーニングを積み、かっこよく山登りをしてみたい・・
　バスに乗るのはやめました。
　バスは出て行ったと思うと、すぐに別のバスがやって来て、どこから現れたのか新しい客たちが並んでいます。
　人気の駒ヶ岳です。
　駒ヶ岳って、ここにあったのか！
　それで、ここが駒ケ根なのか！
　勉強不足でした。