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 最初の計画にはなかった「天竜峡」の名前を、地図中に見つけてしまった。<br /> ライン下りで有名で、観光パンフレットなどに良く登場する。<br /> 舟に乗るつもりはないけれど、どんな地形なのかと興味を覚え、寄り道することに。<br /> 人里離れた渓谷かと思ったら、天竜峡駅のすぐ近くで、町の中にあるようだ。

ドローン持参で長野で車中泊 (3/8)夏日の天竜峡、日曜なのに静寂な空間

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2018/07/01 - 2018/07/02

157位(同エリア330件中)

motogen

motogenさん

 最初の計画にはなかった「天竜峡」の名前を、地図中に見つけてしまった。
 ライン下りで有名で、観光パンフレットなどに良く登場する。
 舟に乗るつもりはないけれど、どんな地形なのかと興味を覚え、寄り道することに。
 人里離れた渓谷かと思ったら、天竜峡駅のすぐ近くで、町の中にあるようだ。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
自家用車
  •  飯田の町に入って行くと、

     飯田の町に入って行くと、

  •  天竜峡の駅はすぐ見つかったが、駅前の駐車場は5~6台のスペースがあるだけで、それもタクシー専用だ。<br /> 天竜峡はこの近くのはずなので、

     天竜峡の駅はすぐ見つかったが、駅前の駐車場は5~6台のスペースがあるだけで、それもタクシー専用だ。
     天竜峡はこの近くのはずなので、

    天竜峡駅

  •  駐車できる場所を探して駅周辺を徐行して回ると、運よく広い駐車場が見つかった。<br /> 天竜峡遊歩道の標識が立っている。<br /> この町の観光客サービスがありがたい。

     駐車できる場所を探して駅周辺を徐行して回ると、運よく広い駐車場が見つかった。
     天竜峡遊歩道の標識が立っている。
     この町の観光客サービスがありがたい。

  •  案内標識に従って進むと、石段があった。<br /> 「赤く塗られた遊歩道を進めば、吊り橋に出れますよ・・」<br /> すれ違った親切な観光客にお礼を言って、

     案内標識に従って進むと、石段があった。
     「赤く塗られた遊歩道を進めば、吊り橋に出れますよ・・」
     すれ違った親切な観光客にお礼を言って、

  •  アジサイの花なんかを眺めながら、

     アジサイの花なんかを眺めながら、

  •  トボトポと林の中に入って行くと、

     トボトポと林の中に入って行くと、

  •  木々の間から水の流れる音が聞こえてきて、

     木々の間から水の流れる音が聞こえてきて、

  •  下をのぞくとそこは谷で、緑の流れが見えた。<br /> 天竜川です。<br /> 私たちは天竜川の沖積台地の上に住んでいて、<br /> 女房などは天竜川の河原で育ったようなもので、<br /> 天竜川は友達のような存在ですが、ここの天竜川は私たちが見慣れたものとは全くの別物です。

     下をのぞくとそこは谷で、緑の流れが見えた。
     天竜川です。
     私たちは天竜川の沖積台地の上に住んでいて、
     女房などは天竜川の河原で育ったようなもので、
     天竜川は友達のような存在ですが、ここの天竜川は私たちが見慣れたものとは全くの別物です。

  •  私たちの天竜川は、強固な堤防に閉じ込められ、ダムに流れをせき止められて、農業用水や生活用水として、ほとんどの水が地下トンネルで持ち運ばれ、カラカラの河川敷きには公園が作られて、すっかり人工物になり下がっているのです。<br /> しかしここには古来からの天竜川の尊厳と、自然の美しさが、しっかり保たれています。

     私たちの天竜川は、強固な堤防に閉じ込められ、ダムに流れをせき止められて、農業用水や生活用水として、ほとんどの水が地下トンネルで持ち運ばれ、カラカラの河川敷きには公園が作られて、すっかり人工物になり下がっているのです。
     しかしここには古来からの天竜川の尊厳と、自然の美しさが、しっかり保たれています。

  •  吊り橋が見えてきた。<br /> これがつつじ橋か・・

     吊り橋が見えてきた。
     これがつつじ橋か・・

  •  昇龍水で手を清め、幸せの鐘を鳴らして、

     昇龍水で手を清め、幸せの鐘を鳴らして、

  •  川に向かって降りて行くと、

     川に向かって降りて行くと、

  •  吊り橋の渡り口が現れた。<br /> 最近は吊り橋を渡る機会が多く、怖い思いもしているが、

     吊り橋の渡り口が現れた。
     最近は吊り橋を渡る機会が多く、怖い思いもしているが、

  •  これは怖い吊り橋ではない。<br /> 床は全面鉄板が張られ、揺れも少なく、立ったままで安心して写真が撮れます。  嬉しいに決まっているけど、安全過ぎるのもなんとなく残念だ。

     これは怖い吊り橋ではない。
     床は全面鉄板が張られ、揺れも少なく、立ったままで安心して写真が撮れます。  嬉しいに決まっているけど、安全過ぎるのもなんとなく残念だ。

  •  上流方向を眺めると、花崗岩のV字谷地形だ。<br /> ここが、有名な天竜下りの名所なのか・・?<br /> 荒れ狂う激流を、船頭さんが竹竿であっちこっちと方向を変え、波しぶきをかぶりながら、悲鳴を上げる乗舟客の姿を想像していたのに、<br /> なんてことだ。<br /> 流れはいたって穏やかです。

     上流方向を眺めると、花崗岩のV字谷地形だ。
     ここが、有名な天竜下りの名所なのか・・?
     荒れ狂う激流を、船頭さんが竹竿であっちこっちと方向を変え、波しぶきをかぶりながら、悲鳴を上げる乗舟客の姿を想像していたのに、
     なんてことだ。
     流れはいたって穏やかです。

  •  水は音もたてずに流れていき、<br /> 下流には高速道路らしき近代的な橋が、空に浮かぶように架かっているが、

     水は音もたてずに流れていき、
     下流には高速道路らしき近代的な橋が、空に浮かぶように架かっているが、

  •  車の姿は見えない。<br /> 完成前で、建設工事中なのかも知れません。<br /> 後から調べると、この橋は三遠南信自動車道の一部だった。<br /> 中央自動車道の飯田山本ICから、この橋の手前までの、わずかな距離しかできていません。

     車の姿は見えない。
     完成前で、建設工事中なのかも知れません。
     後から調べると、この橋は三遠南信自動車道の一部だった。
     中央自動車道の飯田山本ICから、この橋の手前までの、わずかな距離しかできていません。

  •  吊り橋を渡り切ると、その先は長い登りの石段となっていて、<br /> はあはあと息を弾ませて登って行くと、

     吊り橋を渡り切ると、その先は長い登りの石段となっていて、
     はあはあと息を弾ませて登って行くと、

  •  吊り橋はこんなに小さくなって、<br /> 「まだまだ、登るの?」<br /> と女房が悲鳴を上げ始めた時、

     吊り橋はこんなに小さくなって、
     「まだまだ、登るの?」
     と女房が悲鳴を上げ始めた時、

  •  展望台が現れました。<br /> 涼しい風を受けて、大きな岩に座って一休み。

     展望台が現れました。
     涼しい風を受けて、大きな岩に座って一休み。

  •  上流方面に車が走る鉄橋が見えた。<br /> 鉄橋のすぐ左側には駅があるはずで、この森のすぐ向こう側は町です。

     上流方面に車が走る鉄橋が見えた。
     鉄橋のすぐ左側には駅があるはずで、この森のすぐ向こう側は町です。

  •  休んでいると子供の声が聞こえてきて、子供を連れた若夫婦が現れた。<br /> なんと可愛いお嬢ちゃんたちだこと。<br /> 「いいねぇ・・」<br /> 「この年齢の頃が、一番可愛いんだよね・・」<br /> と、遠い昔を思い出す老夫婦。 <br /> <br /> 

     休んでいると子供の声が聞こえてきて、子供を連れた若夫婦が現れた。
     なんと可愛いお嬢ちゃんたちだこと。
     「いいねぇ・・」
     「この年齢の頃が、一番可愛いんだよね・・」
     と、遠い昔を思い出す老夫婦。 
     
     

  •  すると、たくさんのファミリーが現れた。<br /> 子供は無邪気で元気の良いこと。<br /> 「危ないよ! 降りなさい!」<br /> と、叱られる子供もいますが、<br /> 登っている岩のすぐ向こう側には柵はなく、断崖絶壁でした。

     すると、たくさんのファミリーが現れた。
     子供は無邪気で元気の良いこと。
     「危ないよ! 降りなさい!」
     と、叱られる子供もいますが、
     登っている岩のすぐ向こう側には柵はなく、断崖絶壁でした。

  •  それでも子供の好奇心は旺盛で、冒険心だらけで、<br /> 柵がないと言われ、どうなっているのか調べに登る子もいます。

     それでも子供の好奇心は旺盛で、冒険心だらけで、
     柵がないと言われ、どうなっているのか調べに登る子もいます。

  •  元気はつらつな幸せな家族たちとお別れして、さらに石段を登っていくと、車の通る道路に出ました。

     元気はつらつな幸せな家族たちとお別れして、さらに石段を登っていくと、車の通る道路に出ました。

  •  赤い幟のひらめく小さなお堂や、「おいしいリンゴジュースありますよ」のリンゴ園の案内板のある、ひっそりした道で、<br /> 案内板には、右の崖の上には、昔の天竜川の流れの跡があると書いてある。<br /> 天竜川の流れが花崗岩の大地を削り取り、この深い天竜峡を作ったのだ。

     赤い幟のひらめく小さなお堂や、「おいしいリンゴジュースありますよ」のリンゴ園の案内板のある、ひっそりした道で、
     案内板には、右の崖の上には、昔の天竜川の流れの跡があると書いてある。
     天竜川の流れが花崗岩の大地を削り取り、この深い天竜峡を作ったのだ。

  •  それはまだ人類が誕生していなかった太古のできごとで、そんな大地の雄大さに感じ入っているのに、<br /> 女房はガクアジサイや、

     それはまだ人類が誕生していなかった太古のできごとで、そんな大地の雄大さに感じ入っているのに、
     女房はガクアジサイや、

  •  こんな時期でも紅葉しているモミジに気をとられ、<br /> 「モミジとカエデは同じかな? 違うのかな?」

     こんな時期でも紅葉しているモミジに気をとられ、
     「モミジとカエデは同じかな? 違うのかな?」

  •  展望台から見えた鉄橋まで歩いてきました。<br /> 歩道専用の橋も付属している。

     展望台から見えた鉄橋まで歩いてきました。
     歩道専用の橋も付属している。

  •  「あの展望台はどこにあるのかな?」<br /> 「あの白い岩の上なんじゃない? ほら、あそこ・・」<br /> 目を凝らして探します。<br /> そうも見えるし、違うようにも・・<br /> 

     「あの展望台はどこにあるのかな?」
     「あの白い岩の上なんじゃない? ほら、あそこ・・」
     目を凝らして探します。
     そうも見えるし、違うようにも・・
     

  •  駅には電車が止まっていた。<br /> JR飯田線の電車が珍しく、写真を撮りながら、<br /> 「ライン下りの乗り場はどこ?」<br /> とつぶやいていると、近くにいた人が<br /> 「橋の東側・・すぐそこだよ・・」<br /> と船の見える場所まで案内してくれた。

     駅には電車が止まっていた。
     JR飯田線の電車が珍しく、写真を撮りながら、
     「ライン下りの乗り場はどこ?」
     とつぶやいていると、近くにいた人が
     「橋の東側・・すぐそこだよ・・」
     と船の見える場所まで案内してくれた。

  •  橋の下に舟が停泊しています。<br /> しかし、誰もいません。<br /> 「あの舟で下ると、帰りはエンジン付きの舟で・・」<br /> と教えてくれます。<br /> チケット売り場はこの上にあるようだ。<br /><br /> 川下りをする写真を撮りたいな・・<br /> そう思って眺めていたが、日曜だというのに舟は止まったまま。<br /> 数艘の舟がにぎやかに川下りをしている姿を想像していたが、現実は違いました。

     橋の下に舟が停泊しています。
     しかし、誰もいません。
     「あの舟で下ると、帰りはエンジン付きの舟で・・」
     と教えてくれます。
     チケット売り場はこの上にあるようだ。

     川下りをする写真を撮りたいな・・
     そう思って眺めていたが、日曜だというのに舟は止まったまま。
     数艘の舟がにぎやかに川下りをしている姿を想像していたが、現実は違いました。

  •  歩いたコースは、白の点々の遊歩道。<br /> 石段は大変だったが、適度なトレーニングとなるウォーキングとなりました。<br /> 開発される町の中で、この一角だけが観光用として、自然が残されているのかもしれない・・・<br /> そんな気持ちにもなりました。

     歩いたコースは、白の点々の遊歩道。
     石段は大変だったが、適度なトレーニングとなるウォーキングとなりました。
     開発される町の中で、この一角だけが観光用として、自然が残されているのかもしれない・・・
     そんな気持ちにもなりました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • *ちょこ*さん 2018/07/30 22:47:21
    こんばんは
    2年くらい前にこの天竜峡のライン下り、乗りにいきました。
    しかも真冬に。冬はこたつ舟になってました。時期外れでもお客さんは3組いましたよ。
    浜松の天竜川下りは無くなってしまいましたもんね…(; ;)さみしいですが。

    私、浜松の天竜川と長野の天竜峡が同じ川っていう認識がなくて(笑)
    2年前に来てみて、初めて知りました。

    つつじ橋の方まで歩いたんですね。
    結構距離ありましたよね。
    私はすぐ諦めました(^^;

    三遠南信道の橋も私が行った時より工事が進んでる感じ。
    早く繋がってくれると長野県が近くなるのになぁ~。

    *ちょこ*

    motogen

    motogenさん からの返信 2018/07/31 09:16:39
    RE: こんばんは
     コメント、ありがとうございます。
     私たちとは同じ遠州地域にお住いのようですね。
     4トラ投稿をしている方が近くにいると思うと、心強く励みになります。
     この旅行をする前に、天竜峡の旅行記を拝読させていただきました。
     途中から飯田線に乗り換えたんですね。
     これも楽しそう。

     三遠南信道路ですが、蓬莱からは東にくねって水窪方面に進み、遠回りする予定なので、完成したとしてもそれほどの時間短縮にはならないようです。
     難所も多く、トンネルを掘りかけてみたものの断念した所もあるようで、いつ完成するのか未定で、もしかしたら部分開通で終わるのかも・・
     政治がらみのずさんな計画だった?

     8月には福井、能登半島に車中泊旅行をする予定です。
     ちょこさんの福井旅行記を読んで、大仏もいいかなぁ・・
     なんて、初めの予定を変更するかも。
     よろしくお願いします。

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