2018/03/06 - 2018/03/21
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しにあの旅人さん
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ローマ4日目、前回のフォロロマーノに続いてパランティーノの丘、さらにコロッセオを再訪します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
パランティーノの丘、最上階のテラスにやってきました。ローマ編の表紙を飾ってくれたカモメさんはここにいました。
-
カモメはローマ市の公務鳥で、観光客に愛嬌をふりまいています。給料は毎日フナ十匹とか。
-
全く人を怖がりません。
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ここからはローマ市の北西が見渡せます。フォロロマーノに面しているのは、
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普通の住宅のようです。毎日遺跡を見て暮らすのですね。
-
パランティーノの丘には、アウグスティーナ皇帝の私邸など、広大な宮殿跡が残っています。古代ローマの最高級住宅地だったそうです。高級貴族たちはここに住んで、麓のフォロロマーノに通っていたわけです。
私たちはこの遺跡群を通り抜けて、コロッセオに向かいます。丘の東の端で、コロッセオが見えてきました。木が邪魔です。もっといいカメラスポットはないかと探すと、 -
ありました。最高のカメラアングルです。
パランティーノの丘の北東の隅です。だれもいませんでした。コロッセオを独占しました。コロッセオから直接上がってくる道がないのです。
ということは、これからコロッセオにむかう私たちも、回り道をします。少し戻ります。すると、 -
古げな建物、城跡か、教会のようです。
-
なにか、旗のようなものが、
なんだろう。 -
洗濯物でした。
Saint Bonaventura at Palatine(パランティーノ・サン・ボナヴェンツラ教会)の裏手です。公開されていないようですが、誰かが住んでメンテナしているのです。ローマの遺跡で初めて見た現代人の生活の跡でした。教会のかた、どうぞ遠慮せずに洗濯物を干してくださいね。
このあたりは芝生の広場でした。私たちはベンチで、もってきた水とチョコレートでおやつです。フォロロマーノ、パランティーノの丘には、カフェや売店はありません。
絶好のコロッセオのカメラスポットなのに、このあたりには観光客はほとんどいません。私たちだけの観光スポットを見つけた気分です。
コロッセオ再訪です。すごい人混み。大混雑です。
ローマパスで入場無料、しかも列に並ばずにパス専用の入り口から入りました。2日目にガイドのHさんに連れてきてもらっているので、勝手が分かっています。 -
この部分だけ座席が復元されています。こういうものが五万席以上あったということです。ローマ帝国滅亡後コロッセオが使われなくなり、地震で上部の半分が崩壊した後、ローマの格好の石切場になり、石材は建築資材として使われたそうですが、座席の石も同じでした。
座席は地面から3メートルくらいの高さがあります。剣闘士と猛獣の戦いの時、猛獣が飛び込んでこないためだそうです。ライオンなど必死になれば3メートルくらいジャンプするのではないかな。最前列の客は、前足ですがりつき、懸垂したライオンの頭と対面、などということがあったかも。 -
舞台地下の構造が見えます。エレベーターが何台もあって、ここから剣闘士や猛獣がせり上がってくるのです。
剣闘士の戦いというのは、公開の場所での殺し合いです。それを観客が観て楽しみます。武器をもって、相手を殺すまで戦うプロレスと思えばいい。
コロッセオは楕円形ですが、その一番短いところに貴賓席がありました。殺される剣闘士や猛獣が近くよく見えるようにということです。
皇帝の人気取りのために開催するのですから、入場料はただでした。内部にはレストランがあり、売春宿まであった。殺された動物の肉は調理されて、帰る客に出口で振る舞われたそうです。
皇帝がどんどん残虐なショーにしただけではなく、それを見るローマ市民がもっと残虐な、刺激の強いものを要求したのです。
ほかにもいろいろとHさんから聞いたのですが、書いているうちに気持ち悪くなってきました。
要するにとんでもないもので、これにうつつをぬかしたローマ人とローマ帝国が滅びたのは当然です。
この場所で、それほど遙かな昔ではない時代、おそらく何千人という人、それ以上の動物が、ただ観客の娯楽のためだけに命を落としたのでした。
コロッセオは薄曇りでした。穏やかな春の午後でした。この世には、怨霊というものは存在しないのだと、思いました。
ただ、夜はどうかな。キリスト教は怨霊の存在など認めません。でも昼からは追い払われた怨霊は、もしかするとコロッセオの夜の暗闇に、今も充ち満ちているのではないでしょうか。満ちているべきだと思います。
私はこれからもイタリアを旅することになるでしょう。でも二度とコロッセオには来ないと思います。
ローマ5日目
この日は疲労困憊。スペイン広場とローマ国立博物館マッシモ宮で終わりました。
スペイン広場は観光客でいっぱい。とくに感慨はありません。
ローマ国立博物館マッシモ宮は、今回訪れた美術館、博物館のなかで、最高だと思います。ただ残念ながら写真が1枚もありません。次回のローマ訪問の楽しみにとっておきます。
あちこちの美術館で、ルネッサンス以前の、たくさんの中世宗教画を見てきました。描かれている人物が、無表情、同じ顔です。正直言って、うんざりです。
それに比べて、この博物館で見たローマ時代の彫刻の豊かな表現には驚きました。石に彫るという、絵画より自由のきかない表現手段でありながら、はるかに豊富な表情を浮かべていました。文化というものは、進化はしない、変化するだけというようなことを言ったのは誰だか忘れました。
コロッセオで剣闘士のショーを楽しんだ醜悪なローマ人は、それを禁止した中世キリスト教徒より、この面ではより率直で、優れた美意識をもっていたようです。五木寛之の「海を見ていたジョニー」というところでしょうか。
もう一度勉強し直してローマに戻ってきます。
明日、フィレンツェにむかってローマを発ちます。
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