2018/04/21 - 2018/04/23
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mishmishさん
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オスマン朝最初の首都で、現在はトルコ第4の都市であるブルサを旅してきました。
歴史的魅力にあふれ自然豊かなこの街で、美味しいものを食べて、美しいモスクを見学して、人懐こい地元の方々と触れ合って。「また来たい!」かなりそう思える、素晴らしい街でした。
1日目の旅のラインナップは以下のとおり。
*侮るなかれ、トルコの3連休!(移動について)
*ブルサ名物イスケンデルケバブの名店へ
*美モスク巡り(ウル・ジャーミィ、イェシル・ジャーミィ)
*校長先生直伝、ブルサのオススメ情報
*市場&隊商宿巡り
*突撃、同僚宅訪問!トルコ的BBQを楽しむ
以上です。
---<歴史をざっくり>-------
13世紀後半のアナトリアは、東は弱体化したセルジューク朝(チンギスハンに追われたトルコ系遊牧民族が中央アジアから西へどんどん流れてくる)、西は混乱気味のビザンツ帝国、南はマムルーク朝、そして中・東部にトルコ系遊牧民族の小国家が乱立し、戦国時代を迎えていました。
そんな中、台頭してきたのがトルコ系諸部族出身の「オスマン一族」。初代のオスマン1世が、ビザンツ帝国のコンスタンティノープルにほど近い場所に侵攻。オスマン朝の礎を築きました。オスマン1世は、ビザンツ帝国第3の都市ブルサを包囲中に命を落としますが、1326年に息子のオルハンがブルサ攻略に成功。ブルサを首都として、国家を形成していきます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
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トルコは2018年に入って初の3連休!
しかしトルコの連休を侮るなかれ。トルコでも帰省や旅行で大移動が発生します。日本から個人旅行される場合は、バスや鉄道、ホテルを予め予約しておいた方が良さそうです。
私達も「絶対お出かけしよう!」と意気込んでいたものの、気づけば1週間前。
まず、カッパドキアの宿を探したもののどこも満室。次にブルサに狙いを定めて、アンカラから便利な高速列車&バスの移動を提供しているKamil Koç(カーミル・コチ)というバス会社に問い合わせたものの、チケットは完売。
「恐るべし3連休…!」と無気力になっていたところ、夫より「イスタンブールまで飛んで、そこからブルサに行こうか」との提案があり。それが旅行前日の朝。
えぇい、タイム・イズ・マネー、3連休はプライスレスです。4/21(土)の早朝にイスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港(アジア側)に飛びました。
写真の女性は、サビハ・ギョクチェン。初代大統領ケマル・アタテュルクの養女であり、女性としては世界初の戦闘機パイロットです。サビハ ギョクチェン国際空港 (SAW) 空港
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というわけで3連休初日、4/21(土)朝です。
サビハ・ギョクチェン空港到着後、予めチケットをネット予約したMETRO社のバスターミナルに向かいました。タクシーで約20分、高速料金込みで70リラ(約1,820円)でした。
METRO
https://www.metroturizm.com.tr/ -
今回利用したMETRO社のターミナルは、アジア側のSAMANDIRA TESIS。
幹線道路沿いの辺鄙な場所にありますが、イスタンブール各地から無料シャトルバスが出ています。 -
9:15出発です!ブルサまで約2時間の旅、料金は42リラ(約1,100円)。実際は渋滞でプラス1時間かかりました。
バスには添乗員さんがおり、お茶やお菓子をサーブしてくれます。トルコあるある。 -
イスタンブールからブルサへのバスの旅、ハイライトはイズミット湾を横断する「オスマン・ガーズィ橋」です。2016年開通、全長約2,700m、世界第4位の吊り橋で、日本のIHIが建設に携わりました。
橋の建設により、マルマラ海沿岸を遠回りする必要がなくなり、移動時間が大幅に短縮されました。 -
ブルサのテルミナル(長距離バスターミナル)に到着後は、38番の市内バスに乗って、Kent Meydanı(ケント・メイダヌ)まで行きます。
チケットは券売機で。とりあえず、1回券(3リラ)を購入しました。ブルサ バス ターミナル 駅
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ケント・メイダヌ(広場)には大きなショッピングモール(Kent Meydanı AVM)があり、多くの人で賑わっています。
ここは交通の中心でもあるので、この広場を基点として移動すると便利です。 -
今回、ケント・メイダヌに面したKardeş Hotel(カルデシュ・ホテル)に滞在しました。地元系中級ホテル。フロントに英語を話せるスタッフがおり、市内観光の移動方法について質問すれば的確に答えてくれるので、滞在中とても助かりました。オススメです。
Kardeş Hotel
http://www.hotelkardes.com/ -
ケント・メイダヌからすぐのところにOsmangazi(オスマンガーズィ)駅がありますので、そこからトラムに乗って街の中心に出てみましょう。
このタイミングで、Bukart(ブカルト)というブルサ市内で使えるICカードを購入。カード購入が5リラ、初期チャージが5リラです。ICカードを利用すれば、トラムは1.15リラ、バスは2.5リラで乗れたと思います。乗車時にタッチするだけですので、複数名でシェア可能です。 -
「イェシル(=緑)ブルサ」と呼ばれる程、緑豊かな街。
まだ少し風が冷たい春の陽気です。鮮やかな緑と澄んだ空気を全身に浴びて、心身ともに癒されていくのが分かります。 -
Heykel(ヘイケル)駅で降りて、まずは腹ごしらえ。
ブルサといえば・・・「イスケンデル・ケバブ」です!
ブルサのご当地ケバブでありながら、今では全国区。1860年代にイスケンデル・エフェンディが考案し、「イスケンデル・エフェンディのドネルケバブ」として売り出したのが始まりです。
'16-17歩き方によるとこの「イスケンデル(本店)」は「創始者の次男の家系が、本店の名を受け継いだ元祖の店」だそうです。イスケンデル(本店) 地元の料理
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この日は幸いにも混んでおらず、並ばずに入れました。
歴史の感じられる美しい店内です。
注文は簡単。料理はイスケンデル・ケバブのみ。1ポーション、1.5ポーション、2ポーションから選べます。
私は1ポーション、夫は1.5ポーション(1.5=ビル・ブチュク)。イスケンデル(本店) 地元の料理
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じゃじゃん!こちらがイスケンデル・ケバブです!
パンの上に薄く切ったドネル・ケバブを載せ、トマトソースやバターソースをその上にかけて、ヨーグルトを添えたお料理です。夫の大好物。
私はそもそも羊肉が苦手なのですが、このイスケンデルなら食べられます。良いお肉を使っているのが分かりますし、ヨーグルトが良いアクセントになっていて、美味しく感じられます。
ドリンクは、?・?・ra(シュラ)という甘ったるい葡萄ジュース。ワインになる前のものを使っていて、イスケンデル・ケバブといえばこの飲み物だそうです。
ちなみに会計は95リラ(約2,470円)、高級です。イスケンデル(本店) 地元の料理
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ブルサは空気が美味しいからか、お肉も美味しく感じます。
よく見ると、ドネル・ケバブを炭火で焼いています。贅沢ですね。イスケンデル(本店) 地元の料理
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次に、東に10分程歩いてイェシル地区に行きましょう。
緑が綺麗です。温泉街に着ました~って感じ。京都のような古都らしさもありますし、軽井沢のような避暑地らしさもあります。
実際にブルサ近郊には温泉街がありますが、今回は行きませんでした。 -
水も綺麗ですね。
川に架かる黄色の橋は、上が市場になっているのです。そこには翌日行きます。 -
イェシル地区に到着です!
ここには、「イェシル・ジャーミィ」(モスク)と「イェシル・テュルベ」(霊廟)があります。
日本語が堪能なトルコ人ガイドさんに遭遇し(その日は中国人ツアーに同行)、しばし立ち話をした後、まずは「イェシル・ジャーミィ」を見学しました。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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イェシル・ジャーミィ(グリーンモスク)
入り口には、草花の文様やアラビア語が彫られていて、非常に美しいです。
鍾乳石やハチの巣に似た構造部分はモカラベと言うそうです。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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中に入ると壁一面、美しいグリーンのタイルで覆われています。これが「グリーンモスク」たる所以です。
オスマン朝第5代目のメフメト1世のために、1412-1419年にかけて建造されました。オスマン朝初期の様式で、「ブルサ様式」とも言われるそうです。
同じトルコのモスクでも、例えばイスタンブールにあるブルーモスクの様式とは全く違いますよね。オスマン朝最初の首都であるからこそ、他の街にはない独特のモスクが残っているのだと思います。
中央の青色のミフラーブ(カアバの方向を示す壁のくぼみ)が素晴らしいのですが、礼拝の男性しか上がれないため、遠くから眺めました。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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左右には小部屋があり、そこの装飾も素晴らしかったです。
イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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この小部屋の天井装飾もお見事。
アップしてみると気になるものを発見・・・!イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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写真左上、赤色の背景に白い筆でアラビア語が書かれているのが分かりますでしょうか。直訳すると「中国にいるかのように、知識を求めなさい。」(全然違ったらすみません・・・)
興味深いですよね。シルクロードの交易と関係あるのかも・・・なんて勝手に想像しました。ウィキ先生によると、このお部屋は旅行者の宿泊部屋だったようですし。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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中央には泉もあります。
3連休のためか、ブルサの街は全体的に女性や子供のグループツアーが多く、モスクの中も色とりどりのヒジャーブ(スカーフ)をまとった女性達で華やかな雰囲気でした。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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ちなみに、こちらはイスタンブールのペラ美術館にある絵画。
オスマン・ハムディ・ベイ作「亀の調教師(Kaplumba?・ Terbiyecisia)」(1906年)
トルコ随一の名画と言われていますが、彼の作品にはこのイェシル・ジャーミィの一室が描かれている場合が多いそうです。
*過去のペラ美術館訪問記
https://4travel.jp/travelogue/11300616 -
言われてみると、確かにそんな気がしませんか?
緑色のタイルの色や形、窓の縁取りも似ている気がします。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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皆さん好きな場所でお祈りをしています。
イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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こちらにもひっそりと礼拝をされている方が。
モスクって礼拝の場であると同時に、憩いの場でもあると思います。こそこそおしゃべりしたり、本を読んだり、ごろごろお昼寝する人もいたりして。そういうモスクの雰囲気が結構好きだったりします。イェシル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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イェシル・ジャーミィの反対側が「イェシル・テュルベ」
青色のタイルで覆われた外壁が目を引きます。陶器の街として有名なキュタフヤ産のタイルが使われています。イェシル テュルベ 寺院・教会
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中に入ると・・・
イェシル テュルベ 寺院・教会
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オスマン朝第5代目のメフメト1世とその家族の棺が置かれています。つまりここは霊廟です。セルジューク様式が残った建築物だそうです。
棺すら美しいタイルで覆われている凝りようです。
ちなみに、ここもイスラム式のお墓ですので、スカーフで髪を隠す等の配慮は必要です。イェシル テュルベ 寺院・教会
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様々な濃淡の青色のタイル
最近タイルの絵付け教室に行き始めたので、こうした装飾に興味深々。イェシル テュルベ 寺院・教会
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タイルで装飾されたミフラーブも息を飲む美しさです。
イェシル テュルベ 寺院・教会
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大きな木の下にオープンカフェ
こういうの大好きです。中東あるあるですが、特に夏の夕涼みに、オープンカフェでだら~っとしながらチャイを飲むのが一日の中で一番の至福の時間です。 -
イェシル地区の入り口にある大きなお土産屋さんを冷やかしつつ、、、
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ちょっとぶらぶら
オスマン様式の家々が可愛いです。 -
イェシル・ジャーミィの隣には、メドレセ(神学校)があり、現在はトルコ・イスラーム美術博物館となっているのですが、残念ながら修復中でした。(冒頭で会った日本語が堪能なトルコ人ガイドさんが教えてくれました。)
トルコ イスラーム美術博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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可愛い猫発見です!
この旅でも猫活します♪トルコ イスラーム美術博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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アタテュルク通りを歩きながらヘイケル地区に戻っていきます。
すると!行列発見!
これは、「イスケンデル(アタテュルク通り)」です。'16-17歩き方によると、「1867年創業、元祖イスケンデル・ケバブの店。創始者の長男と三男の家系が営む。1930年代にここに出店して以来、青い外観や内装も当時のまま。」とのこと。そろそろ元祖とか、本店とか、定義が良く分からなくなってきました笑。イスケンデル (アタテュルク通り店) 地元の料理
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すごい行列です。ここまでトルコ人が並ぶって、すごいことだと思います。
イスケンデル (アタテュルク通り店) 地元の料理
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続いては、「ウル・ジャーミィ」(グランドモスク)にやってきました。世界遺産に登録されています。
外観は質素な感じですが、中に入ると・・・ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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とても広く、独特の雰囲気のモスクであることが分かります!こちらもイスタンブールで見るようなモスクとは異なりますよね。
第4代バヤズィト1世の命により、40年もの年月をかけて1421年に完成しました。
セルジューク様式で、2本のミナレット(尖塔)、20個のドーム、12本の柱からなるオスマン朝初期の貴重な建築物です。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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このモスクの一番の特徴が、モスク中央にある美しい泉です。ここで体を清めることができます。通常、モスクの外にありますよね。
ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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実際に使われています。
ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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泉の上のドームはガラス張りになっており、明るい自然光が差し込んできます。
ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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二つ目の特徴が、12本の柱の4面や、壁に描かれたイスラーム・カリグラフィー(アラビア語書道)です。全部で192個もあるそうです。
特に有名なものが、アラビア文字の「ワーウ」(ひらがなの「の」を右に90度回転したような文字)が書かれているものです。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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このモスクも、この日はものすごい人出で、お祈りをする人、コーランを読む人、ごろごろする人、見物する人、遊ぶ子供が入り混じって、にぎやかな空間になっていました。
ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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写真右下の「ワーウ」も有名なのでしょう。ガラスで保護されていました。
モスクの前方でお祈りできるのは男性だけ。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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ですが、女性のツアー集団は気にせずその後ろを闊歩していきます。
普段はもっと静かな空間なのだそうですが、この日はアミューズメントパーク化していました。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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素晴らしい装飾のミフラーブ(カアバの方向を示す壁のくぼみ)とミンベル(説教壇)
ミンベルは特に有名だそう。
で、この辺りから、この日一番濃いおじさん登場!笑
地元の学校で校長先生をしていると名乗る、英語のできるおじさんが、このモスクについていろいろと教えてくださいました。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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まずミンベルについて。
何百年も前からあるもので(具体的な数字を忘れてしまいましたが)、クルミの木からできているそう。これらの木彫は、釘などを一切使わずに、接合しているそうです。
そしてこのおじさまから都市伝説的な知識を伝授いただきました!笑
このミンベルの側面に付いている球体は、なんとGALAXY(銀河)を表しているのだと。
うーん、確かに太陽系に見えなくもないです。
検証する新聞記事やサイトもあったので(トルコ語なので詳細は不明)。
http://www.milliyet.com.tr/ulucami-nin-600-yillik-minberi/gundem/detay/1866414/default.htm
http://www.kozmikanafor.com/ulucami-minberi/
若干オカルト好きな私はワクワクしてしまいましたが、夫の同僚は「噂だよ」と言ってました。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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そして、このモスクにあるカリグラフィ-は、左右対称に書かれているものが多く、とても珍しいのですが。
おじさん曰く、「左右対称のものはオスマン様式、そうでない普通のものはセルジューク様式」とのことでした。
左右対称の書体なんて、滅多に見ないけど。。。本当にオスマン様式かしら?
でも、おじさんは歴史の先生らしいので、あながち間違っていないかもしれません。他にもおじさんの教え子がいかに優秀で、東大に留学したとか、日本では働いているとか、色々聞かせてくれました。ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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上の書道は、剣でしょうか、船でしょうか。
下は「ワーウ」を使った作品です。
ちなみに、日本でもアラビア語書道の教室は人気があるんです。
本田孝一先生はその第一人者で、私も横浜のカルチャーセンターで少しだけ習ったことがあります。本田先生の「青の砂漠」は必見です。
https://www.nippon.com/ja/people/e00028/ウル ジャーミィ (ブルサ) 寺院・教会
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30分くらいおしゃべりした後、おじさんは親切にもブルサのオススメスポットを書いてくださいました。
もしブルサを旅行される方がいたら、参考になさってくださいね。(ガイドブックの情報とあまり変わりませんが笑)
1.ウル・ジャーミィ(ここですね)
2.コザ・ハーン(これから行きます)
3.カラギョズ(影絵芝居)
郊外の博物館まで行かなくても、ウル・ジャーミィ横から入った市場(アイナル・チャルシュ)にあるカラギョズ・アンティークのシナスィ・チェリッコル氏に頼めば、少し上演してもらえる。実際私達もお店の前まで行ったのですが、夫が疲れていたので、入りませんでした。残念。
4.オルハン・ジャーミィ
5.ムラディエ・ジャーミィ(3日目に行きます)
6.ウルウマイ・ミュゼシ(オスマン朝期民族衣装・装飾品博物館)
7.オスマン廟とオルハン廟(2日目に行きます)
イスケンデルケバブは、その近くのBursa Kebapçısı (1956年創業)がオススメ。
また、近くにSümbüllü Bahçe Konağıという伝統的な館があり、迎賓館として使われているが、頼めば中に入らせてもらえる。
http://www.sumbullubahce.com/gp/
8.ハマム(温泉)
男性は、イェニ・カプルジャ・カイナルジャが良い。女性は、カイナルジャが良い。
9.ジュマールクズク(2日目に行きます)
昔ながらの町で、スルタン・カフヴァルトゥというお店で朝食を摂ったらいい。一人25リラ程。 -
カラギョズ(影絵芝居)は今回観れなかったのですが、とあるイベントで影絵が展示されていました。ユネスコの無形文化遺産に認定されています。
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では、市場を歩いてみましょう!
ウルジャーミィの北は広範囲に市場が広がっています。
ブルサは昔からタオルや布など、テキスタイル産業が有名です。この日は散策程度で、お買い物は2日目にしました。ブルサ グランド バザール 市場
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市場には幾つかハーン(隊商宿)が残っています。その一つ、コザ・ハンをのぞいてみましょう。
コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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ハーン(対象宿)は、一般的に中庭がある2階建ての建築物。1階は取引所や倉庫、2階は商人達の宿となっていました。
コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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中央には小さなメスジド(礼拝所)があります。
コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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2階に上がってみました。
3連休の最終日4/23(月)は「子供の日」です。トルコでは祝日になるとあちこちでトルコ国旗が掲げられます。コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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コザハンは、第8代目バヤズィト2世によって建てられたもので、かつては繭の取引が行われていました。現在は、スカーフやストールなどのシルクの製品を多く扱っており、女性客で賑わっています。
後程出てくる夫の同僚が学生時代にコザハンのお店でアルバイトしていたそうなのですが、ほとんどの商品が今ではMade in Chinaだそうです。コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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人々が行き交う中、お行儀良く佇む美猫
コザハン (ザ シルク バザール オブ ブルサ) 専門店
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フィダン・ハンという別の隊商宿にも立ち寄ってみました。
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構造は先ほどのコザ・ハンと似ています。中庭付きの2階建てで、中庭はカフェになっています。
私達もここで一休みしましょうか。 -
ジュースを立ち飲みしようとしたら、スタッフが休憩用に使っていたテーブルを譲ってくれました。そして、お菓子まで分けてくれました。ブルサの人って人懐っこいです。
夫に握手したり、陽気に絡んでくるおじさんスタッフがいたのですが、なんとダマスカス出身のシリア人でした。ブルサにシリア人が多いのは後々知ることになります。
この日の夜は、ブルサに実家がある同僚宅にお邪魔することになっていました。17時になったら電話して迎えに来てもらうことになっていたのですが、フライングで16時30分頃電話がかかってきました。「もう家を出たんだけど、今どこにいる?」と。気が早いですね笑。 -
というわけで、ここからはトルコ人宅訪問記です!
前日の朝にブルサ旅行が決まり、夫がブルサに帰省中の同僚に連絡したところ、急遽お宅に招いてくださることになったのです。急な来客にもかかわらず、おもてなしの準備をしてくださった同僚のお姉さんご家族に感謝です。
高齢のご両親をはじめご家族総勢11名で温かく出迎えてくれました。
この日は、マンガル(トルコ風BBQ)。トルコ人はマンガルが大好きです。というかマンガルに命かけています笑。 -
ちょうど屋上で、アダナケバブとウルファケバブを焼いてくれていました。
トルコのマンガルは先に全部焼いて、皆で一緒に食べます。(日本のように焼きながら食べるというスタイルではないようです。)
前日に私達の訪問を知り、その日のうちにお肉を仕込んでくださったそうです。 -
食事は室内で。お姉さんの作るお料理がびっくりする程絶品でした!まず、レンズ豆のスープをいただいたのですが、これが普通のものよりスパイシーで濃厚で。おかわりしたいのを我慢しました。
写真は、右からピクルス、ヤプラック・サルマ(ブドウの葉でご飯を包んだもの)、サラダ。 -
右は、オイル漬けした野菜の上にヨーグルトをかけたもの。これは初めてだったのですが、レシピが欲しくなるくらい美味しかったです。真ん中が、ポテトが入ったボレキ。同僚の奥さんが作ってくださったもので、これも絶品でした。
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メインはもちろんマンガル(BBQ)
先程のアダナケバブ、ウルファケバブに加え、前日からマリネしたビーフとチキンのフルコースです。お米のようなものは、ブルグル(挽き割り麦)です。
一人前の量が多いので、同僚が「おもてなしだからたくさん出すけど、無理して全部食べなくても大丈夫だからね。」とトルコ人らしい気づかいをしてくれました笑。
でも、「お肉ってこんなに美味しかったっけ?」ってくらい美味しいマンガルで、私でも3分の2は食べきれました。
義理のお兄さんはマンガルが得意で、ご家族も「ブルサ一美味しいマンガルを焼くんだ。彼はブルサのNusr-etだ。」と笑っていました。あの塩をふりふりしているおじさんのことですね。 -
食後のデザートは、お姉さんお手製の「トゥリレチェ(Trileçe)」
スポンジケーキを濃厚ミルクで浸して冷やしたもので、トルコの人気デザートです。これを手作りできるなんて天才です。
お姉さん曰はく、元々トルコのデザートではないが、同じオスマン領だったユーゴスラビアの辺りから伝わってきたデザートとのことでした。(ネット情報によると、南米のケーキがヨーロッパに伝わって、それがバルカン半島で人気となり、バルカン半島の移民がトルコに伝えた等諸説あるようです。) -
チャイを飲んで、サッカーの試合を観ながら、英語とカタコト・トルコ語で色々な話をしました。
ご両親は若いころ出稼ぎでドイツに渡ったそうで。自分達が教育を受けられなかった分、一生懸命働いて、子供や孫には十分な教育を受けさせることができたと誇らしげに話していました。とても素敵なご家族だなと思いました。
トルコ語では、兄弟やおじの妻(つまりよそから来た奥さん)を親しみを込めてyenge(イェンゲ)と呼ぶ習慣があるのですが。今回、夫が同僚の兄弟同然ならば、私はyengeということで、yenge扱いしてもらえてちょっと嬉しかったです。トルコに嫁いだ気分笑。 -
そして、最後にターキッシュコーヒーの淹れ方を教えていただきました。
(写真は、とあるイベントでもらったもの)
トルコでは、男性が結婚を申し込みに来た際、相手の女性は砂糖の代わりに塩をたくさん入れたコーヒーを用意して出すそうです。つまり、そのコーヒーを「美味しい」と言って飲むかどうか男性の反応を見て、女性は結婚を決めるのだそうです。新婚ほやほやの甥っ子のお嫁さんが「自分もそうしたんだ」と説明してくれました。あらあら、のろけ話ですか。
出来上がったコーヒーは、新入りyengeの私がサーブすることになり。先輩yengeの皆さんに試されている感満載の図になりました笑。
というわけで、ブルサで思いがけず素晴らしいおもてなしをいただきました。恐らく文化人類学的にも(今のところ私の主観ですが笑)中東のおもてなし文化は世界一だと思います。彼らのお節介なくらい温かいおもてなし精神から、私達が学べることも多いはず。
盛りだくさんなブルサの旅、続きます!
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この旅行記へのコメント (6)
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- ドロミティさん 2018/05/19 11:27:13
- トルコがますます好きになります^^
- mishmishさん、こんにちは!
トルコあるある!猫活!トルコ料理!モスク体験⁉etc.etc...
駐在員妻目線のディープなトルコ旅行記、とても興味深く楽しんでいます(≧▽≦)♪
トルコのどこに行っても親日だと言うことがひしひしと伝わり、今まで旅した中で一番居心地の良かった国です。
トルコ、ますます好きになりそう♪♪
ドロミティ
- mishmishさん からの返信 2018/05/26 17:49:26
- RE: トルコがますます好きになります^^
- ドロミティさん、こんにちは!
ブルサ旅行記、読んでくださりありがとうございます!
ちょうど、カッパドキアとイスタンブールを旅行中で^^お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!
トルコ、良い国ですよねぇ。1年近く住んでみて、そろそろ飽きてきてもいいはずなのに、日常の「トルコあるある」を見つけては、いちいち楽しんでいる自分に、「トルコ好きなんだね〜」ってツッコみを入れる毎日です笑。
ブルサも、そんなトルコ愛を深めてくれた街です。旅行記もまさかの3部作になるくらい、魅力の多い街でした。
ドロミティさんも、次のお誕生日を祝う旅は、ぜひ再びトルコも行先の候補に入れてみてくださいね♪
これからもドロミティさんの旅行記、楽しみにしております。
mishmishより
-
- sanaboさん 2018/05/04 23:10:55
- 奥の深~い旅行記に興味津々♪
- mishmishさん、こんばんは~
実はブルサという地名を聞くのも初めてでしたが、かつてはオスマン朝の首都だった古都なのですね。 歴史を紐解いて下さっているので、歴史音痴の無知な私でも興味深く旅行記に入りこめました(笑)
「イスケンデル・ケバブ」は美味しそうですね~ 私も羊は得意ではないのですが、mishmishさん同様、きっと美味しくいただける気がします(^_-)
「イェシルジャーミィ」はオスマン朝初期の独特の様式だそうですね。 そもそも一日に5回もお祈りをするイスラム教徒にとって、モスクとはお祈りをするための神聖な場所だと思っていましたが、本を読んだりごろごろお昼寝する人もいたりするとは、ちょっぴり親近感を感じる場所に思えました。
「ウルジャーミィ」での”この日一番濃いおじさん登場”には笑ってしまいました!
こういうおじさんとの出会いが旅に彩りを添え、何年経ってもふっと思い出したりするんですよね^^
ご主人様の帰省中の同僚ご家族は本当に素晴らしい歓待をして下さいましたね。 (きっと、ご主人様のお人柄によるところも大いにあるとは思いますが)
トルコ料理はあまり馴染みがないのですが、どのお料理も本当に美味しそうなものばかりで、私もお呼ばれしたいくらいでした!
単なる旅行者目線の旅行記と違い、とても奥の深い旅行記を楽しく拝見させていただきました♪
sanabo
- mishmishさん からの返信 2018/05/05 18:50:32
- RE: 奥の深?い旅行記に興味津々♪
- sanaboさん、こんにちは!
ブルサ旅行記訪問してくださりありがとうございます!
私もトルコに来るまでブルサという街を知らなかったんです。トルコは共和国になってからの歴史がまだ浅く、どの街を訪れても雰囲気似てるな〜という印象を私は受けてしまうのですが、ブルサは京都のような楽しみ方ができてとても良かったです。
今回歴史背景にも簡単に触れてみよう!と思ったのですが、そう思うようになったのはsanaboさんの旅行記に出会ってからだと思います。それでも、sanaboさんの域に達するにはまだまだ修行が必要ですが〜。
ポルトガル旅行以来、タイル好きになっていたので、イェシルジャーミィの緑のタイルには興奮してしまいました。一斉にやる礼拝時間は神聖な雰囲気ですが、それ以外はごろごろしてたり、子供が中庭を駆け回っていたりと、コミュニティスペースに近いものを感じます。私も留学時代は時々モスクでぼーっとしてました笑。そうしてると女の子たちが集まってきて、「シャンプー何使ってるの〜?」とか聞かれたりして。良い思い出です。
ブルサは地元の方々との交流が自然とあって本当に良かったです。sanaboさんの仰るとおり、こういう出会いが旅に彩りを添えて、いつまでも記憶に残るのだろうなと。同僚宅訪問も素晴らしい思い出です。母の味が一番!というのは万国共通なのかもしれませんね。トルコ料理、美味しい!って改めて思いました^^
sanaboさんみたいな旅行記を書けるようになることが目下目標です!
これからもsanaboさんの旅行記楽しみにしてますね^^
mishmishより
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- たらよろさん 2018/05/02 23:27:35
- イスケンデルケバブ
- こんばんは、mishmishさん
トルコは連休が少ないんですね。
この時期になって初の3連休。
しかも、3連休があると、そんなに大勢の人が大移動しちゃうくらいの大袈裟なことなんですねー
そう言う意味では、日本って有給が取れない取れないっていうけれど、
そもそものお休み自体が多いって感じますね。
毎月のように祝日があって、3連休も珍しくないもんねー
イスケンデルケバブは、たしかにケバブと思うと2500円はお高いですねー
一般的に屋台のイメージなので、こんなに綺麗なレストランで頂けるって言うだけで嬉しくなっちゃう。
トルコは、ジャーミィーも美しいし、
素晴らしい建造物がいっぱいだし、
いつか行ってみたいなぁ~って思っているけれど…
なかなかハードルが高い国だわ(笑)
たらよろ
- mishmishさん からの返信 2018/05/04 03:58:24
- RE: イスケンデルケバブ
- たらよろ先輩!
ブルサ旅行記、読んでくださりありがとうございます!
そうなんです、トルコでは土日と合わせた3連休が貴重で。今年は土日に祝日が当たる日が何日かあるのですが、振替という概念がないようです^^;
その分、日本は祝日が多くていいなぁと思います。でもそもそも日本人は働きすぎですので〜。たらよろさんとご主人さまもゴールデンウィークはどうかゆっくりなさってくださいね。
イスケンデルケバブ、高級ですよね!お会計を見てびっくりしてしまいました!
確かに、ケバブは屋台のイメージがありますから、イスケンデルを食べるとお肉が薄切りなのに柔らかくてジューシーで感動しますよ〜^^
なかなかお勤めをされていると、長期休暇を取ってヨーロッパ方面にというのは難しいと思いますが、もしたらよろ先輩がトルコに来てくださるなんてことがあったら、私ぜひアテンドさせていただきます♪(鼻息荒い笑)せめて、ヨーロッパに行くときはトルコ航空にして、イスタンブールで1泊していってくださいね〜!笑
mishmishより
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