2018/04/21 - 2018/04/23
9位(同エリア82件中)
mishmishさん
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オスマン朝最初の首都で、現在はトルコ第4の都市であるブルサを旅してきました。
14世紀初めにオスマン一族が帝国の礎を築いた街。「ブルサとジュマルクズック:オスマン帝国発祥の地」として2014年に世界文化遺産に登録されています。
世界遺産の街並みを散策するだけでも楽しいのに、緑があって、美味しいケバブがあって、人懐っこい人々との交流もあって。ブルサ、移住したいレベルで気に入りました。そんなブルサ旅行も最終日。
3日目のラインナップは私の大好物ばかり。
*貸し切り!ムラディエ・ジャーミィ
*今日は「子供の日」
*素敵カフェで、ワン猫モフモフ
*ブルサでシリアを探す旅
*お土産はシャワルマ
以上です。
1、2日目の旅行記も併せてお立ち寄りいただければ嬉しいです^^
https://4travel.jp/travelogue/11351805
https://4travel.jp/travelogue/11353827
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
4月23日(月)、ブルサ旅行最終日です!
晴天、猫日和!
まずは、ムラディエ・ジャーミィがある地区に向かいます。トラムのAltıparmak(アルトゥパルマック)駅が最寄り。 -
この日は「国民主権と子供の日」という祝日。
近くの小学校で発表会があるようで、可愛い民族衣装を着た女の子が学校に向かって歩いています。 -
祝日に合わせて?
建国の父アタテュルクの肖像が渋くてかっこいいですね。 -
ムラディエ・ジャーミィにやってきました!
オスマン朝第6代目ムラト2世の命により、1426年に造られたモスク。ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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1日目に見学した、セルジューク様式が残るウル・ジャーミィやイェシル・ジャーミィに比べると、ムラディエ・ジャーミィは他の街で見るようなオスマン様式のモスクに近づいてきている気がします。
ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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入り口のドームの幾何学模様が、圧巻の美しさです。
ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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中に入ると、1日目に見たイェシル・ジャーミィのような青と緑のタイルで覆われています。
誰もいません。貸し切りです!ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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ミフラーブの装飾が、特に印象的でした。草花の文様が美しく、全体的に色合いが複雑です。
ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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モスクの大事なチェックポイント、絨毯です。
ここの絨毯は可愛いですね。ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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緑と青のタイルがイェシル・ジャーミィのようで美しいです。
隣の古時計も味わい深いです。ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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何気に気に入ったのが、このランプ。古時計と言い、アンティークな感じが良いですね。
ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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入り口のある後方部分。2階は女性の礼拝スペースになっています。
貸し切り状態でしたが、警備員(警察官?)の方が入って来て、熱心に話しかけられました。「モスクに外国人だけでいるから探りを入れてこよう~」的なソフトな職質だと思いますが、とても教養のある方で、アンカラの生活や日本の文化、宗教などについてカタコトのトルコ語でおしゃべりしました。結構長い時間・・・。
毎日誰かしらにつかまりまる、ブルサ旅行。街の皆さん、人懐っこいです。ムラディエ ジャーミィ 寺院・教会
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ムラディエ・ジャーミィは複合施設になっており、隣の庭園には13もの廟、つまりオスマン家のお墓があります。世界遺産です!
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まずは、ムラディエ・ジャーミィを建てた、第6代目ムラト2世(在位1421-51)の廟。
存続の危機にあったオスマン朝を立て直し、アナトリアからバルカン半島までの旧領を次々と再征服していきました。そして、第7代目メフメト2世の代に、ついにコンスタンティノープル(現イスタンブール)を征服します。 -
お墓とは思えないくらい、装飾が美しいです。
それでも他の廟と比べると、ムラト2世のものは質素です。 -
オスマン朝の皇位継承権は必ずしも長男にあった訳ではなかったことから、後継者争いでは毎回多くの血が流れたそうです。
第5代目メフメト1世は、10年にも及ぶ兄弟間の後継者争いを経て在位に就きました。第6代目ムラト1世も、即位に際して、叔父と兄弟を処刑しています。
また、第7代目メフメト2世も、即位してまずしたことは、生後数か月の弟を殺すことでした。メフメト2世は「兄弟殺し」の法令を出し、それは16世紀まで続きました。帝国維持のためとはいえ、母親の気持ちを考えると、残酷です。
そのため、この敷地内には、それぞれの方の詳細は分かりませんが、Şehzade(皇子)の墓がたくさんあります。 -
ここには、壮麗王と呼ばれた第10代目スレイマン1世の息子ムスタファの墓があります。
スレイマン1世の第一夫人の息子で、後継者として盤石の状態とされていましたが、イラン遠征中に処刑されます。その頃、一番寵愛を受けていた第二夫人ヒュッレムが徐々に政治的影響力を持ち始め(女人天下)、最終的には自分の息子であるセリム2世が後継者となりました。このヒュッレムさんの人生はかなりドラマチック。実際にトルコでもドラマが大ヒットで、日本でも放送されているそうです。 -
このムスタファの廟が一番特徴的かつ芸術的かなと思いました。
まず、タイルがトルコらしいですよね。 -
そして壁を見て、???
黒い円の中でアラビア文字がほろほろ崩れていくような絵です。どのような意味なのでしょうか。 -
天井も面白いです。遊び心があってトリックアートみたいです。
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お墓ばかりではあれなので、、、箸休めにカメさん。
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最後に、こちらは征服王と呼ばれた第7代目メフメト2世の母親、ヒュマの墓です。非ムスリムの奴隷出身だと伝えられています。
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なぜか、壁にパズルのピースが描かれていて面白いですよね。
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ちなみに、庭園内には普通のお墓もたくさんあります。
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お墓の上に乗っかっている帽子のようなもの、これもたくさん展示されていました。色々なデザインがありますが、亡くなった方の社会的地位や職業を表しているそうです。
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お墓参りをしていると、隣の小学校から爆音が・・・!
気になるので、近くまで行ってみましょう。 -
この日は子供の日。祝日ではありますが、家族を招いて発表会やイベントを行う学校が多いそうです。
学年ごとに違う衣装を着ています。この白いTシャツには、建国の父アタテュルクの肖像画が。 -
狭い校庭に全生徒と家族たちが入るので、かなり混雑しています。外からですが、少しでも子供の日の雰囲気が味わえて、良い経験になりました。
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にゃんこ発見!
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ムラディエ・モスクの周辺には、オスマン朝家屋博物館やオスマン朝民族衣装・装飾品博物館があるのですが、月曜日はお休みとのこと。残念です。
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アンカラにはあまりない新緑に癒されます。
ブルサ出身の同僚がやたら帰省したがる理由が分かる気がしました笑。私もブルサで暮らしたいですもん。モールもIKEAもありますし、スーパーでお酒も手に入りますし。和食や中華はなさそうですが、車で2時間でイスタンブールにも行けますしね。 -
ここで、ムラディエ・ジャーミィに行く途中に見かけた可愛いカフェに立ち寄ることにしました。
Pervane
https://goo.gl/maps/ySqktH48q4p -
内装、すごく可愛いです!
中も捨てがたいのですが、今日は天気が良いのでテラスに出ましょう。 -
と、外に出てみたら、
むむむ!(2日目に引き続き、また私のセンサーが反応)
可愛い生き物発見です! -
近づいてみると、この子、左右の目の色が違うではありませんか!
右目が黄色、左目が青色です。もしやワン猫!? -
可愛くも凛々しいお顔です。
ちょっと触らせてください~モフモフTIMEです。 -
2階のテラス席に座りましょう。ここも良い空間です。
注文をして、、、また戻ります。 -
やっぱり可愛い!香箱座りしてます。
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イチオシ
きゅん
モフモフTIME、again -
イチオシ
「俺、ワン猫のワンダー」(ドヤ)
Van(ワン)という街で有名な、左右の目の色が違う猫をワン猫と言います。私も、初めて遭遇しました。
名前は、Van(ワン)とWonder(驚き、不思議)をかけて、Vander(ワンダー)だそうです。 -
2回目のモフモフTIMEを終えて、2階のテラスに戻ったら、飲み物がきました。
私はターキッシュ・コーヒーを注文。通常水が一緒についてくるのですが、代わりにオスマン朝時代の飲み物が出てきました。よく覚えていないのですが、ニッキのような香りがした気がします。 -
夫はなぜか緑茶を注文。そしてなぜかレモンがついてくる。でもこれがなかなか美味しかったです。
そして、アンティークのティーカップが猛烈に可愛いです。 -
まったりしていたら、ワンダー君登場!
あらあら、いらっしゃい。どうしたのかしら? -
すると、隣に飛び乗って来てくれました。
モフモフTIME、3回目です。 -
一瞬でスヤスヤ・・・
ワンダー君、ツボが浅いですネ。 -
肉球にきゅん。
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熟睡。
私達が帰ろうとしても起きてくれません。
ギュルシュルズ!(またね!) -
あら、このカフェにはワンコもいたのね!
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という訳で、来た道を戻ります。
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あら、君も美猫ね!
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可愛いしっぽ発見!
トルコ(中東全般?)では、小声&高速で「プスプスプスプス」と言えば、大体の猫は振り向いてくれます笑。この子もなかなかの美猫でした。 -
葉っぱをむしゃむしゃ。
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バラの季節になりました。とても良い香りがします。
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さて、ここからはシリア人街(勝手に命名)の散策です!前日の夜に、シリアのレストランを2軒発見してから、興味深々だったのです。
トラムの駅でいうと、Osmangazi(オスマンガジ)駅とCharsamba/Merinos(チャルシャンバ・メリノス)駅の間は、アラビア語表記のお店がやたらと多いです。
基本、アラビア語表記だけのお店を出すのはNGのはずですから、トルコ語と併記されています。が、書かれていることが若干違ったりもして、面白いです。 -
「シリア人街」と断定しても良いか確証はないのですが・・・
例えば、このお店、ナッツ、コーヒー、チョコ、アイスを売っているお店ですが、アイスクリームのアラビア語訳が「ブーザ」となっています。
シリア人(東アラブ全般?)はアイスを「ブーザ」と言います。これ、たぶん方言な気がしますが、どうでしょう。 -
水たばこ(シーシャ)は、シリア人はアルギーレ、ナールギーレなどと言います。
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Shahba(シャハバ)って、恐らく、ダマスカスの南にある町のことですし・・・
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アラブ菓子屋さん、発見です!
Halepは、シリア北部のアレッポ(ハラブ)という街のことです。 -
せっかくなので買っていきましょう~
シリア人のお兄さんが店番をしていました。ダマスカス出身で、5年程前に戦争を逃れてトルコに来たそうです。 -
こんな感じで詰めていただきました。
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袋は、表がトルコ語。
店名:ハレプ・タトルス(アレッポのお菓子)
その下:トルコのバクラワ -
裏はアラビア語
店名:ハルウィーヤート・ハラブ(アレッポのお菓子)
その下:素晴らしいアラブ菓子の数々
というより、英語で直訳にすると(しっくりくる)、Best Kinds of Excellent Arabic Sweetsといったところでしょうか。。。
トルコ人がアラビア語が読めないからって、盛り過ぎじゃありません?笑
「これはアラブ菓子です」って主張がすごいですね。 -
黒い看板は宝石屋さん。しっかり、「シリアとトルコの金の売買」と書いてあります。
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この界隈では、"Saraya Halep"系列のお店が4店舗ほどあります。それぞれロカンタ、パン、ファラーフェル、グリルの専門店。
Halep=シリアのアレッポ -
これは、シリアのピザ、ファターイルの一種です。懐かしいです。
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「シリアのシャワルマ」って思いっきり書いてありますし。
(シャワルマ=ドネル・ケバブ)
ちなみに、楽しく散策をしていたら、「何探しているの?」と物々しい警察官の集団に止められ。「やっちまった」と内心焦りながら、パスポート提示。観光客アピール。
あるシリア人を探して巡回していたそうです。
身元確認自体は15分程かかるかと思ってましたが、偶然警察官の一人に共通の知り合いがいることが判明し、和やかな雰囲気になったので、恐る恐る「あの~これからバスターミナルに行かなきゃいけなくって」と言うとあっさり開放。ほっとすると同時に、このエリアに置かれているシリア人の状況を想像して気持ちが重くなりました。
大人しくしていた方が良さそうなので、ここで散策はおしまい。 -
でも、ブルサを去る前にシリアのお店で腹ごしらえしましょう!
ケント・メイダヌ付近にある、Saraya Halep Lokantasi
(写真は前日夜撮影) -
お店に入ると、シャワルマ(ドネル・ケバブ)とカプサ(炊き込みごはん)があります!
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そして、ファッルージュ(鶏の丸焼き)!
これをガーリックマヨネーズで食べるのがシリア流です。 -
湾岸で勤務経験のある夫は、迷わずカプサを注文。
ファッルージュ(鶏の丸焼き)を載せてくれるかと思いきや、フライドチキンでした。 -
私はもちろん、シャワルマ!
これはミールタイプで、食べやすく切ってくれています。
シャワルマ、肝心のお味は・・・!
やはり、ガーリックマヨネーズときゅうりのピクルス入り。合格です、シリアのシャワルマです!でもこのお店のは、ちょっと油っこいです。
左上もガーリックマヨネーズ。これ、何つけても美味しいです。 -
アレッポ城。シリア愛を感じます。
-
私はやっぱり、前日の夜食べたお店の方が断然美味しいと思いました!
(写真は前日夜撮影)
前日の夜は大賑わい、店員さん達もテンション高かったのに、この日は静かで。警察の捜査が影響しているかもしれません。 -
このお店は、シリア風ピザも置いています。
緑色のは、大好物ザアタル(タイムやゴマを混ぜたもの)。 -
ここでは、シャワルマを4本テイクアウトしました!
1本5リラ(130円)です。ここのシャワルマは本場シリアのものと完全に同じで、かなり美味しいと思います。
半分はその日の夕食にいただき、もう半分は執念の冷凍保存!解凍しても意外と美味しくいただけました笑。
このシャワルマを食べに、またブルサに来たいくらいです。 -
向かいにシリアの食料品屋さんもあったので、入ってみましょう。
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なーんと!ザアタル発見です!
緑色のザアタル(タイム)と、赤色のスマグ(ゆかりみたいな味)、ゴマを調合して、その場で作ってくれます。 -
忘れてしまいましたが、250グラムで5リラ(約130円)だった気がします。
シリアパンにオリーブオイルをつけて、ザアタルをつけて食べると美味しいです。 -
アレッポ石鹸もあります。
やはり、ここはシリア色の強いエリアですね。恐らく親戚や知り合いを頼って避難してきた方も相当数いると思われます。お店もトルコ人がオーナーで、シリア人がそこを借りて切り盛りしている、といった感じではないでしょうか。地元住民との摩擦もあると思いますが、ブルサは他の街と比べて寛容性がある気がします。 -
そろそろ帰る時間です。
ケント・メイダヌ(広場)から38番のバスに乗って、テルミナル(長距離バスターミナル)へ。各バス会社のオフィス、レストラン、お土産屋など色々なものがあります。 -
お昼に食べたシャワルマが油っこかったので、、、オレンジのフレッシュジュースで中和。
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帰りもメトロ社のバスを利用。14:30発イスタンブールのSAMANDIRA TESIS(メトロ専用ターミナル)行きです。
そして、イスタンブールのサビハギョクチェン空港からアンカラに戻るという、かなり遠回りな移動。これも3連休で、アンカラからブルサに行く列車+バスのチケットが完売だったため。。。
それでも、ブルサという素晴らしい街を満喫できて、充実感でいっぱい。
無理してでも、このタイミングで(しかも良い季節に)ブルサに来れて良かったと思います。
次に来る際はブルサ郊外の温泉でのんびり、バザールを隈なく物色、3食シャワルマが良いなぁなんて考えてます。
ブルサ旅行記3部作、最後まで読んでくださりありがとうございました。おわり。
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